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「テーブルゲームフェスティバル2006」が2006年11月19日に開催されました。今回は、2年目の参加ということですが、創作ゲームのテストプレイ、販売ができる数少ない機会となっています。今回も去年同様、定点観測レポートをお送りします。
今年のTGFは告知自体は、8月末くらいに出ていた覚えがあります。実施されるという話はすでに聞いていたのですが、大きな予想外が1つありました。去年は創作ゲームの体験のみということでしたが、今年は頒布も可能ということになっていたのです。
当然のごとく、ゲームマーケットあわせでスケジュールを組んでいますし、そのための生産作業には週末を丸1か月くらいつぶす必要があったりするので、年2回の製作作業というのはないのかと思っていました。
あとは、出展作品の問題ですね。再販希望の出ているものはゲームマーケットあわせでゆっくりと調整していたので、11月に間に合うような感じになっていなかったのと、他の新作にしてもネタがない状態でしたからね。もう一つ悩みどころはあったのですが、それは反省会の部部に書きましょう。
結局のところ、TGFはまったりとしたイベントなので、制作作業にはほとんど力を入れないようにしました。持ち込みゲームの体験会ができればいいという程度ですね。そんなこんなで、ほとんど準備物はなく当日まで進んでいくのでした。
今回の出展物は、過去の作品の総集編で、メインは「シティープラン 2.0」にしようと思っていました。去年の経験から、6人を集めるのはかなり大変だということがありましたから。一応、新作も用意しましたが、やはり大きなネタがないと公開テストプレイは難しいと思っていました。
頒布物もゼロではまずいと思ったので、「ほんのきもちです」の限定版と、「Breathing」の限定版(これ、Web公開しているものの、頒布するのは初めてですね)あとは「3 Dreams」の在庫を持ってくることにしました。
前日は「いたストオフ」だったため、中目黒からの会場入りになりました。「シティープラン2.0」をはじめとして自分の作品を中心にプレイしたのですが、バリエーションに限界があるということで、間が持たないという欠点があったりとか。このあたりを埋める作品も欲しいですね。
中目黒からの移動にしたのは、実は当日の移動時間が短くて済むからです。予定通り浅草に移動して、いろいろと合流したりしつつ、会場入り。こちらのイベントは行列もほとんどできないということで、まったりと準備することができます。
去年と同様、TGFはかなりまったりとした出だしになりました。最初のうちは、ゲームショップの新作を見る流れになりますし、出展者としてもやはり市販ゲームも押さえておきたいというのはありますからね。今回は、前回に比べて体験プレイの開始は早かったような気がしました。
プレイした作品は「シティープラン2.0」が中心でした。こちらは、4回くらいプレイできたので好調だったといえるでしょう。説明書を忘れてきたり、誤植を発見したりとうっかりはあった模様です。
物販の方もいろいろと見て回ってきましたが、買い逃したものをいろいろと買えたりして、それなりに収穫はあったと思います。行くときより買えるときの方が荷物が増えるのは、お約束ですね。
「Breathing」もプレイ回数は多く、2人用、10分くらいという手軽さがちょうどいいようです。このくらいの軽いゲームはTGFでちょっと体験というのにはちょうどいい感じですからね。
昼食をはさんでからは、かなりペースが落ちていました。実質 14:00を回ったあたりからはほとんどゲームはプレイされていない感じでした。あとは、協力をいただいて「チキンハンター」がプレイされたりと言うこともありました。
大きなイベントもなく、全体的にまったりとした感じで進んでいったこともあり、16:00 過ぎくらいから撤収モードには入り、終了時間とともに受付をすませ会場をあとにしました。
今回も、反省点と提言などを残しておきましょう。
ゲームのラインナップですが、安定した目玉を用意しておくのはいいですね。「シティープラン」がその位置にいるような気がします。あとは、「Breathing」のような 2人で 10分くらいで軽くできるものというのが欲しいのです。スタッフにも限りがあり、なおかつ、多人数で来ることが少ないというのもあり、人数を集めるのは大変なのです。
作品は、ネタができるかどうかに依存しますが「ないものは作ればいい」という言葉もありますからね。いかに簡単に、気持ちのいい作品ができるかが勝負かもしれません。出展ゲームの種類自体は、少し絞り込もうと思います。メインの作品を1〜2つと、簡単に終わるものを何個かで十分ではと思っています。
テーブル数ですが、2テーブルは多すぎました。1テーブルだとほとんど1ゲームなので余裕を持ってと思ったのですが、集客力などを勘案するに、赤字を出してまでテーブル数を増やす必要はなさそうですね。
ある程度時間のかかるゲーム、コンポーネントがきれいなゲームになると、市販ゲームにどうしても目が向きます。今回は、昼過ぎから 14:30 くらいまで、3〜4テーブルという大きな勢力になっており、創作ゲームにほとんど人が流れてこないという現象が起こりました。こういう場面では正統派で行くよりも、隙間を狙うような感じで行くのがいいのかもしれませんね。
今年は、ゲームの頒布も可能でしたが、もともとかなりまったりした感じになっていたのと、体験卓メインということで力を入れなかったこともあり、少数ロットでも十分との判断です。やるとすれば、限定版とかその辺で攻めようと思います。
なお、今回出展した「ほんのきもちです」限定版の出方を見る限り、十分な個数が出回ったと思っています。なので、しばらくは「ほんのきもちです」の再販はありません(リクエストがあれば考えますが)。ゲームマーケットでの生産計画の参考になったので、これはこれで十分価値があったと思います。
アンケートですが、今回は体験ブースのプレイ数が去年より少なかったという印象がありますね。Webアンケートも含め、アンケートはしばらく採らない方向で行きます。メールでの感想、ご意見、再販希望などは引き続き受け付けます。なお、うっかりペーパーウェイトとして持ってきたものは若干反応があったのでうれしかったりとか。
提言ですが、ゲームマーケットとの違いが十分に出ていて、こちらはまったりとした雰囲気でもいいのではと思います。一般参加の物販はいいと思いますが、今回のテーブル代は、参加するのには若干ハードルが高いかもしれません。このあたりは、企業ブースとの負担比率の差がもっとあってもいいのではと思いました(今回の集客力の違いを見て、そう思いました)。
今回も、スタッフとして協力してくださった OKAZUさんには特にお世話になりました。プレイヤーとしてご協力いただいた方々、ブースを訪れてくださった皆さんに感謝です。
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