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● 第2回 いたストDSオフのレポート ●

 2007年10月6日から10月7日にかけて、第2回いたストDSオフが開催されました。第1回は参加できなかったのでレポートしていませんが、今回はスケジュールがあったので参加してきました。今回もレポートをお送りしましょう。


- 1日目 -

 1日目は、フリープレイの日です。いつもの関東オフでは大きな機材の搬入があったり、比較的時間が厳しくなりやすいので集合時間前に人が集まるのですが、今回は非常にまったりとした立ち上がりになりました。

 机を出して、電源を取れば準備完了というわけですが、とりあえず、マップ選択スロットの入ったノートPCと、いたストモバイルなどのコネタを用意しつつという感じになりました。

●フリープレイ1戦目 カンダタ遺跡

 今回も、いつも通りマップ紹介をしていきましょう。「カンダタ遺跡」は7エリアの比較的小さなマップです。スイッチにより飛び地と本土のつながり方が変わってきます。銀行をつなぐ 3エリアが恒久的な本土で、それ以外の2エリア×2がスイッチにより本土になったり飛び地になったりします。

 最大出目が6と小さく、お店の回避率は比較的低めです。買い物料勝負になりやすいというのはありますが、スイッチの関係で事故も起こりやすいです。

 序盤は、それなりに店が買えて周回もできていました。銀行周りのドラゴンキラーが 3軒まで伸びたのですが、他の3剣持のプレイヤーが 198株のブロックに走ったので別のエリアを育てることに。株を買うチャンスが少ないマップなだけに、このあたりの駆け引きは難しいのです。

 事故の起こりやすいマップということはありますが、全員が1エリアずつ持ち合う形になりました。6軒エリアのそうこのつぼが1周で 5軒まで伸びたりという事故もありましたが、DSにしては珍しくつかみ合いの形になりました。

 中盤以降は、チャンスカードに嫌われた感がありました。5倍買いで4軒に落とした後に、74番の強制競売で 2倍で買い戻されたりとか、そんなこともありました。

 終盤は、持ち合いの関係上ノーマークだったプレイヤーが、にわかに伸びだしてきました。そこそこ事故はあったものの、大きな事故もなく伸びるチャンスがあったのが原因でしょう。結局目標金額が 16000Gという低さで、最後の交渉もかいくぐってゲームセットでした。

 このマップの場合、エリア数が少ない割に、最大出目が小さくスイッチで同じ所をぐるぐると回れるので、店が固まりやすいようです。自分を伸ばすか、相乗りするかの判断が難しいところですが、株を買うチャンスも少ないので、基本的に上がる株を買うというのが目的になりそうです。

 5倍買いのチャンスはそう多くはありません。狙ったときに着実にというのが一番ですね。80番の建設ラッシュが登場するので、このあたりの動向には要注意です。

●インターミッション1

 昼の時間も余裕があるということで、普段は安定して食べにいけないつけ麺をひさしぶりに食べました。中目黒開催のオフも一時期よりは少なくなったので、こういう機会は大事にしたいものです。カツは比較的ありつけるのですが。

 あとは、最近購入した「ピクトイメージDS」をプレイしています。ルールはいろいろとありますが、親のプレイヤーが描いた絵を当てるというものです。このあたりの話は、次のインターミッションの時でも。

●フリープレイ2戦目 マリオサーキット

 2戦目は、メンバーを入れ替えてマリオサーキットをプレイしています。「マリオサーキット」は4軒7エリアの比較的小さなマップです。ダウンロードプレイでも選択可能なマップですね。

 3つのループからなっており、1周で銀行を2回通過するようになります。ルートの自由度はそれなりにあり、真ん中のループは何周でも回ることができます。

 ここは、1周目からいきなり事故が起こりました。2回通る店が2軒あるシケインがいきなり独占になり、そこからある程度の収入が入り、インサイダーが入ったことから周回できないような展開になりました。

 こちらは、他に2軒、3軒をちょこちょこと取っていき、周回しなくてもいいような展開を作りました。中盤は、他のプレイヤーの収入と株儲けでトップに立つ場面まであったくらいです。が、展開上3軒を作ってからはお客さんがある程度流れるようになってしまい、銀の店クラスの買い物料がでてくることに。

 周回できない展開で、1000Gを超える収入が入るとかなりゲームが決まった感じになり、最後は83番のバシルーラから 3000G 越えの収入をたたき出しゲームセットでした。

 中盤まではじりじりした展開になりましたが、やはり交通の要所の独占は強いと思ったのでした。

●インターミッション2

 ここのインターミッションは、「ピクトイメージDS」と「サケブレイン」に分かれました。イメージ伝言は、90年代にはやったクイズ番組のアレなのですが、実際にやってみるとその難しさがよく分かります。

 こちらは、制限時間も 15秒と 1.5倍ですし、色ペンも使えるというのは大きいですが、6人でプレイして 12問中正解はたったの1問でした。これも連帯感があっていいですね。

●フリープレイ3戦目 魔神像

 3戦目のフリープレイは、リクエストがあったので魔神像をプレイ。4軒10エリアと序盤で登場するマップの割に、このゲームで2番目の広さを持っています。飛び地と大砲もあり、いたスト2でいうところのクローバランドみたいな位置づけになるでしょうか。

 序盤から、周回もスムーズで、左胸と頭を2軒ずつとそこそこ順調でした。右胸と腹が早いうちに3軒になり、相乗りを進めるものの、若干店どりで不利な展開に。右胸所有者は飛び地まで持ち出すようになって、怪しい展開になってきました。

 こちらは、交通の要所を押さえることを考え、4倍交渉で左胸を3軒に、後はチャンスがあれば5倍買いをと思っていたところで、チャンスが訪れました。流動資産はかなり減ったのですが、直後にチャンスカード81番を引き、増資→いただきが確定するという珍しい現象が。ここで 4500G ほどをもらい一気に戦える展開になりました。

 あとは、飛び地所有者などとの我慢比べという感じです。中盤からは比較的株を買いに走りやすいので、どうしても押さえあいの展開になりますね。今回は、左胸のゾーンが遺憾なく発揮され、要所で着実に収入をもらって気がつけばセーフティーゾーンに入っていました。

 後は帰るだけというところで、飛び地に踏み込んでしまったものの、2の後のチャンス52で一気に大砲へ。これが決まり手になりました。

 左右の胸は避けられないエリアでとても重要です。前回プレイ時は勝ちきれなかったのですが、通常の展開だとやはり強いですね。ゾーンを保つために店の価格を高くしておくことも重要でしょう。

●終了後

 1日目終了後は、いつも通りカツでした。今回はひさしぶりに特まで注文しました。去年ほどの頻度はないもののやはりいいものですね。

 その後は宿舎待機組で、アナログゲームをいろいろと。Treasure Box(創作ゲーム)、グリード、シティープラン2.0をプレイしています。

 まったりした後、ちょっと早い時間帯だったので、ピクトイメージDSをここでもプレイしました。いたストオフのように、DSの数がそろい 4人以上の大人数でプレイする機会が多いのであれば、かなりおすすめできる作品だと思います。絵心はなくても、気持ちが伝わればそれでいいのです。

 ちなみに、今回のオフでの一番のネタは困ったあげくに残り30秒で「サンソフト」と書いて、全員が納得した作品ですね。


- 2日目 -

 2日目は、大会形式です。DSのみという制限はありますが、得点計算が他のオフと若干違っているのでその辺の紹介を。

 順位点が1位8点、2位5点、3位3点、4位1点です。順位点の他に総資産 20000G達成で +2点、12000G達成で+1点のボーナスがあります。破産させ+1点、破産は順位点が0点です。ただし、資産点があるので破産させでも 9点しか行かないケースもあります。

 総合順位は、ポイント→優勝回数→破産させの少なさ→得失点差(失点は20000Gからの差分、トップは全員の失点を加算)→惜敗率(20000Gベースの達成率、目標金額達成の時は99.999%として計算)という順で決まります。

 対戦組み合わせはスイスドロー方式です。1戦目はランダムですが、2戦目以降はそれまでの総合順位で対戦相手が決まります。マップは、事前決定当日発表、カジノはすべて、目標金額は20000Gへ補正。空き地は改築なし、建設制限もなしです。

 関東オフに近いルールですが、対戦組み合わせが若干動きにくいという特徴があります。また、2位でも総資産達成の度合いによっては、けっこうなポイントが稼げることになります。


●1戦目 ピーチ城

 1戦目はピーチ城です。4軒6エリアの本土と、6軒2エリアの半分飛び地のエリアからなっています。スイッチを踏むことで飛び地になったり、合体したりという感じです。周回は、合体した状態ではマップの半分、飛び地の状態では本土全部を通ると1周です。

 分岐が少なく比較的ルートの自由度は低いです。なので、3軒以上を集めて買い物料勝負の展開に持ち込むことが多いです。お店価格が安めな上に、初期資金が 2000Gあり、本土のエリア数も少ないので、3軒にした直後から増資を始めることも不可能ではありません。

 序盤からいきなり、銀行近くが3軒になり、増資で630Gのお店ができました。2周くらいで止まってしまうとそのままゲームが終わりかねないような店ですね。他のプレイヤーは店どりもそれほどよくない状態が続いていました。

 トップの勢いは止まらず、飛び地を3軒、3軒という形に持ち込み、両方の空き地を確保し盤石の体制を気づこうとしていました。こうなると他のプレイヤーにできることは相乗りをして様子を見ながら、反撃のチャンスをうかがうことくらいです。

 飛び地の影響で、2人がへこんでいる状態で、こちらが本土の店どりがそこそこよかったこともあり、戦える形になっていました。2軒2エリアから、動き回る展開の始まりです。

 手始めにビーチの部屋の3軒目を、7倍の値段で指し値交渉し3軒に。その後、交換交渉で執務室の一等地と玉座の一等地を等価交換で3軒ずつに。さらにその後、ピーチの部屋の独占店舗をこれも7倍で指し値交渉し独占というところまで持ち込みました。

 この頃には飛び地も4軒を超えていて、増資が入って目標突破という場面まで来ました。ここからが勝負の分かれ目になりました。まずは、独占店舗で道を阻んで遠回り、直後に等価交換でお互い独占を取ることにしました。

 ここからが、スイッチでトップが飛び地をぐるぐると回る展開に。こちらは、周回をして目標金額を若干突破したものの 13番を引き 2000Gのダウン。飛び地をぐるぐる回って増資をしていればゲームが決まるという展開だったのですが、チャンスカードに答えが隠されていました。

 79番で飛び地の神殿を3倍で買い取り、直後にトップから直接いただきで 2200G を払わせて逆転でゴール可能な状態に。あとは、振り込むかどうかと徒競走の場面になったのですが、中盤で5倍買いした気球乗り場にたどり着き一足先にゴールしました。

 飛び地がもう少し火を噴いたりしたら、あっという間に勝負が決まるほどのワンサイドゲームでしたが、動き回った結果勝負をひっくり返しました。中盤からは、追いかける側のペースになったので、負けているけどあまり負けていない気がしていました。

 ピーチ城は、本当に交渉が怖く面白いマップですね。買い物料勝負ならではの戦い方という意味では、交渉で回すアメリカ大陸に近い感じなのかもしれません。

●2戦目 ドルピックタウン

 2戦目は、ドルピックタウンです。3つのループからなる 8エリアのマップで広さがあります。銀行周り、分岐点近く、奥目のエリアとそれぞれ特徴があります。また、2つの大砲は大きなショートカットができたりするのでここをいかに有効に使えるかもポイントになるでしょう。

 ここは、序盤から店どりもよく、スムーズに進んでいきました。早い段階でリコハーバーを3軒にし、ピンナパークの一等地を3倍で売って、2軒にして、流動資産にかなり余裕ができました。周回も早かったので、交通の要所となるリコハーバーを増資して、ピンナパークの株を持ちつつ、相乗りに徹することにしました。

 中盤までは店状況もそれなりだったので、そのうちに周回数を稼いで5倍買いをして勝負を決めようと思ったのですが、なかなか思うように店に泊まれず、銀行周りがどんどん固まっていく展開に。

 このあたりは、相乗りを駆使したり、5倍買いを駆使したりでほぼ押さえ込んだのですが、エアポートだけが独占状態のまま残ってしまいました。そうこうしているうちに、交渉が入りシレナビーチ、マーレのいりえ、モンテのむらが育ちはじめ、安全な周回が消えていました。気球乗り場も中盤で5倍買いされて足もない状態になっていました。

 所持金のアドバンテージがあっても、株を押さえに走るだけでは自分で展開をコントロールできず、目標金額直前で詰まる展開に。そうこうしているうちに、エアポートに景気回復の3発と、64番の株価 30%アップがあたり、一気に目標金額突破に。歩きにくい展開が客を銀行周りに寄せる結果になり、買い物料収入が入りゲームセットでした。

 最後の最後にポイントになったのは、決勝順位を見越した増資が入ったことでしょう。2回増資で目標突破という状況で、1回目の増資が入り、この結果 20000G達成の得点を獲得しました。押さえ込んだ展開から、トップ以外が一気に抜け出したための動きでしたが、これは株を離さずに正解だったと思います。

●3戦目 クッパ城

 最終戦は、最終戦にふさわしそうな「クッパ城」になりました。マップ自体はいたスト3のホラーハウスのリメイクです。10エリアのマップですが、最大出目6に変更されたため広く感じるようになりました。分岐が独特で、同じ所を通りやすくなることから、エリアが固まりやすいという特徴があります。

 ポータブル以前の資金の厳しいマップですが、初期資金 1500Gはかなり少ないです。空き地が多く、どこに何を建てるかも勝負の分かれ目になります。

 序盤から、銀行周り2軒でインサイダーを成功させ、頭ひとつ抜け出しましたが、そこからはあまり店が買えず、じりじりした展開になりました。やはりマーク近くの分岐は店が固まりやすく、早くもハートとダイアが3軒ずつと歩きにくい感じになりました。

 周回の早さの有利不利はあったものの、流動資産の少ないプレイヤーに空き地が入り、銀行周りの2つの関所を押さえたり、3軒の残り1軒を神殿でブロックしたりと時間がかかりそうな展開でした。ここで、独占崩しの空き地に土地屋が立つという珍しい展開が見られました。

 神殿、関所が残っておらず、木の店は資金の都合でNG、気球乗り場、酒場は悪用されるおそれあり、サーカス小屋も自分が止まれそうにないので今ひとつというネガティブな理由で選ばれたものです。

 中盤以降は、交渉が起こりにくい展開になったので、変わるマークの隙を突いて周回し、神殿に止まったら5倍買いというのを繰り返す感じになりました。10000Gくらいではけっこうさがあったものが、16000G くらいでほぼ横一線の展開に。こうなってくると銀行周りの関所が面白い価格になってきて、3人連続の5倍買いという珍しいシーンも見られました。

 終盤は、賞金をもらって安全に周回すれば勝利というプレイヤーと、株をため込んで増資すれば勝利というプレイヤーに別れる感じになりました。何度も神殿に止まり延長戦になりましたが、最終的にゾーンを張れる形になって、収入が転がり込み目標金額突破。セーフティーリードを保ってぎりぎりのゴールでした。

 プレイ時間 3時間、DSにしてはかなりの長期戦になりました。勝因は、銀行周りの4軒と、神殿、クラブの6軒中4軒という大規模なゾーンが張れたことでしょうか。関所含みの4軒の形に持ち込めたのが勝因なので、中盤の奥目3軒目の5倍買いが運命を決めることになったみたいです。


 最終戦は勝利条件だったため、2勝して総合優勝を獲得しました。ここのところシルバーコレクターの状態が続いていただけに、うれしいですね。3戦とも力押しで勝ちきる展開にはならず、交渉、株の持ち方、5倍買いと神経を使う試合が続きました。

 DSのみのオフは初参加でしたが、やはり荷物が少なくてすむのがいいですね。マップのバリエーションの問題もありますが、いろいろな形式でプレイできればと思っています。


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