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● 巣鴨ゲーム会 2018年6月 ●

 2018年6月30日、久しぶりに巣鴨ゲーム会が開催されました。1年間、会場の改装工事があったため、駒込での開催でしたが、改装完了につき戻ってきました。大分きれいになりましたね。今回も長丁場です。レポートをお送りしましょう。


●めくってナンボ

 手始めはこちらの作品から。メモリー系のゲームで、数字が書かれたカードをちょうど5枚めくり、特定の数を目指します。

 プラスマイナスはありますが、ゼロに収束しやすいのと、奇数枚めくるのがポイントで、0を作るだけでは完成しません。10の位に1が出ると不利なのと、プラスマイナスの少数派に当たると、必要なカードがめくられないというのはありますね。軽く楽しむタイプのゲームだと思います。

●Space Base [play:game]

 お次は、amazon.com からの輸入が間に合ったこちらをプレイ。こちらはルールとFAQを読んで補足する形を取りましたが、いろいろと抜けがあったりしたようでした。

 初期配置は、ランダムで1レベルのカードを1枚購入し、残りの初期金でスタートになります。これによって、ちょっとだけですが、1ターン目の他のプレイヤーのターンからの収入があります。

 5人でプレイしましたが、戦略が偏らないのが面白いところですね。1レベル、2レベルのカードはかなり量が多いので、カードの出方の偏りはあるかもしれません。11や12で固め打ちをするのはよくある形ですね。

 5と8の入れ替えが大きな効果になりました。2ダイス圏内の出目を1ダイス圏内に持ってくるのはかなり強いですね。そして、8の目にあるダイス効果2倍のパッシブ効果は間違いやすいので要注意ですね。

 チャージは相手のターンで8の目が出たときに、効果の発揮も相手のターンですが、8の目に対して使ったときは、チャージされません。このあたりは紛らわしい部分ですね。

 ワンダイス圏内は安定はしますが、それでも出目が偏るとものが出なくなります。2ダイス圏内よりは安定しますが、得点化のタイミングが少ないので、得点手段はどこかに必要です。高得点のコロニーまでは資金が貯まらないことも多いですね。

 カードのバリエーションは多いので、まだまだ他にも勝ち方があるかもしれません。日本では入手難で、言語依存も少しあるので、日本語版が出てきてほしいですね。

●パンでさよなら [play:game]

 午前の最後は、軽くこちらをプレイ。日本でも一応入手可能です。前半、後半の2段階構成で、前半はバッティングゲームで後半に有利なカードを入手し、後半はロシアンルーレットをプレイするという感じです。

 5人でも、序盤は 4トリックしかプレイされないので、1人は 0トリックでカードなし、そのままロシアンルーレットに参加するプレイヤーが出てきます。

 そして後半戦は、ロシアンルーレットです。カードを支払うことで、すでに出たカードも含めてリシャッフルすることや、手番をパスすることができます。とはいえ、初期状態でも 1/6 でアウトです。

 そして、2トリック取ったプレイヤーが一発でアウトを引いたりとか。さすがにいきなりパスする勇気はないですからね。カード枚数との兼ね合いが絶妙で、リシャッフルのタイミングをずらすのも必要になってきます。

 最後の2人は、パスが2回使えたので、2発までにアウトを引かなければ勝利だったのですが、1発目でアウトでした。結局トリックを取らないプレイヤーが生き残りました。かなり軽い作品ですが、絶妙なバランスはあるかと思います。


 昼食は、鴨丼のお店へ。1年ぶりですね。弁当を頼みましたが、天ぷらが揚げたてでおいしかったですね。


●ウルトリテン

 午後の部最初はこちらの作品をプレイ。マストフォローノートランプのトリックテイキングゲームです。最強カードのヒーローと、その次に強い怪獣、それ以外のビルのカードで得点を稼いでいきます。

 トリックとを取ると、低い数字の順にカードが処理されます。ビルは得点になりますが、怪獣やヒーローに潰されると失点になります。ヒーローは怪獣を倒すことができますが、1トリック先までしか存在しません。怪獣は潰されたビルが得点になります。

 カード枚数があまり多くなく、一番得点が伸びるのは、怪獣にビルを潰させる方法です。このコントロールが効きにくいのがポイントですね。最強札のシングルトンは大きな失点になります。

 マストフォロー、ノートランプなので、コントロールがあまり効かないのと、最強カードがほぼ得点の役に立たないところですね。トリックを取らないゲームかと思われたのですが、それよりは、怪獣でトリックを取った方が伸びます。アイデアはよさそうですが、もう少しコントロールできた方が好みではありますね。

●トリックと怪人

 お次はこちらの作品を。トリックテイキングではなく、推理系のゲームですね。10枚のカードのうちプレイされたカードの組み合わせで犯人を当てるゲームです。色を正直に宣告しなければなりませんが、怪人だけはウソをつくことができ、指名されると得点が入ります。

 4人でプレイしましたが、犯人をプレイするのが一番強いですね。自分で自分を犯人と指定できないと少し変わってくるかもしれませんが、あと、怪人は思ったよりも得点になりません。2ラウンド目から怪人2枚を入れましたが、こちらの方が面白い展開になりますね。

●ウーロン [BGG]

 その次は、気になっていたこちらの作品を。ここからは 5人でプレイしています。

 最近はあまり新作が出ない、ダイスロール系のゲームです。「グリード」などが近いでしょうか。このゲームのポイントは、何点取るかを外馬で予想することです。ダウンタイム対策と思ったのですが、これが思ったよりもゲームに影響してきます。

 最低ビッドが、現在の持ち点の 10%近くになることと、外れた資金はカウントされてゲームが進行していくことから、収束性はあります。資金が少なくなるとオールインができますし、0になったときに他のプレイヤーから借金もできます。

 これによって、オールインでいきなり資金が復活したり、オールイン狙いで勝負に出たら、手番プレイヤー 20000点に対し、5倍の配当で 26000点を稼いだりとかが出てきたりします。サイコロを振った後でレイズのタイミングがあるので、早抜けも重要かもしれません。

 60000点に達成する前に、外れた資金が貯まってのゲームセットでした。最後は、狙い目を当てたプレイヤーが差しきった形になりました。思ったよりも独特のプレイ感があるゲームですね。

●2文字やる10秒で答えろ!!

 その次は、5人でこちらの作品をプレイ。文字通り、提示された 2文字が含まれた言葉を 10秒以内で回答しますが、2文字がつながっていてはいけないというルールがあります。

 カード枚数が多くなく、単純に50音が均等に入っているので、2〜3組で勝負を賭けた方が、かえって選択肢が増えてやりやすいかもしれません。必然的に 3文字以上の言葉、なおかつ、入っている2文字が指定されるので、「ワードバスケット」よりも難度が高い印象はあります。4〜6文字のロングワードで答えた方がいいかもしれませんね。

●テストプレイ

 6人に増えたので、自分も参加してテストプレイで、秋向けの作品を公開することに。完全に出落ちがあるので、詳細は全く明かさずに、ルール説明から進めています。

 出落ちではありますが、ゲーム自体はしっかりと作っています。せり上げ系のビッディングですが、一発逆転のチャレンジが入っていたりします。出たカードの情報は公開情報なので、しっかりと残り枚数を考えていく必要もありますし、ある程度読みの要素もあります。

 数ゲームに1回出るかどうかの、山札切れの状況に遭遇しました。セルフテストでは1回だけありましたが、実戦で出るとは思いませんでした。山札が切れたときは、次のプレイヤーに選択肢がなく、若干不利なので、ここだけはルールを追加して、山札を切らせたプレイヤーにかぶってもらうようにするかもしれません。煩雑になるかどうかを見て考えます。

 最後の2人まで残りましたが、残りライフがあると、ゆるめのプレイができますし、変な攻め方もできますね。微調整の段階と思われるので、もう少しテストプレイの数をこなそうと思います。

●ババンク [play:game]

 ここからは、リクエストの「ビンジョー×コージョー」の裏番組で 3人でプレイ。ストックが大分尽きてきたのでじっくりプレイできるゲームを中心に。これは 3人でも駆け引きがあります。新版を購入しました。

 コマ位置から、3か所にまとまって掛け金が投入されましたが、自分だけ 3択、他のプレイヤーは 2択の状況に追い込みました。こうなると、いかさまの当たる率も上がり、3ラウンド目に大きな収入が入りました。

 最終ラウンドは、この収入を元に、大きく稼がせないようなプレイをすることに。自分から届かない場所に2倍を置いて、自分に届くところにダミーを置いて、どちらもいかさまに見えるプレイと、相手のいかさまを寄せるプレイに成功しました。結果は、2倍は取られたものの2倍止まり、自分も 1倍分の安全地帯を取ってそのまま逃げ切りました。

 少人数の場合は、選択肢をどのように増やすか減らすかがポイントになるので、点差を意識したプレイが重要かもしれません。

●電力会社カードゲーム [play:game]

 そして、かなり時間がありそうだったので、こちらをプレイ。ルール説明がほぼ不要ということもあり、すぐにプレイを開始しました。

 3人だと燃料が少ないので、序盤は石炭の枯渇が、中盤は石油の枯渇がありました。ウランも綱渡り状態ですね。序盤の石炭枯渇と、6の風力発電を取られて出遅れたものの、風力発電を取り戻したのと、石炭発電のシェアが独占状態になり燃料危機を乗り越えました。

 このゲーム、最小の発電量は 4、最大の発電量は 10で、序盤は 4〜5を取ることになりますが 6以上の発電所の扱いが悩ましいですね。8以上は間違いなく最後まで使えますが、7 が少しくせ者で、出力が足りない割に、買い換えると 10以上の出費が出て元が取れないことになります。買い換えるときは 2アップを目標にでしょうか。

 終盤に2ターン連続で 24の収入があり、石炭に余裕を持った状態で、1枚残っている 9の石炭発電所一点張りで勝負に出ました。この発電所が無事に購入できて、燃料ロスがなく、8-8-9 の 25収入での終了。トップと2収入の差がありましたが、資金で 21の差があり、わずかに資金1差で差しきりました。ここまで来ると、燃料代の差で勝負がついた感じですね。

 発電所にフォーカスをおいたゲームではありますが、「電力会社」のエッセンスをうまく生かしていていいですね。折を見てプレイしたい作品です。


 夕食は、定食屋に。運良く席が取れたので久しぶりに堪能しました。魚系の定食が続くのも珍しいですね。


●Last Wan Standing [play:game]

 7人でこちらの作品をプレイ。生き残りを賭けたアクションプロットのゲームです。

 プレイヤーは、行動の早さと誰を打つかをプロットし、生き残りを目指すゲームです。得点手段は、相手を打つ、仲間が生存している、仲間の復讐を達成する、最後まで生き残ると獲得できます。

 さすがにこの人数になると、複数人数から狙われるとどうしようもない感はありますが、プレイヤー感でバランスを取るので、不利なプレイヤーは生き残りやすくなります。最後の 2人になると、アクションの早さで決着がつく場合もありますが、そこまでの駆け引きはありますね。

 コンポーネントがチップ中心で少しごちゃごちゃしやすい点が気になりますが、比較的軽めの多人数ゲームですね。

●ウォレット [BGG]

 最後は、7人でこちらをプレイ。時間がなかったので、1ラウンドだけプレイしました。

 財布の中身から怪しげなIDカードやアイテム、お金を抜き取ったり戻したりして、有罪にならない程度の所持品で、できるだけ価値の高いものを集めるカードゲームです。ポイントは、カードが財布に入っていて、そこから抜き出しする感じになります。

 細かな戦略のゲームではないのですが、財布から抜き取ったり、財布に入れたりという動作が面白いですね。1人だけ有罪、他は無罪でしたが、大富豪が 3人もいたりしました。雰囲気のある作品なので、最後までプレイしたいところです。


 というわけで、12作品を一気にプレイしました。ゲームマーケットの戦利品は少なめにしましたが、その分岐になっている作品を多めにプレイできた感じになりました。また気になる作品がたまってくる頃にでもと思っています。


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