● 海カタン ●

 「カタンの航海者」(以下「海カタン」と書く)は、なかなかおもしろいエキスパンションなのですが、 残念なことにルールにいくつかのミスがあります(ドイツ語版の初版のルールが間違っているらしいです)。 ここでは、ルールミスの場所と正しいルールを紹介します(公式ページからのデータです)。
 あと、海カタンについてちょっと思ったことを書いてみます。


- 海カタンのルールミス -

● 砂漠がないときの泥棒

 砂漠のないシナリオについて、ゲームの開始時に泥棒はボードの外にいます。 最初に7を振るか騎士カードを使ったときに、初めてボード上の土地に置かれることになります。 (日本語版のルールでは直っているようです)

● 新たな世界/3 (日本語 P.14, ドイツ語 P.12)

 このシナリオでは、 「赤い数字チップ(6,8)を金鉱川の上に置いてはいけません」と書いてありますが、 シナリオ中に金鉱川は1つもありませんでした。
 実は、このシナリオの実験段階には金鉱川があったのですが、 変更したときに消し忘れてしまいました。 金鉱川を入れたシナリオをする場合は、このルールを守った方がバランスがいいでしょう。

● 新たな世界/4 (日本語 P.14, ドイツ語 P.12)

 海タイルが23個必要なのに、 基本セットと海カタンを合わせても海タイルが21個しかありませんでした。 基本セットから3:1港を2つ入れて、あとで交換してください。

● 大航海時代 (日本語 P.15, ドイツ語 P.14)

 このシナリオの勝利条件は勝利点を13点にすることです。

 海賊についてもいろいろと書いてありましたが、追加ルールですしルールミスはないようなので、 ここでは割愛させていただきます(ドイツの公式戦でも海賊は入れていないようです)。

- 日本語版のルールミス -

 金鉱川に関するルールがあいまいになっていましたが、ドイツ語のサイトを調べた結果、 次のような文章になっていました(意訳ですが)。 このルールに従うと日本語版(トライソフト版)のルールが間違えていることになります。

● 金鉱川 (日本語 P.6, 「7. 黄金」の項)

 金鉱川から金を1枚入手する代わりに、好きな材料1枚を入手します。

 トライソフト版ルールでは、最後のかっこ内の部分を削除するといいでしょう。このルールに従うと、 金鉱川に都市が隣接している場合は、好きな材料を好きな組み合わせで2枚入手できることになります。

- 補足 -

● 勝利ポイントチップ (日本語 P.5, ドイツ語 P.3)

 勝利ポイントチップは、海カタンのセットの中に8枚入っていますが、 足りなくなってしまった場合は、それ以上勝利ポイントチップは与えられないそうです。 これは、ドイツの大会ルールにありました。


 ここから下は私が海カタンのルールで思ったことです。

● 海賊について

 海カタンの海賊なのですが、私はあまりおすすめしません。 なぜかというと、海賊を動かすと泥棒が動かなくなるため、 トップの重要な土地1つをかなり確実に封じることができるからです。
 「泥棒は必ず動かす」というルールは泥棒でトップが止まりすぎないために考えられた、 いいルールだと思うのですが、どうなのでしょう?


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