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● 第11回さいたまいたストオフのレポート ●

 2006年7月1日に、第10回さいたまいたストオフがおこなわれました。しばらくお休みしていたのですが、9か月ぶりの再開ということで、参戦してきました。いつも通りではありますが、プレイレポートをお送りしましょう。


- 試合前 -

 ひさしぶりに、南浦和の会場に行きました。駅からの距離や、交通の便、設備を考えるとかなりいい会場なのには間違いないです。ワイドテレビも健在でした。

 今回は、久しぶりの開催ということで丁寧にさいたまルールのおさらいをしました。せっかくなので、ここでもルールのおさらいをしておきましょう。

 一番特徴的なのは、ゴール条件ですね。さいたまオフでは目標金額を「設定できる最大値」に設定して、従来の目標金額を超えたときにゴール宣言をできる(しなくてもいい)というルールになっています。これは、2位以下確定のゴールを防ぐという意味があります。トップの時は必ずゴールする必要があります。

 前回までとの差分は、サラリー/賞金の処理ですね。従来のゲームと同じように、GKのみサラリー後にゴール判定があります。3 と SP はサラリー/賞金をもらう前にゴール判定です。とくに SPは賞金の額が高いので、展開によってはけっこうな違いがあります。

 空き地のルールですが、3とSPでは、自分ですでに建てている建物を「建設」することができません(この制限には、コンビニ/木の店を含みます)。5倍買いなどにより買い取ることは可能です。これによって、大量に空き地を獲得できたときのメリットが若干低下します。

 総合順位はポイント制です。順位点(配点 20点)と総資産点(配点 80点) で 100点を分け合います。大差のトップになればそれだけ得点が高くなります。また、1位と2位の得点差がつきやすいという点があります。1位の得点幅は 95〜35点に対して、2位の得点幅は 26点〜6点ですね。なお、実施マップは事前に決定されています。


- 本戦 -

●1戦目 アレフガルド(SP)

 1戦目は SPのアレフガルドです。今回も、恒例のストリート紹介から行きましょう。

 アレフガルド自体はいたスト2でも登場しましたが、こちらはリメイク版です。3つのループと 1つの飛び地からなる、12エリアの広いストリートです。分岐の自由度が高く通常では右側 5エリアのループが主戦場となりやすいですが、特別ルール(後述)が入っています。初期所持金が 2500G と余裕があり、賞金のレベルボーナスが 250G と非常に高いのがポイントです。

 ループの特性や、空き地の存在、竜王の島の店の軒数など、いたスト2 とはまた趣の違うマップになっています。どちらかといえば買い物料勝負のマップですね。

 さいたまオフでは、左下を有効に活用すべく左中央のラッキーマスの分岐に一部制限があります。上から来たときは下に、下から来たときは上に抜ける必要があります。これによって左エリアの重要性が若干変わります。

 珍しく1番手スタートだったものの出目は「3」で変わるマークをゲットできませんでした。このルールだと変わるマークでスペードを取っておくとショートカットが可能なのです。しかも、直後に「4」を出されスペードを取られたあげくにチャンスカード 73番で直前のマスに飛空挺乗り場を立てられました。

 ここからが、いきなり山場でした。私が「4」で竜王の島に飛び込むと、「5」を出されていきなり飛空挺に乗って勇者記念館(900G)を購入。私は「1」が出てしまったので、空き地で神殿を建てたところ、「1」を出されて高め 2軒に。あっという間に竜王の島がおかしなことになりました。

 結局直後にチャンスカード 53番で脱出したものの、竜王の島はいきなり 3軒になりました。ついでに 250G の収入はあったわけですが。マークの都合で、私はもう一度右周回を取ったこともあり、今度は左側が変なことになりました。ガライが独占、ラダトームが3軒まで伸びたのです。とりあえず、ラダトームは一番キーとなるぎんこう隣のお店が押さえられていたのが救いですね。

 中盤にさしかかるころ、このお店展開から思わぬ事故が。銀行通過直後 480Gの支払いを避けてガライ方面に勝負を仕掛けたところで、ガライの増資が間に合ってしまい、直後に増資したお店に止まって 3700G の振り込みが。総資産は 6000G ほどから一気に 2000G台まで下がりました。これで店売りにならなかったくらいのお店状況ですから、勝負に出たというのもあったのですが。

 ここからは、実質ガライ所有者のワンサイドゲームになりました。私は所持金が非常に足りていないので、ガライ所有者にキーとなるお店を 3倍ちょっとくらいの値段で売却せざるを得なくなっていましたし、竜王の島所有者も神殿の5倍買いで所持金が少ない状態に、ラダトーム所有者も、飛空挺乗り場2つを5倍買いした影響で首が回らない状態になっていました。

 そんな状況でも転機が訪れました。トップがガライ近辺にいたところで、死の砂漠と聖なるほこらの交換交渉を仕掛けるチャンスがあったのです。ここで、高めの 370G のお店を引っ張ってこれたのが終盤大きく効いています。交渉自体は、資産差があったので等価ではなく多少現金をもらって成立。死の砂漠は不発に終わっていました。

 ガライはその後も 100株強で伸び続け株価が 100G を超えるほどの大きなエリアに。聖なるほこらも、3軒の状態で立て続けに収入があったのを契機に盛り返してきました。トップが近づいたところで、120G のお店を 6倍の 720G で買い取って 4軒にすると、他のプレイヤーから 2500G の収入をもらったりと大活躍していたのです。

 バシルーラと銀行停止で株を買い足して 200株くらいまで伸びたのは大きかったです。タイミング的に若干間に合っていないもののトップが 25000G に達成するころには 20000G を超えていました。ゴール直前に、延長目的のラダトームの独占交渉が入り、1700G のいただきで本当に延長戦に。特別ルールのせいでゴールが一気に遠くなりました。

 その間に、増資チャンスを 2回ひろって、総資産を 27000G くらいまでのばして、気がつけば逆転ゴールしました。一時期 3000G と 11000G くらいの状態からよく逆転できたものです。

 竜王の島が鳴かず飛ばずだったのと、聖なるほこらの株が 20% 上がっていて 999G増資で 13G くらい株価が上がる状態になっていたこと、あとは、株価が高くなってから銀行停止で買い足せたのが大きかったですね。買い物料マップでの交渉の恐ろしさが出た試合になったかと思います。

●2戦目 摩天楼(GK)

 2戦目はGKの摩天楼でした。このマップはいたスト2からのマップで、2層構造になっています。2Fには銀行があり、4軒エリア1つと5軒エリア4つがあります。1Fは4軒エリア 4つですが株価が全体的に高いのが特徴です。ルート取りも大事ですが、序盤は資金不足になりやすいマップでもあります。

 このマップ、お店が買えない病が発動しやすく相性が悪いのですが、序盤だけはスムーズに行きました。2軒をちょこちょこと押さえて、足も早かったですね。ただ、問題はいきなり銀行周りが 3軒になったことですね。これでペースを乱されて、2週目以降お店をあまり買えず、なおかつ 5倍買いをしなければならない場面が回ってきたりと、リードしているだけに損な役回りでした。

 そうこうしているうちに、最大 2軒で止まってしまったあげく、銀行周り所有者とのひどい押さえあいになってしまいました。下手に銀行に近づけない分、押さえあいになると分が悪いのです。

 摩天楼といえば交通渋滞ですが、今回はうっかり交渉でトップをはめることができた場面もありました。結局実行には移さなかったのですが、5軒エリアの 3軒で 1000G近い買い物料が狙えた可能性がありますね。

 中盤からは、とにかく厳しい防戦一方になりました。3軒すらできないあげくに、銀行に近づけなく相乗りができない状態でした。一瞬だけ銀行周りが 2軒になった瞬間に増資チャンスをひろって 380G のお店ができたのが、ターニングポイントだと思います。これを 5倍買いするのは相当きついはずです。

 交渉で 3軒を作ろうにもまとまらない、5倍買いで一瞬 1020Gのお店を作ってもすぐに崩されるという展開のまま、まわりは順調に 3軒エリアを作られて伸びる展開になっていたのです。ここまでひどいと、380G のお店を 3倍程度で評価して 3軒を作るなり、等価で評価して自分を独占に持ち込むなり、むしろ自分で銀行周りを 3軒でやるなりといろいろと考えていたのですが、いっこうに場を動かす気がなかったみたいです。

 結局、伸びしろがあったものの 2位のプレイヤーにサウスイーストの3軒目と、銀行周りの 380G、ノースウエストの 2件目となるお店を等価で交換し、とりあえずの伸びしろを作りました。結局これでも 10000G を超えるくらいしか伸びず、もっと工夫する必要がありました。バークブロックが 5倍買いで 3軒になったので、33番期待で 70株増資をスタートし、とりあえず 2000G くらいまでのお店を作りました。

 本当に最後の 2枚まで 33番は出なかったものの、刈り取られてしまいこれまでかと思ったら、チャンスカードを引きにいった直後 2連続の「1」で、売る予定だったお店から 2800G の収入がありました。

 結局、伸びしろのあるプレイヤーが順当に伸びてきて、安全な周回を確保しつつ余裕でゴールしていました。終盤、目標金額越え直後に、トップのお店の方に向くようなコマは位置なのはどうかと思ったりとか。

 このゲームは、交渉で制されたと思います。あの 380G の引っ張り方はなかなか思いつかないでしょう。後々のことを考えれば、2倍くらいで評価すべきでしょうが、3軒エリアのお店が出ていたというチャンスもありましたからね。ちなみに、3軒-2軒の形だったので、4軒目以降はきれいに防衛増資されてしまいました。

 資産差によりけりですが、2軒で詰まっていた段階ですでに交渉解禁にはなっていたはずですから、可能性を模索すべきだったのかもしれません。銀行周り 3軒を持ってくることか、それ以外を4軒にのばせるようにするのが最終目標ですね。


 この後、エキシビジョンがあったのですが、所用ができてしまったため撤収しました。意図せず抜け出してしまい申し訳ありませんでした。あと、攻略本を忘れたのに後で気づいたので幹事預かりになってしまいました。これは後で回収します。

 久しぶりのさいたまオフでしたが、考えさせられる展開が多かったのではと思います。宣言したとおり交渉が大きく影響したという印象ががありましたね。


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