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● いたスト横浜対戦会のレポート ●

 2006年6月18日に新しい場所でのいたストオフとして、横浜対戦会が開催されました。縁起物ということで参戦してきました。今回は、新しいオフや会場についてを交えつつレポートしていきたいと思います。


- 試合前 -

 新しい対戦会ということで、全体のルールなどから紹介していきましょう。2回目以降変更の可能性もあるので、ご参考程度にどうぞ。

 マップは前もって決められていました。テーマが設定されていたそうですが、それについては本戦のレポートで書きましょうか。ゲームのルールについてですが、大きな特徴はいたストSPルールです。つまり、いたスト3 でプレイしていても、目標金額を超えていて一番最初に銀行にたどり着いたプレイヤーの勝利になります。

 このルールのため、いたストGK は一切使用しません。エフェクトが短くプレイ時間の短縮につながるという理由でGKは愛用されていただけに、珍しい試みですね。カジノは関東オフ同様「ラッキーパネルなし(3)」「すべて(SP)」です。空き地についてのルールは今回は対象外でした。

 総合順位ですが、1位の数→2位の数→3位の数→4位の数(破産のぞく) で決まります。3戦なので、上位陣はかなり固まりやすいのですが、下位陣は、ぎりぎりまで変動があるという特徴があります。とりあえずのルールはそんな感じでしょうか。

 会場ですが、横浜駅から徒歩 10分強でした。横浜駅は、各所からのアクセスがよく電車1本で来られた方が多かったようです。なお、駅には「東口」と「西口」がこれでもかというくらい出てくるので、駅から出るまで、出た直後のルート取りはとても大事です。今回は、全員無事にたどり着けたようでした。会場の近くにコンビニがあるのはいいですね。

 会場は、公会堂ということで広さとしては 4卓はいけるくらいです。多少の音は大丈夫ですが、出入りの時に入り口のドアがちゃんと閉まっていることを確認したほうがよさそうです。ちなみに、内装は、黒板があり、会議室タイプのテーブルがありという感じでした。


- 本戦 -

●1戦目 クイーンバニー(3)

 さて、ストリート紹介からいってみましょう。1戦目はいたストGKから登場のクイーンバニー号です。船をかたどったマップで、船首から船尾まで、4つのループが連なっています。それぞれのループにマークがあるので、サラリーをもらうためにはそれなりのマス数を動く必要があります。ルートの自由度が高いのが特徴ですね。

 GKマップは、おしなべて序盤の資金繰りが厳しいのですが、ここも例外ではありません。1800G と所持金が少なめで、サラリーまでのマス数が多いので、資金繰りに厳しい状態になりやすいのです。ここは、株を買えるところが銀行しかないので、銀行周りのセンターブリッジはかなり強力です。

 1週目からとても荒れた展開になりました。いきなりフロントエリアが 3軒になったかと思ったら、周回を遠回りしてインサイダーをはさんだ後で独占になりました。私もシーサイドデッキが早い段階で 3軒になり、早くもサラリーが取りにくい展開になりました。

 資金繰りの厳しい中、シーサイドデッキの出口を狙って増資をしたのがあたり 910G の収入をもらったのですが、全体的にお店の数が少なく、もう少し周回しないと厳しい状態に。といっても、船首のアンカーラインがずっと手つかずのまま残っていたので、望みは残されているかと思いました。

 独占されたフロントエリアは交通量をコントロールしながらも、デパート 2軒を含む素で高い状態になり、私と所有者以外はだれも近づかない状態になっていました。

 その頃、船尾の方はほとんど一人でエリアを持つ形になり、ルート取りの余裕と株買いのチャンスから一人で伸びていく形になりました。序盤から店が固まっていると交換交渉すらやりにくいですからね。

 相乗りを重ねていくものの、全体的に株価が高騰し、10000G くらいに大きな手詰まり状態が訪れました。ここで、安定して伸びられると思われたアンカーラインを 3番などで高め 2軒が押さえられる展開に。このエリアがまさか下位プレイヤーから押さえられるとは思わなかったのですが、手としてはどうだったのでしょうか? まあ、他に手がなさそうなのも事実でしたが、下位同士でつぶし合った感がありますね。

 あまりに資金繰りが厳しいので、流動資産稼ぎにお客が来たところを狙って交渉が入りました、が、順番の関係で上位どうしの交換が先に入ってしまい、賭けに出る形で独占エリアの当事者同士が関わる悪魔の競売にかけました。

 ここが +100G くらいしかつかずに、独占プレイヤーの所有物に。指し値交渉をしている余裕がなかったので、どのくらいの額のリスクヘッジをするかにもよるのですが、さすがにこれは安すぎます。4/7 で振り込みがあり、独占を入れただけで価格がおおよそ 200〜400G くらい上がるので、リスクヘッジ(と上位つぶし)の意図で、1回分の差額くらいは出るかと思ったのですが。

 結局、独占エリアができた直後に 500G クラスのいただきがあり、盤石かに思われたのですが、相乗りや10株売りの影響もあり、目標金額近辺で滞ることに。最後は徒競走勝負になって、独占交渉まで入ったのですが速度の差で逃げ切り、総資産2位のウソ優勝が見られました。

 私はというと、株価の関係で 70株〜50株のインサイダーを強いられていたのですが、総資産は 16000G ほどの 3位でした。まあ、33番で 7000G くらいの利益が出る体制にはしていたので、逆転のチャンスはあったといえるでしょう。

 惜しむらくは、3軒になったエスケープボードの店配置の関係で、トップのプレイヤーとのゾーンで 3回くらいもらい損ねていることと、買えなかった店が超高額店舗とのゾーンのお店だったため、フロントエリアの所有者をゾーンでとらえることができなかったくらいでしょうか。

 悪魔の競売は、おそらくやるしかないような状況だったでしょう。どっちみちトップにエリアは十分ありましたし、自分は通らないであろう場所でしたから。

 別卓では、このマップらしい極端なつかみ合いになりゲームが長引きました。序盤からまったりしたり、銀行周りが怪しくなったりするととかく時間がかかりやすいですからね。


●エキシビジョン クリスタルタワー(P)

 ちょうどPSPを持ってきていたのと、時間がかかりそうだったので、エキシビジョンをプレイしました。ここも簡単に紹介とレポートを。

 いたストポータブルからのマップですが、形状は「トロデーン城(P)」とほぼ同じです。1か所お店価格が変わったとのことですね。2つのループからなる小さなマップですが、銀行への進入が選べるので若干の分岐はあります。

 ここ、1週目から出目が小さくかつ、3軒のエリアに突っ込んでいきなり 440G の支払いで店売りになってしまいました。700G台まで総資産が落ちたのは、おのころ島をプレイしたとき以来かもしれません。

 このマップは、初期資金の割にお店価格が若干高いので資金繰りに苦しくなりやすいのです。そんなこんなで、指し値交渉を駆使しつつ、ドラゴンを 3軒にして様子を見ていたら 500G の収入が転がり込み、最下位を脱出しました。まあ、店は 3軒しかなかったのですが。

 中盤からは、お店を極端に持つプレイヤーが終始リードしていましたが、微妙にインサイダーのタイミングが遅かったため、最終的には、誰にでも勝利の可能性がある面白い展開になりました。

 私は、独占エリアの高額店舗につっこんでしまい脱落しましたが、このマップらしい終わり方をしたのではと思います。と、終盤の数ターンは、実は 2戦目に重なっていたりするのですが。


●2戦目 マーメイドシティー(3)

 エキシビジョンの最中でしたが、PSPの場合本体を持ちながら移動できるということで、序盤は2面差しでプレイしています。マーメイドシティーはいたスト3からのストリートですね。

 6エリアしかない小さなストリートですが、マップを左右に移動する銀行がある人魚橋の存在がこのマップの特徴になっています。タイミングがよければ何度でも株を買えますし、タイミングが悪ければ、サラリーがどこかに行ってしまったり、高いお店が回避できなかったりということもあるのです。

 私はというと、序盤から安めを押さえて、周回も軽やかで比較的調子がよかったといえるでしょう。小さなインサイダーを繰り返して若干のリードを取ることに。ただ、ここで幸不幸が大きく分かれてしまったのです。

 ひとり、人魚橋との位置取りの関係で 4回も銀行に上陸できず、都合 2週遅れのプレイヤーが出てしまったのです。店のバランスもそんなによくなく、1人が高い店を中心に要所を押さえて流動資産が少ない状態に。こうなってくると交渉で動かすのが難しいのです。

 こともあろうか、お店を持っていて、流動資産の少ないプレイヤーが自株の増資を全くしないどころか、相乗り株を嫌って 10株売りをするという暴挙に出ていました。このパターンで嫌われた場合は、所有株を切り売りしてとにかく変動率を下げに行くことが多いですね(買い物料狙いで、無理矢理独占されたりすると逆効果ですが、そのエリアから流動資産を稼ぎにくくなるのです)。

 そんなこんなで、自分のエリアが手詰まりになり、交渉もされない状態で中盤からかなり重い展開にされてしまいました。両端の 5軒エリアを 3軒ずつもって、なおかつ一番高いイルカよこちょうの高めと安めを持っている状態で、私が増資済みのイルカよこちょうからインサイダーをするくらいでしたから。

 ここで、交渉ができる状態なら場を混沌とさせて、首を回らない状態にすることができたのですが、店状況があまりにも悪く、ランニングゲームを許してしまう展開になってしまいました。ただ、トップへのケアはかなりやっていたため、増資をしていたら楽勝の展開から手詰まりを展開にもつれ込ませたのは事実です。しかし、トップが株を買う機会があまりにも多すぎました。

 結局、198株の買いどころを間違えても、さらに別の株を買ってという荒技がでて、結局はランニングゲームで終わったような感じになりました。トップへの最後の 10株売りをしなかったのは、いくら展開が悪いといえども Objection と思います。下がり幅を見るに、若干足りていないような感じはしましたが、努力をすることからですね。

 こないだの関東オフのジパングもひどかったのですが、この展開もかなりひどいですね。エリア数が少なく、かわいそうなプレイヤーが出ると交渉で動かすのが難しく、それなりに買い物料勝負で高いお店を持っていて長期戦に持っていくと有利になる可能性が高いプレイヤーが、遅い展開を仕掛けてきたときの対策は、最近の傾向へのメタゲームになるかもしれませんね。

 いや、こういう展開の時は早仕掛けのメリットが大きいと思うのですが、どうなのでしょうか? うまく大きくリードできれば、もつれる 4時間ゲームが、圧勝(または、伸ばしあう形)の 2時間ゲームになる可能性が高いですから。


●3戦目 海底神殿(SP)

 というわけで、2戦目も大幅に伸びたということで、マップ変更が入りました。ちなみに、今回のテーマは海とのことです。いたストSPから登場の海底神殿が登場しました。こちらは、おそらくオフではなかなかプレイされないマップと思われます。

 3つのループからなる、6エリアの小さなマップです。ルートの自由度はそれなりに高く、銀行周りをぐるぐると回って至れることから、15000G 目標のマップにしてはテクニカルな感じになります。20000G に上げてプレイすると、終わらなくなるマップですね。

 ここも、序盤から 3軒のエリアができたりしましたが、相乗りが大量に入ってしまい増資がいっこうに進まないという状態に。最近は本当にそんなパターンが多いですね。が、銀行周りの比較的回避しやすいエリアだけに、周回を阻止する働きは小さかった模様です。

 そのほかのお店状況がかなり分かれたのですが、エリア数の少ないストリートは悲しいプレイヤーが出やすいものです。お店だらけのプレイヤーとそうでないプレイヤーが 2人ずつにわかれました。私は例のごとく後者の方のプレイヤーに入りましたが。

 状況が違ったとすれば、エーコやどこでもカード、カジノなどで 5枚ほどマークを稼いでいて周回ができており、流動資産が腐るほど余っていたことでした。今回に限っては中盤以降は相乗りが怖いというよりは、単純に株を大量に抑えられて増資ができないという状態でした。

 6軒エリアが 3軒まで伸びたものの、そこにはあまりお客さんが来ず、ランニングゲームに近い展開かと思われたのですが、1枚のチャンスカードが勝負を分けました。24番で売る店がなく崩した 3軒ブロックのお店が直後に取られてしまったのです。これでゲームが動きました。

 インサイダーは相乗りでケアしたのですが、序盤に 3軒だったエリアが独占に。ここで株のため込みが始まりました。私は、唯一対抗できるだけの流動資産があったのですが、お店がないため連れて行ってもらってあわよくば徒競走という展開を考えていました。結果 210株に対して 280株を相乗り、4500G 近くを稼いで株売り含めてもぎりぎり 15G だけ目標を突破しました。

 ここで、チャンスカードを引く機会もあり YOU WIN のチャンスもあったのですが、順当に普通のカードを引き徒競走に負けて 2位で終了でした。ここで、引っ張り合いをされていたかと思うとぞっとしますが、今回の展開では増資が正解に違いないでしょう。欲をいえば、うっかりがないように価格調整をすることでしょうか?

 実は、最後の相乗り株を買うときに、ぎりぎりまで 9株売りで資産調整をしていた結果だったりするのです。上がり幅を見るに、変動率が相当高かったので、おそらく 1株でも足りないと目標金額に届いていないような気がします。最後は 99株の上乗せではなかったですから。

 伸ばしあいのため早く終わりましたが、別卓はつかみ合いで超長期戦になりました。やはり、かわいそうなプレイヤーが出てくることが多いのですが、最終盤で大きな事件が起こったので紹介しましょう。


 最終盤、トップが 14000G、2位が 11500G で、銀行周りが安全な周回だったため株で資産調整をすれば目標金額に届くということで、これで幕切れかのように思われました(チャンスカード 33番で 2000G 近くのばしたのです)。3位は、9000G ほど、4位は 5500G ほどだったでしょうか。

 このとき、最下位のプレイヤーの所有エリアの株で資産調整をしており、250株程度持っていたでしょうか。あと 2回くらい株を買い増せば目標金額達成というときに事件が起こりました。

 最下位プレイヤーが増資をした後で、資産調整エリアの増資済みのお店を「お店を売る」コマンドで意図的に店売りに。資産調整をしていたエリアということもあり、変動率も上がっていて 2800G ほどの損失がでて、一気に順位が入れ替わるという事態になったのです。

 直後に、同エリアのお店を競売で売却し、3軒チャンスを作ったのですが、当然のごとく値段が高騰し、おおよそ 4倍で買えないという状態だったような覚えがあります。結局、このゲーム時間切れで勝負がつかない状態になってしまったのですが、おそらく逆転される可能性が極めて高いと思われます。

 個人的なレポートということで、以下は個人的な意見を書きましょう。

 「お店を売る」攻撃は、一応テクニックとしてアリとは思います。売り払っていない相乗り株に対しては、このくらいのリスクがあってもいいとは思うので。仕掛けるのも難しいですし、18番、22番、24番、33番でも同様のことは起こりますから。

 どちらかといえば、仕掛ける時期/立場に問題があるかと思います。理由は、上位陣の入れ替えと大幅な時間遅延という行為が、少なくとも、順位を 1つ上げる(4000G差を埋める)という行為につながっていないからです。飛び地の独占などで大きな買い物料収入が期待できる状況ではなかったはずですから。

 落としどころは難しいですが、3軒エリアを与えるのであれば競売ではなく、3倍くらいの指し値交渉がいいのかもしれません。株価が高騰していましたが、この変動率で 150株くらい持っていれば、相乗りインサイダー 2回で 4000G 近くの利益が得られるはずです。そのくらいの手であれば、自分が 3位に上がる可能性が出てきますから。


- 終了後 -

 時間切れになってしまいましたが、全員で撤収作業をして、なんとか会場を後にすることができました。持ち込みのTV 2台がかなり重かったのと、キャスターのテクニックをいくつか伝授してもらったのが帰り道の出来事ですね。日曜なので、アフターはなくそのまま帰宅しました。

 以上、横浜対戦会のレポートでした。交通の便がいいのと、近隣の参加者が何人かいることからこれからも続いて欲しいところですね。対戦の形式などは何回かやってみて固まるのかもしれませんし、そのあたりは数をこなしてということでしょうか。1時間ちょっとで来られる場所ではあるので、また機会があったら参加したいと思います。


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