2009年2月7日に、第19回千葉いたストオフがおこなわれました。今回は早めに参加表明はしたものの、諸事情がいつ起こってもおかしくないようなことが直前にあり、実は参加自体ができるかどうかが怪しかったりしました。先にオチを書いてしまうと、終了後に本当に諸事情があったりとか。
オフの時間帯はそんなこともなく、普通に参加できましたので、レポートをお送りしましょう。
千葉オフのルールを簡単におさらいします。マップは事前に選定マップが決められており、その中から人気投票で蹴ってします。選定マップは17回から一新されたので2巡目ですね。マップはいたスト2、GK、SP、ポータブル、DSからの登場です。奇数回はいたスト2とポータブルが含まれています。
カジノは、2は選択のしようがなく、GKはスロットのみ、ポータブルは人気投票です。GKはシャッフルモードが入るも大きな特徴です。
順位点は、5-3-2-1点、破産は0点です。タイブレーカーの条件は勝利数→総資産合計です。SP、ポータブル、DSは目標金額以上は切り捨て、25000のマップは80%の補正が入ります。
今回のマップ投票は、アレフガルド(2)が固まりましたが、それ以外は2票が多数ありました。
1戦目は、いたストポータブルの世界樹です。決選投票でも決まらず、ポータブルのマップでまだプレイしたことのないものが選ばれました。今回もマップ紹介を。
DQの馬車の形をしたマップで、大小4つのループからなっています。5件エリア3つを含む8エリアからなります。交通量に大きな差があり、そのあたりの優劣もありますが、全体的にお店価格が安いのがポイントです。あとは、銀行周りのバトランドが初期株価4Gとかなり安く、交通量が多い要所になります。
序盤こそ店取りがばらけた感じでしたが、バトランドは2件所有で早くも怪しい展開に。こちらがブランカ2件+門バーバラ2件と店取り自体はよかったものの、ルート的によけられやすい左側のエリアなのと、株を大量にもたれる展開になり、攻めにくい形に。
バトランドは中盤に3件まで伸びますが、ほかのプレイヤーのマークが厳しく 2件に落とされることが多く、なかなか伸びない形が続いていました。リバーサイドは早いうちに4件に伸びるものの、株価が高く、スタートが遅れている状態でした。
中盤、あまりにもゲームが動かないので、こちらがブランカの3件目を5倍買いで、ゲームを動かしました。ルート取りの上で交点を含みますが、初期の買い物料は 33G では、3件MAXでも 577G までしか伸びません。モンバーバラも高め含む3件になりましたが、こことブランカの株は大量の相乗りにあい、攻めにくい形になりました。
ルート取りの上では、バトランドの交点1当地から左向きの場合、戻りできないというのが見落としがちのようです。銀行から2マス目の2件が落ちた形になったので、独占までののびが遅れていたようでした。
といっても、早かれ遅かれ3件になり、相乗りはされていたものの、それなりの買い物料の店ができることに。3件のMAXで 315Gではありますが、基本的に回避不能ですからね。
比較的早くに交点の3軒をとっていたのですが、買い物料が全く入らず、左周回でチャンスカードを引かれたりと厳しい展開が続きました。重い展開の上に、さらにこれから育てるエリアに容赦なく相乗りが入り、手詰まりな状態になりました。
中盤、まさかのバトランド独占チャンスでの3番で独占「とらず」がみられました。これは普通にもったいないと思いましたし、現に勝負を分けた一手になったのではと思いました。
そして、トップが相乗りを続けている中で、フリーの自力4軒になっているリバーサイドが放置されているのに気づきました。当事者以外は、株をためて勝負にかけるしかない状態だったので、押さえている余力はなかったのです。
そうこうしているうちに、資産が 15000Gくらいに。リバーサイドの件は気づいていたので、そろそろ動かないとまずい状況になり、買い物料で勝負するため、交点のエンドールの3件を作る交渉にしました。
トップとの交渉、交換対象となるのはエンドールの305G(210G防衛増資済み)のお店と、ガーデンブルクの225G(150G防衛増資済み)のお店。どちらもトップが99株所有。自株の所有はほとんどない状態でした。株をもたれている状態では相当悩ましかったのですが、渡す方のお店を 5倍でみて現金を 1000G もらっての交渉成立にしました。
安いのではという意見もあったので、ちょっと検証してみます。ガーデンブルクの増資あまりは 1805G 増えますが、一等地は防衛増資済みでそれ以上の伸びは期待できません。225Gは止まればいつ5倍買いされてもおかしくありません。99株を持った状態での増資は 2000Gくらい伸びるでしょうか。
エンドールは変動率が下がっていたのもありますが、99株をもたれていても、下げながらの増資で交点を高くする目的がありました。3件では546Gまでしかあがりませんが、下げながらの増資なので、上がり幅は5Gとみていました。完全増資で 2500G ほど伸びる計算です。
株の買い増し云々はありますが、5倍買いされると単に 675Gの現金が入るだけですし、5倍買いの手間も残ってしまうので、決して変な条件ではないと思っています。逆に 2000G くらいまで出してしまうと、買い増し前提でないと元が取れなくなりそうです。実は 6倍の 1300Gくらいまでは引っ張れるかもとは思っていました。
結局ゲームを動かした後、2段目の交渉でエルフの里とエンドールの4件目同士を交換し、買い物料勝負に持ち込みました。資産を押し上げる形で増資をスタートし後は徒競走という形にしましたが、これはリバーサイドのノーマーク増資で届くことが判明したからです。
サントハイムの1当地独占交渉は 356株という株数からはいい値段の交渉ができず断念しました。480G のお店を普通に5倍で評価すると 2400G、1回の増資の上がり幅はおおよそ 5000G弱なので、3000Gくらいはもらってくる必要があると思っていました。
ただい、それをやるとこちらがすぐに目標金額突破ですし、逆に安値で譲って 3回増資されれたらそれこそアウトです。何もしなければ、その店は動かさずにどうにかなるというのはありますね。こういう場面は、逆に値段を提示してもらわないとやりずらいのです。
終盤は、やはり株をもたれているのが厳しく、10株売りで目標金額を割るような展開に。そうこうしているうちにリバーサイド所有者もゴール2マス手前まで来て、相乗り忘れの敗戦投手確定かと思われたのですが、「1」でゲームが決まりました。
ちなみに、カジノはバトルコロシアムだったのですが、目標金額突破寸前は、利益にならないが負けてほしいという場面までありました。350Gが出るのも大きいですが、このくらいになってくると株×10でもかなりもうけが出ますね。
中盤の攻め方がちぐはぐだったのはありますが、あれだけ完璧に相乗りをされると厳しいものがあります。逆に言えば、あれだけの相乗りをしているにもかかわらず、一番押さえるべきフリー4件のリバーサイドの相乗りを見落とすのは納得がいかないのです。ゲーム中にもコメントはしましたし、現に 6/7 で本当に勝てなかった展開になりましたが。
終盤の交渉は、自分でも値付けの基準がわかりません。成立させること自体に意義がある交渉だとは思っていたのですが、上げながら下げるのか、株をためるのか、どこで勝負に出るかが今ひとつ定まっていなかった感はあります。
評価自体は微妙ですが、どちらかといえばあの展開で 19700G まで稼げたのを評価すべきなのかもしれません。ちなみに持ち合いの展開になったので、終了は 14:30 と 3時間30分の長期戦になりました。
2戦目は、いたスト2のアレフガルドです。前回はなぜか当選しなかったのと久しぶりに対人戦をプレイしたいと思っていたので、願ったりかなったりでした。
いたスト2のみに登場するマップで、QD1の舞台となるアレフガルドをかたどったマップです。同名のマップは後のシリーズにも出てきますが、このマップが一番特徴的ですね。
全10エリアからなり、右周回が4エリア、左周回が5エリアと、マップ中央の竜王の島が5軒1エリアで構成されています。マップ自体は広いですが、2500Gと初期所持金に余裕があり、空き地もないので比較的ゲーム展開はいろいろとみられます。
初手7をマイラ温泉に、次が8で1軒とられていたもののリムルダールの一等地をとり、その次のターンには竜王の島にいました。このマップの定石は、序盤の右周回は飛び地回避とおもっているので、失敗したと思いました。竜王の島はお店価格の合計が 1650G、株価が 14Gなので、経営するには 3000G くらいの流動資産が必要なのです。
公開しても始まらないので、天に運を任せて早く出るか、店を集めるかのどちらかと思いましたが、竜王の城を含む3軒までできました。これで十分戦える状態なのですが、流動資産がつきました。リムルダールは2軒とられていましたが、ここは勝負に出て、マイラ温泉を自主競売に。
これが功を奏し、4軒目を入手。3等地をのぞく4軒が集まりました。なかなか脱出はできなかったのですが、お客さんが1人入り、買い物料の収入がありました。こちらも脱出できなかったものの、流動資産が手に入ったので、5倍買い阻止もかねて、空だきの防衛増資をしました。
5軒中4軒は買い物料の倍率が 3.25倍、増資した分がだいたい回収できるくらいの買い物量の上がり方なので、有効な作戦でした。これで買い物料が 200G〜552Gのお店が建ち並ぶことに。85番も引かれ、総資産は 1600G 暗いまで削ったり 4500G くらいまで伸びて一段落しました。
ここまで本土にいないと店取りが固まるわけで、中盤にはリムルダール3軒+ガライ3軒+雨のほこら3軒+ラダトーム3軒というものすごい布陣がみられました。
キーポイントは、最初の増資ポイントが竜王の島の逆側に当たるお店でここの買い物料が 630G にあがりました。ここまで高くすると、直撃できないという理由で竜王の島にお客が流れてしまうのです。
こちらは、外に出てからはしばらくまったりとした展開になりましたが、空だき含め竜王の島の株価が 25G を超えたのと、コンスタントに買い物料が入っていたので、単独増資をすべく株数をためる展開に。
全体的に流動資産を削っていたのですが、中盤から終盤で若干プレイングが荒い場面を作ってしまいました。中盤のラッキーパネルで自分が親の2巡目で、回避せず休日を引いてしまったのがありました。これは 552G を逃しているのでもったいないのです。同様に、34番を引いての事故もありました。
もう一つは、リムルダールの5倍買いでしょう。ここは1等地を押さえていて、独占はかかりそうになかったのと、増資完了されても 630-297-507なので、無理に減らす必要はなかったと思いました。315だとさすがに振り込んだ方が安くなりますね。
とはいっても、飛び地から脱出できないプレイヤーが出るとゲームはいつ終わってもおかしくない状況になります。こちらも増資が1回しかできず、終盤までずっと 200〜390G + 1500G という形でした。株価は 40G 近くなっていたのですが。このあたりは、1/8 で破産という場面が続いていましたが、店を引き取ったりでしのぎを削っていました。
そんな中メルキドの 90G を押さえていたのが、今後のゲームに大きく影響していたようです。最終的には独占阻止となるガライの1等地と、ロトの洞窟の240Gのお店、メルキドの 90G のお店が残り、メルキドのお店が競売にかかりました。
破産の可能性が残っていたので、できれば現金は渡したくなかったのですが、独占阻止で中途半端に値段がついてしまい、破産の可能性が消えたため、応戦して 7倍の 630G で独占をとらせました。値段としてはこれでも安すぎた感はあります。
ここは、本気で生き残るのであれば、おそらく独占店舗を指し値交渉するのが一番だったでしょう。メルキドのあの場所なので4桁の値段まで引き出せたかもしれません。
その後、脱出して延長戦に。メルキドが極端に伸びて 4800Gのお店で直撃トップが狙える形になり泥沼化しました。が、ここで運良く大きな振り込みをせず、86番を自力で引いて増資チャンスがいっぱいの竜王の島へ。合計 6回の増資で、40G程度の株価が最後には 92Gまであがりました。これだけで 7500G は稼げたかと思います。
一方で、本土もメルキドとか、雨のほこらの2ランとかで追われる展開になり、もう少しで目標金額突破、しかし残り総資産も20G とかまで見えており、いつどうやって破産するかで勝負が決まるような感じになりました。
うっかり、ラッキーパネルがでて、-30G を引くと破産という珍しい場面もありましたが、ここでなんと株×10を引き当て一気に総資産が 1000G 近くまで回復。しかし、その3ターン後メルキドのデパートに振り込みゲームセットでした。
結果は、振込先と増資回数で何とか逃げ切りました。大きな買い物料収入がなく結局、最大いただきは序盤の4軒未増資の竜王の城 552Gでした。逆に株もうけが 12000G を超え、最大株もうけの記録が出ていました。竜王の城は伸びるときは株価が 3桁までいくのですが、自分の株で 92Gまでのばしたのも珍しいかもしれません。
飛び地の扱いは難しいのですが、珍しい形でゲームを作れたとは思います。ただ、中盤から終盤にかけてはいろいろと詰めの甘さはあったとおもいます。あの展開なので、竜王の島に相乗りが入っていただけでアウトだったのではと思います。
本来はサパタの地上絵だったのですが、1戦目が超長期戦になり、サパタの地上絵も長期戦になりやすいマップのため変更になりました。
9エリアからなる買い物料勝負のマップです。特に逃げ道のない上下4エリアが勝負を分けますが、今回はシャッフルモードのため、高いお店がどこにくるかはわかりません。シリーズ唯一の7軒エリアであるハワイも、シャッフルの買い物料次第で怖いエリアに化ける可能性もあります。
序盤こそ地味な立ち上がりでしたが、株価19Gのケンタッキーが高め2軒になり、フロリダ2軒+サンフランシスコ2軒をのばしながら、ケンタッキーの増資まで完了し、比較的安定した序盤になりました。さてここから、という場面で73番でサンフランシスコの1等地を押さえ3軒に。残りが2桁のお店なので、止まれば独占は秒読みです。
注目のハワイは、株価が 11G と安めだったのですが、しばらくは店が固まらずといった状態でした。が、この3軒の直後にハワイに飛び引いたカードは 85番、迷わずサンフランシスコの独占をとりました。これで増資が入れり、買い物料収入があれば、ゲームが決まったような感じです。
ここからが、なかなかうまくいかない展開になりました。とりあえず1軒増資はしたものの、そこから先がなかなか増資できず、あまつさえハワイに捕まったりで、時間がかかる展開になりました。ほかの本土が比較的伸びていなかったのとケンタッキーの2軒が生きる形になったのが大きかったかもしれません。
そうこうしているうちに、ちゃんとサンフランシスコの増資が一通りできたわけですが、ハワイが怪しい株数までもたれ、きれいに増資されてマッチレースになりました。そんなときにまたもやハワイ行きに。
相乗り株を持っていたのですが、下手に支払うと目標金額を超えてしまいそうな場面。逆にサンフランシスコからちょっと収入が入ると目標金額突破で一発ゴールまであるという場面でした。
ここもだいぶもつれたのですが、最終的にサンフランシスコからの収入があり 20500G ほどでハワイから脱出。ただし脱出地点がラッキーマスでした。
ここからの半周は、買い物料の関係上自分のお店がほとんどない下周回を選ぶことになりました。サンフランシスコは 50株持っているのですが、ここにも容赦なく10株売りが。ハワイもある程度持っていたのですが、そこも10株売りの餌食に。交渉までされて、ぎりぎり資産が割れそうな 20040G まで下がりました。
次のターンになんと増資チャンスを引き当て 31株で増資し、20300G まで回復。直後にサンフランシスコからの収入がありゲームセットでした。
ハワイは株をためられて危なかったものの、株下げに走ったこともあり、ひょっとしたらこのあたりで目標金額の綾があったかもしれません(下げなければ超えられていた場面があったかもしれません)。
逆に、こちらはテキサスが3軒まで伸びていたので株を押さえたのですが、最終的にはその株が勝負を分けることになりました。最後の最後、空だきで高いお店を作れば延長戦の可能性もあったのですが、3軒で99株のブロックになったため、変動率が低くない限りは意味がないという事態になり、だいぶ手を止められました。
中盤ができすぎた展開ではありましたが。終盤のハワイののびはかなり怖かったです。株数や株のもたれ方がもう少し違っていたら、危なかったかもしれません。
結果は、3位 - 1位 - 1位で、12ポイント。総資産差は資産切り捨ての世界樹で 19700G を稼いでいたのが響き指しきりました。2戦目にしても、3戦目にしても、自力でゲームを作ったというより、運で押し切った感はありますね。
終了後は、時間が多少あったので「ニムト」をプレイ。その後、アフターは少人数でファミレスでという感じになりました。普段と違う場所だったのですが、人数によってはありなのではと思いました。
ここのところずっと千葉オフは調子が悪かっただけに、久しぶりにいたストができたという感じはしました。次はゲームマーケットの制作時期と重なりそうですが、スケジュールを合わせて参加したいと思います。