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● 第20回いたスト関東オフのレポート ●

 2003年2月22日 〜 2月23日の 2日間で第20回関東いたストオフがおこなわれました。今回は、連休中でもなく、お仕事も忙しい時期ではあったのですが、フル参戦することができました。今回も試合の様子や合間のゲームの様子などをレポートしたいと思います。


- オフ前日まで -

 普段はここに持ち込みゲームのことを書くのですが、今回はあまり仕込んでいる時間もなかったので荷物も軽めに、ネタは厳選して持って行きました。

 オフ前に、いたストオフのデータ関係で面白い動きがいくつかありました。ひとつは、つかCさんがこれまでのオフの記録を使って「プレイスタイルが分かる」ものを作ったというもので、もうひとつは風船さんのいたストデータベースです。

 前者は詳細は全く分かりませんでしたが、後者は最近の調子が分かるレーティングと、大会成績の総合ポイント(とはいっても、普段の順位ポイントとは別です)が掲載されていました。データ数が充実してきたからこういうことができるのだと実感したりしていました。


- 1日目の試合前 -

 今回も、9:00 に現地入りして試合前にいろいろとゲームをやっていました。ゲームの前に前日の宿舎でプレイされていた、「ハゲタカのえじき」の写真をねーぽんさんに見せてもらいました。笑えるくらいのバッティングの嵐で、このゲームの醍醐味を見せてもらった感じでした。

 開始前の時間は、少人数で分かれていましたが、アナログゲームからは私のオリジナルで The Last Hope をプレイしました。4人でプレイしましたが、560点の同点からねーぽんさんが 580点を取って逃げ切りました。

 追いかけたのは私でしたが、最終ラウンドの同点では勝てないという条件がきれいに効いた展開でした。500点台から逃げる展開になったら、エキストラの +20点は意外と効いてくるものだと実感しましたね。

 もうひとつは Candra さんと Breathing をやりました。さくさくと 2ゲームほどやりましたが、2ゲーム目は私が最強の 3 を 5枚とも引いてしまうという展開で圧勝してしまいました。これらのゲームの詳細はオリジナルのコーナーでどうぞ。

 そのほかには、近場の鈴木さんに「ご存じですか?」といわれたものがありました。ダイス版の「ウノ」です。ハンズなどで見たことはあったのですが、さすがにプレイしたことはないですね。

ダイス版ウノ

ダイス版「ウノ」 (近場の鈴木さん提供)

 あと、この時間に持ってきた「ボードゲーム天国」を見せたりしていました。いたストオフのように、アナログボードゲームに興味のある方がいるところには、紹介もかねて持ってくるのもいいかと思いました。


- 1日目 本戦 -

● 試合前

 試合前ということで、幹事の用意していた企画が明らかになりました。いたストオフでは自分のハンドルネームと居住地の書いた名札が渡されるのですが、今回からは名札に 1つ要素が追加されました。これが、「プレイスタイルの分かる」属性です。

 某マージャンゲームの影響からか、「株もうけ」が高い「白虎」、「振り込み平均額」が低い「玄武」、「いただき回数」が多い「朱雀」、「最大いただき額」が高い「青龍」という属性になっています。

 私はというと、プレイスタイルから青龍ではないことは明らかで、白虎か玄武だろうと思っていたのですが、このオフの時点では白虎でした。

 今回は、ジパングの周回限定ルールを試すために 1戦目はジパング固定で、2〜5戦目のストリートを決めることになりました。1日目のストリートは、ジパング(3)、原始時代(3)、浮遊大陸(GK)でした。ジパング、原始時代はプレイ回数が少なく、浮遊大陸は相性の悪いストリートです。これは、苦戦を予想していました。


● 1戦目 ジパング(3)

 1戦目のジパングはルール固定のための試合でした。3からのストリートで、チャンスカードでマップが拡張されるのですが、1周 6マスしかないのに通過するだけで株が買える株屋がある凶悪な島もあります。下手をすると超長期戦になってしまうため、制限ルールをつけようということになったのです。

 今回のルールは「島は 2周までしかできない」というものでした。2周したら一番近い船でメインランドに戻らなければなりません。まあ、島が出なければどうということはないのですが、2周というのは店を稼ぐのにも株を買うのにも微妙な感じです。もちろん使えるのには間違いないのですが。

 このルールでプレイした 1戦目でしたが、店の所有状況がバラバラになっていたところで、私が甲信越を 3軒にのばしました。当然相乗りが入るわけですが、目標金額が 25000G とかなり遠いので 10株売りが来ないことと、島が出るまでは「かいがら島」なので買い物料をあげることは重要なことから、かまわず増資をしました。

 私が 198株、他のプレイヤーも 99株程度持っていたのですが全員で買っていると株価の変動率も上がるわけで、900G の増資で 17G も株価が上がりました。これはかなり気持ちのいいインサイダーになりました。

 ある程度の資金を作ってしまえば、あとは相乗りでブロックしたり、2軒エリアをちょこちょことインサイダーしたりで、まったりと資金を稼いでいきました。高い店を所有している分、普通に周回しているだけで明らかに有利なのですから。

 終盤になってようやく凶悪な島、佐渡が上がりましたが、甲信越からという立地条件の悪さと、99株の相乗りであっという間につぶれてしまいました。結局、ほとんど 3軒エリア 1つだけで 25000G まで稼いで、優勝しました。

 終盤でノーマーク 170株の甲信越に対してうっかり 5倍買いの独占を忘れてしまいましたが、株もうけの差以外ではほとんど影響がない感じでした。


● 2戦目 原始時代(3)

 プレイ数が圧倒的に少ない原始時代です。GK は対人戦も少なかったのと、GK マップよりいたスト 2 マップをよくやっていたのが原因です。

 広いマップなのに、全然お店の買えない展開になってしまいました。中盤までお店の数は 5軒しかなく、交渉で集めようにも集められない、主力エリアが同じループ内で 2軒ずつに分かれてしまっているという悪い展開になってしまいました。

 資金に余裕はあったので、相乗りを試みるものの相乗り先のプレイヤーにはエリアに余裕があったので、下手をすれば相乗り拒否もできる状況でした。結局、高いお店にはまらなかったのと、サラリーが意外に取れたこと。最後に相乗りができたこともあって、なんとか 3位にとどまることができました。


● 3戦目 浮遊大陸(GK)

 これも GK からのストリートですが、プレイ数はそこまで少なくはありません。ただ、このストリートで勝てた思い出がほとんどないくらい相性の悪いストリートです。所持金が 1500G と少ない割に周回が長く、ワープで銀行に戻れない病が発動することもあります。

 序盤はこれまでの相性の悪さが嘘のように、店が順調に買えていました。銀行周りにはほとんど買えなかったものの、1周目で 3軒、2軒はかなり上出来でしょう。周回も遅くなりませんでしたし。全体的に好調なプレイヤーが多かったのですが、2周目には 4軒、3軒までのばし、198株インサイダーもかけられるかなりいい展開に。

 ところが、このあとで恐ろしいことが待ち受けていました。70株程度の相乗りを受けていたのですが、自分のお店に止まれない病が発病しました。取った 2エリアがエルアンダーとエンジェルラインと 2軒、チャンス、5軒というこれ以上はないくらいの増資チャンスなのですが...

 最初に 1回 999G の増資をかけてから、動物園に止まって 500G に。そのあとあいている土地に止まってエルアンダーを独占しました。その後、株を買い足してから、ワープを使って増資地帯に入りました。ここからのサイコロの目をダイジェストに紹介します。

 1回目の挑戦はワープから 4でチャンスに止まり、そのあとは 6で飛び越え。2でチャンスに戻されたあと、7で大きくオーバー。もう一度ワープからの増資チャンスがあったものも、これも器用に飛び越えていました。なんと、増資チャンスを 5回ほど出目で逃しているのです。

 この間に、相乗りしていたプレイヤーが、相乗り株を 100株程度に増やしたあとで、他の相乗りも成功させていて総資産が 20000G を超えていました。そう、肝心のインサイダーをすると相手に目標金額を突破されてしまうという展開になっていたのです。

 増資もできず、持っている株を乗り換えようと銀行に向かったときには 24900G くらいになっていました。最後の分岐で、銀行に向かうと相乗り株の配当で 25000G を突破しそうという感じでしたが、逆のルートをとっても順位が上がらないので、仕方なく銀行周りのスーパーマーケットに入りました。

 これで、25015G になって、程なくゴールされてしまいました。楽々のトップの展開が、ニアピンメーカーの 4位になっていたのです。相性の悪いマップでやると、こうなるのでしょうか?

 優勝者は、相乗り重視でかなり危険な橋を渡っていたのですが、その流れが自分に対してかなりの向かい風になっていました。エルアンダーは株価の安い 5軒エリアで、あと 1〜2回増資ができたら相乗りも阻止できたのですが、増資できないのはしょうがないですね。

 結局、1日目は 1位 - 3位 - 4位で 6ポイント、浮遊大陸ではトップが楽にねらえた展開だけにかなり悔やまれますね。


- 1日目のゲーム間 -

 私のいるテーブルは早く終わることが多いのですが、今回は他のテーブルも早かったのでゲーム間のサブバトルは、あっさりとプレイしていました。

 1戦目と 2戦目の合間に、ルールを知りたいというリクエストのあった「6ニムト!」をプレイしました。そろそろ箱がすり切れてきたので、買い換え時期なのでしょうか? 1ゲームやればコツがつかめてくるゲームなのですが、ウケはよかったですね。最近プレイしていなかったので、初めてという方も多かったです。

 3戦目終了が 18:30 くらいということで、今回も試合終了後にかなりプレイすることができました。人数が集まらないうちは、PS 2 版の「もじぴったん」で肩慣らし。人が集まったらアナログゲームという展開にしました。

 6人と人数が多かったのと、軽めのゲームの方がいいという希望があったので、手作り「ギャンブラー」をひさしぶりにプレイしました。単純そうに見えて、考える要素もちゃんとあるゲームで、なかなかウケがよかったです。

 そのあとで、プレイヤーが 7人に増えたので、前の週にダイスをいただいた「カウントダウン」を新しいルールでプレイしました。新しいルールはより単純になって、ゲームとしてスリルを味わうことに集中するようになりましたね。持ってきたゲームの中で一番ウケがよかったです。

 さらにその後、「ババンク」を 6人でやったのですが、時間を見ずにゲームをスタートしてしまったせいで 2ラウンド目で時間切れになってしまいました。ひさしぶりにやってしまった失敗ですが、ルールと感覚を覚えるのにはいい長さだったかもしれませんね。「ババンク」は持ち込む機会が多いゲームですし。

 私が参加しなかったものでは、朝の「カルドセプト」、終了後の「あずまんが大喜利」「コンパイル追悼企画」などがありました。この雑多な感じもいたストオフの醍醐味ですね。


- 1日目終了後 -

 1日目終了後の夕食会は、時間を合わせてカツを食べに行きました。多少お金はかかりますが、なかなかおいしいお店なので時期を見て行っているわけです。

 食後のゲーセンでは、出走表にあるとおりタッチでウノーをやってきました。私は B コースをやったのですが、タッチパネルのずれからカウントが 21 までしか行きませんでした。カードは 24秒台、グラスが 5問、ナンバーが 9問で、評価は A でした。

 同じウノー枠の風船さんは、A コースでモジモジ 13問、ペイント 16秒台、ドーレ 17問、チェック全問正解で、A+ を取っていました。特に、チェックの全問正解はひさしぶりに見ました。

 今回は、早めに寝たいということで宿舎での動きもおとなしめに。ゲーセンからの流れでてくてくさんと風船さんと私で、レーティングの話などをしていました。ひとしきり話が終わったあとで、アナログゲームの話型ので、目玉の「カルカソンヌ2」を 3人でプレイしました。

 ルール説明にちょっと時間がかかるゲームですが、やっていくうちに分かっていくタイプのゲームなので、よかったかもしれません。前作と比べて、ちょこちょこと得点を取り合う展開になるのですが、草原の取り合いや、20点の森の大完成、11点の水源への合併など、大きなイベントもいくつかありました。

 序盤は私が出遅れていて、風船さんが大きくリードしていたのですが、中盤でコマの回収の状況が変わったりして、最終的にはかなり僅差の展開になりました。最後の得点計算で、草原から 16点という大量点をたたき出して私が逆転しました。

 プレイ時間は 90分近くかかってしまったのですが、3人でやると 4人のときに比べてターン数が 1.3倍くらいになるので、その分時間がかかることに気づきました。プレイ人数が少ないと時間が増えるというゲームも珍しいですね。

カルカソンヌ2

カルカソンヌ2 (ゲーム終了後)

 この日は、ここでゲームをやめて寝ることに。1:30 に寝るのは、いたストオフでは初めてですね。


- 2日目の試合前 -

 朝食の関係からか、人数が少ないということもあって「もじぴったん」を軽くやったあとでオリジナルゲームの Sell Out(セール・アウト)、飛鳥川さん提供の Scan(スキャン) をプレイしました。

 Sell Out は初公開のゲームで、どんな感じかを試してみたくてやってみました。4人プレイと人数は少なめでしたが、いきなりツーペアなどが飛び出す展開になりました。プレイ時間も 5分弱とかなり早いので、場つなぎにはもってこいかもしれません。ライブゲームにもなりそうですね。

 続く Scan は、アメリカ発のクラシックなゲームで、フォローのルールが若干ゆるめのトリックテイキングゲームです。実は未プレイの作品でした。やってみた感じは、トリックテイキングですね。そんなに重くないゲームなので、バリエーションのひとつにいいかもしれません。


- 2日目 本戦 -

 初参加の方がいらっしゃっての本戦でした。10:30 ちょっと過ぎと順調な滑り出しですね。あっさりとスタートしたので、特にここで書くこともないくらいです。

 2日目のストリートは、前日のうちに 5戦目まで決まっていました。スペースコロニーとクローバランドです。どちらも、あまり相性のいいマップではないですね。今回は相性の悪いマップが続いています。


● 4戦目 スペースコロニー(GK)

 いたストオフでは、何かとプレイする機会の多いスペースコロニーです。今回は GK のストリートが多いですね。これまでのオフでは、優勝はありません。

 ここでも、あまり店の買えない展開になってしまいました。相乗りを中心にやったら、相乗りを蹴られる始末で、流動資産もなかなかのびません。そうこうしているうちに、相乗りを警戒していた銀行周りのエリアをそのまま 5倍買いされてしまい、内周の持ち店が一時期 4軒まで減ってしまいました。

 私は前日よく寝ていたせいで体調がよかったのですが、2日目の朝ということで全体的に細かいミスが多い展開になっていましたね。私は 3位で相乗りをしながらなんとか、息をつないでいく展開だったのですが、ここで大きな出来事が起こりました。ちょっとクローズアップして、解析してみましょう。

 私の全く関わらないところでの交渉でした。対象は総資産 4000G ほど、流動資産は 500G 以下で 4位のプレイヤーと、トップ争いをしていたものの税務署に入って 5倍買いしたおかげで総資産が 9000G ほどになってしまった 2位のプレイヤー、流動資産は相乗りで 5000G 近くあったと思います。

 トップは 10000G ほど、私は 3位で 5000G ちょっとという資産状況で交渉が起こりました。4位のプレイヤーの外周農場ブロックのヘリポート含む2軒(390G ほど)と、2位のプレイヤーのスタジアムロードの安い 2軒(450G ほど)を等価交換するという内容でした。

 交換が成立すると、スタジアムロードは独占、農場ブロックは 3軒というアンバランスな状況です。この時点で農場ブロックの株価は 14G、スタジアムロードの株価は増資済みで 26G でした。カードの状況は、流星群が登場済み、ソユーズに全員集合は未登場という感じです。

 私は、この交渉はないと思っていたのですが、しばらくしたあとで成立されてしまいました。こうなると、特に店数の少ない私が被害を受ける形になるのです。店数と流動資産から最高で 3位までという展開になるのです。

 検証の前に試合結果からいうと、程なくして5倍買いで外周が独占になり、100株程度でのインサイダーが始まったのです。私がヘリポートを 5倍買いしたもののソユーズの勢いは止まらずに、4位のプレイヤーがそのまま破産してゲームが終了してしまいました。

 こういった交渉ごとは、当事者以外は口を出しにくいうえに、代替案がない限りは交渉をやめさせることはできないのですが、予想された結果だけに残念でなりません。

 破産の原因は、流動資産の差にあると思います。「モノポリー」でいうところの、家の建たないカラーグループをそろえてしまったようなものですから、苦戦するのは当たり前ですね。私の考えた、代替案はこんな感じです。

1. スタジアムロードをもらってくる場合

 この条件だと、十分な株を買うことができないので増資することすらできません。流動資産もあることですから、3軒でもいいので、サラリーをもらって 100株に届くくらいの現金をいただけないでしょうか? といって、次の条件を提示します。

渡す:農場ブロックの2軒(うち1軒はヘリポート、390G)
もらう:スタジアムロードのリレー食堂(270G) + 2000G

 状況を考えると 2600G を要求したいのですが、ぎりぎりで 2000G でもいけるかもしれません。というよりも、このくらいまでもらわないと、そもそも経営できないような気がするわけです。

 この条件で交渉が成立すると、4位のプレイヤーは一時的に総資産が 6000G くらいまで増えて先行きも明るくなります。2位のプレイヤーは総資産は 7000G ほどまで落ちますが、外周 4軒で仕掛けられるくらいの現金が残るはずです。

 この条件でも、4位のプレイヤーは苦戦を強いられるのには代わりありません。これ以上の現金を持ってくると 2位のプレイヤーもきつくなるわけで(リスキーな外周の戦い方をするのには十分なのですが)、折り合いをつけるのが難しいかもしれません。

2. 農場ブロックをもらってくる場合

 「流動資産にあわせた場所を経営する」という立場から行けば、株価の安い農場ブロックを経営する方が理にかなっているといえるでしょう。高め 2軒を所有していることが足かせになるのですが、2パターンぐらい考えられます。

渡す:スタジアムロードのカーポートニンバス(増資済み、1040G)
もらう:農場ブロックのコスモポートソユーズ(810G) + 1400G

 順位の差も考えて、100株分の現金を要求しましょう。こちらの方が資産差も考えると成立しやすいような気がします。

 成立すると、4位のプレイヤーは 1600G ほどの増資あまりと一発勝負の土地をもらうことができます。99株買って、迷わずソユーズに 2回増資をしましょう。買い物料が 2800G ほどになるはずです。ここから 1回でも収入が入れば、5倍買いで独占までねらえるはずですから。

 一方 2位のプレイヤーは総資産が 900G ほど減りますが、最大増資が 2回できるくらいの増資あまりと安全地帯を手に入れることができます。これをうまく使って 5倍買いをしていく展開になるのでしょう。増資も 198株スタートなら十分な収入があるはずです。

 もう一つは、独占をさせて増資あまりを大量に与える方法ですが、この場合はさらに 100株分、1400G 以上は上乗せされることになるでしょう。760G の店を 5倍買いすることはほぼ不可能ですから、この条件もありかもしれません。

 上位から交渉する場合は、それなりの見返りをもらってくるのが鉄則です。トップを目指す上で、同等の条件で交渉をしていたのでは、明らかに資産の多い方が有利なのですから。

 かなり長くなりましたが、いたストでの交渉のあり方を考えさせられた一戦でしたね。総取り替えに近い交渉は、「モノポリー」の感覚が役に立つかもしれません。


● 5戦目 クローバランド(GK)

 5戦目はクローバランドでした。いたスト 2からのマップですが、序盤のストリートということもあって、プレイ回数が意外と少ないのです。いたストオフでも相性はあまりよくないストリートですね。とある方がいうには、「放送コードに引っかかる」くらい強烈なメンバーでお送りした試合でした。

 ここは、1周目から荒れた展開になりました。なのはなベイをいきなり 3軒にするものの、1周目の最後にしだれなみきみちが 2軒になり、目の前のすみれゴルフ場に増資をされていきなり 675G の買い物料になった直後、そのお店に飛び込み店売りになりました。

 以降は、ほとんどワンサイドな展開になりましたね。結局すみれゴルフ場には所有者以外の 3人が入る展開になりました。そのほかも、店の集まりが早く撃ち合いの展開になっていました。

 2位にどれだけ近づけるかが問題でしたが、終盤に交渉で独占エリアを作られ、なおかつトップのプレイヤーがなかなか増資できないという展開になって、最後の最後まで順位の分からない展開でした。結局 3位でゲームセットでした。


● 6戦目 クイーンバニー号(3)

 ここまでの試合が意外と早く終わり、6戦目の開始時間は 15:30 くらい。ストリートによっては 4戦もあるかもということで、ランダムで決まったストリートがクイーンバニー号でした。長期戦必死のストリートに当たったということで、この試合が最終戦でした。

 最終戦のメンバーはこれまでの順位で決まるのですが、偶然 1戦目と全く同じメンバーでした。順位で決まるものだけに、珍しいこともあるものですね。

 試合の展開ですが、この2日間で一番楽な展開でした。周回も順調で、銀行周りは買えなかったものの、手頃な店が買えるといういい展開で、フロントエリア 3軒、テイルブロック 2軒をのばす展開になりました。

 このストリートの特徴として、ひどい相乗り合戦になるのですが、2エリアということでうまく避けつつ、第 3のエリア、エスケープボードを 5倍買いで 3軒にしたあと、ノーマークの増資が決まりました。他のプレイヤーは、アンカーラインや、シーサイドデッキ、銀行周りのセンターブリッジを所有していました。

 中盤は、フロントエリアの相乗りのせいで、なかなか増資ができなかったものの、5倍買いでのつぶし合いになり、展開がまったりとしたので周回で稼ぐことができました。しかし、センターブリッジの独占があり、ちょっと危ない展開になりました。

 まったりとした展開の中、フロントエリアとのゾーンを組んだり、センターブリッジの独占を崩したり、エスケープボードを 5倍買いで独占して、相乗りに警戒しつつ小刻みに増資したりと、地味ながらもじわじわと目標金額にのせようという作戦に移しました。

 タイミングよく増資して、19000G くらいまで稼いだところで、あとはサラリーで稼ごうとしていました。ここで、チャンスカードを引いたら「いきなりサラリー」が。これで総資産が 21000G 近くまで上がり、そのままゴールしました。

 ストリートの特性から、相乗りが激しく苦戦したのですが、地味な戦い方で勝つことができました。銀行周りをうまくケアできたのが勝因になったのでしょうか。

 2日目は 3位 - 3位 - 1位で 7ポイント、合計で 13ポイントの 8位でした。両日とも順位を上げるのが難しい展開が続いただけに、このくらいが妥当な結果なのでしょうか。


- 2日目のゲーム間と試合後 -

 2日目は、試合間にあまり時間を取ることができませんでした。しかし、なんと 6戦目の終了が 18:30 くらい、閉会式も 19:00 には終わったので、試合後にゲームをすることができました。

決算日

決算日 (風船さん提供)

 最初は、風船さん持ち込みの「決算日」をプレイしました。私も所有しているゲームでしたが、実はプレイしたことがなかったので、いい機会になりました。公共事業を効率よく受注し、よけいな出費を抑えていく入札系の経済ゲームです。

 このゲーム、うまくお金を稼ぐのはかなり難しく収支をプラスに持って行くのは、かなりきついような気がしました。4人でプレイしたのですが、途中で破産が 1人出て 3人でゲーム終了になりました。私は、やや安めの入札で出費を抑えたのが功を奏して、収支プラスで終了しました。

 この先は、軽いゲームをということで昨日に引き続き「カウントダウン」をプレイしました。新しいルールでプレイしたのですが、4人くらいでやると終了時間が読みやすくなったと思いました。一番マイナスポイントが少なかったプレイヤーが「犯人」というのもなかなかウケていましたね。

 今回は、意図的に外していたということはあったのですが、最後の最後に「ワードバスケット」をやりました。今回は MD で録音しながらのプレイでした。やはり、このゲームはウケがいいですね。1ゲームあたりのプレイ時間も短くて 15秒、長くても 1分くらい、5秒の沈黙が長い時間に感じるというのが分かりました。

 いたストオフでやる場合は、わりと広い単語が通るので、人名で攻めたり、料理ネタで攻めたりと、出てくる言葉は多彩です。しばらくはブームが続きそうな感じですね。


 関東オフは 20回目で、私の関東 G1 参加も 5回目になりましたが、今回も楽しむことができたと思います。一緒にゲームをしてくださった皆様に感謝です。

 今回は、アナログゲームも 11タイトルとかなりの数をプレイすることができました。何気なくオリジナルを混ぜてみることにも成功したので、今回はかなり充実したサブバトルになりました。本戦の妨げにならないように、持ち込むゲームは絞り込んでいますが、ようやく感覚がつかめた感じですね。


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