2005年7月30日に、第9回さいたまいたストオフがおこなわれました。なんと、7月は2回もさいたまオフがあったことになります。今回は 12人規模の個人戦ということですが、さいたまオフでは初めてランダム選択のマップでの開催になりますね。今回もレポートをお送りします。
前回のオフから間がなかったということもあり、募集期間も短めだったのですが 12人が集まりました。いつもなら、参加者にマップが公開されているところですが、今回はランダムに決定というのが明らかだったので、特になにも準備しなかったですね。
今回は、新しい会場ということもあり、時間に余裕を持って会場入りしました。新しい会場について、レポートすると、広さはさいたまオフのいつもの会場よりも若干広く 3卓なら余裕でプレイできます。建物自体は、多少古い感じはしますが、設備として問題はないでしょう。
入り口の扉は気をつけないとロックされない状態になるので、出入りの際には要注意ですね。どうしても音や声は外に出てしまいますから。なお、場内は全面禁煙、コンビニは近くに何件かあります。備え付けのテレビが 2台使えるのは大きいかもしれません。
というわけで、セッティングも一通り終わって、軽くあたま塾をプレイしているうちに開始になりました。
本戦に入る前に、さいたまオフのルールを軽くおさらいしましょう。
目標金額は最大値を設定し、サラリー/賞金獲得後、本来の目標金額を超えたらゲーム終了を選択することができます(ただし、1位の場合は強制的に終了です)。
2位以下確定ゴールがなく、安心して株を買いに行けることが大きいように見えますが、一番の違いは、サラリーの額が比較的高い 3 と SP でサラリーゴールがあることでしょう。終盤のサラリー額は 1500G 〜 2000G 程度になるので、マークさえそろっていれば、サラリーゴールで一気に逆転ということも十分にあります。
空き地は、コンビニ/木の店をのぞいて、1人のプレイヤーが同じ種類の建物を 2つ以上建設してはいけません。5倍買いなどで入手するのは OK です。
あとは、GK と 3 でカジノが「全部」になっていることでしょう。最近のシリーズからプレイした方には、「ルーレット」マスには要注意です。
1戦目は、抽選の結果「ジパング」になりました。さいたまオフでは初めてでしょうか? 今回もマップ紹介をしていきましょう。
ジパングは「いたスト 3」の最後のマップになります。最初は 5エリアだけの小さな、かいがら島のようなマップですが、チャンスカードで島が浮上すると、最終的には 11エリアまで増えます。本州と島の間は船で移動するようになっています。
この特殊な構造から、登場するチャンスカードが大きく制限されています。ワープ系のカードは、でたらめな呪文をのぞいていっさい出ません。これが大きな違いになるでしょう。
なにも島が出てこないうちは、かいがら島と同じですから、いかに 3軒以上のエリアを作るかが重要になってきます。資金にも余裕があり、サラリーもそれなりに高いので株も買いやすいです。島が上がると、ルート取り、エリア取り、株の買い方などがトリッキーになってきます。
展開は、30分で終わるゲームから 3時間30分くらいかかるゲームまでさまざまです。難度は高くはないものの、クセのあるストリートですね。
ジパングは普通にプレイするとゲームが終わらなくなる可能性があるので、さいたまオフでは追加ルールがあります。本州以外の島での移動制限があり、おおよそ 1周までしかできません。
長くなってしまいましたが、本戦のレポートに移りましょう。
いつも通り、本州ではほとんどお店が買えない展開になりました。序盤で 3枚目のチャンスカードを引いたときに 13番が出たのですが、損害がありませんでした。ちなみに、本州は 3エリア、3軒という所有状況でした。
ただ、3軒以上のエリアが完成するという事故は序盤にはなかったので、まったりとした展開になりました。お店がなく、流動資産のあるプレイヤーと、お店があって流動資産のないプレイヤーに別れた感じですね。
関東がいち早く 3軒になり、全員の相乗りをうけて、増資されていないのに株価が 30G になっていました。予想変動率は 250% くらいでしょうか。1等地が抜けていた状態なのですが、780G の増資でも 26G くらい値上がりするものと思われます。250株で増資したら、1回で 6500G くらいの上がり幅がありました。
ところが相乗り警戒で、増資が入らなかったのを見て、変動率の高さを警戒して一気に10株売り構成を入れました。まあ、20G 程度まで落ちればと思っていたのですが、最終的に 15G を切るくらいまで下がりましたね。
そうこうしているうちに、九州が上がって、うっかり 3軒所有の相乗りに成功し、お店はないものの、島の上がり具合でまだまだ戦える状態になりました。本州にはまだ高いエリアがなかったのです。
2つ目に上がったのは佐渡でした。コマの配置とサラリーの早さの都合から、一番乗りに成功。2軒入手して戻ってきました。佐渡が上がってからと、上陸時、戻ってからの計3回株を買って、一気に 250株近くまで所有することに。相乗りもされていましたが、変動率が上がったということで放置していました。
直後、チャンスカードで 102番を引いて、一気に佐渡を独占。これがゲームを分ける結果となりました。増資チャンスは拾えなかったものの、198株クラスで何回も増資をすることができたので、10000G 程度から一気に 20000G くらいまでのばすことができたのです。
以降は、10株売りが怖くなっては来たのですが、安全地帯を確保しつつ、サラリーをもらって 5000G を稼ぐ作戦に鞍替え。どこでもカードが 2枚手に入るという幸運も手伝い、2回目のサラリーで目標金額に達成しました。
ワープ系のカードがいっさいないというのもありますが、このマップで願ってもないタイミングで引く 102番はめちゃくちゃ強いですね。
2戦目のマップ抽選は、私がカードを引いたのですが、よりによって出たのがいたストSPの1番目のマップでした。チェックしてみるとタイクーン城とのことでした。
タイクーン城は、大きな外周と、中央のぎんこうに抜ける道から構成される 6エリア 30軒のストリートです。エリア数の割に店数が多いのが特徴的ですね。資金の割に高い店が点在しているので、序盤の資金繰りには気をつけたいところです。
序盤は、高いお店をつかんだということもあり周回が遅くなった上に、資金もない厳しい状態が続きました。ぎんこう周りの風の神殿は 2軒までのばしたものの、増資を期待するのにはあまりにも伸びないエリアですから。
そうこうしているうちに外周がじょじょに伸びてきました。このマップでは、外周は 5〜6軒エリアなので、交通の要所を含む 3軒とかそういうことになりやすいのです。
あまりにも資金繰りが厳しいので、750G のクリスタル屋を手放すことを視野に入れていました。2人に3軒が完成する状況だったのですが、あくまでも競売に出さずに交渉で動かそうとしました。現金で 1100G とか、いろいろな条件が出ていたのですが、エリアを取るという意味で、ぎんこう周りと等価交換で解決しました。
その後しばらく、つぶし合いの展開になって、周回やインサイダーができたこともあり、ある程度勝負に参加できる形になりました。
最終的には 5倍買いされて流動資産が増えたこともあり、ぎんこう周りが 2人でそれぞれ独占まで伸びました。こうなってくると、序盤から流動資産で優位に立っていても株が買えない展開になってきます。
終盤は、マッチレースになり全員が目標金額の 15000G を超えていました。最後に勝負を分けたのはサラリーゴールと、増資あまりの差だったのかもしれません。独占の増資あまりが 9倍の SPでは、あまりに安いエリアは増資しきってしまうのです。
結局、最後のターンで 490G の収入があり、直後にサラリーゴールをされてゲームセットでした。490G の収入で 2位に浮上しています。
3戦目は、残り時間の兼ね合いもあり、いろいろと協議した結果、雷平原(SP)に落ち着きました。
雷平原は、9エリアからなる比較的オーソドックスなストリートです。通行料の高いところや、2エリアからなる飛び地など、エリアとして見所も多いですし、ぎんこうを通過する頻度も高いので株の持ち方も重要になってきます。総合力が要求されるストリートだと思います。
ここは、序盤から荒れた展開になりました。クサーリクに建てた神殿からいきなり 2回の収入が入り、資金力に大きな差が出始めていました。ただ、SPにしてはエリア数の多いマップなので予断は許せない状況ですね。
中盤は、高い店はなかったものの 3軒エリアがそこここにできて、何とも移動のしにくい状況になりました。が、高い買い物料の支払いがないこともあり、資金は比較的余裕ができはじめ、株の押さえあいの展開になりました。
終盤も、そのままの調子で店数の差がそのまま有利不利につながった感じになりました。交渉で飛び地が伸び出して、株も持ち出してと予断の許せない展開になったり、こちらも 3軒からさらにのばしてぎんこう周りのエイロージュが独占まで伸びましたが、とにかく時間がたりませんでした。
最終的には、賞金狙いの勝負から、61番を引いて目標金額突破。神殿を抜けて予告 57番引きを見事に達成され、そのままゴールインで決着がつきました。
序盤こそ荒れたものの、中盤からは比較的落ち着いた展開になったため文章自体は短いですが、エリアごとの正確が如実に表れたゲームになりました。
ちなみに、他の卓では目標金額にとどかんとしている状況で、飛び地へのご招待が。しかも 7を振れば 12000G が確定という場面になっていました。これが今回のMVPを決める手になったのはいうまでもないでしょう。
3戦目はマップを選んだということもあり、20:30 ころに終了し、21:00 くらいには撤収が完了していました。アフターは、近くになかなか全員で入れるお店がなかったので、前回のオフと同じところで、しゃぶしゃぶということになりました。
さて、新しい会場では初めてのさいたまオフでしたが、SPで滅多にプレイできないところができたりと、かなり楽しめたのではと思いました。来月もいろいろと予定されているとのことで、日程の調整がつけばまた機材を持って参加したいと思いました。