2007年6月9日、第2回クリスタルカップが開幕しました。今回は、予選会場も3箇所に増えて、より予定が併せやすくなりました。今回は観戦での参加になったので、簡単にレポートしようと思います。
予選、決勝形式でおこなわれる「いただきストリート」の大会です。「いたストGK」「いたスト3」「いたストSP」から、あらかじめ決められた 3マップで予選をおこない、予選の上位が決勝に進出できます。
決勝戦も、あらかじめ決められた3マップで対戦をおこないます。最初の2戦で上位に入ったプレイヤーが決勝戦にコマを進めることができます。決勝戦の勝者が総合優勝になります。
ルールは、ほぼ各シリーズのデフォルトのルールを使います。差分があるのはカジノが「スロットのみ」になることと、空き地の改築は禁止ということくらいです。
今回の予選会では時間制限のルールが追加されています。制限時間内に終わらなかった場合は、全員にペナルティーが。規定時間を超えた場合には、ゲーム打ち切りで、さらにペナルティーが入ります。
大会の説明はこんな感じでしょうか?
千葉予選は遠征ということで、かなり時間をかけての移動になります。今回は実況も考えてノートPCを持っていったりで荷物が多かったりしました。移動中は「数陣タイセン」で順当に時間が過ぎていきました。
集合、会場への移動後、簡単にルール説明をして開始となります。開始前に、決勝戦への登録をするかどうかを決めなければなりません。複数の予選に参加することはできますが、参加機会で有利不利が出てしまうのを防ぐため、決勝へのトライアルは1回だけという制限があります。
今回は、8人全員がトライアルの宣言をしました。ということは、8人中3人の狭き門になるわけです。開幕戦そうそうかなり大変なことになってきた感じがします。
1戦目は、「いたストSP」から飛空挺です。マップ紹介はいつも通りにやります。
2つのループからなる6エリアのメインランドと、大小2つの飛び地の合計9エリアのマップです。大砲があるにはあるのですが、基本的にルートの自由度はそれほど高くありません。序盤から、2500G の豊富な資金がありますが、最大出目が「6」という足の遅さと、目標金額の高さ、飛び地の脱出しにくさもあり長期戦が予想されるマップです。
マークを無視して安い部分を回ることもできたりすることから、3時間という制限時間は短いと感じており、時間切れが続出するのではと思っているマップですね。一方で飛び地が決まれば短期決戦ということもありえます。
なお、このマップはエーテル、増資効果2倍など、強力な効果を持つチャンスカードが点在しています。あとは、飛び地マップということもあり、全員集合系のカードもそれなりに多いのです。
2卓の展開ですが、やはりかなり時間がかかりました。前半から出遅れるプレイヤーがいたりはしましたが、ゲームが決まるほどの流れはなく、高い店ができだすと周回しにくくなることから、展開が重くなったりするためどうしても時間がかかるのです。
飛び地は、染まりはしたものの火を噴くところまでは行かなかったようです。株が買いやすく飛び地の株がノーマークになるのは難しいことと、脱出率は低いものの飛び地の侵入率も高くないことが上げられるでしょう。酒場が決まれば話は変わってくるのですが、今回はそれもなかったですからね。
どちらも目標金額突破でゲームが決まりましたが、突破してからも多少時間がかかるのがこのマップですね。周回ボーナスは高いものの、エリア数が少なく賞金で突破した後でもう1周する必要が出てくることがあります。
プレイ時間はどちらも、3時間ぎりぎりという感じでした。展開によっては時間切れまであるかと思ったのですが、2卓とも時間通りに収まったのは珍しいかもしれません。他の場所での展開も楽しみですね。
2戦目は「いたスト3」から、ムーンライトクルーズです。独自のギミック「船」が初登場するマップです。このギミックはジパング(3)、ゴールドソーサー(SP)、世界樹(SP)、死の火山(SP)、ビュエルバ(P)と受け継がれていますが、SP以降は即座に向こう岸に到着する仕様になっています。
銀行を含む真ん中のブリッジと、2つのループからなる4エリアのマップで、比較的高いお店が点在しています。ループの構造は、飛空挺に若干似ていますが、こちらは船があるためトリッキーな移動が可能です。
ここも、無料増資、増資効果2倍、お店2軒買い取りチャンスといった怖いカードが多く、橋が通行止めになったり、船に乗れなくなったりで、移動制限がかかる場合もあります。すべての株が15%アップ、でたらめな呪文、建築ラッシュ、交通渋滞など番狂わせを起こすカードも多いですね。
こちらは、マップの構造は多少似ているものの、高いお店が多かったり、最大出目が7だったり、メインランドのエリア数が多かったりするので、若干展開は早くなります。といっても、周回を狂わせるカードはこちらのマップの方がひどいことになるのですが。
102番の出方が気になったのですが、変なタイミングで出なかったため、落ち着いた試合になりました。こちらは、エリア数が多いので、両側に拠点を作れたプレイヤーが有利に試合を進めていく感じでした。
1卓は順当に終了したのですが、もう1卓は、終盤の交渉からかなりゲームが荒れました。トップが目標金額突破し、周回して戻るだけというタイミングで、その周回のお店を交換交渉で独占に。ここまではありえる話ですが、ここからがすごい展開に。
運良く独占エリアの増資を成功させ、上位から 3000G クラスの買い物料をたたき出し、順位関係をそのままひっくり返す展開になったのです。しかも、強力なカードのひとつ増資効果2倍をゴール手前でたたき出して、そのまま終了かと思われたのですが、橋が通行止めの大番狂わせが。
もう1周でゲームがもつれるかと思ったのですが、順位関係は大きく変わることなくゲームセットでした。終盤まで沈んでたプレイヤーが逆転という結果になりましたが、この結果はなかなか予想できなかったのではと思います。
ゲームは、制限時間に余裕を持たせる感じで終了しています。
3戦目は、「いたストGK」のアメリカ大陸です。初出場は初代いたストです。ルートの自由度が少なく、買い物料勝負の典型的なマップです。高いお店が多く、3軒から派手な打ち合いが期待できます。飛び地のハワイはシリーズ唯一の7軒エリアです。株の伸びは悪いものの、4軒からの増資あまりが多く、7軒独占だと買い物料も爆発的に伸びます。
ここを最終戦にしたのは、得点調整がしにくいということにあるかと思います。何せ買い物料次第で順位ががらりと変わるマップなので、細かい調整ができないのです。あとは、破産も起こりやすく決勝進出の望みをかけるということもありえるマップです。
1卓は、気がついたら終わっていたというくらいの早い展開でした。テキサスの3軒から収入をもらって、シカゴの3軒を自力運営して逃げ切ったとのこと。170株単独インサイダーがきれいに決まるというあまりこのマップらしくない展開になりました。
もう1卓は、序盤からいきなり独占ができたり3軒ができたりと、派手な展開が予想されましたが、最大出目が「8」のせいか、出目が強いせいか誰もはまらず終盤まで来ました。株の押さえ合いをやっていたり、3軒からも増資を手控えるシーンが見られたりというのもあったからかもしれません。
最終盤は、10株売りで変動率が50%程度にまで下がっていた、序盤独占のサンフランシスコがとうとう火を噴き、4000G 台の買い物料が出てゲームセットでした。実は、下げ合いのタイミングで安めMAX増資をすれば、あっという間に決着がついていたということもありますが、まあ、展開とプレイヤー次第というのはありますからね。
ハワイも4軒まで伸びたのですが、所有者がシカゴに拠点をとったため活躍することはありませんでした。こちらは、2時間で収まるという早さでした。マップによるところもありますが、特に今回は短かったかもしれません。
時間が大幅に余ったので、エキシビジョンのタッグマッチのソフィーもプレイしました。パートナーを店売りにすると極端にきつくなるということもあり、流動資産不足をどう補うかなど、独特の悩みどころはありますね。ここは、プレイヤーとして参加しています。
まさかの超高速コンビニインサイダーとB1F独占でどうなるかと思ったのですが、B2FとB3Fに拠点を作り、増資しながら、税務署で現金輸送をしたり、配当金で儲けを出したりしつつ、輝きの宝石店で相手の資産を削って終了でした。定番化したら、別のマップでも試してみたいところですね。
アフターは、ラーメン屋で。いたストDSの準備などを中心に。今後の展望とかそのあたりの話でした。
千葉予選の総括ですが、前回予選よりも盛り上がった感があります。マップの選択もそうですが、特に最終戦のアメリカ大陸がキーを握っていると思います。時間制限のルールは、今回はペナルティーはなかったものの、これはこれで時短効果があったのかもしれません。
全員決勝のテーブルをかけたということもあり、対戦自体も非常に引き締まった感があります。通過条件は人数で解決すると思っていたのですが、今回はまさにそんな感じですね。
外からのアドバイスは、今回は厳密に適用しました。ピクトチャットでいろいろと会話をしていたのですが、テーブルには決勝条件も含め、一切の情報を流さないようにしています。まあ、最終戦がアメリカ大陸なので、微調整は難しいわけですが。
横浜予選、埼玉予選と進むにつれて、このあたりがどう変わってくるかも見物です。