2006年4月29日に、第4回調布いたスト学習オフがおこなわれました。祝日恒例のオフではありますね。去年の11月からおおよそ半年ぶりの開催になります。
今回も、とりあえずプレイレポートをお送りします。調布オフは成績非公開のオフなので、対戦相手の情報などはクローズです。
前回は 9:00 ちょっと過ぎに到着したところ早すぎたので、9:30 をめどに到着するように移動しました。途中のコンビニで参加者にお会いしつつ、開場入りということになりましたが、これが最終便に近い状況でした。
いつもなら、いろいろとネタを披露したりという感じになっていたのですが、今回は全員がなぜか静かでした。というのも発売されたばかりの「テトリスDS」の対戦をさっそくプレイしていたからです。
私も、何回かやってみたのですが、プレイしてみると黙り込んでしまうのがよく分かります。とある方が「カニ状態」と言っていたのですが、まさにその通りですね。ともあれ、調布オフのメンバーは、DSの所有率が高いので、最近の風物詩になっているのです。
調布オフは、ルール自体は関東オフ準拠、ストリート選択は投票による重みづけありのランダム選択です。今回は、このあたりをちょっとだけ補足しておきましょう。
くじ引きによる抽選をイメージすると分かりやすいかと思います。関東オフ選択範囲内の全ストリートについて、あらかじめ抽選券 1枚ずつ入った状態からスタートし、各人の 1位に 5枚、2位に 3枚、3位に 1枚の抽選券を追加します(白票を投じてもかまいません)。
全員の投票が終わったら、ランダムに抽選券を引き、1戦目から順にマップを選びます。という処理を、コンピュータでおこなっています。
今回は、見学2人含む10人の参加で、純然たる 2卓開催です。組み分けは、{{1,2,3,4}, {5,6,7,8}}, {{1,3,5,7}, {2,4,6,8}}, {{1,2,5,6}, {3,4,7,8}} という感じですね(2卓3戦の組み合わせのサンプルです)。
とある講師の解説によると、立方体の各点にプレイヤーを割り当て、同じ面に属するプレイヤーと対戦することになります。同じ編に属するプレイヤーとは2回あたり、対角線上にあるプレイヤーとはあたりません。対戦のないプレイヤー同士で、チーム戦ということもできたりします。
1戦目は、いたスト3のソフィーの洞窟です。関東G1で、2回連続で最終戦のマップに選ばれていますね。今回は学習オフなので、マップ紹介は若干丁寧に行きましょうか。
いたスト2から登場の名作マップで、いたスト3 ではベストセレクションではなく、新カードが多く含まれるストリートマップで登場しています。9エリア 3層構造のマップで、B3Fが飛び地になっています。銀行のある B1F、5軒エリアが 2つある B2F、飛び地の B3F と性質の異なるエリアがそろっています。
B3Fは基本的に回避不可なので動向には要注意ですが、株が買える B1F を押さえておくと何かと動きやすくなったりします。B2F は通行頻度と 5軒エリアの兼ね合いで、比較的お店を集めやすいという特徴があります。
B3Fの特定のお店にワープするカードが 2枚あり、このカードで大きくゲームが動くこともあります。いたスト 3では、複数軒の税務署や、B3Fのマイホームなど他のシリーズでは見られないような空き地の取り合いになります。他には、チャンスカードのうち 4枚が地味なカードに化けていたりします。
3番手スタートで、3人とも 4以下の目しか出ていなかったので、B2Fからスタートすることになりました。B2F スタートは、比較的有利なB1Fのお店を取る機会が遅れるので不利ではあるのですが、みんなが B1Fに行って結果的に振り込んだあげくにお店が買えないというよりはマシですから。
序盤で B2Fのお店が順調にとれてはいたのですが、空き地は全くとれませんでした。今回の空き地状況ですが、B1Fの上側は税務署、下側は料金所、B2Fの左側はヘリポート、右側は税務署、B3Fの上側はヘリポート、下側は税務署でした。税務署 3軒になっていますが、コンビニインサイダーはなく、まったりした展開になりました。
空き地で話題になったのが、B3Fのヘリポートですが、輝きの宝石店含む2軒目立ったので、コンビニインサイダーで買い物料勝負も十分に考えられたとのコメントもありました。あと、個人的には B1Fの料金所は地味な印象があったりします(170Gまで育っていましたが、3回くらい踏まれていました)。
さておき、2週目あたりから B3Fに捕まりだして、流動資産が心許ないプレイヤーが出てきました。振り込みで強制競売があるというシーンで、競売後に空き店をつかんで、地下水の池が 3軒に伸びるという事件が起こりました。このあたりから雲行きが怪しくなってきています。
この場面、高め 800G の振り込みのみでの競売なので、自主競売事態なかったかもしれませんし、一人だけ価値が高くなるような、リスクのある場所は指し値でというのが基本と思っています(プレイヤーの性格にもよりますが、お仕事で値段を上げるプレイヤーには、押しつけられるリスクがあり、値付けが鈍りやすいのです)。
ここから、税務署に止まって5倍買いとか、のばされた3軒エリアに捕まっていたりしていたので、流動資産がほとんどなく、明らかに出遅れた状態になっていました。中盤で3軒とも税務署を持っていた場面もありましたし。
戦略上、若干無理にヘリポートを 5倍買いして 4軒にのばした唯一のインサイダーエリア、ゆきのかいろうに全力の相乗りが入り、ヘリポートが取られたところで、スイッチが入りました。この状況で、B3F 3軒所有という危険なプレイヤーを伸ばすことはできないからです。
店状況もあまりよくなかったのですが、お互いに株を持ち合っている、ゆきのかいろうの 3軒を渡すかわりに、つららの壁の高め 2軒をもらって 4軒ずつにしようという交渉にしました。
当初は、MAX増資済のお店が 1軒あり、武器になるので交渉材料にしないつもりでしたが、応じるつもりがなさそうなかんじだったので、5倍買いチャンスのある店を含めた交換にしました。詳細を失念しましたが、等価か、こちらがちょっともらうくらいになったかと思います。
これで、とりあえずの勝負エリアを作ったところで、独占させたエリアに相乗りし様子を見ることにしました。ここで、若干引っ張ってもらって持ち直してきてはいたのですが、それでもさらに苦しい状態は続きます。
序盤から自主競売でピンチになっていたプレイヤーが持ち直して、B1Fが、かなり高くなってしまっていたのです。さらに、B3Fにしばらく捕まった上に、税務署を 79番で利益のない形でとられて、またもやピンチに。
このあたりで、ふぶきのほこらの 3軒を争う自主競売を出したような気がします。あとは、1400G で買った税務署から、2100G くらいで買い戻されて地味な利益があったりしたくらいでしょうか。チャンスカードでアクロバティックな動きはしましたが、基本的には振り込む一方の展開になりました。
ふぶきのほこらが33番の売却で弱体化し、つららのかべは MAX増資できるほどの金額はなく(というより、客寄せのため安くしたというのもあります)、一方で B1Fで安全周回ができるような形になっていて、ワンサイドの様相を呈していました。交渉がしにくいお店状況になっていたのです。
トップを止めるための第2の作戦として、エリア通過のタイミングを見て、ふぶきのほこらのヘリポートと、最後の 1軒を出す交渉を仕掛けました。値段としては、差額から 1450G ほどもらってきたかと思います。ちなみに、3/7 でそのくらいの収入があるという場面ですね。これはこれで、ちゃんと捕まえることには成功していたり。
ただ、この後で大きなゾーンにはまって、1800G の振り込みが確定することになってしまいました。交渉で買い物料が上がる展開にせざるを得ないのでしょうがないところではあるのですが、この直後に 29番でやはり 1000G 以上の振り込みが確定する場面も見ました。
振り込み確定の時の振込先の関係と、一気に高いエリアを抜けられたことがあり、この時点で勝負がほぼ確定しました。ちかすいのいけの独占に対して、株価が高すぎで誰も相乗りできなかったのが原因だったかと思います。最も、私には相乗りをする余裕は全然ないわけですが。
それでも、最後まであきらめないように、延長戦で B2Fへの呼び水になることから、B3Fの空き地2軒(どちらも5倍買いで入手) を 3000G で売却して独占状態にさせました。トップを止める確率は低いものの、順位変動はない交渉ですし、メリットはあるという判断です。結果は、順当にゴールしてゲーム終了でした。
1戦目に関しては、「剛よく柔を制す」という感じになってしまいました。序盤あれだけ店売りの危機がきて、B1F の競売があってという場面で逆転になったのは、おそらくノーマーク状態から一気に抜け出したことが原因になるでしょう。
あとは、B1F に目が行き過ぎたという話もあるかもしれません。B3F は大量相乗りの状態ではありますが、同株程度だったので、一気に攻めたほうがいいような気が個人的にはしました。飛び地は長期戦には強いのですが、それは早いうちに5倍買いで崩されないような状況ができたら、という前提がありますからね。
こと今回のゲームに関しては、やたら交渉をかけてゲームを動かしてみました。結果を見たら収支 -7000G で、株もうけは 2000G くらいなので、何もしていないと間違いなく破産しているようなゲームでした。
さて、2戦目は海底都市(3)です。1戦目のソフィーが4時間ゲームになったのですが、学習オフでは途中中断もあるわけで、そのまま2戦目が実施されました。
海底都市はいたスト2からのストリートで、周回までの距離が長く、お店価格の平均が高く、サラリーの周回ボーナスが高いストリートです。ルートの自由度が高く、株を買う機会も多いのでどちらかといえばテクニカルなストリートですね。あとは、チャンスカードに止まる確率が高く、周回が短縮できるワープ系のカードやどこでもカード、いたすと3での追加カードなど勝負を大きく左右するものもあります。
1週目からどちらかといえば調子よく進んでいきました。1ターン目に71番を引いたのも大きいですが、2軒所有からのインサイダーが早くにできたのも大きいですね。ただ、前半の調子がよかったせいか、3件以上に伸びそうなエリアがまったくなく、手詰まりの予感がしていました。
ここで、3軒まで伸びたエリアの相乗りを試みたのですが、なかなか MAX増資が入らずに伸び悩んでいました。ここは上位陣を引き上げる増資なのでプレイヤーによっては躊躇するところかもしれませんが、流動資産の関係上と周回を封じる目的でやってほしかったかと思っていたり。
中盤にかけて、オクトファームの単独3軒の増資が決まり、2強2弱の状態になりつつあったのですが、ここで流動資産不足のプレイヤーが、オクトファーム所有者に、独占となるマリンファクトリーの一等地を自主競売に。ここは指し値で何とかしたかったのですが、価格的に折り合いがつかなかったのです。
まずは結果から書きましょう。大量の増資余りを得てダントツかと思ったのですが、マリンファクトリーの99株相乗りを嫌って株を手放してしまったので勝負がわからなくなりました。結局、カジノのどこでもカードと、2枚目の101番を引かれてサラリー勝負でゲームセットになりました。
まずは、問題となる自主競売ですが、ゲーム中もこれを出したらゲームが決まるということはコメント済みです。相乗り株の関係もあり、大した代替え案が出せなかったのが心残りではありますね。マリンファクトリーのお店はおおよそ+100Gの1000Gくらいとみていましたし、ブロックされていた、3件目のお店は 2倍〜2.5倍検討でしょうか?
自主競売は、うっかりつかまされるリスクがあるのと、競売者へのペナルティーも含めて、+200Gまでしかつけませんでした。逆に代替え案として2〜3倍の値段で独占売却で売ってしまってもよかったのかもと思ったりとか(流動資産の関係で、折り合いがつかない可能性は高いですが)。自主競売の有無も含めていろいろと考えられるところですね。
時間がすっかり押してしまいましたが、最終戦もストリート変更なく実施されています。いたストオフでは知っている限り、さいたまオフのブロック別マップで使われたくらいでしょうか?
ダーマ神殿(SP)は、いたストSPからのマップです。2つのループと1つの飛び地からなる7エリアのマップです。エリア数が少なく、周回ボーナスが高いのでまったりとした展開になると時間はかからないのですが、いったん高いお店ができあがると、銀行に行きにくくなり一気に長期戦の様相を呈してきます。
今回は中盤までは比較的まったりとした展開になりました。早いうちに、ぶとうかは3軒になったものの相乗り警戒や37番で大幅な値上がりがあったりしたので、しばらく増資がなかったのです。
あとは、飛び地のけんじゃも早いうちに 4軒まで伸びていたのですが、相乗り警戒と流動資産不足のためこちらも増資がほとんどかかっていませんでした。あそびにんは2軒から3軒になるものの増資が間に合わずに、5倍買いで2軒に戻されていました。
動きがあったのは中盤から。せんしの2軒所有から390Gのお店に止まって5倍買いのチャンスに。せんしに向かう最中ではあったのですが、流動資産に大きな余裕があり5倍でも株数が減らないのを理由に4倍交渉を実施。直後に立て続けに増資チャンスといただきがあり、独走体制に入りました。
が、飛び地が余り高くなかったのと、株数が少なめだったこともあり、20000Gに届かず膠着状態に入りました。結果として5倍買いが入らなかったあそびにん以外のすべての株が抑えられて、全然増資できない状態でした。結局この展開が続いているうちに時間切れになってしまいました。
一応、銀行ジャストがあってほぼ勝負はついたような感じでしたが、最終ターンに目標金額越え、こちらもあそびにんの増資ができて目標金額越えというところまで行きました。おそらく、ゴールまでの距離の差でほぼ勝負はついた感はあります(テレポかワープ系のカード以外では逆転不可でしょう)。
3戦目の所感ですが、けんじゃの増資が来なかったのが一番のポイントになったような気がします。あのエリアはとりあえず、高め含む2軒以上になったら、同株の相乗りでも増資を開始させる意味はあるかと思います。脱出率の低さと膠着状態になったときの回避しにくさから行けば、それだけの価値があるエリアという評価です。
中盤の協定4倍交渉は、単純にお互いの390Gのためという評価ですが、おそらく間違いではなかったと信じています。後は、タイミングとキーとなるお店が踏めなかったというところに集約されるので、あまりどうこうするという感じでもなかったかと思っています。
結局1戦目の大仕掛けが元でMVPをいただきました。場を動かした感はありましたが、逆にいえば動かないと破産していましたから、その辺をどうみるかですね。長時間ゲームのきっかけになってしまいましたが、最下位でもプレイしていて
十分に楽しめたゲームでした(確かに、普段のうち回しとは明らかに違うので、ハソマーとかブラックハンマーとかそんな感じの票もありましたね)。
時間ぎりぎりでしたが、撤収完了後にアフターを。クイズ関係の話とか、そのあたりのネタが満載でしたね。
今回は、学習オフらしくとは思っていたのですが、思いもよらず交渉の勉強になってしまいました。いたストの交渉は、4倍買いや等価交換だけにあらず、と思っているので奥深さが表現できたらと思いました。「お店を買いたい」「お店を売りたい」だけでもいろいろとテクニックはあると思っています。
回ごとに、微妙に方向性は違っていますがそれも調布オフらしいところだと思っています。一番近場のオフなので、タイミングがあえばまた参加したいですね。