2004年7月31日に、第3回とんかつオフがおこなわれました。今回は特別企画として、SFCの「いたスト2」で開催になりました。「いたすと2」でしかできないアレフガルドが目玉になりました。普段のいたストオフではプレイできないわけですから、それだけでも貴重でしょう。
今回は、プレイの様子を中心にレポートをお送りしたいと思います。
今回は、会場の都合で、12人規模のオフなのに2回の広々とした会場を使うことができました。寄席などがおこなわれるステージ付きの会場で、風通しもよくかなり快適な感じになりました。
試合前は、昔のいたすとオフのビデオが見られました。関西オフのどこかのゲーム(海底都市)だったのですが、一気につっこみが入ったりと、そんな感じでしたね。試合の様子を実況してみるのも面白いかもしれません。リプレイを書くのは一苦労だというのは、例の企画のときに体験したわけではあるのですが。
今回の目玉、アレフガルドです。「いたスト2」のみに登場のストリートで、かの有名な「ドラゴンクエスト」のマップをモチーフにしたストリートです。11の特徴のあるエリアからなる、25000Gの長期戦ストリートで、いろいろと名勝負が生まれやすいところではあります。
1周目、一番最初に1を振ってしまい、最初から出遅れた感じだったのですが、ドムドーラのワープマス手前から1を振って、真っ先に竜王の島に行ってしまいました。お店3軒を購入できたものの、マークが取りきれないうちに逆側に出てしまったので、半周遅れになってしまいました。
竜王の島は3軒になるものの、お城の所有者が別れてしまい、そのほかのエリアも2軒までしか伸びないので、まったりとした展開になりました。竜王の島には当然のごとくブロックされていました。
勝負を分けたのは、2周目の竜王の島でした。私が、もう1回飛ばされてお城をのぞく4軒にのばし、相乗りされていたものの、定点ワープの行き先になる暗闇の回廊だけ、増資をかけて700Gを越えるお店を作りました。ここに、2人がきて、実質 2強2弱の展開になりました。
こちらは、周回が遅れていたのと、出遅れていた分があり、株をしっかりとブロックされている状態に。その間にマイラが3軒、4軒と伸びていき、インサイダーに。これは全員が乗る形になりましたが、集会しやすさの差があってなかなかトップとの差が詰まりません。
私も、聖なるほこら2軒、ドムドーラ3軒を入手するものの、相乗りの厳しいマークにあって、株が集められない状態が続いていました。一方、私の方も、200株の相乗りをされていた自分所有の竜王の島と、マイラの株をつかんで、10株売りを繰り返す状態に。最終的にはマイラには、8回くらい10株売りが入ったような気がしますが、株数の差が依然としてありました。
ここで、足の引っ張り合いをしているうちに、竜王の島で出遅れていた 2人が追いついてきました。雨のほこら200株越えから、5倍が意図チャンス 79番で独占が入ったり、ガライの5倍買い想定の 200株所有があったりと、怖い展開でしたね。
雨のほこらの方は 2回増資が入り、一気にゴール直前まできましたが、株のブロックが間に合い、10株売りでゴールに届かない範囲まで引きずり落としました。ガライも、マイラも同様にブロックしていたので、終盤は全員の10株売りをやっていたという感じでしたね。
最終的に、竜王の島に長期滞在してもらえれば、勝ちという展開になったのですが、肝心のカードが出ずに終了しました。10株売りをこまめに繰り返していたこともあり、2位で終了しました。
序盤の竜王ですが、トップからの相乗り株数が 198までのせられたので逆に 10株売りをしました。99株までなら、そのまま増資したのですが、一緒に伸びていくか、ブロックしてのばさないかは微妙なところなのですが、これにより終盤の逆転のチャンスまで伸びてしまったというのはあるかと思いました。
ほかの卓では、竜王独占であわや 26000Gの振り込みという場面になりました。竜王の島だけがすべてではないのですが、インパクトの強いエリアではありますから。
2戦目は、「いたスト2」から登場のフリーウェイです。東京都心をモデルにした、12エリアとシリーズで 2番目にエリア数の多いストリートで、全体的にお店価格が高いのが特徴です。ルートの自由度も低いので、買い物料勝負になりやすいです。
1周目の途中から大きな動きがありました。六本木、渋谷の3軒目の交換が入ったのです。フリーウェイでいち早く 3軒エリアを作ることは重要なのですが、ここまで早い動きは珍しいのです。その直後に資金を作るために、九段の 3軒目の 3倍売りの交渉をまとめ、あっという間に 3軒エリアが 3つという展開になりました。
私はというと、この大交渉に一人だけ取り残されたものの、自力で原宿を 3軒にして早くもお客さん待ちとなりました。
ここまでくると、独占エリア以外のお店の価値が下がっていくもので、これまでにないほどの自主競売の山になりました。さすがに3軒エリアを維持していくとなると資金が必要になりますからね。
そのあとは、自力独占の山ができあがりました。6回ほど独占の音を聞いたでしょうか。
こうなると、一番最初に高いお店に張ったら負けというわかりやすい展開になりました。九段のデパートに 2回入ったのがきっかけで、流れが決まりました。私は、2番目にデパートに振り込んだのが聞いて、店売りまで持ち込まれました。
が、独占した原宿に株なし増資 999Gをから、4000G台の収入をもらって、一気に戦線復帰まで行きました。さすがにエリア数が少なく苦労はしたのですが、コンスタントに収入が入ってきたのもあり、17000Gまで持っていきました。
幕切れはというと、最終集会の最後のチャンスカードでグランドタワーに火災発生、これで 1500G近い損失がでて、3位に落ちた状態でゲームセットでした。増資できれば、200株オーバーで十分トップがねらえただけに惜しい展開でした。
フリーウェイだから、というのはあるのですが、あのタイミングでの 3軒交渉にはびっくりしました。現金を引っ張ってくるのをあとにしたのは、リスキーだったかもしれません。下手に交渉を蹴られたら、そのまま店売りで、ということまであり得ましたから。
ちなみに、あの状態での株なし増資は、フリーウェイだから、というのと、あの時点で出遅れていたからということからやってみました。滅多にないことなのですが、こういう状況ではありかと思ったので。
最終結果を見ると、株儲けが 2000G台で、いただき総額が 7000G と偽物みたいな結果になりました。まあ、最後に火災がなく、増資が 1回あれば、+4000G 位にはなりますから。
最終戦は、「いたスト1」から登場の左半球でした。全シリーズに登場する唯一のストリートで、株儲け重視のストリートの代表的なものです。
1周目は、周回自体は早かったものの、オーストラリアがいきなり 3軒になる展開に。その後、ドイツやインドも件数が伸びて、気がつくと集会のアドバンテージがすっかりなくなっていました。
中国の一等地はあったのですが、それ以降のお店が全くそろわずに、中近東の2軒と、フランスの2軒でちょっとずつのばす展開に。その裏では、オーストラリアが、ドイツが、インドが、エジプトが伸び出して、気がついたら安全地帯がなくなっていました。こちらも相乗りはするものの、完全に乗ることはできずにちょっと遅れていました。
最終的には、安全地帯がない状態で、集会をする羽目になり、オーストラリアとエジプトを勝負することになりました。この時点で、どちらの所有者も目標金額直前とかなりぎりぎりの展開になりました。こちらは、エジプトに入ったものの、3位争いにはぎりぎりで残って 3位で終了しました。
中盤以降、交渉のタイミングはほとんどなかったのですが、中近東の3軒やフランスの3軒、中国の3軒ねらいでやってもよかったのかもしれません。中近東の一番安いお店に止まれなかったのも響いていますね。
ちなみに、このゲームでもフランスのお店を何度も自主競売にかけています。主に中近東2軒のためで、株価の高いところをはずすという感じでしたが、それで持ち店が少ないままになったのかもしれませんね。
結局勝利なしに終わりましたが、どの試合も密度の濃いゲームになりました。最近の傾向として、株をブロックに使うプレイヤーが増えてきたような、そんな感じを受けたゲームもいくつかありました。ここのところ、短時間ゲームが多い傾向にあったのですが、また長期戦が増えそうな、そんな予感がします。
ちなみに、最終戦の左半球で初めて時間切れを見ました。20000Gは達成していたものの、ゴールできない状態で続いてしまったためです。3時間ゲームですから、長期戦だと引っかかるとは思っていたのですが、実は 10株売りをしないで連れていってもらえば、楽々目標金額に達成したように見えました。
最後にとんかつまでいただいて、オフ終了です。今回もいろいろとお世話になりました。