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● Ticket to Ride Pocket (iOS版) ●

 ゲーム会のない週は、特集ということで今回はこのゲームを取り上げてみました。iPhone/iPod touch 版の Ticket to Ride Pocketです。今年4月に「チケット トゥ ライド アメリカ」が出ますね。何回かプレイした感想を簡単にですがお送りしましょう。

 ちなみに、購入したときの価格は無料です。拡張セット USA 1910 は 85円で購入しています。iPad版のアプリは別売りなので気をつけてください。


●言語

 iPad版は日本語対応していますが、こちらは英語のみです。あまり言語依存のないデザインですが、ルール説明なども全て英語なのでご注意を。

●モード選択

 Playを選び、拡張セットを購入しているときはカードセットを選び、プレイモードと対戦相手を選んでスタートです。ローカル対戦、Pass & Play、オンライン対戦が可能ですが、今回の文章はソロプレイのみ対象です。

●プレイ画面

 小さな画面ですが、全ての情報が収まるようになっています。画面の大部分がマップで全体を見渡すことができ余す。プレイヤーごとの状況と自分の手札、場札が表示されています。

 最初にやることは目的地チケットの選択ですが、目的地のとところがちゃんとハイライトされて分かるようになっています。これは実際のボードだと場所を確認する必要があるので便利ですね。複数枚選択すると、つなぐべき都市がよりわかりやすくなるかと思います。必要なカードを残して「Done」で選択完了です。

 プレイ方法も非常にわかりやすく、引きたいカードをタップするか、使用するカードを敷設したい路線のところにドラッグするか、目的地チケットの山札をタップするかの 3択です。

 カードを引く場合は、2枚目に SLカードが選択できないようになっています。SLカード3枚で切り直しも健在で自動的にシャッフルしてくれます。山札の厚さは表示されますが、切れ目がわかりにくいのが難点かもしれません。実際のゲームではカードシャッフルのタイミングが運命を分けることも多いので。

 路線敷設は使用したいカードを、敷設したい路線のところにドラッグすればOKです。SLカードは必要数使ってくれますし、引けない路線には敷設できないようになっています。さすがに画面が細かいので、指を止めるとその場所が拡大されるようになっています。目的地チケット達成の時はちゃんと表示されるのでうっかりがなくていいですね。

 チケット補充は、事前に確認画面が出ます。「Confirm」を押せば、カードが必要数引かれます。1枚以上選んで Doneを押せばカードを引いたことになります。これも最初の目的地チケットと同じようにハイライトされるので非常にわかりやすいです。なお、目的地チケットの山札の厚さも分かるようになっています。

 他プレイヤーの手札や、目的地チケットの数は表示されます。手札は 8枚以上の時は 8+ という表示になります。このゲームの場合、しばし相手の手札枚数が重要になる場合がありますね。

 ゲーム終了条件を満たした時点でメッセージが出ます。終了させたプレイヤー含めあと 1ターンプレイできます。終了後の得点計算は自動で行われます。チケットの答え合わせがありますが、スキップすることもできます。

●プレイした感覚

 プレイした感覚ですが、非常にさくさくと進みます。ボードも全体が見渡せますし、実物ではカードを取る、カードをめくるという操作が一瞬で完了するのがいいですね。

 逆に、さくさくと進むので、他プレイヤーの動きを追うのが大変かもしれません。路線敷設は早い者勝ちなので、他プレイヤーの動向はかなり重要になってきます。チケット判定の自動化は、デジタルならではでかなり便利です。

 気を配るべき点が意外と多いゲームではありますが、デジタルでもアナログでもどちらでも同じように追えるのでそのあたりは問題がないのではと思います。

 対人線はこの文章の範囲外ですが、非公開の手札/チケットがあるので Pass & Playは現実的ではないと思っていたりとか。ネットワーク対戦はそのあたりはうまくいくと思うのですが、一度試してみたいところだったりとか。

 この手のゲームではインターフェイスはかなり重要ですが、十分合格点かと思っています。操作的には細かい路線敷設でたまにブザーが鳴って失敗することがあるくらいです。効果音も小気味がいいですね。

 何より一番大きいのは、公式ルールでプレイできることにあります。このシリーズ、説明書の詰めがそこまでよくない印象があり、曖昧な点があったままプレイすることがままあるのですが、このあたりは非常に明確です。

 列車が足りなくなるような路線に敷設できないのは確認できています。最終ターンはチケットも引けます。あと、USA1912の各ルールのボーナスカードも明確になりました。USA 1910はGlobetrotterのみ、Mega Gameは両方とも、そして Big Cities にはボーナスカードはありません。

 Mega GameとBig Citiesはあまり回数をプレイできていなかったのですが、目的地チケットが強力ですね。通常ルールや USA 1912 では初期チケットで東西をつなぐルートを完成させたら、後は逃げるプレイがメインでしたが、Big Cities は大都市を結んでのチケットラッシュ、Mega Gameは東西をつないでのチケットラッシュが強力です。


 そんなこんなで、iOSに移植されたボードゲームから「チケット トゥ ライド」でした。このゲームも結構長くプレイしていますが、基本に忠実でいいゲームですね。


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