2008年6月28日、8回目の調布オフが開催されました。今回はいつもと時期が違い6月の通常の土曜日の開催です。対戦結果は非公開のオフなので、簡単にレポートをまとめていきます。セルフ反省会も含みます。
どんなオフかを知ってもらうという意味も含め、簡単なルール説明を。
前回からのルール改正はありません。基本的に関東オフと同じ設定です。DSは台数がそろえば対象に入っていましたが、今回は対象外になりました。今回は2卓の開催でした。
調布オフのルール的な特徴は、マップの選択方法です。投票をある程度反映したランダム設定になっています。基本的に投票が入ったものが選ばれやすくなりますが、0票でもベースの1票分が入っているので、民意が反映されない可能性もあります。今回は摩天楼(GK)に投票がありましたが、選ばれたのは投票のなかった摩天楼(3)でした。
他のオフと異なり、成績は取っていません。優勝者の代わりに最も印象に残ったプレイヤーMVPを決めます。高額振り込み、うっかりゴールできないなどどちらかといえば、被害者が選ばれやすい傾向にあります。学習オフなので、助言などもOKということになっています。
1戦目は、レインフォレストが選ばれました。これは1番人気のマップなのでちゃんと民意が反映されています。過去の関東オフで2回連続決勝戦として選ばれています。
3つのループからなる本土と、飛び地で構成された8エリアのマップです。5軒エリア、6軒エリアもあり店数はそれなりに多いです。ルートの自由度はそれなりにありますが、基本的に回避できない場所に飛び地へのワープがあります。
1番手スタートでいきなり3を出して、上に移動し飛び地へ。初手の飛び地はかなり強力で、4と6で株屋を通過した上でコンビニが建てられます。6軒エリアでも 6Gほど株価が上がるので、それだけで 600G 近い利益と買い物料 200G のお店が手に入ります。5や7でも空き地に止まることができるのでチャンスは大きいのです。
どれだけ警戒するかというと、初手でチャンスカード73番を引いて、がけしたの空き地を即押さえたことがあるくらいです。邪魔は入らず、2ターン目に5でヘリポートを建設。揃える方でも、脱出する方でも使いやすい形にしました。
しばらく飛び地をぐるぐると回っていたこともあり、高め2件を買うことができ、飛び地を経営する形に。本土は空き地が取れず、どぜうウォークを取ってまた飛び地に移動したこともあり、周回が遅れる展開になりました。
ここから、チャンスカード 77番で一気に流動資産を獲得、さらに、チャンスカード 33番の3倍売りは迷ったあげくに飛び地のブティックがけ(470G)を売却しました。4件所有で崩したくなかったのですが、流動資産を作っておきたかったのと、一等地はワープから「1」で支払い確定のゾーン、かつ買われるとやっかいというのが理由です。
結局残りの空き地を遊園地に、470Gも買い戻して5件に。本土もどぜうウォークが2件と願ってもない形に。流動資産確保のため、飛び地はゾーンを作るにとどめて、本土の経営をしていたところでお客さんが続々と。このタイミングだと5倍買いができないので、いかにここでリードを作れるかが重要になってきます。
結局、店売りをちらつかせて自主競売に出させて右側のお店をちょこちょこと拾っていき、結果的に安全周回ができました。左側のあまぐもタウンとパピヨンどおりが交渉でそろう展開でしたが、大きな影響は受けませんでした。
中盤以降、飛び地の足が鈍ったものの安全周回を持っているメリットは大きく、じょじょに資産を稼いで乗り換えを繰り返し、飛び地の増資を開始。流動資産に余裕ができはじめたので、飛び地のヘリポートや、遊園地が崩される危険性はありましたが、その頃客足がきれいに止まった状態に。
最終的に、周回を重ね 17000G まで稼ぎ、がけした通りの増資を始めたタイミングで、5倍買いで独占のお店を購入。直後に5倍買いの効果で買い物料が上がった店からの収入がありゲームセットでした。
破産試合にはならなかったものの、典型的ながけしたのワンサイドゲームになりました。中盤流動資産が少なくなるとか、5倍買いで崩されやすい形になるとか、攻め手はありますが、やはり回避不可の破壊力は大きいですね。
ワンサイドの展開になっていたので、心を折ったものと思いますが、終盤のヘリポート 5倍買いのチャンスはちゃんと5倍買いをかけておいた方がいいでしょう。ただ、あのタイミングだと順位が上がる5倍買いにならないので、スルーという手もあるわけですが。
恒例のうなぎはこの時間に。今回は2卓目の終了が遅かったので、それを待っての注文という感じになりました。
2戦目の世界樹は調布オフ人気マップのひとつです。こちらも同率の1番人気でした。全8エリアで店数はやや少ないものの、スイッチによるルート変更あり、ホークマンでの移動ありと盛りだくさんのマップです。自由度はそれなりですが、交渉次第でいろいろと展開が変わってくるマップでもあります。
序盤のダイス目は、6(右)→4(スイッチ)→3→1→3→4でした。マップを見ると分かると思いますが、ホークマンに乗っていないので、この出目だと6ターン目までお店が買えません。右に回ってスイッチを踏んでいるので、止まったお店はおばけキノコの600のお店でした。これは店を買わないとしょうがないので購入しています。
ここからは、店数が少ないものの、じんめんじゅ2軒、ミノーン2軒を購入し、周回が順調でなんとか流れに乗ってきました。ここでの大きな動きは、右端のおおめだまが早々に3軒になったことでしょう。約物マスの兼ね合いで分岐からの距離が遠く、マーク回収を妨げる働きは十分にあるのです。
ところが、所有者は流動資産が少なく、なかなか増資できない状態に。さらに、マンイーターとおばけキノコの3軒交渉が入り、銀行近辺をぐるぐる回る展開になったところで、対抗してゲームを動かすことになりました。
ここの交渉が一番のターニングポイントになったかと思います。左側のミノーンとリリパッドの2軒をまわす独占交渉のかたちでした。店どり(銀行周りのいっかくうさぎが3軒)とコマ位置を考えて、ミノーンをもらってくる形で交渉をまとめました。
交渉後の展開ですが、リリパッド所有者は流動資産の関係で増資のタイミングをずらすことに。こちらも、5倍買いで1軒崩され3軒に落ちてから増資を開始。マンイーター所有者は、流動資産はあったものの店数が少なく、相乗りすることに。逆におおめだま所有者は流動資産がなく増資が後手に回っているうちにおおめだまに相乗りが入ることに。
それぞれ持ちエリアがある状態だったので、相乗りの効果は大きく、目標金額寸前まで伸びていくことに。こちらは、目の前に独占エリアを見る形でミノーンの独占5倍買いの勝負に出て、29番で生還し増資を開始。ホークマン出口からの収入をもらい、対抗できる力を持つことができるようになりました。
最後の周回と思われるところで、ホークマンとスイッチの妙で左周回を歩かせることに。自力でスイッチを踏むため、ミノーン方面に向かった直後、2回連続の「1」でゲームが決まりました。
事故が起こらなければ、どうなるか分からないゲームだったのですが、結局事故で勝利した感じでした。ミノーンは出口の値段の高さもあり、怖いエリアですね。おおめだまは、3週目で MAX増資が入っていたらかなり展開が重くなったかと思います。
3戦目はGKの方に投票があったものの、3の方は全く投票がなかった摩天楼です。2層構造のマップで全9エリア。サラリーまでの距離が遠く、高い店が点在しており資金繰りが大変なマップです。
いきなり初手で、2番手からマーク周りのエリアの先のお店を買うというのを見ました。定石は逆方向のお店を押さえますね。取り合いをすると軒数がそろいにくいですし、取り合わなかったプレイヤーの店どりが有利になりやすいのです。
きれいに2軒ずつに分かれて事なきを得ましたが、これが元で逆側が3軒まで伸びると目も当てられません。
序盤恒例の流動資産の少ない展開もありましたが、比較的まったりとした感じになりました。2週目からルートどりの関係で、マークのないノースウエストのお店を買うことに。これが最終的な勝負のポイントになりました。
ストアブロックにお店価格 30%アップがヒットし、一等地が1170Gの超高額店舗に。このエリアだと他のお店が安いこともあり、ここが勝負になりそうな感じでした。なおかつ、反対側にあるパークブロックの一等地も押さえられていて、ゾーンにもなっていました。
こちらは、周回を重ねつつ、1Fの他の高いお店を押さえ、ちょこちょこと増資して行くことに。ノースウエストは株価30%アップが当たっており、間違いなく終盤の勝負エリアになると思って3軒まで載せておきました。
全体的にまったりな展開で、ストア+パークブロック所有者がどこでもカードとワープで1周くらいの差がついたということで、交渉が入りました。マーク周りのサウスウエストとノースイーストのブロックしていた1軒ずつを等価で交換し、3軒ずつを作ることに。値段はそれほどでもありませんが、サラリーを抑制するのには十分な手でした。
ここからもしばらくまったりとしていたのですが、こちらはノースイーストを増資する一方で、ゾーンになるノースウエストの株も99株持ち、ラストスパートをかけられる展開に。その頃に、パークブロックに5倍買いが入りいよいよ歩けなくなる展開がやってきました。
ノースイーストの方は相乗り株があり、増資チャンスもなかなかない状態というところで、79番でノースイーストのお店を3倍で買われました。ちょうど銀行方面を向いていたので、ここからノースウエストに乗り換えて、いつでも増資できる体制に。
なかなか増資チャンスがなかったのですが、3倍買いしたプレイヤーは流動資産が厳しくなり、相乗り株がじょじょに外れ、10株売り1回の範囲に。マークが外れたころに増資チャンスを拾って、増資したら 10Gほど上がり増資3回で届きそうな展開に。ここから、4軒目を5倍買いしてゴール可能な状態に。
というところで、大きな交換交渉が入りました。2Fのサウスウエストとサウスイーストを独占させる代わりに、1Fのハウスブロックとストアブロックを独占させるというゴール阻止の交渉に。差額500で成立しましたが、金額的には1F側がもっと引っ張ってくるべきでしょう。
これによって逃げ場がなくなり、1Fへ。増資チャンスを拾って 5000G のお店への挑戦をするハメになりました。目の前を増資されるもののうまくよけて、5倍買い。その後逃げ出した上で増資チャンスを2回拾って逃げ切りました。マハラジャが 4000Gを振り込んでいたので、場合によってはそちらで逆転があったかもしれませんね。
今回のMVPは摩天楼の別卓で、マハラジャで勝負を決めたプレイヤーが選ばれました。3の摩天楼はこれがあるから怖いですね。
ここからは、セルフ反省会を。今回は期間が短く、最低限の準備しかできませんでした。といっても表彰状をつくるという新しい作業はありましたが。
出席簿からの投稿メールが文字化けする軒は、一部環境で発生することが確認されています。管理、メール発送ができるものが他にないので、しばらくはそのまま個別対応を考えています。
マップ決めはそのままでいいですが、運営を考えると特殊ルールの入ったマップを削るべきかもと思っています。具体的には、ジパング(3)、ミッドガル(SP)ですね。8人規模だとちゃんとルールを把握しているプレイヤーがテーブルに1人必要ですからね。DS枠については、今回は開催がなかったので保留です。
次回は秋頃でしょうか。また楽しみにしています。