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● 第10回さいたまいたストオフのレポート ●

 2005年9月23日と9月24日に、第10回さいたまいたストオフがおこなわれました。今回は、2日開催ということで、事前募集もあり、機材を持っての参戦となりました。今回も、いつも通りプレイレポートをお送りします。


- オフ前日まで -

 今回のオフの前準備といえばやはり、あつちいさいPS2でしょう。今後のオフの機材への可能性ということで、Slim Monitor for PS2 を購入しています。これは、新型PS2に直接つなげるタイプのモニターで、ワイド 7インチの液晶ディスプレイです。

 8インチのものも出ていたりしたのにあとで気がついたわけですが、まあ、他のオフの機材の選択のひとつとして参考になればと思ったわけです。あとは、前日にストリート発表があったため、開催予定マップのデータがあるかどうかのチェックなどをしていましたね。


- 1日目 試合前 -

 会場自体は、前回と同じですが、フロアが違うのと場所がかなり広いのが印象に残りました。披露宴の会場に使われるような会場なので、作りもけっこうゴージャスな幹事がしました。

 広さとしては、4卓でも楽々という感じです。新しい中目黒の会場と同様、ホワイトボードがあるので、組み合わせやリーディングボードとして使うことができますね。これは、機材としては大きいかもしれません。

 今回は、セッティングをして、だべっているうちに時間が来たという感じですね。


- 1日目 本戦 -

 今回は、さいたまオフルールのおさらいもしっかりとされていました。今回みたいにルール説明は、多少時間を取ったほうがいいと思っていたりとか。今回のマップは事前に決定されていました。さいたまオフは、GKが使えるものについてはGKを使うということなので、かなり数が多くなりました。

● 1戦目 ソフィーの洞窟(GK)

 1戦目は、関東オフとかぶってしまいましたが、GKのソフィーの洞窟です。3との違いは空き地とチャンスカードでしょうか。今調べたら、3番があるのはいたスト3だけですね。GKでは、好きな場所にワープのカードがないのです。

 最初は 4番手スタートで、なおかつ 2 を振ってしまったため、泣く泣く2階のゆきのかいろうを取らされました。ここで、また出足が鈍り、気がついたら 3軒になっていました。やはり今回も 2階が伸びる展開になってしまいました。

 が、他のフロアが比較的平和だったこともあり、序盤から中盤にかけてはそれなりに楽に事を進めることができています。このゲームを左右したのは、中盤からの交渉ですね。3軒どうしの交換なのですが、一方は空き店あり、もう一方は 5倍買いの必要がありというものでした。

 立地条件が、空き店ありがつららのかべ、空き店なしがまかいのいりぐちと、それなりに差はあったこともあり、ほぼ等価でまとまった巻はありましたが、直後に 5倍買いで崩される、75番で空き店をゲットするという明暗がはっきり分かれた展開になりました。

 チャンスカードがあるいたストでは、空き店+3軒はかなり危険な状態だと思っていた矢先の独占でした。こういう時の交渉は、リスキーなのでまとめにくいという印象はあります。

 結局、その独占エリアをきっかけに独走態勢に入られました。独占エリアの株の相乗りに成功し、なおかつ10株売りで 2000G ほど足を引っ張りましたが、自分で独占エリアに近づいてしまい、2位も危ないという状態になりました。

 最後は、チャンスカードに止まって、振り込む直前のターンでゲーム終了になりました。18000G の 2位でしたが、自責点自体はほとんどないゲームだったと思われます。

● 2戦目 スラリン(GK)

 次は、実は対人戦はひさしぶりになるスラリンです。2とGKにしか登場しないストリートですが、なぜか銀行周りが高かったりとか、6軒エリアの脱出率の低い飛び地があったりと、独特のマップ構成になっていますね。

 1周目は周回が遅かったものの、スライムつむり 2軒、はぐれメタル 3軒をつかんで、いきなり速攻ができる体制へ。2周目にははぐれメタルが独占になり、デパートを作ることに成功しています。

 そこから、ここで早めに攻めたのと、キングスライムを固めたせいもあり、流動資産自体は厳しい状態になっていました。しかも、はぐれメタルからの収入がなく、5倍買いで 4軒→ 3軒に下がったこともあり、ここですっかり手詰まりになっていました。

 今回の勝負の分かれ目は、中盤の交渉にあったかと思います。総資産 10000G ほどで、スライム 3軒と、スライムナイト 3軒を独占にする交換交渉です。タイミング的には暫定トップを走っている私が、分岐にさしかかったところでということで固まっていました。

 基本的に、対戦相手同士の交渉には口を出さないのですが、席を外している間に交渉がまとまり、状況を見た時点で勝負あったと確信しました。株の状況もありますが、お客さんが確定しているスライムが有利なところで、差額のみという程度の内容だったからです。

 結果からいうと、私がスライムの増資済のお店に入って店売りにまで落とされました。あとは、持ち株の数と増資チャンスの数で、そのまま独走でゲームセットでした。私はというと、9000G 台の 3位でした。交渉の相手は、11000G ほどの 2位だったはずです。ここまでゲームが動くなら、もうちょっと伸びて欲しかったものです。

 お客さんが来るのが確定しているときは、相場にそれなりの差分を取るべきというのが意見ではあります。今回の場合は、7マス中 4マスで、買い物料平均が 1000G を超えるくらいですから、ざっくりと見て 500G 以上の上乗せは必要だったでしょう。

 ちなみに、このゲームは早めに終わっていたので、エキシビジョンでアメリカ大陸(GK)をプレイしていました。エキシビジョンだと必ずハワイアンがでるのですが、今回も 6軒まで伸びていましたね。

● 3戦目 呪いの館(GK)

 3戦目は、いたストGKでは隠しマップの「呪いの館」です。関東オフでは 3 のみが対象マップということもあり、対人戦ではほとんどプレイしたことがないマップです。14エリアで店数が 56軒もある広大なストリートです。

 今回は 1周目は銀行周りが平和で、右エリアのマッドダイニングが一等地と税務署含む 2軒を所有し、一等地から 201G × 2 の大きな収入があったりしましたが、幸せな時期はこのときだけだったかもしれません。

 サラリーのためにはマークを揃える必要があるのは周知の事実で、このマップでは、まるまる 6エリア分通過しないととれないクラブのマークがあります。これを取るのに、3回くらいワープに捕まり、ほぼ1周遅れになってしまいました。

 総資産が 1300G まで落ち込んだプレイヤーもいましたが、こちらはこちらで 400G のアドバンテージがほとんどどんだ状態でようやく 1周目のサラリーでした。2周目もかなり周回が遅くなり、周回数の差だけでかなり不利な状況になっていました。

 その間に、効率よく屋上に上がり 4回もサラリーを取られていたからです。銀行に近づけないので相乗り株も買えない、その上周りがどんどん高くなっていく、しかもマッドダイニングは誰も通ってくれないというおまけ付きです。

 こちらがまだ中盤のころ、飛び地のアポカリプスに独占が入った直後に、ワープに引っかかってしまいました。さらに、その周回の終盤にもワープに捕まってしまい、2回ほど店売りと破産の危機があったのです。

 結局どちらも奇跡的に無傷で周回し、どこでもカードを有効活用して周回数は重ねたものの、時すでに遅しでした。店数はマッドダイニングを中心に 7軒しかなく、総資産 11000G の 4位で終了しました。

 ここも、事故が起こりやすいストリートですね。サラリーが高いことも相まって、屋上は積極的に狙ったほうが強いのかもしれません。銀行周りが高くなるとまた展開が重くなるのですが。

 このゲームも比較的早く終了したので、エキシビジョンで摩天楼(GK)の序盤をプレイしていました。

 結局1日目は、2位、3位、4位で、さいたまオフポイントはあまり稼げず、11位で終了でした。


- 1日目 終了後 -

 もともと 4戦を予定していたこともあり、19:00 くらいに全試合が終了したので、早めの夕食となりました。いろいろと選択肢はあったのですが、結局うどんということに落ち着きました。うどん屋の氷トラップは2回目でしょうか。

 話題としてはTRPGっぽい話になりました。さいたまオフは、アナログゲームプレイヤーもけっこう来られているようなので、アナログゲームオフの宣伝もどこかでやっておきたいものですね。というわけで、夕食まで終わったのに 22:00 前には解散ということになりました。


- 2日目 試合前 -

 2日目は会場セッティングはなかったものの、起きた時間が出発 25分前という珍しい自体になりました。買い物は途中で済ますことができるので、そのまま出発しましたが、ページの更新を忘れていたのに帰宅してから気がつきました。

 2日目は、時間が比較的とれるということもあり、さいたまでは珍しくサブバトルがありました。「応援団」の対戦を 3戦ほどやりました。回転でとれるかとれないかの差が大きかったですね。


- 2日目 本戦 -

 2日目は、4戦やる予定だった 1日目からの繰り下がりで、マップが多少変更になりました。あとは、途中経過の発表もホワイトボードに書かれていましたね。2日目から参加のメンバーもいらっしゃって、2日開催らしい感じになりました。

● 4戦目 ラバナスタ(SP)

 4戦目は、いたストSPから「ラバナスタ」です。対人戦は、アナログゲームオフのとき以来でしょうか。9エリアと標準的なサイズのストリートですが、銀行の配置の関係でエリアの強弱はけっこう激しいストリートに仕上がっています。

 このマップでは、銀行周りの 20マスに閉じこもるプレイヤーが 1人はいるものですが、その逆をつくお店の買い方をしました。下側のマークを 1個取り逃した状態で、中央下の大十字路を 3軒にしました。サラリー遅れは致命傷なのを考えるとかなりうっかりした手ではあったのですが、それなりの効果はあったようです。

 自主競売を絡めながら、流動資産を作って十字路の中心のお店にMAX増資をかけることに成功したのです。これにより、中盤までサラリーが楽に取れるようになったのは大きいですね。買い物料の収入につながらなくても、進入を阻止すれば、それだけで 0.5 遅れにさせることができますから。

 とはいえ、安め 3軒を押さえたことと、他のお店が少なかったこともあり、中盤ですっかり息切れしました。下周回はソフィーの2階中心の展開と同じように、株が買えないので、いったんつまりだすと全然資産が伸びないのです。

 周回で稼ぐ戦法も、だんだんお店が高くなり、総資産 18500G くらいで勝負に出ることになりました。周回数のおかげでサラリーは 2000G 程度ありますから、さいたまルールならなんとか優勝できるところ。大きな振り込みもなく、チャンスカードで引いたのはよりにもよって「13」でした。

 お店に傾倒していたこともあり、これで 1800G ほど資産を落として、優勝争いから離脱しました。結局、直後の賞金でトップの相乗り株を買って、しがみついての 2位でした。

 マップの特性もありますが、大十字路は序盤で増資できると、大きな交換交渉が入らなければ、15000G くらいまでは戦えるということが分かりました。あと 5000G をどこで稼ぐが、それがポイントになりそうですね。あとは、上周回の独占のタイミング次第でしょうか?

● 5戦目 日本列島(GK)

 5戦目は、いたスト2から登場の「日本列島」です。全11エリアと広いマップですが、初期所持金が 2500G もあり資金も比較的余裕があります。ルートの自由度はそんなに高くはないのですが、空き地あり、飛び地ありとバラエティーに富んだマップです。株の買う機会が少ないので、動向には要注意です。

 ここは、3番手スタートで、2人とも東ルートを取ったため、基本通り西ルートを取ることにしました。ここで、いきなり北海道行きが見られたため、西は自分一人という結果になりました。この北海道行きで、税務署からすぐのいただきがあったりという事件もあったわけですが。

 1周目は飛び地にも捕まらず、ほどよくお店が買えるいい展開でした。2周目には、北陸 3軒、中国 2軒、関東 2軒、東北 2軒と、安定した展開になってインサイダーを開始。5倍買いで多少お店をつぶされるものの、関東が 3軒に伸びて、いよいよ交渉開始のタイミングが近づきつつありました。

 ちょうどこのとき、北海道の税務署などで捕まっていたプレイヤーがいたこともあり、早く揃えるという動きがあったのです。結果として、上越 3軒、東海道 2軒、甲信越 2軒、九州 3軒あたりまで育ちました。

 流動資産の兼ね合いも見て、関東の一等地が交渉で放出されそうになったので、800G のところを 1800G で購入し、自然独占にしました。株価も高かったので、当面は放置でもいいと思ったのと、他のプレイヤーがあまりお金を出せない状況でしたから。

 その後は、相乗りをあまり気にせずに関東を増資し、いつでも買い物料をとれる「待ち」の状態に入りました。その間に、関西が独占になったり、九州が怪しくなっていたのですが、大きな振り込みもなく、試合は終盤に。

 終盤は、ノーマークの関西、甲信越がにわかに伸び出してきました。甲信越の持ち株数は 250近くまで伸びていました。一方で、独占時の5倍買いで現金を得たので、そのまま中国を2軒とも 5倍買いして独占まで持ち込みました。こちらはどちらかといえば、買い物料狙いですね。

 20000G を超えるあたりで、高額店舗ができはじめたのですが、ここへ来てようやく関東が火を吹き始めました。すでに 2回目の増資が入っている状態でどこに行っても 2500〜4000G クラスのお店という状態から、お客さんが来て、10000G 以上の収入を計上しました。

 北海道、九州、北海道といったり来たりしている間に、総資産が 40000G を超え、そのまま逃げ切ってゴールでした。

 関東は、株価が高い、増資あまりが多い、銀行に止まられたり、大きな目で飛び越えられたり、北海道に行ったりでお客さんが逃げやすいということもあるのですが、均等増資がかかるとかなり強いですね。モノポリーのグリーンのような、そんな感じのするエリアだと思います。

● 6戦目 フリーウェイ(GK) (ブロック別時短マップセレクトマッチ)

 最終戦は、時間がかなり押していたということもあり、当初の予定だった死の火山(SP)からブロック別のマップ選択に変更となりました。自分のところはフリーウェイ(GK)でしたが、他は死の火山(SP)、アメリカ大陸(GK)、ダーマ神殿(SP)という感じになりました。

 フリーウェイは、最近プレイする機会が多いストリートですね。全部で 12エリアもある広いストリートで、平均お店価格が群を抜いて高いのが特徴です。基本的に逃げ道がなく、買い物料勝負の側面はありますが、それだけに戦い方としては分かりやすいストリートだと思います。

 エリアの「重さ」や 3軒や 4軒の「強さ」が出てくるストリートなので、練習用にもいいかもしれません。

 1周目はスムーズに周回できて、2周目というところでいきなり大きなピンチが訪れました、自主競売の末、お茶の水 3軒、原宿自力独占になっていたのです。3軒や独占エリアに増資が入り捕まれば、流れを大きくつかむことができるので、序盤ではかなり怖い存在なのです。

 ところが、その直後、2軒所有の麻布の一等地への増資が間に合って 470G のお店を作ると、そこに引っかかって店売りに持ち込ませるのに成功しました。ひさしぶりに早攻めでのファインプレイかもしれません。これで、原宿が独占から 3軒に落ちました。この売り方も英断だったかもしれませんね。

 ということもあり、あまり高いお店ができずにまったりとした周回が続きました。私は細かく増資をしていきますが、そんなに買い物料は上がらない。一方で流動資産の少ないプレイヤーが多く、株があまり買えないという感じでしょうか。

 唯一怖かったのは自主競売で出した新宿が空き店付き 3軒になったのと、高輪が怪しい 2軒になっていたことでしょうか。高輪は 3軒に伸びましたが、株をつかむことでフォローし、新宿の空いていた西口カメラは +200G で購入カードでなんとか押さえ込みました。

 そうこうしているうちに、総資産は 11000G くらいになっていましたが流動資産が 1000G くらいしかない、珍しい状況になりました。エリア状況は麻布2軒、銀座 2軒、赤坂 2軒、渋谷 2軒、5倍買いでのばした九段 3軒という感じでしょうか。増資はほとんど完了していました。

 結局、安全なエリアが多いのと、これだけ資産があればサラリーが高いので周回してもうけようということになりました。チャンスカードや、ラッキーパネルでどこでもカードが 3枚まで伸びたのは大きかったかもしれません。

 終盤は、お茶の水に独占は入るものの、銀座を独占まで伸ばし、そこから 2000G の買い物料をもらってほぼゲームセットでした。7周目のサラリーの金額勝負と思っていたのですが、2400G もあったため、大きく目標金額を上回ってのゲームセットでした。

 ある意味、フリーウェイにしては重い戦い方だったかもしれません。資産合計は 14000G 以上ありました。


- 2日目 終了後 -

 最終戦は、実はダーマ神殿に時間がかかり時間ぎりぎりの終了となりました。総合順位は、2日目のトップ 1回で 5位での 2番卓入り、その後トップで 5位終了でした。2日目だけでいえば、関東オフなら部門優勝できたくらい、調子がよかったですからね。

 台風が近づいていたこともあり、帰り道が中央線工事の迂回路に引っかかることもありで、特にアフターはなく帰宅しました。

 さいたまでの 2日間のオフでしたが、関東オフとはまた違ったメンバーの巡り合わせがあるかと思います。次回の日程は未定ではありますが、また機会があったら参加したいと思いました。


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