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● 巣鴨ゲーム会 2017年1月 ●

 2017年1月7日、3連休の初日、いたストオフの前日に巣鴨ゲーム会が開催されました。13時間の長丁場のゲーム会で、ゲーム数が多いのが特徴です。今回もプレイしたゲームのレポートをお送りします。


●通風スゴロク

 手始めは、4人でこの作品から。痛風持ちのプレイヤーが、危険な食べ物をうまく避けつつバイキングで元を取るというゲームです。痛風の状態はキューブを積むことで表します。

 基本的には、一発ネタのゲームではありますが、痛風食に関する知識も問われたり、デクスタリティのゲームだったりで楽しさはありますね。意外な食品が危なかったり、そうでなかったりというところはあります。

 4人プレイは 3ラウンドで合計 80がノルマですが、エビフライが余りました。とはいえ、ルール上食べきらないと勝利とはならないので、オーバー分もためきっての終了でした。

 ルール上定義されている、キューブ積みと関係ない場面で倒れてもアウトですが、実際に発生しました。巻き添えを受けると大きな事故になるので、環境によっては被害が出ないように自ら崩すのもテクニックかもしれません。メンバーの妙もあって、盛り上がりました。

●カツカレー喰ってる場合か!? [play:game]

 リメイクではありますが、1つ前のゲームの流れを受けて、この枠でプレイするのがよさそうということでやってみました。ここからは 5人です。

 様々な品物について、庶民的な価格を当てるというもので、手札から、様々な金額が書かれているカードを1枚同時プロットして、ちょうどいい金額をつけたプレイヤーが得点するというものです。

 庶民的な価格の作り方がよくできているのと、プレイしたカードは、カードを獲得したプレイヤー以外は右隣のカードを補充するため、どのカードをプレイするかもポイントになってきます。

 だんだん高い商品が出てきたりしますが、最後の1品は、是非実物をご確認ください。ゲームとしても手軽で悩ましくていいですね。再販されたので、入手機会も増えました。

●今日も帰れない(1社目+2社目)

 同じような枠で、さらにこのゲームをプレイ。ここからは 6人です。悪い条件のカードを引かないように、カードをめくっていく坊主めくりのような感じです。

 ポイントは、どこまで引くかというところですが、カードの効果が非常に大きいので流れに翻弄されることになるでしょう。雰囲気を楽しむ作品だと思いました。

●COLOR CODE [play:game]

 ここからは、通常枠でしょうか。ゲームマーケット後話題になった作品です。カルタの要領で、取り札を獲得するのですが、読み札がカラーコード、取り札にその色が書かれています。

 いわゆる 16進2バイトの RGBカラーコードが読まれるので、決まり字のポイントがかなり遅くなります。一部の色は1文字目で決まり字になったりするのですが、#808080 (Gray) と #808000 (Olive) の両方があるので、上位 5バイト目まで決まり字になりません。フェイクの #C0FFEE も入っています。

 このあたりのカラーコードを見てピンと来た方にはおすすめです。取り札にも小さくカラーコードが書かれているので、そのあたりは安心してプレイできます。

●ケモノポリス

 その次は、チーム戦でのこのゲームをプレイ。段ごとの勢力争いで得点を稼いでいく、エリアマジョリティのゲームです。

 シンプルなルールですが、2段目以降は、下の段にプレイされた色のどちらと同色のカードしかプレイできないため、手札の兼ね合いも併せて悩ましい感じになります。プレイした感じとしては、手札が相当悪いとどうしようもない感じではありますが、相手陣営のカードもマイナスポイントに突っ込む使い方があります。

 切り札となる、置き換えと裏置きはどちらも協力です。使いどころは大事ですし、席順はもっと大事になってきます。今回は、相手チームの手札があまりよくなく、ほぼ全部の得点を獲得できました。

 少しアブストラクト色のあり、収束制のいいゲームでした。イラストレーターの作風と、テーマがちょうど合っていますね。このテーマで、ストリート系のイラストを描く方はそう多くないので、ナイスチョイスだと思いました。


 ここで昼食休憩を挟みました。定食屋での選択ですが、コストパフォーマンスがいいところでした。


●娘は誰にもやらん!

 その次は、この作品を。正体隠匿系の要素もありますし、変則的な競り下げの要素もあります。自分の娘さんに、マッチする主人を紹介するゲームです。娘の好みは自分以外の全員にわかるようになっています。

 得点が高いものが、そのまま高得点になるとは限りませんが、減点対象となる噂カードの枚数がやや多いので、50点前後を狙ってどこを通すかというのがポイントになるのかもしれません。得点が上がる組み合わせは避けられやすいですが、原点となる噂カードを使わせるという戦略もありそうですね。

 結婚を成立させたプレイヤーのボーナスポイントも聞いてくると思うので、ある程度の戦略性はあるような気がします。とはいえ、軽いプレイ感のゲームですね。

●モンスカート

 ここからは 2卓に分かれてのプレイです。3人でプレイしています。ドイツの伝統的トリックテイキングゲームの「スカート」を簡略化した作品です。結果として少しナポレオンにもよってきます。

 序盤は、手札がそこまで伸びず、6点前後で、3連勝という感じですが、中盤以降手札が荒れてきました。6点のノートランプを成立させたり、7点の1アンダーが出たりというところでしたが、終盤の最初にいい手札が来ました。

 白カード4枚、緑カードが 7筆頭の 3枚を 8点で落札。トレードスロットから緑の 6を入手し、切り札 8枚、それ以外のカードを 2枚、得点カードを逃してのプレイでした。

 結果として、切り札以外の色で 2点落としたものの、5トリック目終了時点で切り札を借り切って、5ウィナーでの終了でした。

 最終版の勝負手で、白3枚が来たのですが、8点のビットになったので、安全策で降りて 6点の 2アンダーでした。これで 20点が動くので、高いビッドはリスキーですね。結果として 115点くらいまで伸びました。

 テクニカルな作品で、手軽にという感じではありませんが、3人でそれなりの時間というときに使えるのではないでしょうか。本格的なトリックテイキングへのステップアップとしてもいいですね。

●ほんのきもちです [play:game]

 1月なので、というよりも、試してみたいことがあって、少人数ルールをプレイしました。3人でプレイしています。

 袋の分配と、いかに高い得点のものを見分けるかにフォーカスを当てた感じのルールにしています。プレイ時間は 15分くらいとかなり短縮されています。2人ルールも同様に作れますので、そちらも試してみたいですね。こちらは、数学的観点も含めてレビューしておきたいところです。

●YAOCHU!

 裏番組に時間が合ったので、こちらまでプレイ。ヤオチュー牌のみをつかった 8枚麻雀です。8枚なので、そこそこの役作りの要素があります。4対子の上がり系が認められているのと、ヤオチュー無双の特殊上がり系があるので、そこまで重くはなりません。

 役満の15点役もそれなりに出るので、派手さはありますね。麻雀のバリエーションとしてなかなかいいですね。

 裏番組は、Knossosでした。

●航海の時代 第3版+拡張 [play:game]

 ここからは、卓分け後の3人卓でプレイしています。おすすめの作品ですが、拡張入りでプレイしたかったのでやってみることに。エリアマジョリティとピックアップアンドデリバーとロンデルの要素があるゲームです。

 拡張セットの契約カードと書簡カードの両方を入れています。契約カードを入れることで、中央島の使い勝手もよくなりますし、早い者勝ちの要素もあります。書簡カードは最終特典のバリエーションが聞いてきます。

 今回のマップは、果物があまり入らない形でしたが、いかに効率よく、競争のないところにチップが置けるかがポイントになったようでした。中央のボーナスポイントはかなり高いですね。ゲームの早さをとるか、得点をとるかはこのゲームの悩ましいところではあります。

 島の組み合わせにより変わるところはありますが、得点が入る影響島も展開が変わってよさそうですね。リプレイ制が高いので、折を見てプレイしたいゲームです。

 ここの裏番組は、ダイ公望とSARAでした。

●漱石枕流

 四字熟語をねつ造するゲームです。こちらは 6人でプレイしています。いろいろな単語ができあがったりしましたが、大喜利系のゲームなのでいかにうまい文字を持ってこれるかと、どう活かすかがポイントになりそうです。


 夕食は、明石焼きになりました。巣鴨会では珍しい感じではあります。


●CINECITTA 1937 [play:game]

 2テーブルに分かれて、この作品をプレイ。少し気になっていた映画を作るセットコレクションのゲームです。

 スタッフを集める方法が独特で、スタッフとお金を秘密裏に隣のプレイヤーに渡し、お金を獲得してスタッフを戻すか、スタッフを獲得して提示されたお金と同額を支払うかのどちらかを行います。このあたりの妙もありそうです。

 いい映画を作るためには、いいスタッフを合わせる必要がありますが、資金に応じたボーナスもあり、そちらの比重が少し高いような気もしました。人数は 3人がよさそうな感じがしました。独特の入札方式がポイントのゲームですね。

●6 Panel QUIZ [play:game]

 終了前に軽くということで、7人でこちらをプレイ。テーマをヒントに 4〜6文字の言葉をあてるトリビア系のゲームです。というよりツールに近い感じですね。「ことばさがし」のような感じになるので、空いた部分の文字でいかにひらめくかがポイントになるかもしれません。

●コヨーテ [play:game]

 最後は、リクエストがあったので 7人でこちらをプレイ。3ライフでプレイしていますが、時間はぎりぎりになった用です。最後の 3人になるまでノーダメージ、3-1-1 までもつれ込みましたが、ここから逆転されたりとか。

 「ブラフ」と違って、ライフの多さは、戦力に直接はつながらない(思い切った判断はできますが)ので、逆転も効いたりします。人数が多いところでのジャストビットを結構出せたような気がします。


 というわけで、今回もいろいろな作品がプレイできました。次回は、ゲームマーケット終了後の 5〜6月でしょうか。


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