2006年8月5日に、第11回千葉いたストオフがおこなわれました。横浜オフ、調布オフの開催、さいたまオフの復活、G1の開催などがあって、しばらくブランクがあったのですが、しばらくぶりの千葉オフです。今回もプレイレポートを残していきましょう。
今回は、前日にお仕事で遠出をしていたこともあり、1日の移動時間が 5時間の日がつづいていたのですが、千葉オフも片道2時間かかる場所で開催されるのです。
今回も、混雑回避のため武蔵野線でずっと座っての移動にしました。帰りはともかく行きはほぼ確実に座れますからね。車中では「いたストポータブル」で調整を。ラーミアをプレイしていましたが、中央線の乗り換え直後に終了しました。
集合後、買い出しをして会場へ移動。狙ったかのように道路工事が入ったのは珍しいですね。自己紹介もすませたところでストリート投票なのですが、ここで千葉オフルールを紹介しましょう。
登場ストリートは、事前に選択されたものから 3票投票し、上位3つのストリートをプレイするというものです。前回(この場合は第9回)登場のストリートは除外されていますが、今回からいたストポータブルのものも含まれています。
基本的に関東オフ準拠ですが、いたストポータブルのカジノは投票制です。空き地は、コンビニ/木の店/わらの店/紙の店をのぞいて、マップに1軒の制限があります。今回はこのルールに引っかかるものが登場しています。特徴的なのは、いたストGKの場合は「シャッフルモード」でプレイされます。
勝利点は、ストリートごとに 5-3-2-1点、一部マップをのぞいて破産は 0点です。同点の場合は1位の数、総資産合計がタイブレーカーになります。合計総資産は目標金額による補正が入り、SP以降は目標金額を超えた分は切り捨てです。
投票で成り行き次第というところはありましたが、無事にいたストポータブルのマップが選ばれました。おそらく、マップ紹介の機会はそんなに多くないと思われるので、いつも通り最初に紹介から。
魔列車は、いたストポータブル登場のマップで出展はFF6ですね。列車の中央車両は、2つのループからなりど真ん中に銀行があります。6軒エリアからなる先頭車両と、4軒エリア2つからなる後方車両は、連結スイッチを踏むことでどちらか一方に連結します。連結された場合、必ず他の車両に移らなければならないという移動制限があり、これがこのマップの要になります。
最大出目が6と小さく、スイッチが踏まれるかどうかが読みにくいというのがあります。また、連結の具合によってはなかなかレベルアップできなかったり、同じエリアをぐるぐる回らされるハメになったり、高いお店に誘い出されたりという事故が起こったりします。初期所持金も 1500G と決して多くないので、比較的シビアなマップといえるでしょう。
1周目の序盤からスイッチが押され、後方車両が連結する形になりました。これにより、1人以外の周回に影響がでたり、いきなり3軒のエリアができたりしました。私はというと、見事に前方車両に歩を進めており、周回が遅れました。が、銀行周りのフェニックスが 2軒になりました。
空き地は後方車両から埋まる展開になりました。奥目のバハムートには序盤ということで無難に神殿が建ちました。カーバンクルの方は私がゲットしたのですが、こちらも無難に飛空挺乗り場になりました。後方車両に関所は若干弱いのではというのが私見ではあります。ちなみに、飛空挺乗り場は活躍の機会がなかったような気もしますが。
全員が 2周目に入り、まったりしつつも株のつかみ合いになりました。銀行周りのイフリートは有力エリアなので、相乗りされていてもかまわず増資なのですが、5倍買いのチャンスが訪れて、一気に 3軒にしました。ところが、これでも相乗り株が離れず流動資産も心許ない状態になったので、いったん株を撤収し安めのエリアでお茶を濁すことに。
このあたりで一気にチャンスカードの風がやってきました。74番の強制2倍競売を引き当てたのです。有力エリアを外すのは迷いましたが、相乗り株へのダメージもあったので、300G 増資済のイフリートのお店を手放し、1200G の現金をゲットし株価 -3G のダメージを与えることに成功。直後に57番を引いたので、ここで一気に勝負に出たのです。
スイッチの関係で全く手つかずだった前方車両のフェニックスの一等地を取りに行ったのです。十分に経営できる資金があったのと、武器となるエリアがなくなっていたのが理由ですね。時を同じくして旅の扉から前方車両に移ったプレイヤーがいて、場所取り合戦の様相になりましたが、直後に「3」を振り空き地をゲット。
ここの空き地は「わらの店」を建てています。理由は、3軒以上になる確率が高いこと、そのままでも買い物料が望めること、5倍買いに強いことなどです。結局、フェニックスは 4軒対1軒まで伸びて、5倍買いも入れて 5軒にしました。しばらく2人でぐるぐると回っていたのですが、300G クラスの買い物料をだいぶ稼いでいましたね。
その後、70番を引いたり、77番を引いたり、99番を引いたりと、かなりチャンスカードの調子がよかったことと、増資あまりが大量にあったので、ひたすら安全な前方車両をまわる戦法をとりました。相乗りと 10株売りで最終的に 999G ののびが 5G 近くまで下がり、株数も 70 くらいしかなかったのですが、5軒を取った直後に 3人を閉じこめることに成功したのと、銀行周りが 3軒になって小銭を稼げたのが効きました。
一時は 12000G まで迫られましたが、細かい収入で 15000G に乗せてそのままゴールしました。流れを変えるようなチャンスカードをそのまま勝負に持っていったような感じですね。個人的には、フェニックスの空き地に「わらの店」が活用できたのが一番の収穫だったかもしれません。
2戦目は、「いたストオフポータブル」でも登場した「オペラ劇場」です。こちらもFF6が出展ですね。10エリアからなる広いマップですが、賞金をもらうためには半分の5エリアを通過すればいいことになっています。銀行をはさむ形で 4エリアからなる長い直線と、上下に8の字になっているループ2つで構成されており、変形スイッチで直線のつながり方が変わります。
魔列車ほどではありませんが、スイッチの状況次第でなかなか銀行に戻れなかったり、強制的に戻されたりということがあります。ルートの選択肢は低めですが、それだけに 5倍買い、株買いなどのタイミングが要求されます。このマップの特徴はもう一つあるのですが、こちらはプレイレポートで。
1ターン目に無理矢理プレゼントで、400G の差がついたり、バシルーラで未回収のマークの真上に飛ばされたりと事故はありましたが、比較的資金に余裕があるので、大ピンチになるプレイヤーは出ませんでした。
私は、最初から出足が鈍って銀行周りのきゃくせきが 2軒になり、戻りで 3軒目をゲットしていました。ここで、銀行停止が出たこともあり、増資のタイミングから相乗りはされたもののいち早く 500G のお店を作りました。が、直後に逆サイドのぶたいうらが自力 3軒、単独で 99株増資が入り、お店価格の関係からこちらのほうが脅威になっていました。
2周目には順当に空き地が取られました。最初は神殿、もう一つは飛空挺乗り場とこのマップらしい無難な選択ですね。いたスト3以降であれば、この 2つの建物を建てていれば、無難な答えにはなりますからね。
オペラ劇場の特徴として、直線の4エリアは狙って止まりにくいということがあり、なかなか独占には至りませんでした。店取りの有利不利こそありましたが、店がとれなかったプレイヤーは相乗りという感じになり、気がつけば資産差もじょじょに詰まっていく展開に。
中盤は、5倍買いで 3軒すらなかなかキープできずに、2軒をちょこちょこと増資という展開になり、ペースが落ちていました。流動資産に余裕ができやすいので、下位からでも5倍買いができてしまったりしますからね。そんな中、チャンスカード 68番のスーパーハイテンションで 500G 台の 2倍の振り込みを見ました。このカードが命中する機会はあまりないのですが、2倍はかなり大きいですね。
終盤になり、銀行周りのがくやが 2軒から 5倍買いで独占に持ち込まれました。ここの相乗りには成功しているのですが、株数の差で一気に引き離しゴール条件が見えてくることに。私も5倍買いで手に入れた飛空挺乗り場に止まり、銀行に戻って賞金をもらった直後に逆側のきゃくせきにようやく 5倍買いが入り独占に。株数は 120株ほどでしたが、勝負できる形になりました。
最終周回というところで、やねうらの 4軒目と、変動率が 1.6倍ほどになっているロビーの 3軒目の交渉が入りました。ここで、神殿も渡して 5軒という条件を、現金 1000G に置き換えていますが、これが大きく効いていたようです。というのは、本人が直接神殿を踏んで目標金額に届くということがあったからです。
ふたを開けると、このマップの特徴となる全員目標達成の状態になりました。トップはすでに 25000G まで伸びており、安全圏なのですがゴールから遠い状況、一方 2人が銀行方面に押し出される形で何もなければゴールですが、目前には独占でほぼ増資完了のがくやが待っています。
私はというと、20000G を超えるかどうかという状況だったのですが、10株売りで若干割り込んで 19700G ほどでした。楽屋の相乗り株を持っていたので配当金次第ではうっかり届くということもあったのです。そんな状況で、トップが大砲にとまり 3人の大競争になりました。
結局、私も、もう一人のプレイヤーも 1000G 台のお店に捕まって、トップがゴール目前に。順番の関係で、私が銀行に届き賞金をもらって 2位に浮上、その直後にトップがそのままゴールテープを切りました。賞金額が 2000G 以上あり、振り込み分を取り戻したのが大きかったかもしれませんが、プレイ順の関係ですから、順位はかなり運次第だったかもしれません。
オペラ劇場の見所は、なんといっても目標金額突破後の徒競走ですね。2位以下確定ゴールがない SPルールだからこそ盛り上がるところだと思います。前回の対戦でもそうでしたし、CPU戦でも徒競走という場面がありました。そして、別卓ではもっとすごい事件が起こりました。
やはり、ここも 3人での徒競走という状態で、銀行直前に独占エリアがある状態。銀行から 8マスで、3 か 4 を振ると目標金額を割り込んでしまう場面で、飛空挺乗り場を 1000G で売るという交渉が出ました。1000G をもらえば、どちらか一方に入ってもゴール条件をキープできる状態だったのです。
で、飛空挺乗り場はというと「3」が出ると止まれる位置にあったのです。当然 1000G を払ってもゴール条件はキープしたままです。ある意味賭けに出た感じではありますが、利害関係は一致しています。結局「3」を出して飛空挺乗り場に乗って逆転勝利でした。交渉を仕掛けた方はオウンゴールにはなりましたが、このマップらしい交渉だったのではと思います。個人的には、こういうのもアリと思っています。
事故は起こりやすい、買い物料重視のマップではあるものの、SPらしい徒競走の駆け引きと、買い物料勝負のマップらしい交渉合戦や、5倍買いの応酬が見られる、ボリュームたっぷりのマップではないかと思います。個人的に、ポータブルの中で個人的には名マップだと思います。
最終戦は、日本列島(GK)になりました。最近はあまりプレイしていないので、ランクインしたと思われますね。いたスト2から登場のストリートで、11エリアのかなり大きなマップです。名前の通り日本列島をかたどっており、メインランドの本州と 2つの飛び地になっている北海道、九州に分かれています。数少ない 2500G 所有のマップで、ワープあり、空き地ありと盛りだくさんです。
千葉オフではシャッフルが入るので、まず最初にお店状況のチェックから。飛び地はあまり代わり映えがしなかったのですが、東北が株価 17G、四国が株価 16G と高く、東海道、北陸が安くなっていました。というわけで、北に向かい東北を一等地含む 2軒にしました。高めのお店をつかまされているものの、この配置の場合問題ないと思っています。
そして、株買いのチャンスで 2G 上昇の株をチェックしたら、四国がそうでした。100G 以上の利益を出して西側の周回に入ることに成功しました。が、ここからちょっと流れが怪しい方向に。
九州に飛んだプレイヤーが税務署を含む自力3軒にしたところで、私が九州に捕まり税務署に振り込み。もう一人も税務署に捕まったあげく増資済みのお店にも捕まり、気がつけば資産が 1人 6000G に対して 3人が 3000G ほどになっていました。東海道も 3軒になったものの、相乗り警戒で増資のスタートが切られず、このままワンサイドゲームになるかのように思われました。
ここで、私も 2週が終了し、3週目の出足で関東が高め 2軒になりました。実はここが 420G、410G、120G、60G というお店構成で、株価が 10G と奇跡のエリアになっていました。九州に捕まったときに、西側のお店を自主競売に出したため、西側にほとんど店がなかったものの、東側には店が豊富にあり、すぐに増資が完了しました。
このあたりで、資金調整のための競売でボタンの押し間違えから 100G台のお店が 790G で買われるという事件が発生したりもしました。
その後、スロットでスリーセブンを引き当て、一気に3軒まで伸びていた東北の経営権を獲得しました。安めに 2回増資をしたところで、お客さんも入りいつの間にか形勢逆転していました。北海道は 3軒止まりだったのと、九州がなかなか伸びない上にしばらく鳴かず飛ばずになっていたのが大きかったかもしれません。
それからは、関東が 3軒と 4軒を行ったり来たりしつつ、増資を完了させ、上越も 2軒の増資が終わり、30〜40G の相乗りに非常に強いエリアが 3つという展開になりました。北陸、中国が伸びたものの、それ以外に高い店がなかったことや、チャンス 5番で 1回サラリーが取れたこと。あとは、2度の西向きの時に九州に止まらなかったことが大きかったかもしれません。ついでに増資チャンスをスロットで当てました。
気がつけば、20000G くらいまでいっていたのですが、西向きだったため多少手が遅くなり、相乗りや 10株売りの対象になっていました。お客さんもあまり来ていない状況だったのですが、銀行通過後に東北の株を買い、2回のインサイダーで 24500G まで伸ばし、サラリーゴールの条件に。チャンスカードで多少資産が削られて 23500G になったものの、サラリーが 2000G 以上ありそのままゴールしました。
北海道、九州が中盤からそれほど伸びなかったことが大きかったかもしれませんが、西側でお店を動かす交渉が入らなかったのも要因にあったかもしれません。個人的には、北側 3エリアが好きではあるのですが、シャッフルの妙もあり、かなりの破壊力になったかと思います。
結局 1位 - 2位 - 1位で総合優勝となりました。2戦目のオペラ劇場は、タイミングでもらった 2位ではありますし、順位構成次第ではもう少しもつれたかもしれませんでした。優勝した試合もスリーセブンとかがあったりと、後押しが大きかったのではと思います。
ちなみに、早く終わったのでエキシビジョンでアメリカ大陸をやりましたが、こちらは 4位でした。ハワイは 4軒まで伸びてはいたのですが、メインランドの南北 4エリアはやはり強いのです。105番のうっかりテクニックとかをやったり、ネタには事欠かなかったのですが。
早めに終わったので、アフターはラーメンでした。今後の方針なども多少聞けたりもしました。
千葉オフでは今後も PSP を採用する予定とのことなので、いたストポータブルが定常的に組み込まれるというのがウリになるのではと思います。GKシャッフルルールとならんで、オフの目玉となりそうな感じですね。普段できないマップが楽しめるというのは、いいことだと思います。