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● 第20回 千葉いたストオフのレポート ●

 2009年6月6日に、第20回千葉いたストオフがおこなわれました。ゲームマーケットあけ最初のイベントは千葉オフになりました。いつもは4月頃の開催ですが、いろいろとあって6月になったとのことです。今回は心置きなく参加できたので普通にレポートをお送りしましょう。


 千葉オフのルールですが、マップは選定マップの中から投票制です。選択肢は偶数回と奇数回で分かれており、今回はいたストGK、SP、DSからの選択です。カジノはGKはスロットのみ、SP、DSはすべてです。GKはシャッフルモードが入るのが大きな特徴です。

 あとは、空き地が通常の増資ができるお店をのぞいて、1種類1軒の制限があります。関東オフ、調布オフにはない制限のルールです。

 全3戦の順位点で競います。上位から 5-3-2-1点、破産は0点です。タイブレーカーの条件は勝利数→総資産合計です。SP、ポータブル、DSは目標金額以上は切り捨て、25000のマップは80%の補正が入ります。

 マップ投票は票が結構割れました。回転寿司(3)は確定しましたが、それ以外が同点決勝で、浮遊大陸(GK)とロンダルキア(SP)が選ばれました。最近の関東オフでプレイしていないマップが選ばれたような気がします。


●1戦目 ロンダルキア(SP)

 1戦目は、いたストSPのロンダルキアです。最近はなかなか選ばれないマップですね。大きな外周と、飛び地の2つのループからなるマップです。一本道で高いお店を回避する手段はありませんが、氷スイッチでやり過ごすことができるようになります。

 ここは、右回りで木の店インサイダーを狙うのが常道ではあるのですが、初手「3」でカジノへ。バトルコロシアムで50Gハンデ+5番手左回りスタートという微妙な状態に。

 右回り3人になり、若干つぶし合いになったものの、木の店インサイダーが入りました。こちらは、順調に 4エリア 4軒のがっかりな展開でした。資金は余ったものの、タイミングが合わず 3週目の頭には飛び地に捕まりました。できたエリアがふうじんのたての270Gと90Gの2軒、どちらかといえばブロックのお店を多く持っている状態でした。

 一方で、一人がふうじんのたての木の店インサイダー+150Gとしっぷうのたての3軒、かぜのぼうしの800Gを含む2軒とワンサイドに近い店取りをされていました。

 が、展開は自株を増資せずまったりとした展開でした。一応飛び地はこおりのやいばが1等地抜けの3軒、ふぶきのつるぎは、410-80の2軒にはなったものの、飛び地に行ったときに酒場阻止の75番が入ったりしていました。ほかのプレイヤーも飛び地に入り出し、こおりのやいばに3軒→2軒の5倍買いをされたりとか。これは 4倍で十分な状況だと思うのですが。

 店状況があまりに有利なプレイヤーが動かなかったので、逆に周りの店を高くしてあわよくば、流動資産を刈り取ってしまおうという魂胆で、交渉を回すことに。飛び地にいたガラスのくつ 2軒所有者が外に出たタイミングで、ガラスのくつの430G(3軒目)と、5倍買いされたものも含め、こおりのやいばの160Gと110Gを等価で回しました。

 独占を含むエリアを等価で回しましたが、相手側も木の店を含む3軒、株を若干持っていて、独占も狙える状況だったのと、普通に 430Gのお店は 5倍買いしにくいということで、あえて値段を動かしませんでした。

 ところが、この交渉成立直後に自分も飛び地から脱出。独占したら、防衛増資で 500Gを並べ隊ところではあったのですが。そしてこのタイミングで、対抗して店を作るためにこおりのたての 550Gと、飛び地のふぶきのつるぎの3軒目320Gの交換を持ちかけられました。

 独占を取ったのと、すでに飛び地から出てしまっていたので、3軒目は不要ではあったのですが、対抗エリアができること自体は悪くないので、差額から 500Gをもらってくることに、本土の550Gはつぶされないところですし、増資ポイントもほしいところだったので、容赦ない条件にしました。これも成立し、飛び地に生きるしかない形に。

 予想通り、ガラスのくつが伸び出して、若干荒れた展開になりました。ようやく外の店も動き出しましたが、ふうじんのたてが先行で助かりました。このマップで一番怖いのは、ワープからの距離があり、300G前後の店が並んでいる疾風のバンダナなのです。有利なプレイヤーに早いうちに3軒にされたので、徹底阻止を図ったのです。

 安め3軒ではありますが、増資完了で 1120-857-1015と1000G程度が3軒並ぶことになり、一本道マップでは十分な驚異なのです。なのであえて、対抗として木の店 3軒の 3500を作らせる方向で動きました。

 それでも、店取りと、ふうじんのたての 749G に合計で 4回ヒットしたこともあり徐々に資産差がつきますが、飛び地へコースアウトすることに。こちらは1回だけ増資は間に合いましたが、そのほかが定価のままの状態でした。

 そして、ここから、ふぶきのつるぎの 160G、こおりのやいばの 240G、300G を立て続けに5倍買いされました。さすがに、最後の1軒は過剰防衛とコメントはしましたが、トップからの5倍買いになったので、ほぼ勝ち目がなくなりました。

 あるとすれば、むりやり独占に持ち込むか、トップが思いっきり沈んだタイミングでふうじんのたてと入れ替えるくらいしかありません。

 過剰防衛といったのは、せっかく資産差をつけられるチャンスが、5倍買いラッシュで一気に追いつかれる状態になったのです。ガラスのくつ所有者は店数は極端に少ないものの、独占チャンスもあり、木の店は普通に3軒で 3500Gまで伸びるので、ちょっとした事故で追いつかれるじょうたいになるのです。

 終盤は、トップが本土復帰後、株なしからこちらのしっぷうのバンダナを5倍買いし、そちらを軸にすることに。目標金額突破寸前のゲームになったため、下手をすれば株なしで空増資をして 2000G を作った方がいい場面にもなりましたが、普通に株を持っての増資ラッシュに。

 2人が目標金額を突破し、これでゲームが決まったかのように思われましたが、ここからとんでもない出来事が。その2人が相次いで飛び地に捕まりゴールできない状態に。

 その間に、こちらも木の店インサイダーで軸ができたかぜのまんとが 5倍買いで独占に。何とか条件に届く方法ということで、木の店一点張りで、6800Gまで伸びました。この時点でトップの総資産が 24000G くらいまで行っていたのですが、右側からの飛び地脱出で 6800G の勝負をする形に。

 そして、千葉オフ最大と思われる 6800G の討ち取りがあり、2位と3位が逆転、さらに目標金額を割り込ませてゴール阻止というものすごい場面が見られました。

 結局、その直後に、トップが飛び地から脱出し安全な左からのゴールでいわゆるウソ優勝の状態になりました。

 個人的には、店取りの割に、不当に5倍買いをされたり、氷スイッチで変な阻止をされたりとあまりいい展開ではなかったのですが、交渉自体はあのくらいしかやりようがありませんでした。トップ阻止の状況でなければ、もっとお金を引っ張ることも考えていました。

 このゲームかなりの長期戦になりましたが、個人的には攻めが遅すぎるというのが感想です。中盤の増資チャンスを大量に見送るのはあまりにももったいないですし、このマップであれば、相乗りを無視してでも、ふうじんのバンダナを拠点にすべきだと思いました。

 4位終了でしたが、若干どうしようもない展開ですね。交渉がきっかけで、あそこまで紛れを起こせましたし、飛び地が伸びていれば、事故を起こすこともできたはずですね。

●2戦目 回転寿司(3)

 2戦目は、いたスト3の回転寿司です。その名の通りマップの外周がスイッチでぐるぐると回転します。回転により方向を選べる分岐点に到達しやすいこともあり、極端にいただき回数が少なくなるのが特徴です。

 1ターン目、無料で 100G増資がキャンセルできず、100Gを増資してもらうといううっかりがありました。最初のはい/いいえのところでキャンセルする必要があるようです。これは、仕様というよりバグのような気がします。

 序盤はスムーズに周回できましたが、2周目でレジラウンドに捕まりました。時間は若干かかったものの大きな被害はなく抜けだしました。ほぼ全員が多くて3軒止まりという非常にまったりとした展開になりました。銀行周りも伸びませんでした。

 ナミダエリア2軒といたまえバックの続いたエリアが 3軒になったので、若干早めに増資して、周回で稼ぐことに。うまく増資もできて後は株を乗る作業に入りました。飛び地のレジラウンド3軒と、高めがあるガリストリートの3軒が終盤まで未増資の状態で残っており、いつ伸びてもおかしくない状況に。

 このマップの場合、大きな事故が起こりにくいですし、交渉もなかったのであまり中盤戦で書くことはなかったりします。うっかり目の前にメロンとか飛び地とかが来る場面もありましたが。

 周回勝負ではあったのですが、こちらは増資あまりがほとんどつき、相手が株をため込まれて増資されるとアウトという状態になりました。最後は、半額になりながらも 625G のいただきで目標金額突破、そのままゴールインされて 2位終了でした。

 こちらは、サラリーをもらって目標金額突破、300株で 500Gの増資が唯一ののびしろだったのですが、うっかりサラリー先着だけでも資産差で勝利していたかもしれません。店状況からいって健闘した方ではありました。

●3戦目 浮遊大陸(GK)

 3戦目は、久しぶりの浮遊大陸です。いたストGKからのマップで銀行が2つあるのが特徴です。周回が長く、意地悪な位置にワープがありなかなか銀行に帰り着けないのが特徴です。

 シャッフルは株価 8G 〜 14G と偏ったエリアがあまりできませんでした。銀行周りが若干安めです。唯一高い、銀行周りの店は1軒だけ取れたものの、そこから例のごとくワープに引っかかることに。

 あとは、ヘリポート所有者が出たのと空き地の手前だったタイミングで 75番を引いたので、目の前に関所を建てることにしました。1500G マップでの 200G はもったいないのですが、不要な店を出してでも押さえるべき場所ではあると判断しました。結局直後に 1を出され、ナイスブロックではあったのですが。

 ヘリポートで悩む場面がありましたが、目の前で3軒を作られるという事態に。当事者だったのと、是非考えてほしい場面だったので、コメントは挟みませんでした。いや、ヘリポートワンチャンスは確かにあるのですが、資金の少ない浮遊大陸なら着実に銀行に帰っておきたいところですね。片側だけを高くしても人は来ないですし。

 結局この 3軒にそれなりに資産を削られて、出遅れました。逆に、この出遅れがあったので銀行周りの 550-300 の高め2軒に十二分な株数をためられるチャンスがありました。250株を貯めて高め増資をかけたら +10G までのび、一気に追いつきました。300Gの増資も完了し、後はほかのエリアを模索することに。

 ここも、株の押さえあいになったため、しばらくは周回を繰り返すゲームになりました。エリアを持つプレイヤーとお金を持つプレイヤーに分かれたのが原因ではあります。

 いいタイミングで5倍買いが入ったりして、なかなか抜け出せない状況ではありましたが、終盤にかけて高い店ができだし全員にチャンスかある展開に。こちらはできたエリアが 1つしかなかったのですが、高めではじき出して 4000G を取ればゴールという状況でした。マハラジャも登場したのですが、結局はゴール条件まで届かずでした。

 最後の最後は、店取りで優位に立ったプレイヤーがチャンスカードでサラリーゴールできる状態に。そのままゲームセットでした。こちらはタイミングの関係で 3位終了でした。

 無理矢理作った独占1エリアだけにしてはよく戦えたというのが正直な感想ではあります。店取りは決してよくなかったですし、うまくよけていたというのはあります。


 結果は、4位 - 2位 - 3位で 6ポイント、ロンダルキアはそれほど粘れませんでしたが、回転寿司で普通に伸びたのと、浮遊大陸もゴール近くまでいったので、資産差で 7位終了でした。2勝が誰もいない詰まった展開でした。

 ロンダルキアの長期戦があり、アフターはなくそのまま解散になりましたが、そのぶん帰りがけにいろいろと話ができたりとか。長距離移動のオフですが、久しぶりにいたストを堪能できました。


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