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● 第21回いたスト関東オフのレポート ●

 2003年5月24日 〜 5月25日の 2日間で第21回関東いたストオフがおこなわれました。今回も、何の変哲もない週末にもかかわらず、20名を超える参加者が集まりました。

 今回も、休日をフルに使って参戦してきました。試合の様子やそれ以外のことも交えながらレポートしたいと思います。


- オフ前日まで -

 前日までの様子ですが、前回のいたストオフ(3月の特番オフ)の直後にいったゲームマーケットで大量にゲームを購入したり、4月末から5月にかけて立て続けにオリジナルゲームを作ったりと、持ち込みゲームであまり困ることはありませんでした。

 あとは「カタン」のリクエストがあったので、それも荷物に加えてとやっているうちに、ほぼ企画が固まった感じです。今回は 14タイトルと普通のオフと同じくらいの荷物になりました。


- 1日目の試合前 -

 現地入りは 9:00 ちょっと前でしたが、すでに会場は使える状態になっていて、セッティングまでおおかた終わっていました。行きがけに風船さんと合流、今回は 20人 5卓なので、テレビを持参して来ていました。

 1日目の試合前は、カルドセプトのスパーリングが中心だったので、こちらでは軽く終わるものを中心にやっていました。

 最初はチャットで話題にしたら、ねーぽんさんから出走表でリクエストのあった「ダイスハンター」をプレイ。作っているうちに、某クイズ番組みたくなったのでこのタイトルをつけたのですが、後半ラウンドの開始時には、みんなで「ハンターチャンス」のコールが入りました。

 ゲーム的には、普通のクインテット (通称:ダイアモンドリング) が売れたと思ったら、それが横取られる荒れた展開になりました。最終的に 50点のチップ (通称:日の丸弁当) が売り切れることになってしまいました。

 いたストオフでは、得点計算がどうこうという意見は聞かれなかったのですが、まあ、環境によるところがありますからね。全体的に好印象でした。これは、早いうちにまとめたいところですね。

 あとは、飛鳥川さんからの提供で「オーノー99」をプレイしました。クラシックなカウントアップ系のゲームですが、たまにはいいものがあります。実は、私も「ノイ」を持ってきたりはしていました。最後の 2人までは残りましたが、脱落しました。

 今回のネタですが、こちらも飛鳥川さんの提供で「正露丸カードゲーム」です。ちゃんと認可を受けたゲームなので、箱もそっくりそのままです。「においつき」という表記もありました。

正露丸カードゲーム

「正露丸カードゲーム」
(飛鳥川さん提供)


- 1日目 本戦 -

● 試合前

 今回は、特に大きなイベントがなく試合スタートになりました。出走表などにあるようにマナーアップの話が少々ありました。特にデジタル、アナログを問わずゲームを人とプレイするのであれば、気をつけなければならない事柄です。

 対戦相手も人間ですから、気持ちよくプレイするのがいちばんです。ゲーム以外の要素でマイナスイメージを持たれると、少なからずプレイにも影響してくるはずですから。

 マナーの話題は TRPG を経由していることもあっていろいろと見ているのですが、本当に尽きないですね。自分では気づきにくい問題だけに、時々振り返ってみるのもいいのではないのでしょうか。

 今回も、ストリート決定はスロットになっています。1日目は、日本列島(GK)、回転寿司(3)、ソフィーの洞窟(3)でした。全部飛び地ありというかなり濃いストリート構成ですね。個人的な相性は、日本列島とソフィーの洞窟はかなりいい部類に入ります。回転寿司も数は少ないものの、相性はいい部類に入ります。


● 1戦目 日本列島(GK)

 1戦目の日本列島は、全体的にまったりとしたスタートになりました。飛び地もそんなにのびることがなく、3件以上のエリアもできないという感じです。

 私が東北を 3軒にしたところで、展開が動きました。しかし、いきなりお店価格が下がってしまい、破壊力が下がってしまいました。相乗りを受けるものの 198株程度のインサイダーをスタートしました。

 飛び地の北海道が 3軒になるものの、うち 2軒がヘリポートと税務署なので、増資の危険はない状態でした。ここで変則的な交渉が起こり、九州、北海道が伸び出してきました。また、関東と東海道がそれぞれ 3軒ずつまでそろい、日本列島らしい展開になってきました。

 ところが、他のプレイヤーが飛び地に止まったりしてあまり株が買えないところで、東北の増資が完了。一時期東北の自力独占がかかったものの、5倍買いでブロック。それを程なく買い戻して、勝負の形になりました。3軒の状態で、北海道出口からのゾーンが炸裂したので、だいぶ楽になりましたね。

 終盤は、関東に自力独占が入って、北側に行きにくい状況になりました。東北の方が関東より位置関係がいいおかげで、買い物料を稼いで目標金額直前まで行きました。ここで、チャンスカード 33番を引いて、東北のゾーンを残しつつ増資した店を売り払って 29000G にのせてました。

 最終的には 2位確定ゴール回避の交渉が入りそうだったものの、3000G 近くを落とす必要があり 3位と 4位の順位関係が変わることから、交渉不可との判断でゲームセット。いたストオフでは、このストリート 2勝目になりました。

 今回の勝因は東北独占でしたが、飛び地にほとんど入らなかったことも大きいでしょう。位置関係で強い土地は、相乗りを気にせずに一気に増資してしまうのがいいですね。あと、ゾーンをかけるのも重要でした。現にワープ出口で 1400G 近く稼ぎましたから。


● 2戦目 回転寿司(3)

 いたスト3 マップなので対戦数が少ないものの、なかなか相性のいいテクニカルなマップです。いたストオフでは 2度目になりますね。

 序盤から、周回は早いものの全然店の買えない展開になりました。流動資産を生かして相乗りをかけるものの、限度はありますからね。中盤までで 5軒しかお店がありませんでした。

 銀行周りのいたまえセンターが 2軒だったので、無理矢理 5倍買いをかけて独占まで持って行きました。ところが、株数をそんなにため込めないまま増資をスタートしたせいで 12000G くらいで足が止まってしまいました。銀行周りは、交通の要所で 5倍買いされやすいのと、相乗り警戒があったからです。

 他に経営すべきエリアがあれば、楽勝の展開なのですが、店がないので相乗りをかけるしかありませんでした。ところが、レジラウンドが 4軒まで伸びた段階で 200株以上をためられてしまい、相乗りに遅れてそのまま増資されてしまいました。

 200株オーバーの資産ののびにはかなわず、総資産は 20000G を超えたものの 2位でゲームセットでした。店数は 35軒中 8軒と少なくはないのですが、銀行周りが 4軒、そのうち 2軒を 5倍買いしたことを考えると苦戦したのが分かると思います。

 このストリートは、いうほど銀行周りが怖くないのかもしれません。サイコロが 8まで出るのに加えて、分岐から 6マス以上で抜けられますし、手前で止まっても意外と抜けやすいですからね。

 いたスト 3 のサイコロが 7まで出るドリームワールドと、この回転寿司は、銀行周りの評価を多少下げてもいいかもしれません。1000Gクラスのいただきはゲーム中 1〜2回だと思います。もっとも、中盤に 500G 程度の収入があれば十分なので、早めに 3軒にすることは重要ですが。


● 3戦目 ソフィーの洞窟 (3)

 3戦目は、いたスト 2 からのストリートでソフィーの洞窟です。プレイ回数がかなり多いこともあって、相性のよいストリートです。いたスト 3 ということで 3階のマイホームから、コンビニインサイダーの応酬まであり、空き地が楽しくなっています。

 序盤は、3階に挑むプレイヤーは多いものの、なぜか店が買えずにマークだけ手に入る展開でした。ここで、せんしのはかばを 2軒にしたのが後々効いてくることになります。

 2周目は、全員でコンビニインサイダーを見据えた株買いが起こりました。空き地が 2つあるあくまのぬまちの株を 3人が所有していました。ところが、肝心な空き地になかなか止まれず、株なしのところに止まったときに、税務署を建てたりしていました。

 勝負は、序盤も空けたところで起こりました。コンビニインサイダーが炸裂しだしたころ、私のせんしのはかばがちょうど 3軒に伸び、1階のあくまのぬまちからのプレイヤーに対して増資を開始。増資チャンスを 3階フルに使って、1000G 台のお店を 2軒作り、すぐに 2000G の収入をもらいました。

 2階の税務署も炸裂したので、事実上ゲームセットでした。3階は一時期 3軒まで伸びるものの、流動資産がなく増資されない状態が続き、動き出したころには私の総資産が 18000G になっていました。結局、買い物料と、サラリーと、相乗りのもうけで 20000G を稼ぎ、そのままゴールしました。

 この試合は、1階の強さがそのまま出た試合でした。ソフィーでは、3階が有利だという説が有力ですが、使い方次第で、どのフロアでも勝つことはできると思います。

 1日目は 1位 - 2位 - 1位で、総合 2位でした。実はてくてくさんが 3連勝を果たしていたのです。今回は、珍しく 2000G クラスのいただきがあったので、かなり楽に進められました。株もうけも平均で 10000G を超えていましたね。


- 1日目のゲーム間 -

 1日目のゲーム間は、あまり他のゲームをすることなく他のテーブルを見ていたことが多かったですね。でも、軽くサブバトルをやっていたので報告します。

 風船さんがみどりの日ゲーム会で購入して、いたストオフに持ち込むだろうと予想していた「メルリン」ですが、予想通りこの時間にプレイすることができました。「タッチでウノー」で慣れたプレイヤーが多かっただけに、なかなかカードを取ることができませんでしたね。

 そのほかには「もじぴったん」をやっていました。対戦では「いく」の頭に「ぱ」をつけてブロックしたつもりが「すぱいく」ができることに気づいたり、「らんす」から「ふらんす」を作られたりしていました。

 試合終了後は「ピクショナリー」大会だったのですが、参加者多数と「カツを食べる」という目的があったので、出走を回避していました。その時に「もじぴったん」でしたね。


- 1日目終了後 -

 1日目終了後の夕食会は、「ピクショナリー」の裏を突いてカツを食べに行きました。「ピクショナリー」も大盛況だったみたいですね。ねーぽんさんのところに写真付きでレポートが掲載されています。

 最近の G1 では恒例になっているカツ組です。前回の G2 でも行きましたが、ちょっとお金はかかるもののおいしいのです。店内では、普通はゲームの話になるのですが、今回はマクドナルドネタで盛り上がりましたね。スマイルの話とか。

 ポップンがシーズンオフ、なおかつ MJ をやらないので、食後はゲーセンで軽くウノーをやるだけにとどめました。やはり、タッチパネルのずれがあって、カウントマニアが 10までしか行きませんでした。そのほかは、全部パーフェクトなので、カウントがうまくいけば SS でしたね。

 宿舎入りが 22:00 ちょっと過ぎと驚くほど早い時間になりました。今回は、風船さん、てくてくさん、近場の鈴木さんがアナログゲームの部屋にいました。

 手始めはオリジナルの「ダイスハンター」を。近場の鈴木さんが終盤戦 1ラウンド目の 2位のターンで、1 を 2つ→ 4つ → 5つというパーフェクトを達成しました。テストプレイでは、15戦くらいやって初めて出たのにいきなり、飛び出したので作った本人もびっくりでした。

 気を取り直して、もう一度「ダイスハンター」を。今度は、最後までどうなるか分からない展開になりました。1回の横取りでトップから最下位に落ちて、そこから横取りで逆転するというのが、このゲームの流れですからね。

ダイスハンター

「ダイスハンター」勝利の瞬間

 ここで、謎な人さんが入って、「ナンバー2」をやりました。「ハゲタカのえじき」はこのいたストオフでもすっかり浸透しているので、ルール説明がかなり楽でしたね。2ゲームで、しきり直し 2回、高得点カードに対して 2を警戒して 13を回避、それを見越して 2 を誰も出さずに 12 で獲得という濃いシーンも見られました。

 このあとは私も持ってきていたのですが、風船さん提供で「伝説のかけら」をプレイ。ゲームマーケットの時にはルールを間違えていたので、事実上初プレイでしたが、1ターン目終了を 3回出してそのまま逃げ切りました。荒れるゲームですが、これはこれで面白いものです。ゲーマーと軽いゲームというのならいい線ですね。

 近場の鈴木さんはクイズ企画ということで、4人で今回の「目玉」である「マジカルアスリート」をプレイしました。いつの間にか風船さんがルール説明をしてくれたので、スムーズにゲームスタートになりました。今回のプレイに当たり、のーべーさんのページの立体コマを使用しました。

 第1レースは、スパイ、暗殺者、予言者、剣闘士というほとんどすごろくという展開に。唯一の特殊能力のある剣闘士が +2マスを稼ぐものの、暗殺者が出目のよさを生かしてゴール。そして、その予想を当てた予言者が 2位に入りました。

 第2レースは、グールが 1進むとドルイドも 1進む、司教が最下位をあげるとドルイドもなぜか進むという展開に。第3レースはトロール、魔女が一緒になって、みんな 1回休みというレースになりました。この時点で、アマゾン、商人、死人使い、秘密結社員がまだ出ていません。

 そしてむかえた第4レース。メンバーは格闘家、商人、死人使い、忍者です。出る杭を打たれるとはまさにこのことで、商人が場所を入れ替えて進むと、死人使いに戻され、ダンゴ状態になったところを格闘家が飛び越して、また商人で入れ替えられるという繰り返しでした。

 最終レースは、アマゾン、秘密結社員、吟遊詩人、ならず者が残っていました。アマゾンに対して私が出した秘密結社員がなかなかの対抗手段になっていました。進んでも進んでも戻されるという繰り返しになりましたね。アマゾンはほとんどサイコロを振っていませんでした。

 そんなこんなではちゃめちゃなレースは、通常のダイスで走った風船さんが制しました。やはり、組み合わせの妙というかドロドロ感がたまらないゲームですね。

マジカルアスリート

「マジカルアスリート」第4レース
バックストレートから

 このあとは、いろいろとだべったあとで 2:00 くらいに消灯しました。が、最近にしては珍しく寝られないモードに入ってしまい 5:00 くらいまでごろごろとしていました。外も明るくなったので、掲示板に書き込んで、そのまま仮眠に入りました。


- 2日目の試合前 -

 この日もいつも通り 7:00 くらいには起きていました。掲示板にはすでに書き込んでいたのと、当然出発には早いのとで GBA の「もじぴったん」をプレイ。最近はすっかり健康的な時間に起きていますね。

 この日の試合前は、はかせさんからのリクエストで「カタン」をプレイすることになりました。写真を取り忘れたのですが、初期配置ですばらしい土地を手に入れそのまま逃げ切るかと思ったら、主要な 5 と 10 がゲーム開始から 5ターンくらいで 1回しか出ませんでした。

 そのうちに、他のプレイヤーが追い上げてきて、どうなるか分からない展開に。本来はカードを引ける私がカードを引かずに他のプレイヤーがカードを引いていたこともあって泥沼の展開になり、最後のターンで大量生産とカードの 2点を生かして風船さんが勝利しました。

 時間があれば、感想戦もやったのですが、9:25 〜 10:25 とぎりぎりのタイムスケジュールだったのでそうそうに片づけてしまいました。朝の時間でもルールを分かっていればできそうだということが収穫でした。


- 2日目 本戦 -

 「カタン」の流れのまま本戦に入りました。ストリート決定は、前日と同じくスロットですが、個人的にはかなり驚くべきストリートが出そろいました。2日目は、原始時代(GK)、浮遊大陸(3)、マーメイドシティ(3) の順になりました。全体的にプレイ回数が少ない、もしくは相性が悪いストリートが出そろった感じです。


● 4戦目 原始時代(GK)

 GK マップはプレイ経験自体も少ないのですが、それにもましていたストオフでの相性の悪いストリートです。で目が大きいストリートに限って店が買えなかったりするのです。

 このストリートは開始 2ターンで個人的な勝負が決まりました。1ターン目 6を出して空き地に到着。交通の要所なので、迷わずヘリポートをたてました。前のオフで、この場所のヘリポートが大活躍していましたからね。

 続く 2ターン目、5を出してチャンスカードへ。引いたカードはなんと 74番、2倍の値段でお店を競売に出す(強制)というものでした。当然、所有するお店はヘリポート 1件のみ。ものすごい展開になったと思って、競売に出したら、なんと 400G のままで落札。これは安すぎます。

 絶対的な相場というものはないのですが、便利さで行けば 500〜600G くらいの価値はあると思いますね。実際に入手したプレイヤーは 5回くらいヘリポートを使っていましたね。空き地が競売にかけられることは少ないのですが、相場には要注意です。あと、自主競売の時は空き地の優先順位はかなり低いです。

 それからは、店の買えない展開が続き、ボンボボンゴへいげん、レッドマウンテン、カンブリーへいげんの左下ゾーンを 3軒ずつ押さえられたり、オルドビスだいちとブルーマウンテンを 3軒ずつにされたりと、いいところのない展開でした。1ターンの収入期待値がマイナスになる展開(動くほど損をする)はかなり珍しいです。

 相乗りするしかなかったのですが、ブルーマウンテンにうまく乗ったあと、別のプレイヤーのボンゴボンゴむら、レッドマウンテンの相乗りを相次いで蹴られてしまった上に、そのプレイヤーに私のシルリア山脈をほぼ同株まで相乗りされてしまいました。

 こういう場合は、あとで増資されるのが目に見えているので、下位プレイヤーの相乗り拒否のペナルティーも含めて 10株売りが入りました。99株から、50→40→30→20→10→0 と都合 6回分、およそ 35% ダウンの憂き目にあいました。あとで独占をかけたときに 7G しか上がっていなかったのはこのあたりが原因です。

 結局、相乗りで連れて行ったプレイヤーが、ノーマークでの 200株のインサイダー(マークしようにも流動資産がなかった)を決めてそのまま逃げ切りました。店の状況がよくてもインサイダーで順位が変わるという例でしたね。

 私はというと、最下位候補で相乗りを蹴られたのでそのまま 4位に終わってしまいました。いくらなんでも、最大いただき 100G では勝てませんね。総資産 9000G 程度で、株もうけ 6000G はだいぶ稼いだ方だと思うのですが。


● 5戦目 浮遊大陸(3)

 5戦目はいたスト 3 の浮遊大陸でした。こちらは、前回のオフで思いっきり勝てる試合を 4位に落としてしまったという悪い思い出があります。対人戦でも銀行に帰れない病をいかんなく発揮してしまう、相性の悪いストリートです。

 今回も、相変わらず店が買えない展開でしたが、これまでと唯一違ったのは銀行に簡単に帰れるようになったことです。出だしでリトルロードが 2軒、ショートウェイが 3軒まで伸び、ショートウェイの株を買うことができたので、一等地だけを MAX で増資。程なくして、ショートウェイも増資をかけ、ゾーンにしました。

 他のプレイヤーも店が集中する展開になり、スモールロード 3軒、ウイングアール 2軒、フェザーエル 3軒、ヘブンスガーデン 3軒と、左外周には近寄れない展開になってしまいました。私はルートの関係で、左外周に店がなかったのです。

 ゾーンにはめて 300G の収入を得たあとで、33番で増資したところを売り資金を稼ぎひとりだけ 9000G 台まで資産を稼いだところで、思い切った作戦に出ました。

 他のプレイヤーが外周で店数を増やし、ヘブンスガーデン独占、フェザーエル 4軒という伸びを見せるころ、私は、2つの銀行の間をいったり来たりしていました。とはいっても、ただいったり来たりするのではなく、2軒のリトルロードの株を 200株ためたあと、9株売り、9株売り、10株買いを延々と繰り返していました。

 もちろん相乗り株も買いながらだったのですが、そのうちに自力でリトルロードが 3軒になって、インサイダーを開始。合計 2500G 程度の増資だったのですが、11000G あった総資産が、増資終了後には 17000G くらいになっていました。

 ここからも、自分のペースを崩さずに、リトルロードの独占を狙ってひたすら 9株売り、9株売り、10株買いを繰り返して、そのまま目標金額まで稼ぎました。銀行周りの特性を生かした、ある意味せこい戦い方かもしれませんが、店が買えなかった展開でここまで粘ればいいのではと思いました。

 お店価格だけでは 41G 程度の株価がゲーム終了時には 75G くらいになっていました。そのまま独占ということがあれば、それこそ 999G の増資で 19G くらい伸びることになっていたでしょう。店数 42軒に対し 8軒は少ない方ですからね。


● 6戦目 マーメイドシティ(3)

 5戦目で勝利したので、総合ポイントは 18ポイント。久しぶりの決勝卓になりました。決勝卓のメンバーは 21ポイントのてくてくさん、17ポイントの Lindwurm さん、16ポイントの風船さんの 4人でした。そういえば、昨日の夜あたりにゲームをやっていたようなメンバーですね。

 優勝条件は、破産がない条件だと、てくてくさんが 2位に入ればそのまま優勝。私が優勝するためには自力トップでなおかつ、てくてくさんを 3位以下にするという条件がありました。

 そんなこんなでむかえた、最終戦は対人戦は初めてのマーメイドシティ。6エリアしかないストリートですが、目標金額は 20000G、オフ本戦でプレイされるストリートの中で最も狭いストリートですね。

 ここでも、私はあまり店を買えませんでした。キーとなる両サイドの高い店は押さえていたのですが、インサイダーエリアがほとんど作れないまま、足の速さを生かして軽いインサイダーで資金を稼いでいました。

 勝負は、3周目。なんとか 2軒までそろった(この時点で店が 4軒しかなかった)、イルカよこちょうのインサイダーを開始したところで、キーとなるオルカラーメン(680G)を自力で入手することに成功しました。「かいがら島だから」という理由で、少ない株数での増資をし、1000G クラスのお店をつくってリードをしました。

 もちろん他のプレイヤーも黙っているわけはなく、交渉が入り 3軒エリアが 2つできあがり、ややまったりとした殴り合いの展開にもつれ込みました。いち早く高い店を作ったので、私がリードしていたのですが、丁寧な相乗りと、自分のエリアをのばしたてくてくさんが 2位につけて、総資産が均衡してきました。

 一度、てくてくさんをイルカよこちょう方面に誘導したものの、うまくかわされて、膠着状態が続きました、そのあとで私が 79番で迷わず独占をかけるものの、株数が少なく500G の防衛増資をかけるのがやっとでした。

 そんなこんなで順位が入れ替わったあたりで、2度目のチャンスがやってきました。てくてくさんがイルカよこちょうに向かって移動するときに、橋がイルカよこちょうの 2軒目の位置まで動いていたのです。これはと思い、カラオケホエールを株なしで 999G 増資。グランドタワーにまで育てました。

 ここで、てくてくさんは手前のサロン・ド・人魚で 500G ほどを支払い、次は回避されると思っていた矢先に、事件が起こりました。チャンスカードの 115番で人魚橋が右端に行ってしまったのです。

 ここから、てくてくさんは 2を振り 2000G の振り込み、さらに次のターンも「うめぼし」コールが決まり、もう 2000G の収入。これで、てくてくさんを押さえてトップに出ることに成功しました。

 直後のターンで、22番を引いて、株なし増資をしていたカラオケホエールを売却。2400G を稼いで総資産がぎりぎり 20000G を超えました。ちなみに、このときに相乗り株を持っていた、てくてくさんが 1000G ほどのダメージを受けていました。

 タイミング次第で順位が変わる中、1回の増資で相乗りしていたてくてくさんが、2位に浮上。その直後に風船さんが、サラリーを獲得して 2位が入れ替わり、私のターン。4以上を出せば銀行というところでしっかりと 5を出し、優勝条件を満たしたままゴールインしました。

 丁寧な相乗りをされて、自力トップはあっても優勝までは難しいと思っていたのですが、どんなことが起こるか分かりませんね。勝負エリアにさしかかってから、ゴールするまでは 5ターンほどありましたが、本当に激動の 5ターンになりました。

 とはいっても、2番卓で破産させトップがあると、大逆転で総合優勝を持って行かれるので、ちょっと心配しつつ見ていました。デパートが建ち並ぶ展開でしたが、目標金額突破でしまりんさんが勝利。この時点で私の総合優勝も確定しました。

 マーメイドシティは、デパートが建ち並ぶ本当に派手な展開になりやすいようです。私の卓は、3軒止まりだったのでかなりまったりとしていたのですが、他の卓を見ると 1ターン 1000G が動く試合がかなり多かったですね。

 というわけで、2日目は 4位 - 1位 - 1位 で当日順位は 4位。最終戦の 20384G にはニアピン賞までつきました。両日の結果は 23ポイントで、総合優勝を獲得しました。いたストオフに参加してから 2年弱、定期的に参加するようになって 1年ちょっとでしたが、ついに目標を達成することができました。


- 2日目のゲーム間 -

 2日目は、全体的に早く終わったのでゲーム間にちょこちょことサブバトルを入れていました。1試合目終了後には 4度目の「ダイスハンター」をやりました。このゲームは、トップが 5枚のタイルを獲得して他のプレイヤーの勝利条件が、1のクインテットのみという圧勝の展開でした。

 2試合目のあとも時間があったのですが、決勝卓のメンバーがどうなるかというのと、休憩もかねて何もしませんでした。

 優勝が決まったあとも、しばらく時間があったので「ダイスハンター」をやったり、リクエストのあった「カウントダウン」を多人数でやっていました。ちなみに「カウントダウン」は私の作品ではなく、カワサキさんの作品です。最近は、全試合終了後ということが多いですね。


 というわけで、いたストオフのトロフィーを持ち帰ってきました。この場でレポートとしてまとめているのですから、写真に納めてみました。21回大会の優勝ということで、ネームの部分もかなり多くなっていました。

 トロフィーの写真分のスペースができてしまったので、普通のいたストオフに関することでも書こうかと思います。

 いたストオフを知ったきっかけは、2000年の 11月末にねーぽんさんのサイトを偶然発見し、アンケートに書き込んだのが元になります。それ以来、オンラインを中心にいろいろとお世話になっております。実は、幹事長のつかC さんのサイトは、非ゲーム系から BoF がらみでもっと早く見つけていたかもしれませんが。

 いたストオフの初参加は 2001年 8月の 14回オフです。このときはまだ仙台にいたので、うまく日程を合わせて参加ということになりました。雰囲気に飲まれつつ、対人戦(というより相乗り)のテクニックに驚きながらのゲームとなったのを覚えています。

 この回の初参加者はカツ組メンバーのひとりで、アナログゲームの「目玉」でもかなりお世話になっている、風船さんです。優勝者は、千里さんでしたね。余談ですが、翌週はモノポリーの大会もあったりしていろいろといい経験をした 2週間でしたね。

 ちょっとした昔話は、このくらいにして、そろそろレポートを締めようと思います。今回も、いたストでもそれ以外でも楽しいゲームをすることができたと思いますね。一緒にプレイしてくださった皆様や、応援の電話を入れてくださったたけさんにも感謝です。

 いたストオフは「楽しむこと」が第一だと思っているので、これからもいつも通りに楽しんでいこうと思っています。アナログゲームを始めとするネタも、これからもいろいろと用意してくると思いますので、よろしくお願いします。

トロフィー

いたストオフ 優勝トロフィー


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