■ 簡単なバリアント ■
いつもプレイしている「カタン」をちょっとした変更で新鮮にプレイしてみようということから、簡単なバリアントを紹介します。
ここで紹介するバリアントは、マップなどの都合で新しい日本語版に対応しないかもしれません。発売前の情報ということでご容赦ください。また、アイデアは厳選していますが、動作確認はしていないものが多いです。
● 交渉と建設のタイミングを区別しない
交渉は、自分のターンのサイコロを振ったあとならいつでもできるようになります。
通常のルールでは交渉は建設前にしかおこなえませんが、このルールを使うと建設後でもおこなうことができます。アメリカ版の通常ルールになっています。
このルールを採用することで、面倒なフェイズの区別がなくなるのでルールがすっきりします。ただし、交渉は港の交換も含まれるので、港に開拓地を建てた直後にその港を使うことができるようになります。これは意外と大きな違いです。
ちょっとテクニカルな話ですが、発展カードを引いてから、港を使って材料を交換することもできます。必要なカードが引けるかどうか分からないときに、ちょっと効いてきます。
● 港なし
マップ上の港の効果を無視して、はじめから 3:1 で好きな材料を交換できます。
ゲーム開始から、3:1 港を所有しているものとみなします。あとで 2:1 港を取っても効果はありません(有効にしてもかまいません)。
序盤の展開が若干楽になります。特に、都市を作る展開になると役立つと思います。建設がやりやすくなるので初心者にもおすすめです。
● 砂漠の置き換え
砂漠タイルを丘陵タイルに置き換えます。マップ中心の数字は 10 になります。
追加セットがない場合は、砂漠を丘陵と見なしてチップを配置します。ルールに従って数字チップを配置すると最後の中央のチップがないので、そこには 10 が置かれているものとします(スペアを使う方法もあります)。
マップが広くなるので、途中リタイアということが少なくなります。中央にもいい土地が多いので、あとの方の手番でもいい土地が残ることになると思います。これも初心者におすすめできます。
● ゲーム開始時の泥棒
ゲーム開始直後の 2ターンで 7 を振った場合、7 以外の目が出るまで振り直す。
最初の 2ターンは泥棒が動きません。初期配置と序盤の交渉が大きく影響すると思います。どちらかといえば、経験者向けなのかもしれません。(あまりないと思うのですが) 2ターン目の騎士カードは使用禁止です。
● サイコロを使うかわりに
通常のサイコロを使うかわりに、2 〜 12までの数字の書いてあるカードを使う。カードの枚数は、2 が 1枚, 3が 2枚, ... , 7が 6枚, 8が 5枚, ... , 12が 1枚である。
サイコロを振るときに、カードを 1枚引きます。36回カードを引くと期待通りの目が出ることになります。山札がなくなったら切り直します。
出目の偏りが少なくなるので、より計画的な戦術が必要になります。ちなみに 1ゲームではおよそ 50枚カードが引かれるので、2つ目の山の半分くらいでゲームが終わることになります。これも、経験者向けです。あと、もう 1つバリアントがあります。
通常のサイコロを使うかわりに 12面体のサイコロを 1個使う。ただし、1 の目は 7として扱う。
こちらは、すべての土地から等確率で材料が出るようになります。生産力の優劣がないので、組み合わせしだいということになりそうです。サイコロの偏りが大きく影響しそうです。若干大味になるかもしれません。複合技で、2 〜 12の数字の書いてあるカードで、7は 6枚、それ以外は 3枚という構成もあります。
とりあえず、簡単なバリアントをいくつか紹介しました。機会を見てまた追加するかもしれません。