2007年7月7日、第2回クリスタルカップの埼玉予選が開催されました。今回は3箇所での予選ということで、同じマップの対戦がこれだけ続くのも例がないかもしれません。いつも通りレポートをお送りします。
埼玉予選(決勝会もですが)の会場は南浦和ですが、この日はちょうど早朝に京浜東北線と武蔵野線の両方が止まるという珍しい事態が発生しました。南浦和に停車するすべての路線が止まったということで、参加者にも影響がでるのではと心配になりました。
武蔵野線は下りは大丈夫だったものの、上りが遅延したりとか、その他諸々の影響で 10:00 になっても会場が開かず、若干押し気味になりました。セッティングも含め 10:45 くらいに完了し 30分押しでのスタートになりました。
マップ紹介は省略して、いきなりのゲーム展開へ。このマップが一番時間制限で厳しいところですね。
序盤は、2軒2つを取って、後は要所を押さえるという展開になりました。比較的展開が緩やかだったということで、飛び地のインペリアルの株を持って木の店インサイダーを試みるも、ピンポイントに飛空挺乗り場を取られて失敗に。ただ、この株が後々の展開に影響を及ぼすことに。
本土は、強いとされているプリマビスタと、お店価格が平均しているファルコンが3軒ずつになり、歩きにくい展開に。飛び地は、飛空挺乗り場は取られたものの、インビンシブル2軒、ヒルダガルテ2軒で、それなりの形になりました。途中、全員が飛び地滞在という事態にもなり、若干重い展開になりました。
中盤からは、若干店が固まってくる展開に。ヒルダガルテは 5倍買いで独占に、ファルコンも3軒と独占を行ったり来たり、レッドローズも同じ感じですね。インビンシブルは2軒2軒から5倍買いで伸ばしてくる感じに、飛び地もインペリアルが3軒、ラグナロクが2軒2軒という分かれ方で、どこも微妙に歩きにくい感じでした。
勝負を決めたのは、飛び地になりました。ルートどりの都合上、独占のプリマビスタ方面に向かうしかない展開で、願ってもないラグナロク突入のチャンスが。ここで、5倍買いした飛空挺乗り場から、インペリアルの飛空挺乗り場に飛んで独占。相乗り株があって、変動率こそかなり悪くなっていたものの飛空挺の飛び地の脱出率はかなりもののです。
結局、逆のヒルダガルテも3軒まで伸ばして、お客さんを捕まえて目標金額突破。その後も、趣味の増資を繰り返して、3000G の収入をもらったりで気がつけば 30000G 越えで自力ゴールインでした。
酒場の絡まない飛び地ゲームになったわけですが、これはプリマビスタが伸びて、2人が右周回をする展開になったためでしょう。右側の飛び地は危険度が高いだけに、警戒されるとよけられる傾向にありますからね。扱いは難しいですが、飛空挺の飛び地の怖さを知った展開になりました。
もう1卓は、若干長期戦でしたが、制限時間 7分前に終わりました。今回はピクトチャットでの実況があったわけですが、参加者が 6人とかというすごいことになっていました。こういう実況スタイルも面白いものがありますね。
2戦目、ムーンライトクルーズは、序盤からいきなり 3倍買いでレッドブリッジが3軒になるものの、相乗りが入り比較的ですがまったりした展開になりました。
今回は店どりがそれなりに好調で、独占こそなかったものの 2軒が3つという状態に。3軒まで伸ばしてインサイダーをして、乗り継ぎまくるということにしました。途中で 13番を引いたのですが、これが103番で戻されてチャンスカードも怪しい状況になってきました。
早い時期に左上の奥目が 3軒まで伸び、歩きにくくなるかと思ったのですが、単独株をためた分増資のタイミングも若干遅れ、ワンサイドゲームにはなりそうだったものの、逆に交通の流れを作る展開になりました。
左下の奥目が1等地含む2軒になったのですが、その周回を歩くことはなく、片側に店がよっていた状態でじょじょに増資あまりがなくなり手詰まりに近い状態になっていました。
そんなタイミングで、左中央の2エリアを独占どうしという条件での交換が入りました。最下位プレイヤーが絡んでいたのですが、150株越えの大きな持ち株で一気に状況がひっくり返る展開になりました。こうなると、株を買いに行けないのが一番厳しいのです。
こちらも、全員でクルージングのイベント時に5倍買いで独占を入れたものの、左周回で増資チャンスをひろいつつ殴り合いに勝ったプレイヤーの勝ちという非常にやりにくい展開になりました。
流動資産は多少余裕があったので、後は22番などのカードを狙って 3000G くらいを稼ぐしかないということで、独占エリアの空増資を実施。これが最終的な勝負を分けることになりました。
独占エリアができると弾かれるプレイヤーも出てくるということで、全員が右に向かって動いた矢先に、残り4枚のカードから、橋が通行止めのイベントが、ターン数も 6ターンとかなり長く勝負を分けることになりました。船は全部右側に行っていたので、2人は助かりますが、1人取り残されることになるのです。
そして、船がなくなり、目の前に空だき3回の 7000G の店という場面で「1」が。これで、一気にゲームが決まりました。当事者はカジノのワープで脱出したわけですが、あまりにもリードが大きく、殴り合いのインサイダーではとうてい追いつかないくらいでした。
このマップは少なからず殴り合いになりやすいわけですが、ここまでの空増資が成功するのは珍しいですね。
通過条件に全く絡まないところで、2連勝して最終戦へ。
序盤の店どりは2強2弱という感じになりました。こちらは、サンフランシスコ、コロラド、テキサス、ニューヨークと手広い展開になり、相乗りをある程度無視しての増資攻勢に。サンフランシスコの独占のチャンスは崩れ 2軒まで落ちたものの、テキサスが3軒で生きる展開になりました。
ややあって、ロサンゼルス、シカゴが交渉を絡めて伸びだしてきたのですが、ハワイも染まりだしており、交渉で店を出して5軒まで伸びるようになりました。こちらは、テキサスの独占が条件になってきて、あと 5000G がきつい状況になっていました。
そうこうしているうちに、シカゴの相乗りなどで怪しくなってきたと思ったのですが、そんな場面でハワイへ突入。ハワイは、防衛増資済みで、1軒だけ大当たりが入っていました。1周目はよけたものの 2周目にヨットハーバーに当たり 5700G の振り込みで目標金額突破。最後はあっけない幕切れになりました。
これは、ハワイ所有者がうまく現金を引っ張ってきたのが勝因でしょう。あと、形として独占ができず2000G越えの店が本土に全然なかったのも、ハワイが生きる形になった一因かもしれません。
押していたものの、最終的には 19:00 前には終了していました。やはり後半の2マップは早いですね。
埼玉予選の総括ですが、細かいルーリングの話は、反省会向けの話題がメインでしょうか。ゲームごとにという意味では、特に問題はなかったのではと思いました。
あとは、ギャラリーも横浜予選以上に多かったのですが、ピクトチャットがうまく作用していたように思いました。使いこなすのにはそれなりの感覚、センス、テクニックがいると思いますが、複数人だとだいぶ楽しいですね。