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2020年1月11日、前の月の駒込ゲーム会の続きという感じで、クローズドのゲーム会にしてみました。今回のレポートをお送りします。
手始めにプレイしたのは、こちらから。秋のゲームマーケットの新作で、4人でプレイしました。
色を使った連想系のゲームです。シンプルな作品で再現されやすいので、詳細は省略します。色によって思いつく言葉のバリエーションが違うので、つやいやすい色を残すのがポイントでしょうか。手札を無くすことが目的ですが、手札が減るほど難度は上がるので、接戦になりやすくなっているようです。
お次は、Amigoで発売が決定された「CHIP IT!」の原作となる「アンリミテッド富豪」を 5人でプレイしました。このタイトルで書いてあるので、本当に初期版です。手札をなくすことを目指す、ゴーアウト系のゲームですが、チップを受け取ることで数字を上げることができ、チップもなくさないと上がれません。
久しぶりのプレイでしたが、いかに複数枚のセットをうまく作れるかと、チップを持っていない状態でのパスをできるだけしないこと、何枚組に強くするかを組み立てられるかがポイントでしょうか。1枚組はそもそもリードされにくいのと、数字が上がりやすく泥沼になりやすいです。持つならせめて黄色で 21を超えられるカードが望ましいです。
今回は、うまく組み立てれば 1枚組が避けられるのと 3枚組が 4スタートになりそうだったので、そのあたりを軸に組み立てることに。2枚組は弱めですが、21の2枚組が出せるので、それを利用する形での組み立てにしました。
結果は、そこまでチップを増やすことなく、早上がりに成功しました。最後は残り 4枚から 18の4枚組が出ました。黄6、黄9、赤18、赤18 なのでチップの数も少なくて済みますし。
Amigo版は、今年のニュルンベルクでリリースされることと思われます。色も緑と紫に変わっていますし、1, 2, 3チップがついているようです。Amigo箱は取りまわししやすいサイズではあるので、日本で輸入盤が手に入れば持っていてもいいかと思います。
その次は、こちらを基本ルールと拡張ルールでプレイすることに。アクション順をプロットし、体力をうまく使いながら得点を獲得するゲームです。
基本セットの場合は、ラウンド数も少なく、得点効率をいかに稼げるかがポイントになるでしょうか。高得点でマイナスに突っ込むのは 1回が限度でしょうか。パスでカードの獲得機会を失うのは得策ではありません。
拡張ルールが入ると、カードの出方によって変わってくるところはあります。アクションを制限することでの手札の圧縮、ディスアドバンテージがあるものの得点効率がよくなるセットコレクションなどもあります。圧縮が入ると最後の得点にも影響があるので、メインのアクションに少し倒すのもいいかもしれません。
その次は、駒込ゲーム会からの再放送でプレイしました。前回は 4人でサポート人数を割っていたのですが、今回は 5人でサポート人数内でのプレイです。独立した 2要素のうちどちらかを集める、制限付きの交渉と交換のゲームです。
5人だと、5枚を集めることになるのでそこそこ時間はかかりますが、5分程度、5巡くらいでまとまる感じです。最初は、交換の数を重視し、中盤から必要なものを集める感じで進めることになるかと思います。放出するカードの提示は、欲しいものを持っている相手が欲しそうなものを指すのがポイントですが、なかなかうまくいかないかもしれません。
6人だと、ざっくり 2倍弱くらいの時間がかかりそうですが、それでも 10分で終わるのではと思います。今回の 3作品の中でもっともそれらしい作品だと思います。ちょうど、この日は豊橋でイベントもありましたし。
昼食休憩ですが、買い出しで軽くすませることに。こちらは事前に買い出していたので、留守番をしていました。
次にプレイしたのは、今回唯一の市販ゲームです。「ビッグシティー」の20周年特別版とエキスパンションです。5人なのでエキスパンションは必須です。
10番台から80番台までのカードを使って、配られた区画番号に建物を建てるゲームです。20年前のゲームなので、今プレイすると少し古く感じる部分もあります。建物は数に制限があり早い者勝ちになることと、建設条件もあったりします。
序盤戦はできるアクションも建てられる区画も制限があり、誰かが市役所を建てると、アクションが増えます。以前は市役所を建てること自体は得点行動ではありませんでしたが、このバージョンではラウンド数に応じたボーナス点が入ります。3点もあれば、普通の 1マス建物を建てるくらいの得点効率になります。
あとは、ラウンドの終了時にカードの交換があるのもこのゲームの特徴です。手札の中から不要なカードを放出し、他のプレイヤーのカードと交換することができます。得点順が低い方が有利になるので、ここでの調整が若干あります。
今回は、市役所の区画のカードをほとんど持っていなかったのですが、路面電車を活かすプレイに入りました。路面電車は得点が 2倍になるので、1手使っても十分に元は取れます。路面電車の起点と、区画拡張を呼び込むような引き方ができたのと、直後に引いてきた工場で路面電車を塞ぐ形で置けたので、相当なアドバンテージになりました。22点の住宅地ができたのが相当大きかったです。
終盤は、特殊な建物がなくなるのでだんだん地味になってきます。建設が難しいスーパーマーケットも今回は建設できています。特殊建物、住宅、商業、路面電車のすべての要素が必要なので相当な難度ですが、2マス 30点と最大効率です。教会の 1マス 15点も強力ですが。
ゲームとしては、教会建設はできなかったものの、路面電車の引き始めで 10点の確定と、誘導した路面電車で 22点、もう1区画で 10点が取れ、最後に工場をつかませて 1手得で 6点くらいの差で差し切りました。
20年前の作品で、ある程度の調整はあるものの、少し古い感じの作品ではあります。立体造形はきれいですが、場所を食うのと値段が相当高い(基本セットで 20000円、拡張セットで 10000円程度)のがデメリットではあります。購入するなら拡張セットも合わせた方がよさそうです。
その次にプレイしたのは、こちらの作品を。秋の新作ですね。コンポーネントを見ると分かりやすいのですが、Roll and Writeのゲームで、4畳半の部屋に各色のポリオミノで決められた形を埋めていき、得点を稼ぐ感じです。
このゲームのポイントは、同じ色のミノは隣接できないところにあります。パズルとしては自由度はそれなりにありますが、ラウンド数がそこまで多くないので、どこで勝負するかがポイントでしょうか。
色によって得点の条件が異なるのと、ランダムで指定された条件でのボーナスがあり、カードとダイスで示された形のうち1つを書くことができます。埋め切るようなゲームではないのと、得点条件に少し癖があるので、1回ではわかりにくいかもしれません。全部の色をとるとやりにくくなるので、どこか1色は捨てる必要はあります。
角からきれいに埋めるよりも中央から各方向にアクセスできるようにした方がいいでしょうか。早取りのボーナスも、積極的にとっていかないと素点が伸びないようになっています。最後の空きマスは、連続する最大のスペースに対してなので、きれいに埋めるよりも、少し間を開けたほうがいいかもしれません。埋めきりのボーナスもあるので取捨選択は難しいですが。
早取りの要素があるのと、色鉛筆の本数に限りがあるので 6人くらいまでがよさそうな気がします。
その次は、春向けの作品をテストプレイすることに。できることを色々と増やしてみたら、手札の強さが効きやすくなったような気がしています。弱い手札の場合の処置をどうするかは悩ましいですね。
その次にプレイしたのは、駒込のアンコールでこちらをプレイ。5人でプレイしています。
推理できるアクションは 2ラウンドしかないので、できる行動の制限は意外と大きいです。2ラウンド目のアクションで、情報量が増えないか、相当なアクションを使うことになったので、情報量を増やさない方向に出ることにしました。
2人の予想を外すのを待つよりも、1/2 にかけたほうがいいと思ったので、そちらにかけましたが、外しました。勝者が 1人しか出ない展開になりましたが、たまにあるのではと思います。そこそこ手軽な推理系のゲームです。
その次にプレイしたのは、2017秋の作品から。ドラフトとエリアマジョリティーのゲームです。
ドラフトでエリアマジョリティのセットとなるカードを獲得し、多数をとったプレイヤーがエリアを獲得、エリアボーナスと連結ボーナスを取るという感じになります。カードには素点も設定されていますが、カードにより相場が変わります。3ラウンドの合計点で競いますが、3ラウンド目は連結ボーナスが 2倍になります。ドラフト部分は、シンプルなドラフトですが、1枚だけ取ったカードを裏返すことができ、1枚は捨てなければなりません。
プレイした感想ですが、単純に 5人は多すぎる感じでした。エリアが 10しかなく、エリア維持はタイブレーカーに有利に働くのでひっくり返すのが難しいことと、獲得できるカード枚数が少ないのが二重に働きます。エリアマジョリティーの得点が高めなので、余計に効いてくる感じです。
維持しやすい形がないと複数ラウンドにしている意味があまりないですし、エリアマジョリティの配点は大きめの方がこのゲームらしいので、単純に人数が少なくなると少し変わってきそうな気はします。配点バランスは要検討かもしれませんが。
その次は、秋に完成版が出たこの作品です。シンプルなカード集めと支払いのゲームですが、他のプレイヤーに声をかけてケーキを作りに協力してもらうのもポイントです。最初に配られた目標カードはあくまでもプレイの指針でしょうか。
このゲーム、ぱっと見で分かりにくいですが、ケーキ自身の素点がそれなりに高く、1アクションしか消費しないので、ある程度は払わせる必要があります。
カード1枚に対して1アクション、協力する場合は 1アクション1点に変換されるので、ケーキを作る側もそのくらい払わせる必要がありそうです。4枚使わせれば 5アクションで 5点なので、ほぼイーブンです。実際には、目標カードのボーナスがあるので、1枚くらいはおまけしてもよさそうですが。
今回は、ケーキの素点だけで逃げ切った形になりましたが、自由交渉ができるので、浮いているプレイヤーには指名しない、指名には応じないといったシビアな対応をとることもできます。タイプは違いますが「ボーナンザ」のようなコントロールの要素もあります。
最後にプレイしたのは、こちらの作品でした。2019年春の作品ですね。
ゲームのボックスも使ったカウンティングとチキンレース系のゲームです。47枚のデッキの真ん中のカードを取ったら一発で敗北し、ゲーム終了。それ以外のプレイヤーで得点を競う形になります。デッキの構造は固定なので、何を引いたかで大体の場所が分かるようになっています。5人は少し人数としては多い感じでしょうか。攻め込まないと枚数が足りないものの、マイナスカードを取ると身動きが取りにくくなります。
アイデアは非常によかったのですが、最初のデッキを作るのに間違いが起こりやすいことと、一部のカード効果が複雑なのが難点でしょうか。ダイスを振るような効果の代わりに、ポイントサラダのようなカードがあった方が相性がいいのかもしれません。マイナスのカードも大ハズレから、そうでもないものまでありますが、運用でリボークが起こりやすくなっているところは少し惜しいです。
というわけで、先月プレイできなかった物も含めて色々とプレイできました。4人ゲームが多く、5人での調整が難しいこともあり、当初の目的はそこまで達成できなかった感はありますが、他の機会にと思っています。
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