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● 第38回いたスト関東オフのレポート ●

 2008年8月30日 〜 8月31日の 2日間で第38回関東いたストオフがおこなわれました。夏休み期間最後の週末といったところですが、基本的にはなんの変哲もない土日ですね。今回も2日間の様子をレポートしていきたいと思います。


- 1日目の試合前 -

 前々日、前日から大雨が降っており、会場に向かうのに多数の方が使われる東横線が前日に運休したりと、天気が心配ではありましたが、当日の朝は影響ありませんでした。

 今回から、マップ決定のルールが若干変わりました。1日目の開始時に 6マップを抽選し、前半3マップと後半3マップのうち時間がかかりそうな方を1日目、それ以外を 2日目というようになります。これは、会場の使用時間の関係で 2日目は 21時までしか使えないという制限があるためです。撤収作業もありますからね。

 今回は、ジパング(3)、アメリカ大陸(3)、サパタの地上絵(3)、ラバナスタ(SP)、クイーンバニー号(GK)、原始時代(GK)という選ばれ方になりました。GKからのマップは時間がかかりやすいのですが、最後の2マップが長期戦必死のマップになったため後ろの3つが1日目になっています。


- 1日目 本戦 -

●1戦目 ラバナスタ(SP)

 1戦目は、いたストSPからラバナスタです。ひさしぶりにプレイするような気がしています。というわけでいつも通りマップ紹介を。

 マーク2つと銀行を含む4軒×4エリアと、マークが1つずつある8マス1エリアのループ、それらを結ぶ5軒エリアの大十字路、そして、飛び地からなるマップです。空き地も2つだけあります。

 このマップの特徴は、銀行を含む4エリアだけをぐるぐると回れることです。銀行がマップの奥目にあることと、銀行以外に株を買えるマスがないことから、エリアを持った状態で安定して回られるとゲームが決まってしまいます。エリアの強弱がはっきりとしているマップですね。

 1週目から、展開の差が出てくるようになりました。こちらは4番手スタートで、高い店を押さえるものの全体的に店が買えない展開に。1人が銀行周りを2周しコンビニインサイダーを成立させています。

 もう1人は店は若干少ないものの、バザールの1等地(750/148)に増資効果2倍と、ハイポーションで、わずか 187G の投資で 937G の増資に成功。1軒なのにお店価格 1687G、買い物料 517G のひどいお店ができあがりました。

 周回事故も起こったりで、2強2弱の展開になりました。こちらは店が特に買えなかった(メインランド4軒)ので、飛び地で勝負をかけに行くことに。結果は空き地に非空挺乗り場と、安め1軒だけという形に。残りは後になって防衛で買われてしまいました。

 そうこうしているうちに、案の定トップが20マスのいたストに入る状態に。こうなりそうな場合は交渉で動かすなりで、3軒以上を作ってはじき出さなければいけないのですが、下位2人の資産と店どりが悪すぎて、ほとんど動けない状態に。

 動かなければいけない状態でしたが、あまり動かないタイプのプレイヤーで、左右のループに当たるバザールと大聖堂の3軒ずつにする条件しか出てこなかったので、銀行周りの2軒どうしに揃える、「とりあえず動かすだけ」の交渉を順位差で有利な条件をつけて成立させました。

 タイミングとしてはもっと早くないといけないわけで、増資が入る前に、安い方をつぶされて3軒ができあがりいよいよ歩けない展開に。2位のプレイヤーは、大十字路を3軒にしていたものの、増資するチャンスがなく、13番と40番でお店価格が大暴落し、流動資産が切れるという事態に。3人の足が遅くなったところで出てくる答えは 1つしかありません。

 銀行周りはどうやっても2軒止まりの形で厳しいものの、とにかく3軒が高くなる前に周回して現金を作って動ける形にする必要があり、そうして出した答えが、2位-3位が 3軒-2軒の状態になっている大十字路の3軒からの1軒を5倍買いで無理矢理買い取って、飛び地の2等地と交渉に出すという交渉です。

 4位との交渉になり、店価格も 210Gほど差がついた不利な条件になりますが、5倍買いの心意気を評価してもらい、成立させることができました。該当する店の評価額は 2倍程度で、3倍弱の損失は出ましたがとりあえずの伸び目はもらいました。

 ゲーム自体は、銀行周りがじょじょに染まっていき、ワンサイドゲームの様相でそのままゲームが終了しましたが、この交渉をやった結果、お互いに流動資産を稼ぐことができ、順位は上がりました。あの店どりで2位終了になりました。

 銀行周りの本当の恐ろしさは、今に始まった話ではありません。2強2弱の体制になっている間に、銀行周りに飛び込んで突き崩すなり、交渉で場を動かして場を暖めるなりで、対抗勢力を作らせる必要があったのではと思います。

 思いつく限りでは、バザールの一等地を早々に自主競売に出して、銀行周りの地盤を作る(2軒から切り崩す)とか、大十字路にこだわりすぎないで、銀行周りのプレイヤーの株をひたすら押さえるか、どちらかがあったかと思います。まあ、バザールのあのお店は33番で売却すればそれだけで +3300なので、できるだけ持っておきたいのも分かりますが。

●2戦目 クイーンバニー号(GK)

 こちらは、ラバナスタ以上にひさしぶりですね。いたストGKからのマップでルートの自由度が極めて高いマップです。縦のラインが銀行周りを含めて5エリア、横のラインが4エリアと合計9エリアです。両端に当たるエリアが、分岐から奥まった距離になり、マークどりに影響を与えます。銀行周りも強力とされています。

 1周目から、いきなりフロントエリアが高め3軒になったのですが、2周目に気がつけばチャンスカードでチムニーロード2軒+アンカーライン3軒とスペードが取りにくい展開に。その後、アンカーライン手前のシーサイドデッキが早々に3軒になってスペードが、さらに取りにくい形になりました。

 こちらは、店どりが悪い上に、小さい出目でおおよそ半周以上の遅れが出ています。有効エリアが銀行周りの2軒くらいしかなく、ある程度ルートどりで勝負をかけつつどこかで交渉をかけなければならない展開に。ちなみに、アンカーラインもシーサイドデッキの残り1軒はどちらも自分で所有していました。

 最終形はさておき、独占阻止の店はこのままの展開で行けば5倍買いで叩かれて終了。残りも自力5倍買いをしていたら時間が足りないので、交渉に回すしかないということに。4位の状態から2位への交渉でしたが、順位差でものすごい条件を提示することに。

 銀行周りの3等地と、マリンプールの1軒を交換し、3軒同士にする交渉です。普通であれば、銀行周りの方が明らかに高評価で、値段以上に出さなければならないのですが、流動資産の関係から出した答えは、650G をもらってくる交渉でした。自分のお店を3倍程度に評価する順位差がないできない、ひどい交渉です。

 さんざん悩まれたあげく、成立して、やっと銀行周りが 99株+100G くらいの流動資産という感じです。5倍買いでつぶされるものの、つぶされた資金でつぶし返して3軒キープで 80株程度で増資開始。

 増資完了し、まったりとした展開になりましたが、それ以上の動きがなく、フロントエリアが5倍買いで独占になった程度で、場が膠着しました。銀行周りはそれなりに効果があったものの3軒では抑止力にしかならず、6や7で上から抜けられるという、残念な展開に。

 最後はある程度膠着しましたが、3軒+4軒で株数をためて増資あまりがあれば、決まったようなものでした。いろいろと罠を仕掛けたものの、結局目標金額突破で終了でした。出足が遅かったこともあり4位終了です。

 これも、あえて苦言をいうならば、店どりがいい2位のプレイヤーが動かなさすぎと感じました。フロントエリア 4軒+エスケープボード2軒+一等地含むガルウィング2軒という形でしたが、ここは動いて3軒以上にさせるべき所だったでしょう。テイルブロックとか、値段差交渉とか形はいろいろとあったかと思います。

 クイーンバニーも、形ができてしまうと後は安全ルートを回るだけという展開になりやすいので、回させない工夫が必要になってくるのです。

●3戦目 原始時代(GK)

 関東オフではひさしぶりの原始時代です。大円と4つの小円からなる広いマップです。エリア数は10エリアですが、5軒、6軒エリアも点在し店数が多いのです。ルートの自由度も高めですね。

 ここは、1周目の途中までは、順調にデボネアどうくつ、オルドビスだいち、ブルーマウンテンと2軒ずつにしていきますが、いきなりサラリーを取って、58番でレッドマウンテンの空き地に関所を建てるくらいまでは良かったのですが、ここから一気に出目がふるわなくなりました。

 微妙に店が買えず、増資を先行されたりで、流動資産がショートして、ジュラ湖畔の店を2軒自主競売に出すハメに。ダイヤ周りや、クラブ周りの買い物料も上がってきたので、この時点ですっかり勢いがなくなったという感じですね。

 結局、デボネアどうくつ3軒まで伸びたものの、株が買いにくいというマップの特性もあり、流動資産も伸びずぐるぐる回るハメに。下位の場合交渉に持ち込むのが定石ではあるのですが、ルートの自由度が高い、かつ、店数が多いので交渉できるような要因がないのです。

 どちらかというと増資も控えめな展開で、流動資産も十分にないので相乗りができずという悪循環に。5倍買いを駆使しながら、ブルーマウンテンを3軒にして一番最初に1000G越えのお店を作るものの、火山で 3桁にダウン。1回だけ事故が起こったものの、1回だけでしたね。

 終盤、全員の伸び目がなくなり、大交渉タイムに。優勝圏内のプレイヤーに切り札となるレッドマウンテンの空き地+お店1軒を売るチャンスだったのですが、5倍強の評価になる 2500G では交渉が通りませんでした。現金をもらってくるだけしかできないので、そのあたりが難しいですね。

 最後は結局チャンスカードの事故で目標突破、4位ゲームセットという感じになりました。

 このマップ、勝ち方がよく分かりません。中盤まで 2軒経営だったので苦戦するのは当たり前ではありますが、周回が広いこととワープがあることで、2周目でも平気で流動資産の事故が起こったりしますね。

 相性が悪いだけかもしれませんが、個人的には、カジノタウン(GK)、スペースカフェ(3)、死の火山(SP)、ロンダルキア(SP)に次ぐ、5番目の事故マップ認定をしてもいいかもと思っています。


- 1日目終了後 -

 1戦目は微妙に時間がかかりつけ麺が食べられなかったものの、3戦目はなんとか4番目終了でカツにありつくことができました。それでも、先発隊と入れ替えの上、注文がついたころには全試合終了だったのですが。

 宿舎では、「レース・フォー・ザ・ギャラクシー」「クイズいいセン行きまShow」「ペンギンパーティー」「ゲシェンク」をプレイしました。「ペンギンパーティー」は2度目のプレイですが、あいかわらずダークなゲームですね。

 裏番組は「ドリームファクトリー」ですね。日本語化されたバージョンでプレイしていたそうですが、いろいろとネタを発揮した後でまさかあんなことになるとは、という感じですね。


- 2日目 試合前 -

 朝の時間は恒例の「はなふだ」観戦ですね。こいこい返し狙いとか、1枚から2枚増える形の三光とかいろいろと勝負所が見られましたね。朝食はそばでした。ひさしぶりに「喧嘩グランプリ」も見ましたが、洋ゲーらしいかなり笑える対戦レースゲームです。対戦ではこれもおすすめですね。

 2日目は、マップ決めがないのと機材がすでに準備されているのでスムーズな開始になりました。

●4戦目 ジパング(3)

 関東オフ以外では対象になっていないこともあり、プレイするのはひさしぶりです。チャンスカードでエリアが増えていきますが、初期状態は本州の5エリアだけで分岐点もありません。

 島と島の間は、船で移動しますが、本州以外の島は1周しかできないというルールがあります。このため動きが出る展開にはなりますが、本州の重要性は上がります。株を買える機会が多くいたスト3らしいマップですね。

 このマップは本州のエリアどりが勝負を分けるのですが、こちらは東北の2軒がメインエリアであとは店が散る形に。山陰が2軒、関西が2軒、甲信越が2軒とそれぞれに持ちエリアができた形になりました。

 その後、関西が3軒、しばらくして、5倍買いで東北が3軒まで伸びて最初の増資が入りました。が、直後に大島が浮上し東北が回避されやすい形に。ここからけっこうな期間島が上がらず、株を押さえ合うまったりとした展開になりました。

 山陰は4軒にそろうものの、ギリギリ5倍買いが間に合い3軒に。関西は2-2の形で増資が入り、お店価格が高く動きにくい形に。甲信越は2等地と3等地の2軒で、1等地に防衛増資が入り450Gが残りそうな形に、東北は5倍買いで3軒に伸ばしたものの、2等地が2軒から防衛増資されて、720Gのお店が残る形になりました。関東は2軒-2軒の持ち合いです。

 微妙に交渉にも動きにくく、5倍買いもしにくいお店が残るというまったりとした展開になりました。周回数などの関係でじょじょに差がつき始め、自分は3〜4番手の位置に。トップは最大で2軒しかなく、相乗りをする形に。2位は関西がいつ4軒になってもおかしくない形、4位も店数はあるので、いつどう動くか分からないという感じですね。

 そんなこんなで、2時間くらいが経過したところで、島も出始めましたが、場が膠着しすぎて、株を押さえられて動けない形に。総資産は全員が 20000G 前後ですが、トップだけ 22000G くらいという状態に。ここで、チャンスカードで変な形で場が動きました。

 62番で一気に目標金額を超え、その直後から壮絶な株下げ合戦が始まりました。1ターンで目標金額突破から 22000Gまで減少。さらに、株をつかみっぱなしになったので、全員の資産がじょじょに下がっていく泥沼の展開になりました。周回数は進んでおり、サラリーは2000Gを超え、何周できるかが勝負の分かれ目といったところでした。

 そして、そんな状況で容赦なくハートが取れないままワープに捕まる形を 3回も出してしまい周回事故が。東北のMAX増資は残っているものの、この出遅れは大きく、いずれゴールされてしまうことから交渉に出す展開にしました。

 中盤無理をして5倍買いをして、そのまま持ちっぱなしになっていた関西の4軒目を2位のプレイヤーに現金で売却するという内容でした。マッチレースのため、価格は 6倍程度の 1800G。トップが応じようとしたところで、カウンターで4位が交換材料として同額で引き取るという条件が。

 関西は回避率が悪いものの、自分のお店はトップのプレイヤーに押さえられており、トップの資産が落ちないと交換も何もできないような状態だったため、全体的な場を高くする作戦に出ました。割り込み交渉で、おそらく3軒になっていた関西の独占を取る形ですが、これもありかと思い割り込みの交渉を成立させました。

 案の定、関西と山陰がそろって4軒に。いたスト3では4軒の増資あまりが高いので、後はどのくらい育つかがポイントですね。相乗り株があるので、増資はしにくいものの変動率は下がりきった状態になっているので、隙を見ればあっという間に買い物料が上がってきます。

 こちらの勝ち目は、東北の株をステルスでちょっとずつためて、MAX買い→即増資即撤収で儲けることを考えており、一時期、変動率 2倍相当の株価 58G、90株まで持ち込みましたが、トップに大量に株を抑えられてしまったため、逆に資産削りに走り、株価が 20G位まで下がりました。こうなると変動率で勝負することはできません。

 トップが下がらず、交渉の目がない現状では、残った勝ち目は、隙を見て東北の1等地を増資し、事故で 2000Gクラス買い物料をもらうか、33番で売却するか、周回直後のチャンスカードでいきなりサラリーなどを引いて資産を上乗せするかくらいしかありませんでした。そうこうしているうちにチャンスカードが1周しました。

 ちょうどその頃サラリーからの即増資ができる形になったので、行動に移りました。東北の株をMAXで買い一等地に増資。甲信越から東北に向かっていたので、もう1回を期待し株をキープし、さらに増資で増資完了。あとは33番を狙って株を撤収しました。

 その次のターン、ちょうどチャンスカードに止まり、2巡目の4枚目のカードで引いたのはまさにその33番でした。確率はおおよそ 1/60。2720G の売却で 5440G の利益を出し、26000G越えで一気に目標突破しました。

 銀行まで7マスで、形が悪く競争となる株を手放していたのが功を奏し、株売りの影響もあまり受けず後はゴールに向かうのみでした。関東は独占までいっていましたが、店価格が低く2ターンで 800G の振り込みで銀行1マス手前に。最後のチャンスカードは「大島はすでに浮上しています」でゲームセットでした。

 これだけ劇的な33番終了は個人的には珍しいですね。あきらめたらそこでゲームは終わりといったものですが、どんなに細くても勝ち筋を追っていくのは大事だと思いました。

 トップのプレイヤーは、やはり甲信越を早めに3軒にし、ともすれば交渉で独占に持ち込むのが正解だったのではと思いました。全撤収がしにくい状態で株だけで勝つのは至難の業ですし、最後の一儲けは(チャンスカードも含め)自力で稼ぐ必要がありますからね。

 4時間を超えるゲームでしたが、終了画面を見るといろいろととんでもないことが起こっていました。全員の周回数が 10〜13周目になっていました。あとは株儲けですね。こんな長期戦で、株儲けのマイナスが見られるとは思っていませんでした。

●5戦目 アメリカ大陸(3)

 次は、それなりにプレイされているアメリカ大陸です。初代いたストからのマップで、ルートの自由度が低く買い物料勝負になりやすいマップです。

 序盤から荒れた展開になり、フロリダがいきなり2周目頭に3軒になると、奥目に即増資が入りました。これで買い物料612Gのお店ができて、一気に回れなくなる展開に。直後にフロリダ勝負で危ない場面がありました(セオリー通りに一等地に増資されていたら、4桁の振り込みでワンサイドゲームになっていたはず)。

 ちゃっかり相乗りに間に合っていたこともあり、稼いだ流動資産を使って、ロサンゼルスの一等地を含む2軒、テキサス3軒といい店どりになり、そこから収入もありワンサイドに近い展開に持ち込みました。

 一方で残りの2人が周回事故などで伸びず、2強2弱の展開になりました。フロリダ所有者はフロリダ以外の伸び目なく、そうこうしているうちに、コロラドが2軒からの5倍買いで3軒になり若干混沌としてきました。といっても 5000G 近いリードで手なりに行けるような展開ではあったのですが。

 中盤で交渉が入り、ロサンゼルスとシカゴが3軒ずつになって、ロサンゼルスが下位の相乗り増資が入ったあたりから若干流れが変わりました。他のプレイヤーに資金が回る一方こちらは、地味にフロリダの店に捕まったり、シカゴに捕まったり、勝負所になると思われるコロラドの5倍買いもできずに、増資あまりが切れる展開に。

 といっても、2周のサラリーで目標金額に届くような場面で、テキサス、ロサンゼルスを5倍買いで3軒にのばし、買い物料勝負ができる展開になりました。一方でコロラドも5倍買いで独占が入りました。お店価格の安いうちに、5倍買いで崩せなかったのが悔やまれます。

 最終周回、主にロサンゼルスとケンタッキーで目標金額突破後、銀行に戻ればゴールという場面で、一点増資されたコロラドのグランドタワーに捕まり、2位転落でそのままゲームセットでした。5倍買いのチャンスもなく、株を押さえるチャンスもなかったので、アメリカ大陸でプレイしている以上、ここまできての事故は仕方がないわけですが。

 やはり、3軒と独占は底力が違うというのを感じました。特にアメリカ大陸のような買い物料マップで、さらにいたスト3の増資あまりになると、重要性はさらに増していきます。ロサンゼルスとシカゴの交渉は、唯一の勝ち目だったので問題はなかったかと思います。

 序盤のアドバンテージを生かし切れていなかったあたりが、おそらく中盤から終盤までのワンサイドゲームになったのではと思っています。

●6戦目 サパタの地上絵(3)

 最終戦は、長時間マップになりやすいとされているサパタの地上絵です。いたストGKからのマップで、ルートの自由度は高く、マップが広い割に最大出目6と足の遅いマップです。お店価格の平均が高めで、初期所持金が少ないことから、現時点のいたストの全マップの中で最も資金繰りが厳しいマップです。

 序盤からいきなり銀行周りのサンドストリート、ダイヤを押さえるガールズラインが2軒に伸び、比較的順調な滑り出しでした。が、前日も見たような2周目からやってくる資金不足と、うっかり増資をされた 160G のお店に止まってしまい、自主競売で後半の要となる店を売るハメに。レフトベース、ライトベースも重要ですからね。

 ガールズラインは3軒に、銀行周りは2軒-2軒になっていたものの、その他のエリアがなく早めに動くことに。要となるサンドストリートを5倍買いで3軒に延ばしました。が、直後に5倍買いでつぶされ2軒に落ちました。クイーンバニー号でも同じプレイヤーに同じようなつぶされ方をされたような気が。

 そして、ガールズラインの残り1軒となる一等地が4位のプレイヤーの手に渡りました。こうなると敗者復活のレフトベース、ライトベースが生きてくるのですが、その頃には3軒ずつを押さえられており手遅れでした。

 こういうときは、交渉で動かすしかないのですが、周りを見ても交渉が成り立つような形にあまりなっておらず、動きそうにないメンバーになっていたので、無理ゲー覚悟で行くしかないと思っていました。

 ガールズラインとサンドストリートを押さえていたこととどこでもカードを温存していたこともあり、総資産5桁までは順調に伸びましたが、それ以降の伸び目もなく、レフトベース、ライトベース所有者に証券取引所に止まられたりで、資産が伸びる展開に。

 ここで、レフトベース所有者が、高いお店のあるねっささばくを一等地含みの3軒に、さらにチャンスカードで株価が30%上がり、銀行周りをぐるぐると回られそうな展開に。こういうときは交渉ですが、評価とお店価格が釣り合わず、コマ位置も銀行よりにいたので、実力行使に出ることに。

 対抗エリアとなるサークルラインの3軒目と、買われていたサンドストリートの3軒目を5倍買いでつぶし、銀行周りのループを阻止しました。結果としては、それを上回る形で証券取引所に止まられていたわけですが、効果はあったかと思います。

 増資あまりの高いねっささばくとサンドストリートがメインエリアになっており、頭ひとつ抜けだしてそのまま逃げ切った形になりました。事故狙いをしていたものの、ダイヤを抜けられた後で低い目を出されてしまい、ねっささばくに客が流れたのがあまりにも痛いですね。

 それでも、銀行周りで捕まえたり、ゴール直前に買い物料をもらったりで 2位終了でした。

 このゲームは、この2日間の厳しい部分を再現した形になりました。危険エリアという理由で3軒目から銀行周りがつぶされるとか、キーとなる高いお店を動かないプレイヤーに握りつぶされてそのまま死蔵されたりとかそんな感じでした。

 あるとすれば、4位のプレイヤーは、ねっささばくの3軒が入ったあたりで、ハンドストリートorボーイズラインとガールズラインの4軒どうしの交渉をどうにかして成立させる必要があったでしょう。最終的には最終盤で成立し、歩きにくい形ができあがりましたが、あれでは遅すぎます。


 1日目3ポイント、2日目11ポイントで最終結果は14ポイントでした。アメリカ大陸以外はどの試合も巡り合わせが悪く、ものすごい条件の交渉を出したり、それに近い動きをしないと行けない場面が多かったのですが、よく粘れたと思いました。ここのところ、1日目に調子を出せないまま終わることが多いですね。

 次は年明けでしょうか。機会があればまた参加したいと思います。


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