2003年12月27日、中目黒のいたストオフの会場で、いたストオフのメンバーで忘年会をやりました。今回のテーマはフリースペースということで、持ち込んだゲームをまったりとプレイしようということになりました。
今回は、速報レポートをもとに、ゲーム紹介を中心としたレポートにしたいと思います。
会場到着はほぼ 9:00 でした。コンシューマー用にテレビを持ってきていたラッキーさんと駅でお会いして、一緒に会場入りということになりました。ちょっと前に入手していたネタをねーぽんさんにピンポイントにぶつけたりしながら、早速ゲーム開始となりました。
まずは準備運動ということで、「ワイルドサイド」をプレイしました。ねーぽんさんとエルミートさんとで、こないだのアナログゲームコンベンションでプレイしたのですが、あのあとに個人兵器で購入していたのです。
説明中に OKAZUさんから電話があり、予定の折り合いがついたので参加表明をいただきました。アナログゲームオフでウケたゲームを中心に持ってきていただくことにしました。
準備運動ということで 4人では初めてだったのですが、3人の時よりも混乱度がアップしていました。体積をしめるゲームですし、終わらないことがあったりもするのですが、なかなかおもしろいアクションダイスゲームだと思います。いわゆるウノー系のゲームなので、その系統のゲームが好きな方におすすめだと思います。
お次は定番の「ブラフ」が登場しました。「ふえるブラフちゃん」というリクエストもあったのですが、ルール説明が必要な方もいらっしゃったので、通常のルールでやりました。
サイコロの振る音がうるさいので、意外と場所を選ぶゲームなのですが、この会場ではあまり問題になりません。濃いゲームが好きな方から、軽めのゲームを楽しみたい方まで幅広い層にウケるいいゲームです。2人になってからは意外と実力勝負になります。
エルミートさんが持ち込んだ「アップル トゥ アップル」をここでプレイしました。いたストオフでは以前に持ち込んだことはあったのですが、そのときは「アトリビュート」に押され気味でしたね。メンバーによって、どの単語がウケるかとかが変わってくるのがこのゲームの特徴でしょう。
今回は、いたストオフのメンバーということで「ハワイ」が破壊力の高い言葉になっていました。特に今回は、カードも巡り合わせもよく抱腹絶倒の展開になりました。こういうのが「アップル」らしいですね。
カード枚数が 300枚以上と多いので持ち込むのが大変なのと、難しい言葉が多いので子供向けのゲームではないのですが、パーティーゲームとしてはかなりいいゲームだと思います。完全日本語版で遊びやすさもかなり高いです。
お次は、実績がなく実験的に投入した新作「コヨーテ」です。全員ではちまきをして、カードをさして数を予測するということで、かなり怪しげな雰囲気が出てきますね。
ゲームの方は、適度に読めるところや、効果がわかりやすく読みをうまくはずすような特殊カードなどがあってかなり楽しい仕上がりになっています。思ったよりも時間がかかるゲームなのと、コンポーネントがちょっと大きめなのがありますが、おもしろいゲームでした。こういうのは、見ている方も楽しめるので多人数のゲーム会にも向いています。
こちらは実績のあるゲームで、「王位継承」を 6人でプレイしました。ルールも簡単で、会話もある程度弾むゲームですね。切り捨てる投票をするゲームの割に、そんなに殺伐としないのがこのゲームのいいところだと思います。
「サクセスストーリー」とか「おばちゃん」とかそういう用語ができていますね。とくに「おばちゃん」は一生懸命サポートしているうちに近場の鈴木さんから思わぬ発言が飛び出して、ひっくり返ってしまいました。
ゲームの方はさくさくと進むのと、これまでにないジャンルなので、登場の機会が多くなるのではないのではないかと思います。これは、個人的にもおすすめのゲームですね。
このあたりで、お昼の時間になりました。エルミートさんが大量のポテトを持ってきてくださいました。半分ネタという感じでしたがおいしかったです。1時間くらいまったりとしたあとは、全体企画になりました。
午後の全体企画は、えたんさんが進行で「クーデターゴーゴー」をやりました。投稿問題含めて全10問、穴埋め問題から、有名人ネタ(これは1問でしたが)まで、盛りだくさんでした。
鈴木さんの「年末年始といえば」で始まり、私の「いた○○といえば」とか「武器といえば」とかそんな感じの問題がありました。答えあわせは本当におもしろかったですね。
「人工知脳」「無脳」「苦脳」などの誤字が続出した「〜脳といえば」とか、「エクスカリパー」とか「税務署」とかいろいろな武器が登場した「武器といえば」とか本当にいろいろとありましたね。
気がついたら 15:00 近くになっていました。まだまだ仕掛けていないゲームもあったので、続いていろいろとプレイしました。
今回の目玉である「アルハンブラ」をこのタイミングでプレイしました。2003年のドイツゲーム大賞ということですが、なかなか入手できずに、ここまで仕掛ける機会がなかったのです。
今回は初お目見えということでしたが、やはり黙々とプレイするというのは変わりませんね。まさに、カニ料理みたいなゲームです。決算の得点表で「納期に間に合わない」というネタを出したりとか、「5」のお金が場に並んで「不景気」とかそんな感じのプレイでした。
多少場所を食うゲームですしタイル類も多いのですが、考えることもあり、ルールもそんなに複雑ではないのでステップアップにはちょうどいいゲームですね。タイルの「引き」にかかってくるところは大きいゲームなのですが、戦略性もほどほどにあり、いかにもドイツゲーム大賞らしいゲームだと思います。
お次は、近場の鈴木さんからの持ち込みゲームで「7つの印」をプレイ。トリック数を予測するというのは「オーヘル」に近いのですが、5色、切り札ありという本格派のトリックテイキングゲームです。各プレイヤーがとれるトリック数を予測して、ぴったりにとるのが目的になります。
今回は、荒らしてくるプレイヤーもいなかったのでかなり平和な展開になりましたが、ちょっと変な気を起こしたりするとものすごいことになりそうな気がします。バランス感覚が大事なゲームですね。カードが強いときに、1トリック余計にとってしまうと一気に沈んでしまいそうな感じです。
妨害者が若干強力な気がしますが、ゲーム自体は接戦でしたし、トリックテイキング好きにはおすすめできると思います。
さらにその次は OKAZUさんのオリジナルゲームをプレイしました。今回は Sendai, Kawasaki 両バージョンをプレイしました。Sendaiバージョンもかなりひさしぶりだったのですが、相変わらず手軽に楽しめる作品になっていました。
Kawasaki バージョンは初プレイだったのですが、なかなかきれいにまとまっているのではと思いました。どこで大量得点を狙うかの読み合いになりそうですね。
こちらは、合間にちょこちょことやっていたのですが、この時間になってある程度まとまってプレイしました。「ダイスでポン」自体は関JAGA 生まれの作品です。メビウスにいったときに出ていたので購入してきたのです。
ゲームの内容は、4つのさいころを振って、出た目にあうことばをいち早く言った人がポイントというゲームです。たとえば、「え」で始まる「6文字」の「食に関することば」という目が出たら、「越前ガニ」とか「エンゼルパイ」とか「エシャロット」などが答えになります。
持ち込む前にルールをよんでダイスを作って、何回か試しぶりをしていたのですが、全体的に難度が高そうだということで、いろいろとバランス調整をして、ダイスを作り直してしまいました。文字数のダイスを統計を元に変えて、カテゴリーもちょっと広めにして、出現する言葉も変えてとやっているうちに、全部のダイスに手が入ってしまいました。
ゲームとしては、合間にやるのにはぴったりの手軽さと、用具の少なさがいいですね。カテゴリーダイスはオリジナルのものを作ってみると面白いのではないのでしょうか。一問多答にしても面白いでしょうし本当に素材がいい、いじりがいのあるゲームだと思いました。
私のオリジナルから、「スリードリームズ」を 1回だけやりました。バランス調整後、何度か出していますがこれで固定にしようかと思っています。エルミートさんが 4320点という普段ならありえないスコアをたたき出して勝利しています。おそらく塗り替えられることのない最高得点の記録だと思いました。
私は参加できなたったもののプレイできなかったゲームを一挙に紹介しましょう。
経営手腕とタイミングが問われるゲーム「決算日」が午前中にプレイされていました。いきなり決算カードが大量に出て、ゲームオーバーになった方もいらっしゃったとか。なかなか黒字にならないゲームで、ジレンマがたまらないですね。
午後の全体企画後にプレイされた、今回の目玉ですね。ほかのプレイヤーをだましつつ広辞苑にかかれている言葉を当てるというゲームです。プレイ中の様子や、終わったあとの回答などを見せてもらったのですが、本当に初めてのプレイヤーとは思えないほどの、いい回答がそろっていました。
5人でも1時間以上かかってしまいますし、何せ広辞苑が必要になるので手軽にできるゲームではありませんが、ほかににたようなゲームがなかなかないというのがいいですね。この手のゲームを始めるきっかけの 1つでしたし、初プレイは 10年くらい前になりますね。個人的に思い入れのあるゲームだったりします。
OKAZUさんの持ち込みゲームですが、アナログゲームオフを中心にかなり盛り上がっていたという実績から持ってきていただくことにしました。ロボットを目的の場所に動かす手数をいち早く当ててもらう、これも手軽なパズルゲームですね。RioGrande からリメイクが出るので、入荷し次第個人兵器にしたいですね。
エルミートさん持参の 4人対戦のアブストラクトゲーム、「ブロックス」がプレイされていました。相変わらず胃が痛くなるゲームですが、ルール説明がとても簡単ですぐに楽しめるゲームです。もうちょっとサイズが小さかったらと思ったゲームですね。
近場の鈴木さんからのアイデアで、多人数対応のクイズもののオリジナルゲームをプレイしました。3つのヒントから連想されるものを当てるというものなのですが、一癖があります。
まず、一人のプレイヤーが答えとなる「お題」を決めます。それを、もう一人のプレイヤーに渡して 3つのヒントを作ってもらい、お題を決めたプレイヤーに渡します。お題を作ったプレイヤーは、3つのヒントから 1つだけを書き換えて、出題します。お題を作ったプレイヤーは本当の答えをはずすことが、ヒントを作ったプレイヤーが当ててもらうことが目的になります。
説明が長いので、ちょっと例を出してみましょう。「12月」というテーマを出題し、「師走」「クリスマス」「大晦日」というヒントをもらいました。ここから「師走」を「お正月」に書き換えて、「お正月」「クリスマス」「大晦日」というヒントが出題されるのです。
実際に出された問題を試してもらいましょう。次の 3つの言葉から連想されるものをお答えください。ただし、1つだけ嘘のヒントが隠されています。答えは、文字を選択すると見えます。
・星条旗 ・ハワイ ・西日本
(答え:アメリカ、「ニューヨーク」を「西日本」に書き換えて「桃太郎電鉄12」に誘導しています)
これは、多少テクニカルなもののかなり面白い仕上がりになっていると思います。出題者も、ヒントを出す方も結構悩むゲームなのですが、うまくだませたときは、かなりうれしいものがあります。
ルールを聞いて、カワサキさんの「ムセン・ボージュ」を思い起こされますが、こちらはヒントの作り方、書き換え方にテクニックを要求されるより上級者向けの仕上がりなのではと思いました。これは、かなり面白いと思いました。
そのほかにも「タイムイズマネー」などがプレイされていたようです。コンシューマーでは、「みんなのゴルフ 4」とかゲームキューブの「パックマン」などがやられていたような気がしますが、あまり覚えていなかったりします。
夕食は、カツを食べに行っていました。今回の夕食トークは「金箔の話」と「3分間クッキング?」などなど、こういう話ができる食事会はなかなかないですね。
そんなこんなで、あっという間の忘年会でした。私はおそらく 11タイトルプレイしたと思います。コンシューマーには行かずにずっとアナログゲームだけだったのですが、かなりめいっぱい楽しめたと思います。こういうまったりとしたのもたまにはいいですね。
本当にいたストオフのメンバーにはいろいろとお世話になっております。私からも、宿舎やサブバトルなどでアナログゲームを仕掛けていくのは変わりないと思います。JAGAを中心にプレイして面白いと思ったものを中心に持ってきますので、興味のある方、まったりとプレイしたい方はどうぞ。