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● 第34回いたスト関東オフのレポート ●

 2007年5月3日 〜 5月4日の 2日間で第34回関東いたストオフがおこなわれました。最近は、4月の代わりに5月連休の開催になったため、4か月ほどのブランクということになりますね。今回もいつも通りフル参戦でのレポートをお送りします。


- 1日目の試合前 -

 今回は、ちゃんと 10:00 直前に会場到着にしました。5月なので、まだ待ち時間は楽な方ですが、これが8月のオフになるとかなり状況は変わってきます。会場も 9:55 くらいに開いたので、いつもよりも余裕を持った開催になりました。

 1日目は、15人ということで比較的スムーズに準備をして開会という感じになったかと思います。組み合わせとマップ抽選をいつも通りやってのスタートです。今回の抽選は、私の持ち込みではありませんでした。

 マップは、ソフィーの洞窟(3)、ドリームワールド(3)、原始時代(3)の「いたスト3」づくしです。ここまで集中するのは珍しいかもしれません。


- 1日目 本戦 -

●1戦目 ソフィーの洞窟(3)

 1戦目は、いたスト3のソフィーの洞窟です。関東オフでは最近決勝戦での登場が多いですね。いつも通り簡単にストリート紹介からいきましょう。

 「いたスト2」から登場の名作マップのひとつです。3層構造のマップで回避不能な飛び地が印象に残るマップです。ルートの選択もほどほど、株を買えるチャンスもそれほど多くはないので、思ったよりも腕が要求されるマップです。6軒の炎の壁は、3軒から十分な強さを持つエリアです。ここの動向がゲームを大きく分けることにもなります。

 序盤、誰も B3Fに行かない展開だったのですが、ワープをうまく使って、紆余曲折があった上でB1Fの悪魔の沼地でコンビニインサイダーを成功させ、その店を売却で売り払い一気にリードを作りました。そのままの勢いで地下水の池が3軒に伸び、B1Fを占める感じになりつつありました。

 B3Fは最大3軒と比較的平和だったものの、資産の差もあり B2Fが染まり出す展開になりました。こちらも、B1Fは一時期 1軒まで落ちた悪魔の沼地を 4軒まで伸ばして、地下水の池とともに両天秤の形に。ただし、無理をして購入したこともあり資産差がつきにくい展開になりました。

終盤、マッチレースの展開になったのですが、ヘリポートと銀行ちょうどの停止の回数差に負けた感じで 2位での終了でした。B2Fは場所次第の部分はありますが、株が買え出すと強いという印象があります。

●2戦目 ドリームワールド(3)

 2戦目は、いたスト3の「ドリームワールド」です。2つの円とそれをクロスする直線からなるマップで、いたスト2からのストリートです。初めて空き地が登場する場所になります。

 ここのポイントは、意外とエリア数が少ないことと、銀行通過直後に空き地を取ることができることでしょう。コンビニインサイダーが起こりやすいマップと思われます。

 いたストGKといたスト3でかなり感覚が違うマップのひとつです。最大出目が「7」になっていること、独占時の増資あまりが13倍に設定されていること、ヘリポートが建て放題なこと、コンビニインサイダーも3回できることなどが大きな違いです。3ではセンターエリアとミラクルパークが若干弱くなったという印象があります。

 ここは、序盤からヘリポートを確保し動きやすい展開になりました。マウンテン2軒、プリンセス2軒と流動資産を持った状態での攻めになりました。バーチャルエリアが早いうちに3軒になりましたが、相乗りに成功し、勢いを殺さずに集会を続けることに。

 流動資産に余裕があったのが最後まで効いていて、高いお店にはまらずにほぼ相乗りで育てて、マウンテンエリアの3軒で一気に勝負になる展開でした。最後は資産差でトップを確保した状態でのゴールになりました。

 振り返ると、中盤のヘリポートとバーチャルエリアへの相乗りが強力だったと思いました。内周でも大ハマリがなかったのもついていたのかもしれません。最大株儲け 14000G はここで確保しています。

●3戦目 原始時代(3)

 3戦目は、いたスト3の原始時代ですね。いたストGKから登場のマップで大きな円と、小さな4つの円からなる広いマップです。ルートの自由度はそれなりにありエリア数は比較的多いため、どちらかといえばいかに株を買えるかとか、そんな感じの展開になりやすいような気がしています。

 このマップ、特にいたスト3では3軒建てられるヘリポートが非常に大きな役割を占めています。というのも、マップ自体が広いことと、エリア数が多く空き店ができやすいこと、証券取引所があることなど、比較的ワープしやすいこととマップの構造的な特徴があるからです。

 序盤からいきなりヘリポートを建て、上3軒とエリアを作るものの、流動資産に余裕がない状態になっていました。その間に、定点ワープの先を押さえられ、ヘリポートを2軒建てられと、決して安心できるような形ではありません。3軒は序盤は大きな脅威になりますが、マークを1つ押さえるだけの働きと見ていたのです。

 ゲームは意外と早い段階で動きました。2強、2弱の展開になったところで、3位、4位がお互いに小円のエリアを揃えあう独占交渉を持ちかけ、成立させました。この交渉が、良くも悪くも1日目の山になったようです。ここをクローズアップします。

 交渉のタイミングは問題ないですし、交渉相手もこの展開ならトップを巻き込まなければOKでしょう。内容の、等価での小円独占交換がありえないと思いました。

 独占交換が入ると、逆目の私のエリアは結果的に活用しにくくなりますし、片側フリーと片側3軒では全く価値が違ってくるでしょう。それよりも、この展開でヘリポートを2軒持っているプレイヤー相手に、独占エリアで全体的に風さゲームにして役に立つのか、それに尽きると思います。

 結果として、周回しにくい展開になり、流動資産がそれほどのばせない展開に。一方で、ヘリポート2軒の効果はとどまるところを知らず、証券取引所を軸に、4軒、3軒、4軒の固いエリアを構成し、事実上のランニングゲームに近い展開になりました。

 副作用としては、流動資産がのばせそうだった私の手が、周回を止めることできれいに止まってしまい、ヘリポートの5倍買いのチャンスを落としたこともあるかもしれません。2回くらいヘリポートに止まっていますが、5倍買いはできない状態でした。

 顛末は、最後まで 33番が出なかったので売りゲーの様相にはなっていたものの、それを凌駕する資産差をヘリポートでたたき出してゲームセットでした。最後の33番で2位に上がるというのはありましたが、「売りゲーに持ち込んでもここまでしかのばせなかった」との評価になるかと思います。

 あの交渉の最適解は分かりませんが、少なくとも独占交換で動きを止める手はなかったのではと思っています。いずれにせよ、いたスト3以降のヘリポートは要注意ですね。


- 1日目終了後 -

 1日目は、比較的長期戦が多いこともあり(原始時代はあれだけ重い展開になれば、おそくなりますね)、自分の卓の終了時間が遅かったのの、終了自体は 20:00 くらいと比較的早く終わりました。

 アフターは、カツ組は早抜けで食べてしまったので、後半戦のいつものが注文されないカツでした。宿舎では、ゲシェンク、シティープラン2.0、ごいた、グリードをプレイ。「ごいた」は心理戦、読みあいなどもあり思ったよりも奥が深いですね。「グリード」は、1700点差から逆転をしました。


- 2日目 -

 2日目は、16人4卓の構成になりました。例によって早めのオープンということで、上映会とか、喧嘩グランプリとかそんな感じの開始前になりました。

 マップ決めスロットは、アレフガルド(SP)、ムーンライトクルーズ(3)、海底都市(GK)が選ばれました。比較的時間がかかりやすいものが中心になりました。

●4戦目 アレフガルド(SP)

 2日目の1戦目はアレフガルド(SP)です。いたスト2の名マップとされている、アレフガルド(2)のリメイクに当たります。全12エリアの広いマップで、3つのループと1つの飛び地からなります。店数の多さと、サラリーの高さが特徴的です。

 関東オフでは、移動の制限があります。マップ左中央のラッキーマスは上から下、もしくは、下から上方向にしか移動できません。また、銀行手前の分岐は銀行に入る必要があります(ぎんこう停止の場合は引き返してもよい)。これにより、若干ですが 2のアレフガルドに近い周回ルートになります。

 1周目から、いきなりラダトームが独占になる展開でした。このエリアは、銀行1マス隣で基本的に回避できないマスが含まれているため、独占の効果はかなり大きいのです。当然問題のお店にMAX増資が入り1周目から1850G の買い物料の店ができあがりました。

 そして、コンビニインサイダーは成功したもの、サラリー直前に問題のお店に捕まり、一気に総資産 500G台まで落ち込みました。ほとんど店が残らない状態で、独占ブロックとなるマイラの一等地が放出される事態に。

 結局、4倍近い値段で収入をもらったプレイヤーが競り落としました。タイミングの綾もあったのですが、下手に早くゲームを動かすともったいないことになるという例ですね。他プレイヤーの流動資産がもうちょっと潤沢なら、逆に独占ブロックの店を持ったままにして、後で競売という手もありますね。

 直後、周回直前の状態からチャンス96番で集合させられ、いつ破産してもおかしくない状態でした。サラリーの高さと、相乗りでなんとか持ち直してゲームは進みます。

 といっても、ラダトームの強さは強力で、他に競売でエリアをひろったこともあり圧勝に近い展開でした。こちらは、相乗りで資産を伸ばしつつ、他のプレイヤーがラダトームに捕まるのを待つしかないというきわめてネガティブな展開に。店も2軒を残してすべてなくなっていましたから。

 なんだかんだで、竜王の島をお店2軒、勇者記念館(900G)が空き店の状態まで持っていき、相乗りなどを絡めて持ち直してきました。リムルダールの4倍での売却なども効いて、気がつくと2位との資産差が詰まった状態に。

 ゲーム自体はワンサイドゲームでしたが、賞金が間に合ったりして最終的には2位でゲームセットでした。いただき回数が2回というのも、総資産が 500Gまで下がったのも初めてでしたが、よく粘れたものです。

●5戦目 ムーンライトクルーズ(3)

 5戦目は、いたスト3から「ムーンライトクルーズ」です。2つのループと銀行をつなぐブリッジからなるマップで、両ループの間は船で移動することもできます。

 ここは、1周目でいきなり3軒ができたりと荒れた展開が予想されましたが、転機は別のところでやってきました。周回を遅らせて無理矢理独占を取った直後に、チャンス102番で一気にセンターブリッジが1軒→高め3軒に。周回を封鎖させることに成功しました。

 当然相乗りされるものの、増資を成功させ、イエロービーチが高め3軒に。ここで、無料増資を引いて株数は少なかったものの一気にMAX増資を実施。直後に収入が入り、増資効果2倍も引き当ててひどい展開になりました。

 ワンサイドゲームにならなかったのは、1人2軒のエリアが生きて、想定株持ちをした後で3軒に伸ばし 200株クラスのインサイダーが成功したからです。実質2強2弱の展開になりました。

 お互いに手詰まり気味の状態のまま、無理矢理独占エリアを作り、ひさしぶりに目標金額突破後のマッチレースになりました。その間破産させのチャンスも転がったりして、いつゲームが終わるか分からない状態でしたね。

 マッチレースは大量リードからの株撤収と、じょじょに増資での伸ばしあいとの勝負で一時逆転しましたが、銀行3マス手前のチャンスカードで7を引かれて再逆転。増資チャンスがとれず、大きい目を出されて 2位でゲームセットでした。

 あの展開で1回も捕まえられなかったことと、想定株はあったものの、流動資産が全体的に足りず、株を押さえることができなかったのが最終的な結果に響いているかもしれません。といっても、最終盤はわずかにいいカードを引かれて、抜けられた差だとは思いますが。

●6戦目 海底都市(GK)

 ここまでで、同点が非常に多い中、決勝卓条件の得点に届きつつ6位で2番卓にいました。得点の差があったので、破産させが欲しいところではあったのですが、最終戦は海底都市でした。海底都市はいたスト2からのマップです。調布オフでもうっかり選択されてしまったので、ひさしぶりに説明を省略しましょう。

 序盤からサラリー遅れで増資をかけたり、3軒がそこここにできたりと怪しい展開になっていました。ルートの自由度は高いものの、高いお店を避けるのが難しい構造になっていることもあり、一旦エリアができると周回が固定されやすいという特徴を受けています。

 このマップ、お店価格が高めで流動資産が不足しやすいのも特徴で、こんな展開だと序盤から重い展開になります。こういうときは流動資産をいかに作るかが勝負を分けることになります。

 タイミングの問題などもあり、店の所有状況が若干変わってきました。チャンスカードを引けていなかったこともあり、お店買い取りチャンスに恵まれず、軒数があまり多くない状態でした。3軒中心で、高いお店が急にできないとなると、店数とチャンスカードを引いた枚数勝負という面が強いと思っています。

 店数と流動資産で実質2強2弱にちかい展開になっていました。オクトファームとアトランラインの2エリアで流動資産のあるプレイヤーが地道に資産を稼いでいく展開に。ワンサイドに近い展開だったのですが、他のプレイヤーが誰一人として場を動かさなかったのは問題なのではと思います。

 こちらはというと、流動資産を作るため、マゼランラインのお店を売却しだしてから、歩きやすい立地条件から店をブロックされてきわめて厳しい展開になりました。お店価格の差で交渉に持ち込むのは難しいと思われていたのですが、どこかに答えが隠されており、組み合わせ上成立し得ないようなそんな感じになっていたと思われます。

 最終的には、コーラルラインが動き出し、いよいよ歩けなくなったところで、マハラジャシフトで 5000G の買い物料が入りゲームセットでした。増資の仕方が明らかにマハラジャシフトで、かつ、28番が最後の 3枚まで出ていないのが明白でしたから、事故を警戒して手を打つべきだったのではと思います。

 こちらは、安め3軒の状態ではどうしようもなく、株をひたすらためて変動率を上げた状態での2位確定増資が限度でした。とがめられそうな気もしますが、無理ゲーの高め 5倍買いをたしなめられ、交渉も全くないのでは、これが最善手になってしまうと思います。

 最後の微妙な資産差についてですが、本来不要でトップと自分に絡まない部分で順位が変わる10株売りは避けるべきとの持論です。最後の増資の有無で当事者間の順位がひっくり返る可能性は失念していましたが、メタゲームのある優勝決定の局面ではないわけですし、あの増資は10株売りで警戒すべきレベルのものなのかは不明ですね。

 どちらかというと、同じ相手に同じような立場から同じような勝利パターンを2日連続で見たので、コメントしてみました。重い展開の時は特に累積的な効果を考えて、動くべきプレイヤーは動く必要があるのではと思います。


 というわけで、2日目は何と 19:00 過ぎに終了になりました。表彰式、撤収作業、アフターを経ていつもより早く帰れるのはいろいろとうれしいですね。こういう終わり方なら、普通の土日でも対応しやすいのですが、こればかりは成り行き任せの部分がありますからね。

 次回は、8月末あたりでしょうか? 今後はどのくらいフル参戦の機会がもらえるかがポイントになりそうですから、機会を見つけて参加していきたいものです。


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