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● 第1回クリスタルカップ千葉予選のレポート ●

 2006年10月14日に新たな公式戦、第1回クリスタルカップの千葉予選が開催されました。今回は、新しい試みと言うことで全体的なことも含めてレポートしていこうと思います。


- 試合前 -

 今回も、また2時間かけて移動したわけですが、しっかりラーミア(P)を終わらせています。交通の要所を押さえると強いというのはありますが、アリアハン、ジパングを両独占したおかげで誰も賞金が取れず、破産試合になりました。歩くところがなく回れない場合は、賞金をもらいに行くほかないという状況もありえるのです。

 この日は、早朝に自身があった模様で、私のところは震度1だったのであまり影響がなかったのですが、出発地点の別方向の電車に影響が出ていました。と思ったら、最終地点は震源に近くしっかり5分遅れの電車になっていました。

 集合、買い出しあたりはいつも通り、近況報告とメンバー紹介はありますが、今回は千葉オフではないので賞品は一切ありません。というわけで、ここからクリスタルカップのルールをおさらいしましょう。

 基本的に、デフォルトルールを使用しています。ゴール条件はシリーズのルールにしたがい、空き地の制限はありません(改築は禁止ですが)。カジノは全シリーズ通して「スロットなし」です。

 開催マップは、予選/決勝ともに主催の選択したマップになります。このあたりは打ち合わせでも話題になったのですが、決勝戦のレポートあたりで書ければと思っていたりとか。

 順位はポイント制で、1位10点、2位6点、3位4点、4位2点、破産0点です。いわゆる関西ポイントで、「2位の価値が高くない」のが特徴になっています。破産させには +1点がつきます。

 予選通過は、3試合の合計ポイントで順位をつけ、上位規定人数が決勝卓にコマを進めます。同点の場合は、破産させの少ない方、直接対決で勝った方、総資産合計の多い方(目標金額以上は切り捨て) になります。なお、1ゲーム目の開始前に、決勝会への登録をするかどうかを選ぶことができます。登録は、予選会を通して1回しかできません(複数の予選会に参加することは可能です)。

 なお、予選の順位は、決勝の組み合わせに関係してきます。決勝の2戦で、各予選の同順位のプレイヤーとは当たらず、逆順位(5-順位)のプレイヤーと2回当たるようになっています。ということは、予選トップだと、他地区の4位と2回当たり、1位と当たらないということになります。

 ルールのおさらいはこんな感じでしょうか。


- 本戦 -

●1戦目 世界樹(SP)

 1戦目は SPの世界樹でした。今回も、ストリート紹介を入れていきます。

 スイッチによりマップが変化するストリートです。左右3エリアずつのループと中央上下の2エリアのブリッジからなるマップです。左右のブロックの間は、ホークマンで移動することもできます。スイッチを踏まれると上下2エリアがつながり銀行に行きづらくなります。空き地はないものの、かなりテクニカルなマップで、SPの中でも人気の高いマップのようです。

 序盤に「むりやりプレゼント」と「お宝発見」のカードが出て 1900G、1800G、1400G、1400G の1週目になりました。途中を省略すると、実はこの資産がそのまま最終順位になったわけですが、それにはいろいろと経緯があったりします。

 変なカードは出たものの、いきなり3軒に伸びたエリアはなく、ピクシー2軒と人面樹2軒くらいでしょうか。なお、ピクシーは高め 2軒でなおかつ、2週目の頭に単独増資が入っています。いや、この展開は「お宝発見」を引いたからではあるのですが、序盤の動きはマークに十分値するとは思っていました。

 さらに貧富の差が分かれたのは、ここで、お店を買いに出たプレイヤーのルートにいきなり増資済みの買い物料 300G越えのお店が現れたことでしょう。自主競売の末、このお店を踏んでしまいかなり苦しい展開になっていました。

 左側は、私もミノーン2軒にのばすものの、買いに行かれた店がブロックになっていたり、リリパッドが2軒になってたりします。右側は、奥にある大目玉だけ 2軒に伸び、他は手つかずの状態。ブリッジは人面樹が3軒に伸び、いっかくうさぎは安め 2軒の2-1-1でした。

 何周かして、左側の店の軒数が集中し、私は右側に 2軒ずつという伸ばし方になったものの、肝心なお店が押さえられていました。そして、おそらくこのゲームの 2つのキーポイントのうちひとつが人面樹の増資の遅れでしょう。

 ここは、比較的早いうちに3軒になり、トップが株を押さえに来ていたのですが、しばらく 99株を持った状態で放置。トップと私が株を買い足して、99 - 140 - 110(スロットで当てています) の相乗り展開のところで、所有者が、99株近く買える所持金があるにもかかわらず、別の株を買いに行きました。

 ここで、警告のため、相当のインサイダー遅れがないと宣言しない 10株売り宣言をターン終了時に実施。トップは、株数を減らして 99 - 100 - 110、有言実行でこちらも 10株売りで 99 - 100 - 100。ここでインサイダーが入り売り抜けて、最終的には 30 - 40 - 30 という株状況になりました。

 10株売り宣言の理由は、主に有効エリアのインサイダータイミングがあまりにも遅く、さらに長期になると全員相乗りも含めてトップが有利になるという展開が見えていたからです。ここで、99株積んで 140 - 198 - 110 であれば、58株差の有効エリアなので文句はないのです。

 おそらく、何も動かず、トップも株を抜かなければほぼ毎回 10株売りをしていたでしょう。株を抜いた場合は、あわせて株数を落として様子を見るでしょうか。いずれにせよ、ここは、最低 4回株買いが入っているので変動率は十分高いはずですから。

 店状況もよかったせいか、トップ争いはしていましたが、左側のエリアが手つかずで安全に回れるためいつ5倍買いで崩されるか分からない状態に。ここで、2位と3位がちょうど手詰まりの交換にはもってこいの展開だったのですが、ことごとく交換交渉拒否。これは、5倍買いで独占の目まであったので、プレイスタイル上あるえるとは思っていました。

 その上、勝負エリアの防衛増資コンプリートの上、仕方なく交渉材料を作るために 2-1-1 を 1-2-1 にする 5倍買いをしたら、程なく5倍買いで 2-2 に。さらに防衛増資まで入れられる始末に。数値の上ではトップ近い位置にいましたが、2位と3位がつぶし合っていてはどうしようもないと思っていました。

 その頃、右エリアは一人旅の状態で、店売りカードの関係もあり 3軒が2つという展開に。株をためて増資体制に入っていたのは目に見えていました。こちらもいっかくうさぎを5倍買いで3軒にするも、このエリアは独占まで伸ばさないとパンチ力はありません(収入源としては十二分に使えますし、実際に 2000G 以上は稼いでいました)。

 終盤になって強制売却カードを2枚引いたのが痛かったですね。店数の少ない世界樹では22番ですら使いにくいカードになりますから。これで、ミノーン3軒と、おおめだま独占にされて歩けない状態にされましたから。こうなると、必然的に客足は右側に流れるわけで、これでは思うつぼなのです。

 お互いブリッジの独占はとれなかったので、理想形は左右バランスよく歩きづらい状態にして、ブリッジに人を集めるという感じですから。

 勝負の行方ですが、私がミノーン3軒の出口増資に引っかかり、33番でその出口の店を売却して目標金額突破、次のターンに53番でゴールインでした。33番と53番を引かれたのでは仕方がないというコメントはありましたが、そうさせる布石が十分にあったと考えられるため、ここはあえて反論したいですね。

 個人的にミスプレイは多くはなかったと思います。それ以上に、場の流れが一定方向に向かっていてそれを止められなかった感の方が大きいですね。遅い展開にして有利なのは、大抵店を持っていて増資あまりのあるプレイヤーです。そうでない場合は場を動かすべきと思います。

 どうも、こういう重い展開で交渉もしてもらえないときは苦戦します。感覚的に、こういうゲームでは交渉を蹴ったプレイヤーが 2位でとどまることの方が多いですね。攻めどころを遅めるのもあるわけですが、手を広げる意味で序盤の流動資産は大事ですし、重要エリアには相乗り無視でも早攻めをするプレイスタイルというのはありますから。このあたりの話は、3戦目にも続きます。

●2戦目 ソフィーの洞窟(GK)

 2戦目は、GKのソフィーの洞窟です。いたスト2から登場のストリートですが、3でもストリートマップにリメイク収録されるくらい、人気のあるマップです。買い物料勝負のところも若干ありますが、フロア感のバランスやプレイヤーによっては数少なくなるかもしれない株購入のチャンスをどう活かすかが重要な、テクニックを要求される場所です。

 このゲーム、○ボタンの押し忘れでプレイ順が変更されていますが、そのあたりも影響が出たかもしれません。1週目「7」のワープに対して「5」のワープで追いかける展開に。宝石店を押さえられたうえ 1/2週できるという理想的な出方をされました、私は 1/4 周で脱出しています。

 この後からものすごく怪しい出来事が。宝石店所有者が脱出後「7」を振ったため、銀行をはみ出して残りのマーク回収のため B2Fへ。行き先はチャンスカードです。この前に、コンビニインサイダー阻止のため地下水の池の株を99株押さえたら、チャンスカードで73番を引いていました。いうまでもなく、コンビニインサイダー成功です。

 直後に 74番を引いていたのですが、株を撤収しておらず、宝石店を売却。コンビニからは200Gで2回の収入が入り、気づけば 4000G 近くの資産を1週目終了後に持つことに。そして、その資金を持ってB3Fに降りて一気に4軒まで伸ばし、宝石店に増資を開始。なおかつ、B3Fで商店インサイダーも成功しています。

 ここまで来ると、展開としてほとんど書くことはありません。ご推察の通りでトップは確定でした。

 省略した部分ですが、B3Fにいた長さと、リスクを取って3軒にしたかどうかで順位が変わった感じでした。実はB3F所有者は雪の回廊を3軒にしていたので、B2Fですらろくに歩けない状態だったのです。ここで、客足が鈍った影響でB2Fに3軒ができはじめ、私は B1Fを2軒で増資し始めるほかありませんでした。

 B3Fにはほとんど行かなかったものの、「黒ひげ危機一発」状態のチャンスカードはかなり怖いものがあります。最後の最後に見事に海賊が飛び出し目標金額達成。このとき、B2Fの 99株所有の状態で、増資できれば 2位と3位が入れ替わる場面で 3/7 の確率を引かれて増資され、順位入れ替え。次のターンにトップがそのままゴールテープを切りました。

 前の試合と打って変わって、かなり書くことに乏しいです。1週目にB3Fに飛び込んで 1/4 周しか回れなかったことと、B1Fで3軒が作れなかった(いや、これはかなり無理があります) ことくらいでしょうか。相乗りすると逆の株を買って終わりというのが目に見えていたので、おそらく出るべくして出た結果でしょう。1人をのぞいて誰も 10000G に届きませんでした。

 こういうゲームの時に、2位の価値が低いとモチベーションの維持がきついですね。実は、この順位が予選通過ラインに大きく影響している(ということは、最後の増資1回で予選通過かどうかが決まった)ということが、あとになって判明しています。

●3戦目 レインフォレスト(3)

 この時点で 2連勝が 2人出て、ポイント的に予選通過確定になった模様です。2戦目が早めに終わったので、時間に余裕のある最終戦になりました。マップはレインフォレストです。

 いたスト3 の中では、数少ない序盤の資金繰りが厳しいマップです。8エリアのマップですが、3つのループと飛び地からなっています。交通の要所となりやすい銀行周りと、回避不可能な飛び地が強いとされています。これらのエリアの動向を見ながら、あとは交通量をうまく制御していく感じになるのでしょうか。

 クリスタルカップ、このゲームに関しては、「ここは学習オフではない」というのを念頭に置いて、有利不利が絡むようなアドバイスはしない方向でいました。というのも、予選優勝決定戦と、通過ラインの兼ね合いが出てくるゲームでだったからです。この方針が、このゲームをとんでもない方向に向かわせたのです。

 ここは、感想戦の場と言うことで、学習オフさながらにいろいろと書いてしまいます。

 序盤は比較的まったりとした展開になりました。メインランドの空き地は 1人でヘリポートと税務署を建てていました。空き地のチョイスは非常に重要でノーコメントにしたのですが、個人的にはヘリポート2軒が凶悪と思っています。

 たいようタウン、あまぐもタウンは避けようとすればいつでも避けられる場所であり、買い物料はあまり期待できませんし、分岐からの距離が近い立地条件と、マーク集めに対するワープの重要性(マークは分岐点の近くにあるため、ワープで取ると大幅なショートカットになる)がありますから。さらに言うと、がけしたの遊園地、マイホームとの組み合わせまであったりするのです。

 私はというと、後追いであまぐもタウン2軒を取ったものの、全体的にお店が買えない病が発動したうえ、がけしたに捕まり周回が遅れていました。がけしたは、高めが残っている状態で空き地にヘリポートを建て受け入れ体制を作っていたのですが、この時点でワープに飛び込まれた上、がけした2等地を強襲されました。

 実は、がけしたに勢力を集中させるために(650Gを買うために)、ある程度店を競売に出していたりするのです。いや、がけしたは強力なのでこの妨害は想定内でした(逆に一等地含む3軒にされたらかなり厳しいと思うのですが、そのリスクを取ったのでしょうか?)。私はというと、自力で脱出してしまい、650G を買うために残した流動資産をもってサラリーを。

 この状況で、パピヨン通りが3軒に伸びていました。作戦上、左ルートを通ったときに避けられない、まじわり農園に軽く増資をして買い物料を狙うという感じで、立地条件のよさからすでに増資され買い物料が 200G になっていました。となると、自分の株をやるしかないわけで、あまぐもタウンの株を購入。運良く 4軒まで伸ばして増資チャンスを手に入れ、一気に流動資産を稼ぎました。

 この時点でお店状況はあまりよくなく、勝負エリアもない状態。この時点で、がけした高め 2軒含む 3軒+どぜう 3軒とか、パピヨンの安め 3軒+きりがおかの一等地含む 3軒という店状況のプレイヤーも出ていたのです。

 流動資産も早攻めではなくなりやすいということで、実行すると負けるというジンクスのある 2段ロケットを実施(そのために安めのお店を増資していました)。流動資産の関係から、スルーと思われたら、がけした所有者にボタンを押されました。4軒→1軒の買い物料は 3.25 → 1倍なので、700G のお店は 200G 越えになります。取られると歩きづらいのです。いや、流動資産はほぼ 0まで落ち込むはずですが。

 直後のサイコロで奇跡的に 1 を出して、直前停止に成功。すぐあとに競売が入り無事に売り抜け完了。株価がリセットされました。これで、流動資産を獲得したわけで、たいようタウンのやり直しをすべく 99株を再購入。といったところで、おそらくこのゲームの方向を決めるであろう事態が発生しました。

 ワープチャンスが出て、好きなマスに行けるというカードが。流動資産がそんなに多くなく、サラリーを見ながら危ないなお店を止めるのが筋ではあります。サラリーが狙えそうなところで、あいているお店は、パピヨン1等地の1軒と、先ほど切り離した 150G のお店。というところで、パピヨン見逃しで、切り離したお店を買われました。

 そして程なく、パピヨン通りが自力独占に。これは、お店状況、エリア状況から見て、明らかに止めるべき店が違うと思いました。右側に勝負できるエリアがある状態で、パピヨンの独占がいかに強いかは推して知るべしです。店のチョイスで助言できないのは、明らかに自分の利害関係に絡むからです。この時点では、決勝進出が 2位以上条件でしたから、実質ゲームが終わったと思いました。

 私の店状況は、たいようタウン3軒、どぜうウォーク 1軒(独占阻止)、きりがおか1軒(独占阻止)、ザ・がけっぷち1軒(3軒目になる)、レインボーざか1軒(独占阻止)、がけしたどおり1軒(ヘリポート、4軒目)で、どぜう3軒+がけした3軒と、パピヨン独占 + きりがおか 3軒のプレイヤーがいます。この時点でやるべきことは、交渉で場をかき回すことでしょう。

 がけした所有者も、パピヨン所有者も、それなりに流動資産が少ない状態が続いていました。どちらかが大きな振り込みをすれば、大きく足を遅らせるチャンスだったのです。が、ここからが苦難の第2章です。

 まず、パピヨン所有者ががけした通りに飛び込んだ瞬間に、キーとなるヘリポートを出して、どぜうの安め2軒をもらう交渉(どぜうは、はじめのうちはそれほど増資されていなかったのです)。がけしたにどれだけ価値を見いだすかにもよりますが、破産させまで狙わせることのできる交渉だったりします。これが3回くらいタイミングがあったものの、全然成立しませんでした。

 逆に、どぜう + がけした所有者が右周回に入ったタイミングが 3回ほどあり、きりがおか独占のお店を現金交渉で出そうとしたのですが、流動資産がないという理由で拒否されました。どぜう所有者の交渉が成立しなさそうな雰囲気があったので、ここはもっといい条件を出して粘るべきだったでしょうか。

 流動資産がないので、お店をもらってくる(たいようタウン2軒が浮いていたり、ザ・崖っぷちが浮いていたりしました)交渉もあるでしょうし、逆に交渉のキーポイントとなるがけしたのヘリポートとか、レインボー坂の1軒を出すところまでありましたね。といっても、ここでコマを出し過ぎると、1位と2位を確定させる交渉にしかなり得ないのですが、成立しなければやむなしかもしれません(店状況から、あまぐもタウンはトップを崩すエリアにはなり得ません)。

 あとは、レインボー坂の独占とたいようタウンの 1等地含む 2軒とかをやったのですが、こちらも成立しませんでした。店の軒数の差(お客さん付き独占と2軒)、3位と4位の交渉なので、動かないとますます不利になるという点もあったのですが、そもそも交渉を受ける気がなかった模様です。動かないと 3位、4位確定と思っていたのですが、(紆余曲折をさせたものの)最終的にはそうなっています。

 そうこうしているうちに「交渉材料にされると困る」という理由で、がけしたのヘリポートを 5倍買いされそうになったので、4倍交渉を入れました。いや、そういう理由なら「交渉材料にされないように、あらかじめ交渉でもらっておく」のが筋なのではと思ったりとか。そこまでもらうとなると、いろいろと複雑な交渉になりそうなきがします。

 がけしたの展開が動きにくくなった(といっても、4軒は取られているので、ヘリポートは風前の灯火です)のと、流動資産が増えて、状況が固まって、他プレイヤーに積極的に交渉する気がなくなったと判断し、さらなる作戦行動に出ました。自エリアは一応あるので、流動資産稼ぎのための自主競売です。これで、株を 250くらいまでのばせればまだ勝ち目がありますから。

 タイミングはよく見てということで、右周回に出た瞬間に、きりがおかの独占となるお店を競売に。これは、おおよそ 5倍で独占になりました。歩けなくなるのと、歩く気がないので、これは成功したと言えるでしょう。

 次は、逆方向のレインボーざかの独占店舗です。ここが高くなると、きりがおか所有者の出足を押さえるとともに、がけしたから右側に出たときに悩ましいことに(そして、順位上レインボーざかに客足が流れる)ことが予想されます。

 このお店が、全然値段がつきませんでした。いや、ボタン押し忘れがあったので、一度競売やり直しまであったのですが、レインボーざか所有者が 2倍程度の価格で全然ボタンを押さないとはどういうことでしょう? 競売やり直しの時に、キャンセル申し出まであるかと思っていたのですが、ルール上かなりグレーではある(おそらくアウトでしょう)ので止めました。

 再競売の結果、3倍程度で第3者に渡りました。これは、明らかに安いと思われます。増資はされていないので、直接的な利益は少ないかもしれませんが、5倍買いの価格/手間を考えると、最低でも 4倍はつけないといけないお店と思います(戦略上 5倍越えがありえます)。

 一応の資金は獲得したので、株を買って増資なのですが、ここで意外なところから 60株の相乗りが。いや、そこに相乗りをするくらいなら、他にいくらでも買うべきものはあるはずです。下手に 10株売りをされるとたまったものではないですし、上位に上がれる気配がないのですが、変なことをしつつ、ちゃんと勝利に向かう場面ではあるので、増資は決行しています。

 ラフプレイをされている感は強かったのですが、それ以上にお店にはまる機会は多かったですね。パピヨン独占とか税務署とか、どぜう3軒700Gとか、ピンポイントに高いお店にはまっています。こちらも資金注入のため、虎の子のどぜうウォークの独占店舗を切り離すことに。これが無事運営されたら、どぜう所有者の圧勝になるのは分かっていましたが、順位を上げるための手段です。

 これは、5倍越えの値段で引き取り手がつきました。ここまで来るともうどこも歩けないので、いかに大きな目で銀行から脱出するかしかありません。そうこうしているうちにトップの 2人がフリーで伸ばして 20000G を超え、いつ終わってもおかしくない展開に。私の状況では、10株売りをする気は毛頭ありませんでしたし、株を買う資金がなかったのですが。

 このトップ争いが意外ともつれました。トップが税務署近辺を歩行中。税務署からの直接収入があれば、逆転という場面でしっかり税務署を放出しました。これが 1500G 近い値段で売れ、うっかり止まって 5倍買いで買い戻すという税務署詐欺の状況までありえました。出目が足りずに実施できませんでしたが(過去に、7倍で売ったお店を 5倍買いしたことはあります)。

 チャンス79番で、がけしたの税務署を買ったら、そこから 2900G の収入があったりとこのあたりからかなり逆みたいな展開になりました。いや、103番で全員集合を戻すという大きな遅延行為もあったのですが。あとは、パピヨン近辺の強制移動で買い物料収入のチャンスがあったり、22番で 4000G の収入を出して 4軒に買い戻したりと見せ場は作れたかと思います。

 トップは 30000G ほどになりましたが、気がつくと 19993G の 4位でした。あの絶望的な展開からここまで持ってこられたのは評価に値するとは思いますが、最下位は最下位ですね。

 エリア展開から、どぜう + がけしたが強く、パピヨン + きりがおかが次点と思っていたので、交渉の動かし方もそれなりにしてみました。最初の交渉でがけしたを出してどぜうをもらおうとしたのは、パワーバランスの目的ですね。両方を運営させるのはあまりにも贅沢ですから。いずれにせよ、動かそうとしても動いてくれないのではどうしようもないのです。

 まとめと提言としては、「もっとエリアバランス、パワーバランスをよく見よう」ということに尽きます。レインフォレストのあまぐもタウンのみの布陣がここまで警戒されるとは思っていませんし、がけしたが早くに伸びたり、左右のバランスがとれて歩けない展開になったら、もっと楽にゲームが進んでいたことでしょう。逆に言えば、現金を持たせたらまずい状況を打破するためには何をすべきでしょう?

 あまりにも厳しく、納得もいかないような展開なので、おそらく過去最長のレポートになったかと思います。


 最終戦が長時間ゲームになったため、夕食もなく解散となりました。最終結果は 10ポイントの 7位で、予選通過にはなりませんでした。例のごとく、千葉まで送ってもらい終電の時間を見つつ夕食を取って解散となりました。

 クリスタルカップは初めての試みということで、これからどんどん変わっていくのではと思いました。決勝戦には出られませんが、補欠要因としてもしくは、報道として遊びに行こうと思っています。とりあえず、レポートはここまでです。


- おまけ -

 今回は、1日のオフにしてはやたら長いレポートですが、もうちょっとだけ続きます。クリスタルカップ全般のことを書いておきましょう。

 ルール全般は打ち合わせの時に見て確認したのですが、もう少し精査する時間があってもよかったかと思っています。大げさかもしれませんが、不明な点が出ると一番まずい部分と思うので(不測の事態が発生したときに、ルールの抜けはもめます)、一度添削モードで通読すべきとあとで思いました。

 打ち合わせで話を聞いて一番驚いたのは、予選会の日取りです。これについてはかなり厳しい言い方をさせていただきます。

 会場の都合があったとしても、関東の他のオフとバッティングさせるのは「もってのほか」と思いました。先発の調布オフの日程はかなり早い段階で見えていましたし、最近の関東オフでは席の埋まり方も遅いので、人数の取り合いが起こったら、とんでもないことが起こると思っていました。

 千葉予選も、関西オフとバッティングし、関西オフも千葉オフも人数が集まらないという自体になっていました。決勝会の都合や、会場の都合もあるのですが、この事態は重く受け止めるべきです。予選のメンバー不足の時は、どうするつもりだったのでしょうか? 大会不成立になる事態は「考えていない」ではすまされないと思います。(開始数日前から予防線は張りましたが。)

 千葉予選は、8人参加で 6人登録という状況でしたが、このくらいの人数になると、いたストができなかったプレイヤーが予選落ちという感じになってしまいますね。このあたりは、参加者が増えることで改善されるものと信じています。

 クリスタルカップはまだ始まったばかりですし、決勝が終わるころにはいろいろと見えてくるかもしれませんが、現状で問題だと思ったことを述べておきました。


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