2005年8月27日 〜 8月28日の 2日間で第28回関東いたストオフがおこなわれました。会場の改装後はじめてのいたストオフになります。今回も、何の変哲もない土日でしたが月曜日にお休みを取って、ある意味万全の体制で臨んでみました。
今回も、自分の試合を中心に主観レポートでお送りします。
今回は、募集開始は 7月末だったのですが、1日もたたないうちに 4卓分の人数が埋まり、気がついたら 5卓開催になっていました。遠征者も多く、楽しみなオフでしたね。
前日入りの話も出ていたのですが、遠征組が夜行で入るということもあり、北からの来訪者を受け入れることにしました。というわけで、実質金曜日の夜からオフが始まっているようなものでした。
夏恒例のうちわのネタもだいぶ前に提出し、関東オフでは初めての機材提供もしてと、地味に準備するものは多かったかもしれませんね。
今回は、新しい会場でのオフということもありましたが、何と会場がなかなか開きませんでした。地味に時間があったので、「あたま塾」の対戦をしたりをしていましたね。
会場設営時にテレビが 1台足りないこともありましたが、なんとか調達して、ほぼいつもの時間通りの開幕になりました。今回からホワイトボードが用意されていたこともあり、組み合わせ抽選や、マップ決めがかなりスムーズに進むようになったと思いました。
今回のストリート選択は、ちょうど Windows のノートPCがなかったということで、スロットではありませんでした。念のため補助的なツールを作ったりしてきましたが、やはりスロットが欲しいところですね。なければ作るかとも思ったりとか。
選ばれたストリートは、「世界樹(SP)」「オラクルベリー(SP)」「回転寿司(3)」でした。いきなり SPのマップが並んだうえに、人気の高い回転寿司ということもあり、かなり楽しみなスタートになりました。
今回も、恒例のストリート紹介から始めようと思います。1戦目はいたストSPから世界樹になりました。SP発売後のオフで、私が参加しただけでも、スペシャルオフ、第2回調布オフ、京王カップ、第8回さいたまオフとかなりの数をプレイしている、人気のあるストリートです。
スイッチで、銀行近辺の 2エリアの配置が変わるのと、移動の助けになるホークマンの 2つの仕掛けがあるマップで、エリア数は 8つです。ルートの自由度もそこそこあるので、状況に応じた試合運びが要求されます。展開も、株の持ち合いから、1000Gクラスのいただきが飛び交う展開までさまざまですね。
序盤の出足が遅かったのと、右から周回していたのでスイッチの関係で1周目の賞金がたちおくれたのが原因で、かなりで遅れました。気がついたら銀行下のじんめんじゅが 3軒になり、インサイダーにも乗り遅れて、ワンサイドに近い 2強 2弱の展開になりました。
初期の資金もきついので、序盤で安定した周回ができるかどうかと、銀行周りのインサイダーにいかに乗れるかの 2つが重要ですね。銀行周りのいっかくうさぎの方は注意が行きやすいですが、比較的お店価格の高いじんめんじゅの動向も要注意です。スイッチが踏まれたとたんに危険地帯と変わりますから。
中盤も、資産差があまりにもあり過ぎるため、ほとんど交渉がまとまらず、起死回生の独占にすら持って行けませんでした。こういう展開の時は、全般的にお店価格が高くなれば、チャンスがあるかもしれませんから。
とはいっても、最終的に 2強のどちらも目標金額を超えるようなインサイダーをして当面の 3位を目指す以外に道はなかったので、交渉で店を集めてそうしました。これで総資産は 10000G ほどですね。
ダントツだったはずが、中盤からの株の持ち合いと周回数、私のインサイダーなども効いて、徒競走の展開になりました。最終局面で引いたカードがよりによって 96番の「自分以外の誰かのところに全員集合」で、一気に混沌としてきました。結局、これが原因でトップと2位が入れ替わってゲーム終了になりました。
見せ場自体は、ほとんどなかったのですが、3位はとれた上で、最後の紛れを演出してしまったので、それはそれで面白かったですね。ちなみに、私は 4レベル、優勝者は 9レベルと表示されていました。賞金だけで 5750G + 最終的な資産の半分弱の金額の差があるわけで、これでは苦戦するのも当たり前です。
2戦目は、SPのマップからオラクルベリーです。ルート取りが複雑で、どこかを 2回通らないとサラリーがもらえないのと、7エリアの割にサイコロが 8まで出るのが特徴ですね。分岐での自由度は高く、どこでもカードが入るかもしれないカジノが 3箇所もあるのも特徴的ですね。
前にプレイしたときもそうですが、今回も銀行周りの大ぶたいが 3軒になりました。実はここもインサイダーに乗り遅れていて、2強2弱の展開になるかと思われました。が、このマップの場合大舞台のインサイダーだけでは息切れしやすかったりするのです。
中盤にかけては、手広くお店を集める展開になり、気がつけば店数の差でぎりぎりトップという感じになっていました。交通の要所となるかくとうじょうとレースじょうが押さえられたのは大きいかもしれませんね。
終盤は、大ぶたいが独占、かくとうじょうも独占、レースじょうが4軒、ひかえしつが独占と、スロット置き場は件数はないものの、神殿はあるというどこを回っても怖い状況になりました。
そんな中、私は持ちエリアでぎりぎり目標金額を超えそうというところ、他のプレイヤーは、ひかえしつの独占に大量に相乗りをして逆転をという状況でした。
まずは、私が目標金額を超えたものの、ルートの関係からスロット置き場方面に向かうことになりました。その間に、ひかえしつの大増資が入り、気がつけば全員が目標金額を突破ということに。
間違いがあったとすれば、ひかえしつの株を押さえておくべきだったのでしょうけど、順番の関係から、うまくはいかなかったかもしれませんね。
結局直後にスロット置き場に序盤から配置されていた、神殿に1人目のお客さんとして 2042G を献上している好きにゴールされて、最下位でした。
ちなみに、ひかえしつを取り囲むレースじょうにも、1000G 〜 4000Gクラスのお店が点在していたので、1回でも入れば楽勝だったところで、そこからの収入がなかったのと、最後に神殿に入ったのが敗因ですから、ツキがなかったといっても、怒られることはないでしょう。
最大出目が 8 のオラクルベリーでは、買い物料に期待しようとするとムラがおおいですね。思ったよりも収入が少ないというのを覚えておいた方がいいかもしれません。
3戦目は、いたスト3から登場の回転寿司です。ストリートの名前通りスイッチを踏むと外周のマスが動くという仕組みがあります。これによりいただき回数が極端に減ることが多いです。あとは、飛び地のレジラウンドの存在でしょう。
このストリートはお店が買えないことがきわめて多いのですが、今回も例に漏れずそんな状態でした。正確にはお店はそこそこ買えていたのですが、独占エリアを止めるお店とかで、ゲーム終了時には所有していないであろう店が集まっていたのです。
2軒の状態で小刻みなインサイダーを続けたり、チャンスカードで流動資産を稼いだりしていたのですが、いよいよ土地がなくなり、レジへ向かうことになりました。が、最終的に 2軒対 3軒という悲しい状況になっていました。その間にいたまえセンターが高くなり、株が買いにくい様相を呈することに。
中盤は、はっきり言って相乗りと5倍買いの資金と周回で稼いだようなものでした。それでも 18000G 近くまで自力であがったりで、残り 2000G をどうやって稼ぐかという実に自分らしい展開になりました。
ある程度振り込みながら、安全な株を買って、チャンスカードを引いて、周回をしてで、なんとか 20000G まで持って行きますが、展開が重くなっているうちに、いよいよお店を持っているプレイヤーが動き出しました。
ゴールの目があった段階で、こともあろうかレジラウンドに飛んでしまい、そのスキに +2000G クラスのインサイダーを 2回されて、逆転不能の状態になりました。幸いにもレジからは無傷で脱出して、直後に、どこからでも銀行に帰れる 8 を振ったので、2位確定のゴールをしてゲームセットでした。
回転寿司は、20000G 近くまで持ってくるのはそんなに難しくないのですが、そこから先が厳しいですね。エリアを作るとか、レジとかどこかでのびが必要なのかもしれません。ちなみに、今回は 18回もいただいており、そのあたりは非常に残念です。まあ、5倍買いされるような店が多かったというのはありますね。
1戦目終了後は、時間があったので昼食を取った後、幹事長から依頼のあった通信実験をやってみました。いろいろと情報を取ることができました。結果はすでにページにアップされている模様ですね。
2戦目がもつれたので、持ってきたゲームのテストプレイは、他の方に託してしまいました。3戦目は、全体的に時間が押していたので、撤収準備とかそのくらいで終了したような感じでしたね。
1日目終了後は恒例のカツでした。今回は、21人という大人数で、場所を予約してのチャレンジとなりました。久しぶりでしたが、今回はおとなしく「いつもの」で止めておきました。このくらいの量だとほんとうにおいしく食べられますね。
カツトークは、いたストよりの話題でした。フリーウェイの 4 でどこに行くかとか、ソフィーの洞窟の 7 でどこに行くかといった、ファーストダイスの行き先の話でしたね。ルート取りはけっこう個性の出るところなので、なかなか興味深い話題でした。
今回は、組長が 2戦目から抜けていたので、支払えるだけの持ち合わせがあった私がカツ会計をすることになりました。カツは、宿舎以上に 1000円札が集まりやすいですね。
その後は、宿舎、のはずなのですが、人数がいっぱいで 9人分しかとれなかったということで、遠征組を優先的に宿泊ということで、私は、1人ゲストを連れていったん帰宅となりました。帰宅後の様子は、こちらでは省略ですね。それにしても、2日がかりのオフで宿舎にとまらなかったのは、初めてですね。
というわけで、日曜日に中目黒に移動というのはかなり久しぶりかもしれません。土曜日と比べるとかなり電車も空いていました。今回はちゃんと開場時間はいつもの場所に入れました。
比較的日程にも余裕があったので、「ダイアモンド」をプレイしました。Alan R. Moon と Bruno Faidutti が飲みながら作ったとうわさされるゲームですが、駆け引きの面白いゲームですね。評判よりもいいゲームだと思いました。
この手のゲームの場合、得点はクローズでプレイすると、降り確定とかそういうプレイにならなくて面白いのではないかと思います。
2日目は機材撤収の兼ね合いもあるので、早めのスタートとなりました。
今回は、組み合わせは決まっているものの、マップは改めて決め直しということになります。ランダムで決まったのがあまりにも時間がかかりすぎるということで、リテイクがありましたが、なんとか時間内に終わりそうな組み合わせになりました。
4戦目は「飛空挺(SP)」、5戦目は「フリーウェイ(GK)」、6戦目は「ソフィーの洞窟(3)」と時間のかかるもの、かからないもの、決勝戦にふさわしそうなものときれいにそろった感がありますね。
4戦目は、いたストSP から飛空挺です。さいたまオフ、京王カップでプレイしたので、対人戦は 3回目でしょうか。2500G 持ちの資金のゆとりに反して、メインランドは 6エリアしかなく、25000G を稼ぐ必要があるので、何かと時間のかかるストリートですね。
大砲マスで周回が崩されやすいというのはありますが、2つある飛び地、特に右下の方に捕まるとそれはそれでかなりの時間がかかります。銀行には比較的立ち寄りやすく、株の持ち合いになりやすいので、それも時間のかかる一因でしょうか。
今回も、メインランドにあまりお店が買えませんでした。エリアらしいエリアがほとんどできず、お店が 4軒くらいという状況で、他のプレイヤーにお店が集まるという悲しい展開でした。そんな中、3人がメインランドから離れて、右下の飛び地勝負ということになりました。
こうなると、お店を買えたプレイヤーが当然強くなるのですが、酒場が建って、反対側のインペリアルが 3軒になったあたりからかなり怪しい展開になりました。
中盤からいきなり酒場が火を噴き出して、いつまでたっても脱出できない展開になりました。私はというと、酒場所有者の次のプレイヤーなので、他のプレイヤーより「あたり」の目が少なくなるというハンデまでついています。
インペリアルの相乗りには間に合ったのですが、じりじりと資産を削られて一時期は店売り直前まで下がりました。こうなると、飛び地がなく、安定して買い物料が稼げるエリアもないので、防戦一方になりますね。
ただ、この防戦一方からかなり粘りました。周回に関係ないところのお店を競売に出したり、交渉で交換したりを繰り返し、最終形は右エリアを 2つ独占するというところまでは持って行きました。鉄の店に引っかければまだ面白くなるとは思ったのですが、そこまでは行きませんでしたね。
飛空挺の場合、ルートが確定してからのコマ位置を考えた取引がやりやすいのです。トップが 3軒のエリアに突っ込んできたところで、独占となる店を交渉に出したり、競売に出したりというテクニックが使えます。買い物料が入る方も見返りが大きいので、チャンスを生かしたいところですね。
あとは、酒場の 5倍買い後の交渉もありそうですね。内周でぐるぐる回っているプレイヤーがうっかり酒場を踏んでしまうと、がっかりなことになるので、そうならないためにも、交渉で売りに出すということができるでしょう。トップ相手であれば、タイムロスなどを考えると 3〜4倍近い値段で出しても文句は言われないでしょう。
結局、中盤に捕まったのが影響して 4位終了ですが、このマップで最大株もうけ2位の 15000G 台を出しています。しかも株もうけのほうが、総資産より大きいというおまけつきです。
5戦目は、久しぶりかもしれないフリーウェイです。いたスト2から登場のマップで、ワープか銀行に止まる以外に方向転換の手段がなく、12個のエリアがあり、平均のお店価格が群を抜いて高いストリートです。いわずとしれた買い物料勝負のストリートですね。
まず、本題に入る前に、これまでのポイントが 4ポイントと低調だったのと、ここはフリーウェイだということで思わず名前を「ハソマー」と入れてプレイしてみました。
1周目は、ワープに捕まって周回が半周ほど遅れるものの、その反動で銀行周りの青山が 3軒になっていました。程なくして、独占が入り、一気に混沌とした展開に。2周目終了時にはインサイダーまで始まり、序盤から高級デパートが鎮座することになりました。
この高級デパートからのいただきがあり、大きなリードを保ったまま中盤へ。お店の数はそんなに多くないものの、ライバルとなる銀座、九段とは裏の周回ということもあり、マイペースで増資を繰り返していきました。
気がついたら、青山は全部 2000G クラスのお店に、しかも 20%高くなった新宿がフリーの西口カメラをのぞく 3軒になっていました。
結局、高級デパートからけっこうな数の収入が入り、気がつけば 30000G を超える大きなトップでゲームセットでした。名前を変えたとたんにこうなるのですから、怖いですね。
フリーウェイは、無理のない範囲で早い段階で高い買い物料のお店から収入を得ると有利なのですが、今回はまさにこの展開になりました。モノポリーでいうところの、レッドが自力でそろった上、家7軒まで作れたような展開ですね。
私は、独占した時期が序盤だったので均等に増資したのですが、他の卓は一点張りで高い買い物料が見られました。6000G クラスと 7000G クラスのいただきと、今オフ唯一の破産ゲームがありましたね。
さて、最終戦は、合計9ポイントで 4番テーブルでした。このテーブルになると楽しんでできればという感じになりますね。実は今回、大接戦で 2番テーブルまで優勝の可能性があったそうです。
最終戦のマップは、いたスト2から登場のソフィーの洞窟です。ルートの自由度は低めですが、特徴ある 10 のエリアが待っている、3層構造のマップです。飛び地のほのおのかべは、基本的に回避不能で、定点へのワープまで入っているので、要注意エリアですね。
ここは、4番手スタートでお店の買えない 2 を出してしまったことからすべてが始まりました。その後、1、1、2 と立て続けに出し、空き地をのぞく 4軒を一気に所有してしまいました。ここで、1100G の現金を持った状態で、空き地に止まられるというピンチがあったのですが、ヘリポートが建設され一安心でした。
とにかく、こんなお店の所有状況だといろいろなものが乱れるわけで、1回目の給料をもらってすぐさまインサイダーをかけて、勝負の形にしました。ここから 1400G の収入が入り、今回もワンサイドらしい展開を見せたのですが、いかんせんここは地下2階、株が買えないのです。
中盤は、全員が流動資産不足になっていました。私は周回のために 1階をほとんど捨てるようにしましたし、他のプレイヤーはその 1階にエリアを持ち合う形に。2階は2階で、私の他に 3軒エリアが 2つできて、880G × 2 と 1100G のお店があるので、決してまったりできるエリアとは言えません。
この膠着状態を分けたのは、77番のカードだったかもしれません。これで一人だけ流動資産に困らないプレイヤーが出てきたのです。
終盤は、全員がエリアを持ちだして本当の殴り合いになったのですが、250株のノーマークインサイダーが決まってゲームセットでした。やはり流動資産を持ったプレイヤーの 1階の経営は強いですね。
結局2位でゲームセットだったのですが、周回数を見たら何と「2周目」の表示が。いきなりサラリーが 1回あったとはいえ、こんなにもらっていないのではやはりきついのです。
なお、総合成績は最後のソフィーで勝利し、二連覇を達成されました。私はというと、最大株もうけも持って行かれて鳴かず飛ばずではありましたね。
あとで、統計を見たら、いただき収支がまた増えていて +90000G に届きました。これは、大きな振り込みがなく、偽物が 2回くらい登場すれば大台に乗ることでしょう。ランキング首位は +120000G を超えていますから、ここまで届くのには時間がかかりそうですね。
4戦目は、酒場のため最後までもつれたゲームになったので、ゲーム間の時間がありませんでした。5戦目はフリーウェイで、一番早く終わりましたが、観戦しているうちにゲームが終了した感じですね。というわけで、ゲーム間の時間はほぼ観戦で終わったような感じでした。
2日目の終了後はというと、翌日に休みを取っていたので、宿舎でいろいろとゲームをやっていました。月曜日に休みを取るのにはいろいろと準備がいるわけですが、その分の効果はあったかと思われます。月曜日以降の話は、こちらでは割愛ということにしましょう。
というわけで、1年ぶりのG1でしたが、思いっきり楽しめたかと思います。特に夏のG1は遠征される方も多く来られるので、できるだけ翌日に休みを取って万全の体制で参加したいと思ったのでした。