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● 拡張火曜会 2003年4月29日のレポート ●

 2日前の JAGA からほぼ連戦という感じで「拡張火曜会」に参加しました。もとは「みどりの日ゲーム会」というテーマで、プレイヤーを集めようとしたのですが、あまり人数が集まらず、同時刻、同じ場所でおこなわれる「拡張火曜会」に合流しました。こちらの様子も JAGA に引き続きレポートしたいと思います。


 とりあえず 11:15 ちょっと過ぎに会場に来るものの、まだ開始していないようだったので、しばし品物を見ていました。11:30 くらいに合流し、さっそく持ち込んだゲームをプレイすることにしました。

● ムガル

 前々からプレイしたかった、シャハト 3部作のうちのひとつです。発売された当時はすぐに売り切れてしまったという、いわく付きのゲームですね。鉄道の株を競りによって売買してポイントを稼ぐゲームです。今回は、4人でプレイしました。

 このゲームの特徴はポットに 1枚上乗せするか、ポットのお金を全部取って抜けるかというチキンレースに近い競です。初プレイでしたが、タイミングがとても大切だということが分かりました。どうしてもやりたい行動に備えて現金を取っておくという作戦もありますが、たいていはジレンマになっています。

 ゲームの方は、中盤でまとめて入手した株を、一気に売却して逃げ切る展開になりました。このゲームの場合、大量得点のチャンスは与えてはいけませんね。逆に言えば、得点できるチャンスになったら資金を蓄えておくことが大事になります。

 プレイ時間も 30分ちょっとで、テンポもいいゲームなので人気があるのもうなづけます。これは、ここでやっておいてよかったゲームだと思いました。

● Cave Troll (洞窟トロール)

 お次は、私の持ち込みゲームから Cave Troll です。Fantasy Flight Games のゲームがたまる一方だったので、やっておきたいということもあって持ってきました。決まった行動数で、できるだけ得点になるように部屋を確保していく、AP制に近いコマ配置ゲームです。プレイ人数は 4人でした。

 Fantasy Flight Games のゲームは、コンポーネントが見づらいということがあげられるのですが、このゲームもそうですね。ボードの色遣いと、コマの見分けにくさはどうにかしてほしいものです。

 序盤からいきなり、特殊なタイルが出てしまい、変な展開になってしまったかと思ったのですが、中盤以降は普通のコマ配置ゲームの様相を呈してきました。決算のタイミングなどが読めれば、いろいろと戦略を立てられるのですが、完全にランダムなのでその場その場の手を考えていくしかありません。

 いい意味でも悪い意味でも、アメリカらしいゲームのような気がしました。AP制のゲームの中ではプレイ時間が短い部類に入り、基本的な部分はちゃんと詰まっているので、本格的な AP制のゲームに慣れるのにはちょうどいいかもしれません。

● メルリン

 ここからは Amigo のお子様向けゲームを連発でやりました。最初は「メルリン」からです。このゲームは、体型、杖の色、帽子の色、服の色、靴の色の 5つの要素から、お題と全く違うカードを探すゲームです。いち早く探したほうが勝ちのアクションゲームになります。

 この手のゲームは、子供向けだと思って侮ってはいけません。注意深く見ていないと、思わぬお手つきをしてしまうことがあるからです。答え合わせもそんなに大変ではなく、テンポもいいゲームなので、かなりいい出来だと思いました。

 4人でプレイしたのですが、リーチがかかってからお手つきしたりとなかなか面白い展開になりました。この手のゲームは好き嫌いが分かれそうなところですが、「セット」とかがウケるメンバーなら大丈夫だと思います。

● ことばであそぼ

 昼食を挟んで、オリジナルゲームの「ことばであそぼ」をここでも披露しました。はじめは 4人で通常のルールでやってみました。4人でやるのは初めてでしたが、最後までプレイしてもそんなに待ち時間も長くなくちょうどいい感じでした。やはり 4人がお勧めのような気がします。

 最初のラウンドでは「うさぽん」という、とんでもないことばを通してしまったので(理由:いそうだから)、かなり判定の甘いラウンドになりました。「いもすぎ」も通りましたね。タイトル通り「ことばであそぶ」のが目的なので、それはそれでいいような気がしますが。

 2ラウンド目はワイルドカードをいれて「5文字以上のことばを作れ」というミッションをやりました。これは、長め文字も比較的自由に作れるので、最初のことばに全力でネタを作る方にもお勧めです。できた中で一番破壊力があったのは「あいすのん」ですね。これは、公式ミッションに採用の予定です。

 3ラウンド目は 5人で通常のルールに戻してやりました。やはり、ことばの書かれたカードが置かれているのを見ると注目が集まるものですね。

● ハンカチ落とし

 ここからまた Amigo のお子様向けゲームに戻りました。一番の山場となった「ハンカチ落とし」です。記憶力を試すゲームで、場に置かれた 8枚のカードを記憶して答えていくというゲームです。5人でプレイしました。

 最初は、全員が連続正解をしていたので、ちょっと上級ルールを入れてやってみました。ターンごとにカードの配置をシャッフルし直すというものです。これがかなりくせ者になりました。1ターンが終わると、すべての記憶をリセットして覚え直す必要があるからです。

 結局 6点で終了のところを 4点まで短縮して終了ということになりました。ちょっとルールを変えただけで、ここまで何度が上がるとは思いませんでしたね。恐るべしといったところです。

● 右へ左へ

 前の「ハンカチ落とし」でかなり疲れたところでの連戦で「右へ左へ」です。これも 5人でプレイしました。お題にしたがって、左右に移動した先のカードを当てるゲームです。「カードに描かれている人物から見た」方向というのがポイントで、前向きに人物が書かれているカードだと、左右が逆になります。

 これは、早く慣れたもの勝ちという感じがしました。答え合わせも間違えやすいので、難しいゲームなのでしょう。

● レオナルド

 メンバーが 4人になったところで「レオナルド」をプレイ。これは、数字の大小関係から答えを導き出すカードゲームです。

 答え合わせ自体はそんなに難しくないものの、これは結構差が出やすいゲームのような感じがしました。上級ルールを入れるとまた変わるのかもしれません。

● The Last Hope

 ここまでずっと Amigo のお子様向けゲームで頭を使ったので、爽快感の得られるゲームをということになりました。ちょうど The Last Hope を持ってきていたので、それをやることにしました。今回は 4人で、刻みができる裏面の得点ボードを使いました。

 私も裏面でのプレイは初めてだったのですが、表面のつもりで 7マスから続けたりということもありましたね。7マスは 250点なので、特に序盤ならやめても十分な得点だったりします。

 逃げ切りの展開で、最低でも 500点以上が必要な状態で「最後の望み」となったのですが、900点以上必要な状態から、私が 1回エキストラからのパーフェクトを出して逆転しました。作者本人がパーフェクトを出したのは、初めてかもしれません。

● ニューイングランド

 お次は、OKAZU さん提供のメビウス便での新作「ニューイングランド」を 4人でプレイしました。ニューイングランドを開拓して、得点を稼ぐゲームです。行動順は「ターンの行動にかかる費用」を選ぶことで決まります。もちろん、費用が高い方が早く動けます。

 いかにもドイツゲームという感じのゲームでしたが、やってみると本当にそんな感じでした。順番決めのジレンマ、どのタイルを取るかといった選択などシステムとして面白かったですね。

 プレイ時間は 45分くらいで終わりました。これは、ちゃんと考える要素もあり、盤面を見る力も要求されるので、これから本格的なゲームを始めようとするのにはちょうどいいゲームだと思います。

 最近はリメイクとかが多かったので、ひさしぶりにドイツゲームらしいものをプレイしたという感じになりました。こういった感覚は忘れないでおきたいですね。

● おなじはどーれ

 さらにプレイヤーが減って 3人で、Amigo のお子様向けゲーム「おなじはどーれ」をプレイしました。カードは 15枚しかないのですが、どの 2枚をとっても同じ絵が描かれているものが 1つだけあり、それを当てるというものです。

 理論的にそういったカード構成ができるのは知っていましたが、実際にやってみるとよくできているというのが分かります。カードの取り方を工夫すれば、同じ回答が出てくることもあるわけですから。ものすごく単純なゲームですが、これもよくできていると思いました。

● NUMERO

 他の卓のプレイ時間待ちということでかなりひさしぶりに OKAZUさんと NUMERO をやりました。計算力を要求される対戦カードゲームです。

 もともと流れに乗れないときついゲームなのですが、今回はかなり一方的な展開になってしまいました。序盤のうちにほぼ勝利ラインまでカードを取ってしまったので、投了という形でゲームセットになりました。

● ことばであそぼ (2回目)

 メンバーを入れ替えて 2度目の「ことばであそぼ」をプレイしました。今回は 5人プレイだったのですが、全体的に重い展開になりましたね。最後の 2人がなかなかあがれないという状況になり、最後は捨て札を拾ってあがりというハマリパターンになりました。

 序盤が重いのと、終盤が長すぎるという指摘がありましたが、5人でやっている場合は仕方がないかと思っています。序盤の 10 + 1枚は確かに多めなのですが、そのくらいのカードがないと(面白い)ことばが作れない場合があると思っています(現に「スペラカード」は 12枚、Play on Word も 10枚スタートですから)。

 5人の場合でも、3人抜けで終了にするのが長さとしてはちょうどいいのかもしれません。このあたりは要検討ですね。

● オリジナルゲーム

 最後にカワサキさんのオリジナルゲームをプレイ。色と数字が別々のカードになっている、一風変わったトリックテイキングゲームでした。

 これは、面白いアイデアだと思いましたが、まだまだいろいろといじれる部分があるような気がしています。どの方向になるか、今後の動向に注目したいです。


 今回は、7時間程度で 11タイトルとかなりの数をこなしましたが、やりたいゲームからオリジナルまでいろいろとプレイすることができました。なかなかまとまった時間ゲームをやるのができないので、こういったゲーム会はありがたいですね。

 今回同行してくださった、OKAZUさん、kobaさんをはじめ、会場をセッティングしてくださった火曜会のメンバーの方々や、一緒にプレイしてくださった方々に感謝しつつ閉めたいと思います。ありがとうございました。


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