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● 第31回いたスト関東オフのレポート ●

 2006年8月19日 〜 8月20日の 2日間で第31回関東いたストオフがおこなわれました。前回のオフから 3か月ちょっとぶりで、恒例の夏休みオフですね。お盆休みの最後の2日間に当たりました。今回もいつも通り主観レポートをお送りします。


- 1日目の試合前 -

 やはり今回も早く来すぎると外で待つことになるので、9:45 くらいに会場に着くようにしました。新しい会場になってから 10:00 にオープンということで早く来すぎると待つハメになってしまうのです。

 オープンが遅いということで、会場のセッティングが終わるとすぐに開始という感じですね。この時間のサブバトルがないので、宿舎や2日目の頭が一番のねらい所ということになるのです。

 今回は、簡単な近況報告と組決め抽選を。今回の抽選には「ゲシェンク」を使用しました。次は日本語版の「ニムト」にしたいものですね。ストリート決めはあのスロットがSP対応していないので、別のツールを使っています。


- 1日目 本戦 -

●1戦目 スペースコロニー (GK)

 この上2行は、実は前回のレポートから書き換えていません。2回連続で開幕戦がスペースコロニーになりました。一時期は少なかったものの、また再燃でしょうか。いつも通りストリート紹介をしましょう。

 いたストGKからのマップです。GKらしく最初の 2週の資金繰りが特に厳しいのです。飛び地の農場ブロック、工業ブロックは、空き地付きもさることながら、ワープマスが狙って回避できないということもあり、3軒以上になるとかなり怖いですね。また、銀行周りの5軒エリアは交通の要所になるため、3軒以上で大きな牽制になります。

 前回は飛び地を押さえられて、8600G の振り込みという大事故をやってしまったのですが、今回は飛び地も比較的おとなしい展開でした。1周目は、私は楽に周回できたのですが飛び地に捕まってゲンナリというプレイヤーもやはり出てきました。銀行周りはそれほど伸びず、それなりに周回できる感じになったでしょうか。

 飛び地は、空き地を渡る形で税務署、ヘリポートが建ち、狙っていたコンビニインサイダーの夢は破れ去りました。安い方の工業ブロックが 3軒に伸び状況次第ではあっという間に危ない状態になりそうな感じでした。私は、アップタウンの2軒の増資を完了させ小遣い稼ぎをした後、ガバメントエリアの相乗りに成功し、アップタウンをカードで売却し資金繰りは楽な状態に。

 ここへ来て、飛び地に飛ばされて農場ブロックのコスモポートソユーズ(900G)を購入、税務署にははまらず、5倍買いを1軒交えて 3軒までのばし、勝負ができる展開に。3軒にした直後に流星が降ったあげく、ピンポイントに火災が発生し 28%ダウンの状態になり、相乗りはありましたが、早いうちにソユーズを1回増資することに。これでお客さん期待です。

 ところが、鳴かず飛ばずのうちに工業ブロックに独占が、こちらの方は 3軒で増資があらかた完成し、1箇所以外どこを踏んでも 1000G 前後のダメージに。独占直後に防衛増資も入り、ロシアンルーレットの様相を呈していました。

 また、ガバメントエリアが 3軒に伸び、セントラルスペースも 3軒に伸びて、比較的歩きにくい展開になりました。工業ブロック所有者は、増資あまりの多いノースブリッジも持つようになり有利な展開に。あとは、誰が高いお店にはまるかという感じの勝負になりました。工業ブロックの独占は、私がピンポイントでヘリポートを引き当てたため 3軒に戻りまったりとした展開に。

 ソユーズで 2000G の増資あまりがあるとはいえ、決して伸び目の多い状態ではなかったのですが、資金繰りに非情に苦しいプレイヤーを相乗りで引き上げた代わりに、乗り換えからの相乗りで資産を増やすことに成功し、なんとか勝負できる状態に。後は、空き店がやたら多いサウスブリッジをとれるかどうかというところまで来ていました。

 ガバメントエリアは 4軒になったため、店状況から銀行に近づきにくい状態になりましたが、ここに来てやっと外周のソユーズが火を噴きました。3軒からでも 2000G 近い買い物料が出るお店で 2回のいただきがあり、目標金額を突破。危険なお店がある外周に飛ばされたものの、ヘリポートを自分で踏んでウイニングフライトで勝負を決めました。

 外周は、鳴かず飛ばずになりやすいというのはありますが、今回の工業ブロックはかなりついていない踏まれ方をしたのではと思います。いったん増資が入った独占エリアを崩すのは困難ですから、空き地の防御力は課題として残りやすいところなのです。まあ、ヘリポートにせよ税務署にせよ、防御力の弱さを補うだけのものはあるわけですが。

 ちなみに、このゲームは 12:00 ちょっと過ぎに終了したので、昼ご飯は外で食べられました。あのつけ麺はいいものですね。

●2戦目 海底都市 (3)

 2戦目は、前回の2戦目と2文字違いの「海底都市」でした。ここは、名古屋オフで 8割方プレイして以来ということで最近はあまりやっていなかったかもしれません。資金繰りに厳しいため、大昔の苦手マップではあったのですが、GKマップが出てからはここでも戦えるくらいになりました。

 1周目にオクトファームを2軒にするなど、比較的順調な周回をしていました。所持金不足になるのは仕方がないのですが、出足が遅くないのはこのマップではいいことですね。ただ、カードを大量に引けるプレイヤーに現金が集まりやすいですね。

 トリトンセンターは2軒になったのですが、株をためには知ってなかなか伸びない展開に。ボセニアタウンは洪水などが当たってお店価格が下がったため一気に使いやすいエリアになりました。これが5倍買いで3軒に。マゼランラインは変動率が +56% と伸び出すと恐ろしいエリアになっていました。

 オクトファームは、インサイダーこそ成功して空き店で 3軒狙いの展開だったのですが、お店買い取りチャンスで 2-2の形になるようにブロックされました。インサイダーエリアとして取っていたようですが、一等地(470G)の増資済みの時点でかなり使いにくいエリアになっているかと思われます。株価も 20G を超えていましたし。

 攻めては他のところに転がっているということで、アトランラインが2軒、マリンファクトリーが一等地を含む2軒になり、アトランラインのインサイダー完了後にカードで売却し、大きなアドバンテージになりました。ボセニアタウンが買い物料としては高いのですが、それ以外は難所が少なく、ランニングゲームの体制に。

 オクトファームが伸びなかったこともあり、コーラルラインが 3軒になり、大きな壁に。ドルフィンベイも 2-2の形からの増資が入り障害物が。マゼランラインは 200G台の 2軒だったものの、230G の増資で +5G ののびを記録する危ないエリアになっていました。

 全体的に歩けない展開にはなっていたものの、マリンファクトリーの増資もスタートし、19000G くらいまで資産をのばしました。コーラルラインが 2軒-2軒に落ちたので、比較的安全なルートとともに、株を買ってコーラルラインのインサイダーができればゲームセットというところまで持ち込んで、目標金額を超えました。このときに銀行周りの独占競売が入り、高めの振り込みが確定しゴール阻止に。

 結論から先に書くと、私がマリンファクトリー方向に回っている間に、20000G 越えの 2位プレイヤーがマリンファクトリー方向に向かうルートでの周回になり、増資チャンスもほとんどなく、マリンファクトリー、ボセニアタウンにはまると、4位転落まである展開になったため 2位確定ゴールで決着しました。

 ここでは、マリンファクトリーの場所が強いと思いました。役物マスが「証券取引所」なのでここを拠点にすると株が買いやすくなるのです。オクトファームのサイコロ屋は一長一短がありますし、ドルフィンベイの休み、ボセニアタウンのラッキーと比べるとあからさまに有利なのです。一等地の値段が上がって 1100G を超えていたのも、押し上げる要因になったかもしれません。

 トップを止めるという意味での交渉のタイミングは難しいところですが、最後のトリトンセンターの競売は「ない」と思いました。この展開ではトリトンセンター所有者「だけ」が欲しい状態なので、たいした値段はつかないあげくに思わぬルート取りを強制されたり、他の交渉を誘発させること(今回はトップが絡む形になるのでありえないのですが)も十分に考えられますからね。

 やるのであれば、指し値交渉で 3倍程度という感じになるでしょうか? トリトンセンター所有者の店状況があまりよろしくないので、交換交渉はなかったような気がします。

● 3戦目 ラバナスタ (SP)

 お次は、いたストSPからラバナスタです。SPの隠しマップということですが、隠しマップの中で、唯一関東オフでプレイされているマップですね。これは初めてではなかったはずです。

 銀行周りの4軒×4エリアがあり、その先に5軒エリアの大十字路をはさんで左右に1エリアずつ、さらにその先に飛び地の飛空挺発着所があります。立地条件の差からエリアの優劣が分かれるところではあります。銀行周りは値段こそ安いものの、交通の要所のため 3軒以上になるとかなり危険なのです。

 というコメントを書いておきながら、いきなりラバナスタ王宮が 2軒になりました。周回自体も安定しており、2周目の頭に 3軒にして増資に成功。これで、20マスのいたストができる体制になりました。空き地は神殿を建てられていますが、これは遅かれ早かれ 5倍買いで崩すことになりそうな感じに。

 3周目の頭に 5倍買いが先行し、王宮が独占状態になりました。そのほかのエリアは銀行周りはまだ 2軒の状態、大十字路は 2-2-1、路地裏が 2軒、飛空挺発着所が 2-2 で空き地は神殿という比較的まったりの状態になっており、格好のランニングゲームに。

 相乗りされながらも順調に増資を繰り返しているのですが、相乗りを思いっきり許しているのと、テラスと大聖堂の交換交渉で 3軒エリアを作られていることなど、ひずみはいくらかありました。大聖堂は 5倍買いで崩したものの、テラスは一時独占が入り、3軒に戻すことに。ここで銀行周りの勝負できたかどうかが、後の順位を分けることになりますね。

 終盤はランニングゲームでじわじわという感じだったのですが、ここで番狂わせがありました。テラスにお店の価格が上がるカードが 2枚あたり、3軒のMAX状態から +56%をたたき出しています。ここは、再独占後株価が 61G まで上がっているのですが、相乗りプレイヤーが 35番を引いて一気に売り抜け、これで 2000G 以上のもうけを出し目標金額突破になりました。

 ここまでなら、徒競走負けの 2位という展開だったのですが、ルート取りの関係で独占エリアを通過することになり、3750G の振り込み、さらに、にぎやか3人組を呼び出され、トルネコも 3750G を振り込んで一気に 3人が目標を突破する自体に。

 結局、徒競走になったのですが、最後の最後で残っていた店1軒の振り込みで、3位に落ちたときにゴールされてしまいました。

 これは運がよかったのか、悪かったのかと問われれば間違いなく「運は悪かった」と答えますね。銀行停止もさることながら、連続増資チャンスのメイン大通りを 3回くらい素通りしたりしていますから。もっと増資チャンスを拾えていたら、バザールがのびてもっと早い段階でドコモ歩けない状態になっていましたからね。

 あとは、大聖堂の安めを5倍買いで崩すことくらいでしょうが、それ自体はあまり失策とは思っていなかったり。テラスがあれだけ伸びたのは計算違いではありますが、8エリアあるところでチャンスで +56% はかなりの事故という認識です。

 ここの順位が、後々に影響してくるわけですが、1日目は 11ポイント 3位での終了でした。


- 1日目終了後 -

 じつは、3試合目が 19:00 くらいに終了したので、先にカツを食べに行きました。事故負けの試合でも早く終わってカツが食べられれば慰めになるものです。前の試合で勝利を収めたプレイヤーは、カツのあたりからいきなり運気が下がったりとか。とん亭はお休みだったので、たい樹でした。なお、終わりの遅かった 3テーブルについてはカツにありつけなかった模様です。

 戻ってきてから 1日目の閉会式に。3750G の振り込みがあったので、2回連続で1日目に同じプレイヤーに最大いただき賞をプレゼントすることになるのを覚悟していたのですが、飛空挺発着所に酒場が建ったようで、破産ゲームが出ておりプレゼントせずに済みました。

 今回もカツを先に食べてきたこともあり、宿舎ではかなり時間に余裕がありました。

 前回のいたストパーティーで好評だった「モノポリーエクスプレス」や、「シティープラン」「ゲシェンク」などをプレイしました。「シティープラン」が同じ日に2回プレイされるのは珍しいかもしれません。「ゲシェンク」も 2回ですね。

 あとは、「モノポリーエクスプレス」を託してそれなりの時間で寝ることにしました。


- 2日目の試合前 -

 2日目は例のごとく、Blogの投稿からですが今回はダイジェストではなく簡易版を。というより、若干睡眠が足りていないのでごろごろとしていました。「ジュクゴン」から「ゲシェンク」とつないで宿舎をでました。朝ご飯は、松屋だったのですが、サイドメニューも含めて完全バッティングをやらかしました。

 会場到着後も、試合開始までに時間があったのでまったりとしていました。エキシビジョンはニュースで話題の「かいがら島」がプレイされていました。ストリート名はちゃんと書いておかないと後でみたとにに何のことやら、となるはずですね。

 この時間は、ひさしぶりに「やわらかあたま塾」と「間違いミュージアム」をプレイしました。「あたま塾」はかなり久しぶりだったのですが、やはり対戦が熱いですね。

 そんなこんなでストリート決定ですが、オラクルベリー(SP)があまりにも対戦数が多いため再抽選のうえ最終戦は変更の可能性ありという感じになりました。


- 2日目 本戦 -

 2日目も、初参加者や見学の受け入れなどで、当初4卓の予定が 5卓でプレイされることになりました。抽選で決まったストリートは、クローバランド(GK)、サパタの地上絵(3)、摩天楼(3) でしたが、サパタの地上絵は長時間マップとして名高いので、変更の可能性は極めて高いのです。

● 4戦目 クローバランド (GK)

 クローバランドはいたスト2から登場のストリートで、実はいたストパーティーで調整をしていました。名前の通りクローバの3つの葉っぱをかたどったストリートで、それなりに広く 9エリアもあり、サイコロも「8」まで出ます。ルートの自由度もそれなりにありますが、2つの葉っぱが高くなると一気に買い物料勝負の様相を呈してきます。

 序盤からかなり好調でした。2軒を早めに作って増資して、カードで売却するというアドバンテージもあったのですが、足が若干遅かったのをスロットのワープで取り戻したというのもポイントになっているでしょう。この回は、お店がないところでの増資チャンスも引き当てているのでスロット運はかなりよかったですね。

 私も2軒までしか作れなかったのですが、他のプレイヤーも軒数が伸びなかったのでランニングゲームの様相を呈することに。セントラルリリーが 2軒の状態でけっこう長く持ったことと、相乗りの影響で2つの3軒になったエリア、ライラックベイとチモシーリバーの増資が遅れていたのは大きかったかもしれません。

 メンバーがメンバーだけにいつ交渉が飛び出すかと冷や冷やしていたのですが、ワープなどでしだれなみきみちが 3軒になりランニングゲームが確定しかねない場面で、大きな交渉が入りました。

 相乗りつき 200株のチモシーリバーの独占店舗と、全員相乗り状態で 3軒に伸びたセントラルリリーの最後の1軒(575G) の交換交渉です。現金は 1500G を動かしての成立になりましたが、チモシーが終了条件まで届かないことが判明し、状況は一気に怪しくなってきました。交通の要所となるセントラルリリーの独占は遅かれ早かれゲームが終わってしまいます。

 そうこうしているうちに、独占のセントラルリリーに 500G クラスの支払いが発生して、2800G のお店ができあがったりして歩けない状態にすることが必須でした。セントラルリリー所有者が来たところで、エンドゲームがある交渉を仕掛けてみました。

 しだれ並木道の独占店舗(72G)を 20倍の 1440G で買い取るという内容でした。しだれ並木道は100株は超えていたものの変動率が 0.7くらいまで下がっていました。独占の結果 4800G のお店に止まってくれればゲームセットですが、それ以外はゲーム続行という状況です。この交渉が成立したものの、当然のごとく抜けられてゲーム続行。ところがこれが思わぬ効果を招くことに。

 独占交渉の影響で、チモシーリバーに 2000G クラスの店が建ち並んでおり近づけない状態になり、さらにエリア取りとマークの関係上しだれ並木道方面にルートを取るプレイヤーが出てきたのです。こちらは増資チャンスをひろって 6500G まで買い物料を挙げ、さらに固め打ちで 2000G のお店を作り、入れば勝利という場面にしました。

 結果は、6500G のいただきで、目標金額を大きく超えることに。最後の最後に、セントラルリリーに増資が入り 4800G のお店ができるものの回避してゴールインしました。

 実は、このゲーム優勝争いに大きく影響する卓だったのです。直接対決の数少ない機会で 5点差を埋められたのはかなり大きかったのですが、その調子もそんなに長く続かなかったりとか。

 ここのポイントは、チモシーリバーとセントラルリリーの交換交渉だったでしょう。リリーは 3軒でも強いという持論がありますから、独占で持たせるときはよほどの条件が必要だったりします。今回は特に押さえていたのが 5倍買いがまずありえない店だったので、チモシーリバーの近くにお客さんというのが必須条件だったのかもしれません。トップから直接というのは期待できない場面ではあったのですが。

● 5戦目 サパタの地上絵 (3)

 お次は、GKマップのサパタの地上絵です。オスとメスのマークがかたどられた2階建てのマップです。このマップの特徴は、広い、金ない、足遅いです。5軒エリア3つと6軒エリア1つを含む8エリアのマップですが、サラリーまでのルートが遠く、さらに最大出目が「6」なのです。初期所持金が 1500G と少なく、極端に安い店が少ないため、3周目までお金がない状態が続くのです。

 個人的には、全シリーズを通して空き地なしのマップの中では最高の難度だと思います。その後に、世界樹(SP)、宇宙星雲(3)と続くような感じです。

 序盤から 24番を引いて銀行近くのお店を強制売却されたり、買えたお店がレフトベースになってしまったりしたものの周回自体は順調でした。2周目まではきれいに進み、レフトベースが 3軒に伸びて単独 104株 999G増資と、切り離し競売の両方に成功し、資金繰りは潤沢でした。が、この切り離し競売がくせ者で、対人戦で使って買ったためしがないという鬼門だったりするのです。

 そのほかの店状況はというと、ハンドストリートが1等地含む 3軒になっていたのもありますが、ボーイズラインが 2周目で 4軒に伸びました。ここの相乗り自体は成功しているものの、交通の要所にもかかわらず所有者が思いきった増資をしてくれない状況でした。79番でお店を崩され、独占になると買い物料もかなり怪しい数字が並ぶことに。

 このボーイズラインの影響で、ここからゲーム終了まで1回もサラリーをもらえませんでした。それを踏まえて中盤からの惨状を。

 ボーイズラインは 500〜3000Gの買い物料になり、ハンドストリートもそれなりに延びているので横方向にほとんど動けない展開になりました。持ちエリアは、レフトベースとあいだが抜けたライトベースでゾーンを張るほかなかったのですが、この2エリアは立地条件が最下位ということもあり、全然収入に結びつかないのです。

 マークが2つ足りない形なので、勝負に出るメリットがなく、2つのループをまわる最長ルートで銀行通過のため株も増やせず、相乗りもされるという状態がかなり続きました。他のプレイヤーが適度に勝負に出ていて、これが後のゲームを決めるような格好になったのですが、どうすることもできませんでした。

 ゲームの方は、ボーイズラインは適度な防衛増資で株価ばかり上がってしまい 100株越えのインサイダーがほとんどない状態のまま分岐点から 1の大ゾーンが張られていました。上方向からは近づきにくいのですが、最終的には全員が近づかなくなっていました。

 それよりも、ハンドストリートの3軒が伸びたことのほうが大きかったですね。ここでの 500G クラスのゾーンでことごとくハンドストリートのお店を勝負しにいったのがゲームを決めることに。ハンドストリート所有者は、私以外の2人から適当な現金収入があり、それを元手に 2軒ずつだったねっささばくとサークルラインを 1等地抜けの3軒、独占に持ち込んで銀行をぐるぐる回るルートを完成させました。

 いかに現金があったかというと、ねっささばくは1軒、サークルラインは 2軒から全部5倍買いで沈めたあげくに、サンドストリートのお店すら5倍買いするというほどの余裕があったのです。もちろん、株を適宜補充できるということもあったのですが、ボーイズラインが高すぎて終盤全員がサークルラインを通るルートになったのと、そのとき 3桁後半の買い物料だったことが大きいのです。

 私はというと、勝負ができなかったので収入がなく最下位でしたが、今ひとつ腑に落ちない感じですね。全員が 6〜7周目の中、自分だけ3周目という表示になっていた(70番を1回引いています)のでは仕方がないのかもしれませんが。どうしようもない試合だったので、いくつかコメントを。

 まず自分のことから書くと、レフトベースの切り離し後は、ゾーン狙いではなく一点張りで 33番狙いが正解だったかと思います。現に 4回MAX増資をしてまだ余裕がある状態でしたから、一等地を 4200G まで上げる価値はあったかもしれませんね。まあ、売却系のカードは全然引けていなかったので、結果は変わらないとは思いますが。

 ゲームのポイントは、ボーイズラインの伸びにあったかと思います。独占取らずで 4軒のまま高くして歩かせない作戦があったと思うのですが、結局 500G 〜 700G が中心で「勝負すれば歩ける」形がしばらく残ったのがあるかもしれません。もっともボーイズライン所有者も持ちエリアがかなり少なかったので、攻めどころが難しかったということを補足しておきます。切り離しの 2段ロケットまであったかもしれません。

● 6戦目 ロンダルキア (SP)

 3戦目、5戦目は落としていますが、全体的に調子はよくここまで 16ポイントで 2位につけています。トップは 18点で 2点差、ただし前日順位が下になっているため 3点以上の差をつける必要があるという難しい事態です。初優勝を狙う場合こんな条件でもとれてしまうものですが、さすがに優勝経験があるとそんなに甘くはないはずです。

 ロンダルキアはいたストSPのストリートです。関東オフでは初めてかもしれません。4軒6エリアの長いループと、4軒2エリアの飛び地からなるストリートで、基本的に一本道で買い物料重視の設定になっています。空き地の脱出率がシリーズ随一の低さで、空き地まであるという立地条件です。また、半周に一度株が買えることと、直後に空き地があるということから木の店が狙いやすいのです。

 決勝戦のSPマップということで、順位の逆順にプレイするというルールが採用されました。が、3人が「3」で誰も1ターン目にお店買えないという珍しい出足に。ここで、4番目のプレイヤーのルート取りから 1-3 に分かれたのは後の勝負に影響したかもしれません。まあ、右回りが強いのは確かなのですが。

 ここ最近では珍しいのですが、前の試合から発病したいつもの病気が決勝卓の、こんなマップで本格的に現れました。1周目で買えたお店はわずか 2エリア 2軒でした。しかも他のプレイヤーが木の店インサイダーを単独で成功させている裏で、乗り遅れたりしているのです。こうなると飛び地の存在が重要ですが、1周目から飛ばれたあげくに 3軒 - 3軒で酒場つきという危ない展開になりました。

 コンビニインサイダー成功 33番で売却、コンビニインサイダー成功でかぜのぼうしが1等地を含む3軒、飛び地が 3-3 で酒場つきという状況で、お店が買えない病絶賛発動中ではとうてい勝てるゲームではありません。1周目終了時に、ふうじんのたてを 90株持ちながら、かぜのぼうしが 91株買えるほどの流動資産を持っていましたからね。しかも 2周目には飛び地につかまり半周遅れになりました。

 こうなったら、できることはただひとつ、ぶらさがり健康器で健康になることくらいです。本土に3軒ができていて増資だけはされそうな展開だったので、躊躇せず 99株の相乗りを連続で実施。もちろん、相乗りは成功するわけで、飛び地にはまらなければ破産せずに済みそうな感じになりました。

 中盤のターニングポイントですが、飛び地所有者がお店買い取りチャンスで木の店跡地を押さえることができたという場面で、別の店を建てたということでしょうか。ここが飛空挺乗り場になっていたら、かなり恐ろしいことまであったはずですね。

 あとは、他のプレイヤーが建てた神殿をことごとく踏むという事態にもなりました。ここまで負けが混んでいると 5倍買いして後で踏んで差額をもうけるという作戦が十分に成り立ってしまうのが残念なところではあります。1回もらったあげく、1回は自分で踏み、さらに相手の神殿がお休みの時に踏んで5倍買いという暴挙までやっていました。

 飛び地の方は増資チャンスがないのはさることながら、相乗りの影響もあり増資チャンスをキャンセルしていたのが大きかったかもしれません。中盤でぐるぐる回っていたプレイヤーにたいして、もう少し高い買い物料でおもてなしができていれば勝負が変わっていたかもしれません。

 かぜのぼうしが独占になり、対抗するのが 3軒エリアだけということで、ワンサイドになったかと思ったのですが、最大出目「8」と飛び地にはまったりという影響で、上位2人がきれいに競り合う展開に。そして株を持ったまま増資が入り、長い長い徒競走が始まりました。

 徒競走の最中も増資が入り、なおかつ株価を下げるプレイヤーがいなかったためかぜのぼうしの株価は最終的に 120G まで上がりました(97番でうっかり 20%あがりましたが)。最後の最後というところで、コースアウトしゲーム終了まであとわずかというところで、最後の見せ場がありました。

 この時点で上位2人の総資産は 30000G を超えていたのですが、当然私の神殿には 3000 を超える数字が。ここにうっかりはまってしまい、5倍買いをすると、もうちょっとで 3位と 4位が逆転という状態になっていたのです。この順位入れ替えは総合優勝が変わる場面だったのですが、さすがに何事もなくゴールでした。

 私は、明らかにお店が買えない、振り込み先行でゲンナリだったのですが、あるとすれば 2周目頭の 450Gの競売のお店を押さえることくらいでしょうか。流動資産の差から相乗りがあることは確かですが、1周目のお店状況を考えると無理矢理でも押さえたほうがよかったかもしれません。ただ、飛び地所有者に現金を与えるのはあまりにも怖いですからね。

 実は、もっと飛び地が楽に伸びていたのではとは思うのですが、このあたりはプレイスタイル次第なので余計なツッコミはあえて避けておきましょう。終盤、飛び地に入るチャンスにもかかわらず、増資なしで抜けるという場面が 2回あったのも事実としてはありますから。ツッコミを入れるなら、むしろかぜのまんとの株押さえですね。あのエリアはそんなに怖いエリアなのでしょうか?


 結局、最終戦も最下位で総合5位での終了でした。最後の2ゲームはあまりまともにプレイできていなかった気もしますが、たっぷりと楽しめました。翌日は平日なので、閉会式直後アフターに参加せずに帰宅しました。

 関東オフは関東オフのよさがあるということで、全6戦のポイント制は 1戦単位ではないような駆け引きの妙もあります。あとは、見学からコントローラーを握るというプレイヤーもいらっしゃったので、新しいプレイヤーとの対戦も楽しみたいところです。次は、今年中にもう1回でしょうか。


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