2004年7月18日〜19日にかけて、いたストオフ部活動合宿をおこないました。いたストオフ参加者のいたスト以外の趣味をまったりと楽しもうという企画です。前日の JAGA に引き続き 2日間通して参加しました。今回は、アナログゲーム部の活動報告と題して、レポートをしようと思います。
1日目は 9:00 に到着して、さっそくいろいろと活動しました。まずは、うどん部の活動前にやったゲームから。
こちらは、アナログ部ではないのですが、人数が足りなかったので参加しました。何が近代かというと、下の写真をご覧ください。
こんな画像の麻雀ゲームがあったらイヤですね。1メンツ 1雀頭の 5枚上がりなのですが、真ん中にそびえ立つピラミッド状のやつが山です。ちなみに、一番上に表になっているのはドラです。
ツモるときは、山から 1枚を抜き取ります。このときに、山を崩してしまうと通常の麻雀同様チョンボになります。
5巡目あたりでツモったときに、見事に山が崩れてしまい、チョンボでゲームセットでした。これは、朝からかなり面白い写真が撮れましたね。
うどん部活動終了後のゲームは、軽めのゲームで 1つ目の目玉になった、日本語版の「サンファン」です。
今回は、こちらを何回かプレイしようと思ったのですが、いろいろと計画が変わってきましたね。カードを使ってさまざまな建物を造り、サンファンの都市を発展させるゲームです。
生産施設 + ギルドホールをきれいに決められて、得点が届きませんでした。カードの引きの要素は多分にあり、欲しいカードが引けないとどうしてもつらくなるのですが、建物の組み合わせの妙とか、そういうのが手軽に楽しめるゲームだと思います。
個人的に好きなタイプのゲームですし、折りを見て何度もプレイしたいような感じですね。完全日本語版なので、安心してプレイできます。日本語版は 2800円で出ています。
Hammer Works の試作品をここで登場させました。ダイスを振って、計算式を完成させるというゲームですが、多人数用のアイデアがなかったので、募集ついでに公開したというわけです。
ソロプレイに近い形のものは、振り直しのサイコロ 1つにつき 1点があるものです。こちらは、私が考えた形に近いようなものです。うまく形にならなかっただけに、出してみる価値はありましたね。
もう一つは、親がサイコロを振った後、計算式が完成しなかった場合に、次のプレイの権利を競りで買うというものです。こちらは、プレイの権利にフリーの振り直し 1回が含まれています。ハイリスクハイリターンになりやすいので、かなり熱い競りになります。こちらは、上級者向けという感じもします。
さすがに、このゲームで競りが飛び出してくるとは思いませんでした。たまには、こういうツール的な試作品も出してみるものです。
時間も人数も中途半端に余ったので、やってみました。ゲームセンターにある、メダルゲームの要領で、次のプレイヤーに宝箱をうまく落とさせるゲームです。
大きなチップが売り切れるという珍しい自体になりながら、ゲームが進んでいきましたね。こういうゲームは、さくさくと、まったりとプレイするのがいちばんです。ルール説明も簡単で、すぐに楽しめるアクションゲームで、どちらかといえば、器用さが要求されますね。
昼食をはさんで、今回の目玉「モノポリー」をプレイしました。募集したところ 6人になってしまい、どうしようか迷った結果、そのまま 6人で行くことにしました。ルール説明の時には最大 8人いたかと思います。
土地や鉄道会社、公共会社を購入し、レンタル料を取って他のプレイヤーを破産させて、自分は一番最後まで生き残るというのが目的の世界的に有名なゲームです。
今回は、ルールも日本選手権公式ルール準拠で行きました。税金は一律 200ドルとか、家の競売のあたりまでも説明しましたね。
展開はというと、今回は特に面白かったですね。1ターン目に 7を出して引いたカードが「3マス戻る」だったり、最初の周回で誰もライトブルーの土地に止まらなかったりと珍しいことがいくつかありました。
6人でやったこともあり、権利書がさくさく買えるプレイヤー 3人と、なかなか買えないプレイヤー 3人に分かれた感じになりました。電力、水道がそろったあたりから、交渉が動き出しました。
電力水道の交渉は、結局権利書を持った方に集まる形になりました。現金で動いたような気がしましたが、詳細はちょっと失念しました。
その後、1つの権利書が売れた時点でとんでもない瞬間が訪れました。5人で 5色が集まるという展開になったのです。このとき有効なカラーグループは、ライトブルー、オレンジ、レッド、イエロー、ダークブルーの 5色。欲とまあ、使いやすい色が出た感じですね。
いろいろと小競り合いがあったのですが、私からライトブルーとイエローを出し、レッドとグリーンをもらってくる交換を成立させて、3人と 2人の構成に分けてしまいました。先に交渉されて、ライトブルーに家が建ってしまう可能性は高かったのですが 100ドル近くもらってこれたので、問題はないでしょう。
この時点で、2人の方はイエローとライトブルー、あまり権利書は買えず、資産は少なめ、3人の方は、レッド、オレンジ、ダークブルーという形にしました。こちらは、権利書がある程度買えているプレイヤーになります。
ここで、ライトブルーとイエローの交渉がすかさず入り、こちらは、他の2人の交渉の状況を見ようと思っていたところで、電話が入ってしまいました。
しばし抜けて、戻ってきたころにはライトブルーとイエローの交渉が成立していたのです。こうなると、家の建つタイミングが大きな問題になります。今回は、特別処理として、交渉成立を待つことにしましたが、こういう場合は、どうなるのでしょうか?
気を取り直してその後。先に私が動いてレッドを集めました。このときに、有力なオレンジを放出しましたが、その分のお金はしっかりともらっています。このとき、グリーンを抵当に入れれば 1100G ほどの現金が確保できました。最後に、ダークブルーとオレンジの交渉がまとまって、5人で5色がそろいました。
お次は、問題の家の建設です。モノポリーには家は 32軒しかないので、足りないぶんは建てられなくなってしまうのです。今回の、家の所望数はこんな感じでした。
ライトブルー:12軒
オレンジ: 7軒
レッド: 7軒
イエロー: 4軒
ダークブルー: 3軒
合計で、33軒と 1軒だけ足りないのです。こうなると、家の競売が始まるのですが、さすがに高い方はスムーズに買えたりします。実は、イエローの家を 170ドルでつかませたりということもありましたね。最終的にライトブルーの 1軒が 110ドルになり、オレンジが 6軒止まりになりました。
ライトブルー 12軒、オレンジ 6軒、レッド 7軒、イエロー 4軒、ダークブルー 3軒、お客さんは刑務所見学と、刑務所へ行くのあたりに固まっているような感じです。ここからがロシアンルーレットの時間です。
一番最初にオレンジの所有者がレッドの 2軒に捕まり、オレンジが 4軒に下がりました。下がった 2軒は、レッドと、ダークブルーに行きました。
イエローの所有者も捕まりだし、家の軒数が減りつつあります。減った家は、オレンジ、レッド、ダークブルーにいくような感じでした。一方で、ライトブルーにもある程度のお客さんが入り、資金的にはいちばん余裕がある感じになりました。
ちなみに、交渉に参加できなかったプレイヤーは、鉄道 3軒を所有し、刑務所をいったり来たりしている感じでした。
イエローの所有者が、次々と止まって後がない状態になり、レッドの 3軒に捕まり 700ドルが払えずに破産になりました。このとき、他のプレイヤーもレッドに集まりだしてたこともあり、2軒が表のイエローを入手できました。
オレンジの軒数が伸びないこともあり、ライトブルー、ダークブルー、レッドの三つどもえになりましたが、立地条件の差で、結局レッドに資金が集まりだして来ました。レッドは 10軒まで伸びた後に、オレンジの所有者も破産させて、勝負を決めに行きます。
最後まで怖かったのはダークブルーでした。最高で 1400ドルに挑戦というのが 2回ありましたし、「ボードウォークへ進む」も出ていなかったのです。が、問題のカードは所有者自らが引いてしまい、ここから家がヘリ出す展開になりました。
所持金ぎりぎりでライトブルー直前のところでオペラのカード(全員から50Gをもらう)を引いたり、家を 16件建てていた状態で、他のプレイヤーが修理費を引いてくれたりと、とことんカードには恵まれました。
4人を破産させた時点で、ほとんどの資産が私のところに集まり、ライトパープル、オレンジ、レッド、イエロー、グリーン、ダークブルーまで独占状態になっていました。結局、オレンジ + レッドに止まって、ライトブルーの家が崩れた時点でゲームセットにしました。
今回は、破産救済交渉があまり入らず(というより、シャットアウトに近い形になりました)。ワンサイドのような展開でしたが、いかがでしたでしょうか。
キーとなる交渉ですが、ライトブルーとイエローの交渉は、さすがにイエロー 4軒では分が悪いような気がしました。状況が状況ですが、競売で最後の家に 110ドルが出たことを考えると、1軒分の 150ドルは余計にとれたような気もします。収入的には、ライトブルー 11軒(270-400-450)とイエロー 6軒(330-330-360)で等価でしょうか。
オレンジの行方は、かなり怖かったです。ダークブルーの所有者があまり所持金がないのは知っていましたが、3軒が立つくらいですから、オレンジをやっていたら 8軒まであったはず。電力水道がもうちょっと活躍していたらと思うと怖いですね。ちなみに、ダークブルーは 4軒あるかと思っていました。
私の経営したレッドですが、交渉でライトブルーを出すときに 1050G をめどにがんばってみました。贅沢は言えませんが、他のカラーグループが出てきたときの 3軒は大きいですから。1軒で 250ドルが 700ドルになります。レッドとイエローは 7軒がひとつの目安になりますね。
そんなこんなで、モノポリー体験会が終了しました。実は、プレイ時間は 3時間近くかかっていたのです。
ここで、先ほど電話をいただいた OKAZUさんが登場しました。こちらは、モノポリーの直後ということもあり、クールダウンということで、「コヨーテ」をやりました。自分以外のカードを見て、全員のカードの数字の合計を予想するというものです。
先ほど、イエローを持ったままイチ飛びしてしまった某氏が、今度はパーフェクトで勝利を収めていました。「だまされているかもしれない」という感覚がたまらないゲームですね。人数の制限も比較的緩いですし、こういうときにはいい感じだと思います。
もう一つくらい軽いものを、ということで「フォーセール」をプレイしました。私もこのゲームをやるのは久しぶりですが、2段階の競りがたのしめる、比較的軽いゲームです。
ひさしぶりに「高いところに上ってしまったネコ」の気分が味わえました。また、後半戦に利益が出たのは珍しいですね。
後半戦のカードの出方にかかるところは大きいのですが、手軽に2種類の競りが楽しめるゲームです。これは、Uberplay からの再販があるので、楽しみですね。
懐かしのゲームを OKAZUさんがゲットしていました。私が、ドイツ系ボードゲームを始めたばかりのころによくプレイした、伝説のゲームのひとつです。12星座に星を配置して、勢力争いをするゲームです。
最初のうちは、うまく得点がとれなかったりしたのですが、中盤から盛り返してきたような感じでした。流れとか、配置するものとかが大事なゲームですね。
最終的には、全員が 4点の範囲内に入る、非常に切迫した結果になりました。悩む系統のゲームではありますが、難易度はほどほどで、プレイ時間も 45分程度なのがいいところではあります。
ねーぽんさん持参の、ミシシッピークイーンをプレイしました。今回は広い会場なので、できるだけマップを残そうという試みもやりました。船のレースゲームで、貴婦人を2人乗せていち早くゴールを目指すというゲームです。
私は、早いうちに貴婦人を乗せて、後でスピードを上げてゴールを目指すという作戦をとりました。2マップ近い差があったのですが、中盤で一気にかわせましたね。
1ターン分リードしていたのですが、コース取りの妙で外回りを通ったため、2ターンの差を詰められました。そのまま有利なコースを継続されて、2位で終了となりました。
ヘックスマップを使っての移動とか、1回だけ旋回ができるとかそういうことは、往年の土曜GURPSを思い起こさせます。「シュテルネン・ヒンメル」同様、初期のころのゲームなだけに、思い入れはありますね。
カツ部の活動をいつも通りこなした後の宿舎、こちらはまったりとプレイしていました。
ダイスを 5個降ると、打数が分かるというそれだけのものです。ここまで来るとゲームというよりもネタになりますね。
ねーぽんさんからの「買って以来一度もプレイしていないので、やってみたい」というリクエストもあり、ここで初登場となりました。
TCG的な要素のあるカードゲームで、店員さんを雇って喫茶店を作るというゲームです。ダイスでの判定や、直接攻撃の多さは、アメリカのゲームみたいな雰囲気があります。
カードの質、イラストの質は、かなり高いですね。雰囲気もしっかりと出ているので、製品としての目的はしっかりと果たせていると思います。テーマからお気づきの通り、そういう感じのイラストではあるので、反応を示すかどうかは、分かれそうな感じですね。
というわけで、今回プレイしたメンバーの中では、おそらくいちばん詳しいであろうねーぽんさんにネタが集中してしまいました。ちと飛ばしすぎたかと思いつつも、ネタにしたくなるものですからね。
ゲームの方は、終盤になって誰がゴールしてもおかしくないような展開になりました。序盤は、なかなかお店を引かなくてどうなることかと思いましたね。
このゲームの前に、「ドカポンDX」が入る予定だったのですが、PS2 がうまく作動せず、しばらく時間を取られていました、その裏で 2人で「サンクトペテルブルク」がプレイされていましたが、参加できずでした。順延との判断で、部屋に戻ってきて、しばらくしたら「動いた」とのこと。
人数の都合とか、他のゲームとかもあって、どうしようか迷った結果「ドカポンDX」を他のプレイヤーに譲りました。事前にデジタルボードゲーム部のスレッドをたてた本人としては不本意ではあるのですが、まあ仕方がないでしょう。
というわけで、部屋に 4人が残ったので、Hammer Works から「シティー・プラン」のテストプレイをやりました。こちらでは、初登場になりますね。
今回は、超速攻型で勝利というのが見られました。プレイ後に、感想を聞いたり、バランス調整のアイデアをいただいたりと、身のあるゲームになりました。
そんなこんなで、25:00 ちょっと過ぎに終了。就寝と相成りました。
2日目は 6:30 くらいに起きて、Blog更新をしたり、まったりしながら時間調整になりました。今回は、麻雀があったこともあり、みんなあまり寝ていないという感じでしたね。うどん部 2日目の活動の後で、スタートになりました。
まったりとした感じで 1ゲーム目は、Adlung から「サンベジ」をプレイ。お題のカードと鏡像をなすカードを探すというウノー系のゲームですね。
違う要素は 3種類だけですから、ある程度コツがつかめる類のゲームだと思います。「メルリン」などの Amigo のゲームよりも難易度的には低いかも知れません。
お次もまったりと 9人で「アップル」をやりました。赤リンゴカードを使い切るまでというルールでやりましたが、これだけ多人数だと意外と早く終わるものですね。
このメンバーだからこそウケるというカードがありますね。過去のネタとしては拙作の「やけくそのハワイ」というものがあります。今回も、飛び道具あり、個人攻撃ありとこのゲームらしい展開になりましたね。
印象に残った作品としては「やけくその領収書」「パワフルな焼き肉」(以上は個人攻撃系)、「いんちきかつら」(飛び道具系)などがありました。
土曜の JAGAから若干パワープレイ気味にやっていました。今回は貴族中心に集めたのですが、今ひとつ伸びませんでした。このゲームは、パワープレイされがちですが、実際のところは大事にプレイすべきなのかもしれませんね。
かなりまったりと、やっていました。この辺は睡眠部の活動も盛んな時期でしたね。もうちょっとに詰まっていないときに出すゲームでしょうね。
午後からのゲームで、悩ましい競りゲーム「モダンアート」をプレイしました。私もプレイするのは、かなり久しぶりになりますね。
序盤は 2種類しか絵が出てこない、珍しい展開になりました。比較的難度の高い競りの方法が多いのがこのゲームの特徴で、値段の付け方はかなり悩みます。通常のオークションが一服の清涼剤になりますね。
現金ベースでゲームが進行しているため、相場観が意外と分かりやすいというのが特徴かもしれません。必死に値付けするのはあまり得策ではないのかもしれませんね。
競りゲームの好きな方にはお薦めできる名作です。再販もされるとのことなので、買い逃してしまった方にもまたチャンスが訪れることでしょう。
「ハイスクール・エレクション」の時間はまったりと、パワプロ部や音ゲー部を見学して、最後のゲームとして「サンクトペテルブルク」をもう一度やりました。今度はいきなり高い建物を建ててみようという作戦でしたが、1ルーブル差、2ルーブル差で 1ターン分行動が遅れ、それが最後まで響いた感じでした。
ちなみに、このゲームも名言がいろいろとできあがりました。「兄弟」とか「後で整形します」とかそのあたりでしょうか。8ルーブルの職人は「社長」だという説も飛び出しました。
そんなこんなで、ゲーム三昧の 2日間となりました。さすがに夜中の部までやると、2日目はまったりという感じになりましたね。1日目の 12ゲームというのは最近ではまれにみるゲーム数だったと思います。また、機会を見つけてまったりと遊んでみたいものですね。