2004年2月7日に、中目黒のいつもの会場でとんかついたストオフがおこなわれました。8人規模のオフということで、まったりとプレイできるのが特徴になりますね。今回もオフ会前後の様子をレポートします。
1月 G1 から 1か月も間も開いていない状態で、しかも参加者のねーぽんさん、エルミートさんとは前の週にもお会いしているということもあり、久しぶりという感じはそんなにしませんでした。
直前まで 7人しかメンバーが集まらないということもあって、2面打ちもあるかもしれないとかそういうことを勝手に考えていたりもしました。
集合時間が 10:00 なのですが、早い時間に全員が集まっていましたね。今回は、朝ご飯を食べてこなかったので、会場で食事をしつつということになりました。
電源タップは、確かに機材としては忘れやすいところでしょう。あと、ゴミ袋の準備もそうですね。会場設営の時には気をつけなければ行けません。
今回の目玉としては、てくてくさんがオフ会のために購入したという液晶テレビです。13型と多人数プレイするのにも十分耐えられるサイズでした。普通のテレビに比べると持ち運びがかなり楽と言うこともあり、今後も活躍の機会が多いのではと思います。
ちょっと時間があったので、先週ねーぽんさんが購入した「めくりあい宇宙」をプレイしました。
ガンダムもののオフィシャルなゲームです。ルールはちょっと変わったカードの入っている神経衰弱ですが、タイトルからいってかなり狙っています。私は(世代的にはあっているのですが)、ガンダムには疎いのですが、さすがに MS の名前くらいは分かりますね。
基本的に、同じMSをめくれば得点になります。連邦軍とジオン軍に分かれていて、自軍のMSを当てればもう一度プレイできるのです。特殊なカードには、順番を飛ばすものから誰かのカードを捨てさせるものまでありますね。
基本的には神経衰弱ですが、ちょっとスパイスがきいている感じです。見た目通りのバカゲーだと思いました。原作を知っている方ならより楽しめることのではと思いますね。軽い感じのゲームでした。
ふたを開けると、会場にいるのは 9人と言うことで、つかC さんが宣言通り抜け番でプレイしていました。今回はストリートが完全に決まっているということもあり、ランダムに組み合わせを決めてスタートです。
ここで、ルールを簡単に紹介しておきましょう。とんかつオフの大まかなルールは、さいたまオフに準拠しています。GK と 3 の両方にあるストリートの場合は、いたスト GK を使うことと、カジノは「すべて」を選択すること、空き地は「同一プレイヤーが同じ建物を 2つ以上建設できない」ことがさいたまオフルールの特徴です。
とんかつオフになると、制限時間が決められることになります。今回のストリートは左半球、アメリカ大陸、サパタの地上絵ですが、それぞれ 2時間30分、2時間、3時間の制限時間があります。時間切れの場合は、全員 10ターンを保証する、追加ターンが入ります。
追加ターンのうちに決着がつかない場合は、その時点の資産ということになります。順位は総資産と順位をベースにした得点制です。配点は、トップに重点が置かれていて、できるだけ他のプレイヤーに資産を与えないようにすると、その分得点が増えるようになります。
いたストの場合は、ストリート紹介から始めましょう。実はオフで普通にプレイしたのはこれが初めての左半球です。初代いたストから唯一続いている伝統あるストリートで、株もうけ主体のテクニカルコースになります。
初代からあるにはあるのですが、初代、2 & GK、3 では趣が違います。2 と GK は 8 までサイコロが出るので、お店がよけやすく、最初の動きにも特徴が出てきます。3 は 7 までのサイコロ、チャンス 102番の存在、独占で 12倍の増資あまりなどがあるので、軒数を集めるのが重要になってくるでしょう。
今回は、1周目でいきなりフランスが 3件になっていました。このフランスにはじかれる形で、1/4 周遅れになってしまいましたね。私もお店はちょこちょこと買えていたのですが、流動資産不足になりました。
ロシアのフリー 3件のチャンスの 2等値を競売に出したのですが、なんと競り合わずに定価で買われてしまいました。片方がフランス所有者とはいえ、いきなりフランスのインサイダーはないと思っていたので、とりあえず +100G は欲しかったですね。これが元で 3件まで伸びてしまったりしました。
勝負所は中盤にありました。エリアはできなかったものの、この 3件のロシアの相乗りに成功して、さらにそのあとフランスの相乗りを 1回成功させたあとで、エジプトが 3件になり、半端な数数を残してエジプトのインサイダーまで成功させました。この 3連勝で一気に 8000G くらいまで資産を稼ぎましたね。
エジプトの増資があらかた終わったころに、33番を引いてホテルピラミッドを売却。2400G を稼ぐものの、株を撤収しきっていなかったので 500G ほどの損出も出ました。手がなくなるのは分かっていましたが、相乗りを十分できる方の資産を取りましたね。
そのあとは、ロシアが伸び、フランスが伸び、東南アジアが伸びとつらかったのですが、南京自転車屋を持っていた中国を 5倍買いで 2件から 3件にのばして、そのインサイダーでなんとか資産を稼ぎました。
終盤戦。ロシアに独占が入り、相乗りはしていたもののインサイダーの回数次第で逆転が十分にあり得ました。私もエジプトを 3件に戻し株を100株ちょっと持って、のびしろは多少あった状態でしたが、予断を許さない状況でした。そのとき、怖い交渉が入ったのです。
ドイツとフランスの独占交渉が入ったのです。交渉内容は「等価交換」でしたが、これが思わぬドラマを生みそうになりました。直後に交渉が入ったドイツの店を 5倍買いされる一方、フランスにラストエンペラーがある状態でマハラジャが登場したのです。
私は 20000G を超えて 5以上でゴールだったのですが、ここで刻んでマハラジャのターンに。ラストエンペラーの 6000G が入れば一挙に逆転されてしまいます。が、そこまでうまくはいかずにそのまま逃げ切りました。実は1足りずにもう 1ターン刻んでいたのですが。
今回の勝負の要所は、フランスにあったのかもしれません。フランスは、アトリエルーブルが入れば 3件でも十分な戦力になるのですが、3週目の資産力がないと経営できません。状況にもよるのですが、よけられやすいので 序盤では軒数を集めるのには、こだわらない方がいいと思います。
どちらかといえば、他のところで現金を貯めて乗り換えるという使い方が多く、普通に経営しようとすると相乗りのリスクも負います。ただ、3件にしたときの 2100G の増資あまりと、他の店でも 1000G くらいずつ増資できるというのは、かなり強いです。
フランスは「モノポリー」のグリーンみたいな感じですね。世界チャンピオンの著書の言葉を借りて、武器にたとえるならジャイアントアックスなのです。攻撃力は高いのですが、元になる筋力がないと、十分に振り回すことができないのです。
このゲームは、90分ほどで終わりましたが、他の卓が制限時間ぎりぎりまで伸びましたね。その間は比較的ゆっくりお昼ご飯を食べていました。
最初の最初で 03番からカーニバル遊園地を買ってロサンゼルスを 2件(買い物料 225G)にし、それを 3割り増し(292G)でいただいたまではよかったですが、そこからが苦戦しました。
2週目のサラリー直前にハワイに行って手が遅れているうちに、有力エリアが 3件になり、相乗りできないまま増資されてしまいました。今回は店も抑えている程度でインサイダーエリアがほとんどできず、タイミングの関係で相乗りできない、もしくは増資してくれないということもあり大苦戦でした。
こうなったらハワイしかない、と思ったのですが、カウカウヨットハーバーを買われてしまい、ほぼ大勢は決したような感じでした。結局、大きなインサイダーもできないまま、大きな振り込みも、大きないただきもなく、非常に地味な感じで 4位に終わってしまいました。
店が抑えているだけで、4軒どうしの交換はもとより、3軒ですらかなったですし、ハワイも結局動きようがなかったですね。1回だけハワイとロサンゼルスの交換ができたタイミングがありましたが、さすがにリスクが高すぎて動かせなかったです。
アメリカ大陸の場合、多少資産をもらうよりもいいお店を持つことの方が重要ですね。とはいっても、高いお店はキーポイントになることが多いので、そう簡単にあきらめるわけにはいかないのです。22番や 33番対応に、増資しきったエリアの株は、引き払っておいた方がいいのかもしれません。
南北の 4エリアは 650G, 700G, 800G, 900G と高いお店が 1軒ずつあります。サンフランシスコとニューヨークはそれ以外のお店が安めなので 5倍買いでつぶすと言うことができます。ロサンゼルスは、所有状況によりますね。シカゴは交換交渉を視野に入れる必要があります。3軒でも強いですし、独占になったら大事です。
3戦目は、いたスト GK からのストリートです。GK特有の序盤の厳しさと、サイコロが 6までしか出ないことと、銀行がちょっと奥まったところにあるので、銀行には入れないということから長期戦になりやすいのです。
1週目でいきなり独占が入り、3人で相乗りして流動資産を稼ぐという形になりました。が、乗り遅れたプレイヤーがサラリー直後にチャンスカード 70番を引き、3軒エリアまで作って一気に楽にしました。
流動資産を作る意味で、独占エリアを競売で崩したところ、これを買いたたいて株価の減少を阻止したりと、かなり濃いプレイが見られました。1軒でも買い物料が 400G クラスのお店なので、意外なところで役に立っていましたね。
私はというと、B2Fに要所となるエリアが集まってしまったこともあり、手が遅くなりました。ハンドストリートは 4軒にしたものの 6軒エリアでは株価の伸びも悪く、150株のインサイダーもろくにかけられない状態で、株価だけがいたずらに上がっていきましたね。
ガールズラインがほぼノーマークで伸びた形になり、そのままゲームセットとなってしまいました。B2Fは株が買いにくいので多少使いにくいですね。最終的な順位は、株買いの時のもうけが入ってしまってぎりぎりの 4位でした。このあたりは、ターン順の関係も多分にあるのでちょっとどうしようもないです。
サパタは、いかに流動資産を稼ぐかがポイントになりそうな気がしています。銀行周りをぐるぐるとやらない限り、インサイダーに必要な株数を稼ぐのが難しいのです。多少の流動資産があれば、無理が利きますからね。
結局、1勝 4位 2回と微妙な結果で終了しました。どちらも店があまり買えていないと言うこともありましたね。増資したくてもできなかったという展開です。
大会自体はアメリカ大陸で大量得点をゲットした謎な人!さんが優勝しました。サパタの 2回サラリーをもらったのも、大きく響いていますね。
このオフで気づいたことをずらずらと書きましょう。きわめて個人的な意見なので、参考になるかどうかは分かりませんが。
8人規模のオフの場合、ストリートの組み合わせで変なことにならなければ 4戦できそうな感じですね。3戦で時間に余裕を持ってというのも考え方としてはあるので、どちらがいいということはないのですが。
個人的な意見としては、いたスト 3 を使うゲームが最低 1つあった方が、新規参入の方の役に立つのかと思っていたり。あとは、空き地ありのストリートがあったら面白かったかとかそんな感じですね。ストリートの選択と時間配分はかなりいいところをついていると思いました。
8人だと、終わっていない方の観戦とかに自然に流れるので、いたストに集中できると思いますね。これはミニオフの時にも感じたことですが。
あとは、参加表明はちゃんとやっておきましょう。少なくとも幹事には話を通しておかないといけません。掲示板に参加表明をして自己紹介までしてもらうのには意図があるわけですから。
液晶テレビは、プレイする分にはかなり快適でした。画面写真を撮るときは真っ正面から取るときはかなりきれいにとれますが、サイドから取ろうとすると暗くなってしまいます。記念写真を撮りたい方は要注意ですね。フラッシュをたくとさすがに反射しそうで怖いですが、試していなかったですね。
いたストだけを重点的に楽しむなら、ミニオフの規模が最適だと思います。時間もばらつきなく、メンバーも適度にばらつき、他の卓の様子を見るのもできますから。
かなり時間が余ったので、時短マップのスラリンをやりました。つかCさんが 2面打ちに挑戦しています。いたスト 2 と GK に登場するストリートですが、マップの形が独特です。口から下の短めの周回と、頭の方向に向かう長い周回の 2つに分かれています。
銀行周りに 710G という店があったり、極端に脱出しにくい目玉のホイミスライムがあったりと、ここにしかない要素はいっぱいあります。全体的には、撃ち合いの激しいストリートで、ワンサイドゲームになりやすいですね。
ここでも、序盤にろくに店が買えず、苦戦が予想されていたのですが、2週目の終わり際に目玉に飛びました。そのまま 3軒までのばし、22番でアストロン金庫店を売って 1300G の現金を手にしてから目玉人生が始まりました。
とは言っても、3軒では使い道がないので相乗りをして様子を見ようと思っていたら、74番で +100G でワープを引いて目玉に直行で 4軒目に、その後 2倍で買い取りを使って 5軒目をゲットしました。ここで少ない株数ながらもインサイダーを開始。
増資チャンスは少なかったものの定点ワープの行き先に 1600G のお店を作りました。しばらくあとに、ワープのカードが引かれて 1600G を直接もらってから流れが変わりました。もうひとり、飛び地に飛び込んだのを確認して 999G の株なし防衛増資をしたのです。
結局、この増資も生きた形になり 1600G、1400G、1600G、650G、1400G と 5回の収入で破産まで持ち込みました。私は増資チャンスがなく目玉から脱出してしまい、株を買ってから目玉に向かったものの、増資をかける前に終了してしまいました。
いたストオフでは初めての破産させですが、これはエキシビジョンですね。飛び地の使い方がけっこう自分らしいかと思ったりしつつも、目玉の怖さを思い知った 1戦になりました。
今回いちばん怖かったのは、5倍買いで買い物料を崩されることだったので、5倍買いを回避する目的で増資場所を散らしたのです。1エリアの飛び地で、そこそこ勝負できると判断したら増資箇所は散らすことの方が多いのですね。
エキシビジョンも 19:00 くらいに終わったのですが、あとは当日買ってきた「ぷよぷよフィーバー」(これは、面白そうだと思いました) や「タントアール」といった旬のものがプレイされていました。
終了後は、いつものカツ屋で夕食会でした。これがこのオフのタイトルですからね。今回のカツ屋トークは、コラボレーションでした。ボーリングいたストとか、格付けとんかついたストとかそんな話でしたね。
その後は、解散になってしまったのですが、宿舎組が 3人しかいなかったので、宿舎ではなくエルミートさん宅に行くことになりました。
その前にゲーセンによっていたのですが、エルミートさんのプレイ開始時に、リゼットがポップンフレンドで来るという大事件が起こりました。よりによって、いちばん来るべきねーぽんさんがいるところで起こりましたからね。
0:00 くらいにエルミートさん宅に到着。この時間で 3人となるとかなりまったりとした感じになりました。
エルミートさんが購入したクニツィーアのゲームで、ヤッツィー + 神経衰弱といった感じです。ゲームとしてはよくまとまっていて、敷居も低いゲームだと思うのですがクニツィーアらしくないといえばらしくないゲームですね。短時間で終わる軽いゲームというのは得意技ではあるのですが。
先週やったやつのダイスを作り替えてみました。今度は 1個 1文字が確定するので難度にばらつきがだいぶなくなりました。3個はとても簡単、4個は普通、5個は難しい、6個はかなり難しいという感じですね。
6個の難問「あうおおおお」に対して、さんざん考えたあげくに出た答えは「マルコポーロ」でした。このくらいのレベルで答えが出るとかなり感動ものです。ことばをのばしながら言うと簡単に答え合わせができるのがこのゲームの特徴ですね。
7種類の文字「あいうえおっん」を 1個ずつ使ったことばはないかと探したりとかもしました。ねーぽんさんの「いっこひゃくえん」がかなりいいところをついてきました。
そのあとは、まったりとだべったり、うっかりPPCからメッセンジャーを立ち上げたらどうなるかを見たりして過ごしました。
翌日は 10:00 ちょっと過ぎに出かけて、歩いて神保町まで行きました。ここで第2回アナログゲームオフから買うと宣言していた「ハイパーロボット」があったのは大きな収穫だったでしょう。
今回は、8人規模のミニオフでしたが、「いたスト」を楽しむという上ではかなり適した規模だと思いました。人数が多いと「対戦を楽しむ」ことになりますね。
主催者の風船さんを始め、一緒にプレイしてくださったみなさま、翌日までおつきあい頂いたエルミートさん、ねーぽんさんに感謝です。ありがとうございました。
さいたまオフには参加できず、3月はいたストオフ自体がないので、今度は 4月の G1でしょうか。いたスト以外でもいろいろと楽しもうと思いますので、よろしくお願いします。