トップ > アナログボードゲーム > 雑記

● テーブルゲームフェスティバル 2008 ●

 2008年11月30日、テーブルゲームフェスティバル2008に参加してきました。

 春のゲームマーケットに並んで、秋のアナログボードゲーム系のイベントです。こちらは、ショップ中心の大型ブースによる展示と、創作ゲームサークル中心の一般ブースに分かれています。テストプレイの場として使えるというのが特徴ですね。

 今年もサークルとして参加しました。あまりほかの場所には出られなかったのですが、定点観測のレポートをお送りします。


 今年は例年通り、販売なし、テストプレイ中心という布陣でした。Hammer WorksとOKAZU Blandの作品を中心にということでしたが、今年は特にOKAZU Blandと、鉄道ゲームのバリアントを扱った Hammer Rails の作品が急に増えたため、盛りだくさんの内容になりました。

 準備段階は大量生産がないため、普段のテストプレイの様子を中心にという感じだったのですが、Hammer Railsでまとめて作品を出したいという意向があったため、急遽準備したものがあったりしました。

 開始前はいつも通り集合し、作戦会議をした後ゆっくり目に会場に入ったのですが、今回はいつもと違っていました。入場料を取るようになって今年はどうなるかと思っていたのですが、数年前のゲームマーケットを思わせるような行列ができていました。

 開幕後はショップへ足を運ぶ方も多かったのですが、Hammer Worksのブースにも新作の販売など何件か問い合わせがあったりしました。普段の状況からすると、ショップがある程度落ち着いてからという感じだったのですが、このあたりが今年は違っているような気がしました。

 テストプレイも結構早くから動き出しました。プレイしたゲームは後で書きますが、こちらの作品では新作の「オーシャントレード」が思ったよりも回数を多くプレイできたと思います。基本的に対応に追われていたり、ルール説明をしたりでほとんど休みがなかったような気がしました。

 昼休憩をとって戻ってきたら、OKAZU Blandの新作「ひも電」がプレイされており、これがギャラリーの目を引いていたようでした。TGFで初公開したゲームの中では「ほんのきもちです」に続くうっかりとした作品かもしれません。こういうものも出せるのがTGFならではですね。

 こちらも持ち込みゲームでできる限りリクエストに応えていました。「東京乗車券」も持ってきていたのですが、これも1回プレイされました。再版希望が何件もきており、TGFの希望から続編を作った「シティープラン」に続き、どうにかしたいゲームのリストに入りました。再販するのであれば、いろいろと工夫もしたいですし、生産は楽したいですね。

 本当にいろいろな方の協力の下、これまでにないくらいいろいろとテストプレイされていたのではと思いました。今回プレイされたゲームは下記の通りです。

・トランスTK
・オーシャントレード 中央市場
・てんとうむしゲーム
・オーシャントレード 中央市場
・オーシャントレード 中央市場
・てんとうむしゲーム
・ひも電(仮)
・蒸気の時代 首都圏マップ
・東京乗車券
・ひも電(仮)
・Rein & Whip
・オーシャントレード 中央市場
・オーシャントレード 商館
・JNR
・地下鉄漫遊記(仮)


 持ち込んだゲームのうち、この場で初お披露目になったものを簡単に紹介します。

・地下鉄漫遊記(仮)
 レイルバロンの東京地下鉄版です。レイルバロンと東京地下鉄との組み合わせはやってみたいと思っていたのですが「東京男爵」がすでにあることと、プレイ時間が長いのが現状にそぐわないというので計画だけで終わっていました。

 今年に入り、「ぷちばろん関西」に出会い、プレイしてみてこんな簡略化の方法があると思い、いろいろと参考にしながら独自色を入れて今の形にしています。ようやくゲームの筋道がまとまったところで、細かいルールなどはもうちょっとすっきりさせたいと思っています。次のゲームマーケットよりもさらに先の話になりそうです。

・ひも電(仮)
 OKAZU Blandの作品でいいのでしょうか? 長さの異なるひもとタイルを使った新機軸の鉄道ゲームです。初お披露目かつ、ぶっつけ本番だったらしいのですが、独特のプレイ感覚が良さそうな感じでした。私も休憩やほかの卓のプレイとぶつかってしまったため、プレイできていない作品だったりします。

・トランスTK
 Hammer Railsにあたる作品で、原案は私ではありませんが、マップのデータをいただいてカードとマップを作ってテストプレイをして調整を入れたものが、今回のバージョンです。「トランスアメリカ」の首都圏マップです。

 あくまでもコンポーネント制作のみなので、どのような形になるかは自分でもわかっていないという状態だったりします。

・蒸気の時代 首都圏版(仮)
 こちらもHammer Railsに当たる作品で、原案は私ではありません。原作者に依頼を受けてマップデータの作成をやっています。いろいろとあって、今回のTGFに出すことになったそうです。いろいろなルートからテストプレイされる機会がありそうなので、今後動きがあることでしょう。


 ここからは、セルフ反省会です。今年はいろいろと意見をもらったりしたので、フィードバックもかなりできそうです。

・テストプレイはとにかく回してしまった方がいいと思いました。今回は特に気をつけていましたが
・「オーシャントレード」は、順位点のルールがわかりにくかったかも。このあたりは説明書やTIPSで補強します
・「東京乗車券」の再販希望については、どうにかしたいと思っています
・「ユニオンパシフィック」と「エンパイアビルダー」は原作の知名度はそれほど高くないようでした
・とくに「エンパイアビルダー」はかなり反応が少なかったので、生産方針を変える必要がありそうです
・TGFあわせにと思っていた快速版を標準添付にして、生産数を従来よりも下げて対応と思っています
・通常版は、原作で6時間かかるところを2時間強に短縮したというのをアピールする必要があると思いました
・「東京鉄道網」は十分なフィードバックが得られていないので、何かありましたらメールなどでどうぞ
・逆に今回は、オリジナルの新作の方に力を入れられそうだと思っていたり
・まいどまいどですが、敷物が滑りやすく若干プレイしにくかったかも。TGFのみの用途ではありますが

 今後の活動へ活かしていきたいと思います。


トップ > アナログボードゲーム > 雑記