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● 第5回 調布いたスト学習オフのレポート ●

 2006年11月3日に、第5回調布いたスト学習オフがおこなわれました。今回も祝日開催になりました。現時点で最も会場が近いオフと言うことで、いろいろと準備しつつ参加してきました。調布オフは成績非公開のオフですが、対戦相手の情報などはクローズでレポートをお送りします。


- 試合前 -

 前々回は、早すぎたため集合時間直前くらいを狙って到着したら、ほとんどメンバーが集まっていました。今回は、いつもの和室の隣ということで、テーブルが準備されています。機材をセッティングして、スロットの準備をしてという感じですね。コントローラーが足りないというアクシデントもあったりしましたが、準備などをして、投票を進めているうちに合流しました。

 今回は、試合前の欄に調布オフのルールを書きましょう。

 ルール自体は、基本的に関東オフ準拠です。前回までは空き地の制限がありましたが、今回はデフォルトのままということになっています(これについては、今後変更の可能性ありです)。それ以外のルールの差分は、ストリート選択の部分くらいでしょうか。

 関東オフ選択範囲内(今回は、要項通りで呪いの館(3)は対象外)からの投票で、各プレイヤーが苦手を克服したいマップを3つ、順位をつけて記入します。記入されたものについて、1位 5ポイント、2位 3ポイント、3位 1ポイントを加算します。

 選択範囲内の全マップについて、「投票で得たポイント+1」がスロットの当選確率になります。人気のあるマップは選ばれやすいですが、誰も投票していないものが選ばれる可能性もあります。

 対戦組み合わせについては、参加者 8名なので、前回同様できるだけ総当たりになるような組み分けになります。くじ引きで番号を割り振り、テーブルと対戦相手が決まります。


●1戦目 天空城(SP)

 1戦目は、うっかり1ポイントを加算したら選ばれました。いたストSPの天空城です。時間がかかるとされるマップのため、千葉オフでは対象外、関西オフでは 25000G → 20000G の目標金額補正が入っています。プレイされる可能性があるとすれば、関東オフか、調布オフくらいでしょうか。選ばれた瞬間に巻きが入るのが確定しますね。

 おそらく、紹介する機会がほとんどないであろうマップ紹介から。DQ5の天空城をモチーフにした3層構造の広いマップです。ルートの自由度は比較的高く、崖から下へは自由に落下することができます。ただし、スイッチを押されると強制的に落下させられます。エリア数は 10と多めですが、銀行を通る機会が多く、株の持ち合いが予想されます。

 また、広いマップの割に最大出目が「6」と足が遅く、落下したときや、スイッチを踏んだときには何も起こらないので、ターン数がかかりやすいとされています。株の持ち合いになったときに時間がかかりやすいことから敬遠されやすいマップですが、エリア数の多さ、賞金額の高さがあるため、長期戦になるとされる、摩天楼、サパタの地上絵、クイーンバニーあたりよりは時間がかからないのではと思っています。

 このマップは、形状も独特ですが、空き地の数が多く、序盤の空き地の取り合いが見所のひとつです。このマップの場合、足が遅いこと、ルートの自由度が高いことから「自分が踏んでうれしいもの」を建てるのがいいような気がします。特に上層では飛空挺乗り場がダントツという感じです。

 空き地の状況ですが左から右へ、上層は神殿、飛空挺乗り場、中層は、飛空挺乗り場、下層は神殿、関所、飛空挺乗り場でした。ほぼ想定内といった感じでしょうか。ちなみに、ルート取りがうまくいったりすると、1周目で 198株の木の店インサイダーが可能だったりします。

 店状況ですが、いきなりくものみち2軒、オルゴー2軒という状態になった以外は、比較的まったりとしていました。程なくして両エリアとも3軒に伸びたので、中盤までかなりのアドバンテージになりました。くものみちは株価自体は高いものの、下層のクラブを防ぐ働きがあるのです。

 株は押さえられていたものの、オルゴー→くものみちの乗り換えに成功して、3軒で 65G まで株価が伸びる状態になりました。惜しむらくは株数が少なかったことと、このマップが 25000G 目標だったことでしょうか。

 中盤から、店が集まりだして、スフィーダ3軒、ラミアス2軒、セバス3軒、プサンルーム3軒と怪しい状況になりました。ここで、中盤から株を押さえに出ていたプレイヤーが、ほぼノーマークでセバスの増資が入り、細かい株買いと建設ラッシュで目標金額近辺という状態でした。飛空挺乗り場を 3回くらい使われたのと、要所で79番で神殿を落とされたのが一番大きかったかもしれません。

 結局、そのまま資産差で差しきられたような感じでした。あきらかに株を押さえている展開だったので、プサンルーム、スフィーダあたりののびがもうちょっと早ければ、歩けない状態になっていたのかもしれませんね。あと、セバスの 5倍買い → 増資の流れを押さえきれなかったのは反省点かもしれません。

 なんだかんだで、3.5時間くらいのゲームになりました。10株売りはそんなに多くなかったものの、一部押さえ込むプレイになったため時間がかかったのではと推測します。

●2戦目 世界樹(SP)

 こちらは、天空城とはうって変わって人気の高いマップです。第2回、第3回と選ばれており、これが3回目です。いたストSPからのマップで、3エリアずつからなる左右のループと真ん中に1エリアずつの橋が架けられています。スイッチによって、真ん中の橋が1本につながったり2本に分かれたりするのが特徴ですね。

 空き地はないものの、エリア、お店の強弱(といってもあまり弱いエリアはありません)、交通量との関係、ホークマンでの移動と出口の関係、序盤の所持金の厳しさなど、いたストSPの中で一番本格的なストリートなのではと思います。空き地なしのストリートの中では、サパタの地上絵につぐ難度だと思います。

 1周目、低い目が出て銀行周りを押さえた直後にチャンスカードを引いたら 57番でした。このマップの場合、展開によってはワープをもらっても使いどころが難しいというのはありますが、この場合は候補が多すぎて困りました。結局、銀行周りのいっかくうさぎを2軒にして、出目次第で 3軒に伸ばそうという感じで行きました。

 3軒にはならなかったものの、銀行を通過して増資がかけられたため大きなアドバンテージになりました。2軒では足止めにはならないものの、小遣い稼ぎになりますし、銀行通過直後の増資チャンスは効果が大きいですからね。

 序盤にはもうひとつ人面樹が3軒まで伸び、そうそうに増資が来るかと思ったら株をためるプレイになりました。100株オーバーにとれるところで、別の株に移ったのでここで 10株売りを開始。変動率を落とすか株数を落とすかの選択を迫り、株数を落とすことに成功しました。

 左側が、ほぼ1人でエリアを揃え、着々と準備が進んでいました。一方私は高い店を押さえられていたので、有力なエリアがなく、いっかくうさぎがどのタイミングで伸びるかが勝負の分かれ目になりました。5倍買いで3軒にした直後、相乗り無視で増資をして、700G のいただきをもらったのをきっかけに伸びだしてきました。ここの 5倍買いをスルーしてもらったのが一番大きかったかもしれません。

 しばらく時間はかかったものの、他に独占エリアができないうちにいっかくうさぎを独占、防衛増資を入れたあとはだれも銀行に近づけない展開になりました。リリパッドの独占を始め左側のエリアにも増資が入って、なおかつ右側のマンイーターのも独占が入り、いよいよ持って殴り合いの体制になりました。

 が、銀行挑戦権がほぼ独占でもらえたのが大きく、順調に集会を重ね、増資のおかげで株価が高く誰も相乗りしていない、いっかくうさぎの単独 170株増資が通り、目標金額直前に。買い物料次第では逆転もあったのですが、賞金で目標金額突破直後 70番で 2000G を上乗せしてセーフティーゾーンに。直後にチャンスカード5番で銀行1マス手前に戻り、増資でリーチ。そのまま上がりました。

 勝負のポイントは、やはりいっかくうさぎの独占ですね。若干押さえ合う展開になったのと、主力エリアを 10株売りでマークして株数を落としておいたのが地味に効いていたかもしれません。とくに交通の要所となる人面樹が増資されていたら 1000G 近いところを終盤まで 300G 程度の安価にとどまっていましたから。

●3戦目 ソフィーの洞窟(3)

 前回調布オフの第1戦目にも選ばれました。関東オフでも、クリスタルカップでもよく選ばれる人気の高いマップです。右/左半球がインサイダーマップの代表であれば、こちらは飛び地/買い物料マップの代表になるでしょうか。いたスト2から登場のマップです。

 3層構造のマップで、ルートの自由度はそんなに高くありません。銀行のあるB1Fと、銀行のないB2F、飛び地のB3Fと場所による特徴がはっきりと分かれています。各階ごとに空き地は2つずつあり、どこに何を建てるかも重要なポイントでしょう。B1FとB2Fは価格のバランスもありますし、B3Fは基本的によけられない上に、特定のお店にワープするカードが 2枚入っています。

 空き地も含む店取り、ルート取りから、交通量も絡めた攻め方の難しさ、限られたチャンスでの株買いなど、いろいろな要素が要求されます。

 1周目からB3Fが若干荒れた展開になりました。空き地を含む3軒と、ワープ先となる 500G のお店を含む 2軒に所有状況が割れました。4軒になると大量の増資あまりが来ることもありますし、500G のお店はさすがに 3軒からでも十分な価格に伸びるというのはあります。そんななか、私は中途半端にB3Fに捕まって出足は遅れてしまいました。

 B3Fは早いうちに増資がスタートし、500G 程度の店が点在する自体に。B1Fは、私がまかいのいりぐち、ちかすいのいけ、あくまのぬまちと2軒ずつ取ってはいたのですが、流動資産が少なく苦しい状態に。B2Fは、B3F所有者の第2の土地として伸びだしていました。

 空き地の状況ですが、B1Fは上から税務署、ヘリポート。B2Fは両方ともヘリポート、B3Fは上からマイホームと税務署でした。B3Fのマイホームもかなり不気味なところです。

 中盤までは、B3F所有者ののびがよくかなりワンサイドゲームに近い展開でした。マイホームでの強制召還もありましたし、それなりの買い物料が出ていましたから。ただ、空き地の所有が多かったこともあり、途中で 5倍買いにより、3-2-1という微妙な軒数まで落ち、集客力も下がってきたこともあり思わぬ手詰まり状態になっていました。

 一方でB1Fは、すっかりB1グランプリの様相を呈していました。まかいのいりぐち3軒、あくまのぬまち3軒、せんしのはかば3軒、ちかすいのいけ 2-2 を2人で持ち合う形になっていたのです。5倍買いであくまのぬまちが独占になったあたりで、ゲームが動き出しました。このとき流動資産はほとんどなく、B2Fの物件はあらかたカードとか自主競売で引き払っていたのです。

 ちなみに、序盤で流動資産稼ぎのため、B2Fのゆきのかいろうの高めを切り離しています。これは手を出されてしまいましたが、流動資産を作ったこと自体は正解だったのではと思います。普段は、切り離しをやると負けるというジンクスがあるわけですが。

 周回をある程度強制させているうちに、あくまのぬまち株を 100株強にのせて増資開始。5軒エリアなのでのびはそんなによくありませんが、とにかく高いお店を作って逆転を狙う以外にありませんでした。せんしのはかばの独占となる店舗に止まられ協定4倍買いが入ったところで、本格的なB1グランプリの開始でした。

 トップは 19500G ほどだったのですが、動きにくい状況。B1所有者はインサイダー株を大量に持っており、増資して買い物料をもらって、無事に帰れれば勝利という条件になっていたのです。このあたりで、1回ヘリポートに止まって税務署からお金をもらったり、まかいのいりぐちをうっかり独占したりという小技が出ていたりしています。

 B1の最終決戦は、順調に増資をされた上、まず私が増資直後の 2800G に止まって目標金額突破に、あとは無事に帰れるかどうかというところですが、眼前には独占のあくまのぬまちとまかいのいりぐちが口を開けて待っています。チャンスカードで 13番が引かれたものの、目標金額キープ、こちらは振り込みで目標金額を割り込んでいました。

 直後、チャンスカードから 7 の目で居酒屋デーモンへ。ここは最初から持っていたお店で、ほぼMAXまで増資が入っていました。飲み代じつに 9800G オーバーの大ホームランで一気にゲームがひっくり返りました。その後程なくゴールインし、大きな逆転になりました。

 B3Fがやはり強いという印象が終盤まであったのですが、思いがけず足が止まりB1勝負になるという珍しい展開でした。じつは、関東オフ記録はあくまのぬまちの空き地で出ていると言うこともあり、勝負に出ることが多い場所なのでしょう(B1Fには銀行があるのが大きいですね)。


 最初の2戦が、時間のかかるとされていたマップだったのでどうなるかと思ったのですが、1戦目 14:00、2戦目 17:00 終了で、3戦目終了は 19:00 くらいでした。今回は、大きな買い物料の動きがあったので MVPは大きく振り込んだ方に送られています。

 調布オフのいいところは、普段はあまりプレイできないような場所が気楽にプレイできることにあるかと思います。一番会場が近いオフなので、また機会があったら参加、協力していきたいと思います。


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