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● 「例の企画」 Part 8 のレポート ●

 2001/12/15 15:00 〜 12/16 2:40 の日程で「例の企画」の第8回が行われました。この日、仙台は大雪に見舞われており、私は 1時間かけて会場まで移動しました。今回も、簡単なプレイレポートをお送りします。攻略本とあわせてお読みいただけると、より分かりやすいと思います。


● 1品目 いただきストリート (15:15 〜 17:00)

 恒例の「いたスト」です。今回は、リクエストに答えてフリーウェイをやることになりました。

 序盤の展開はけっこう地味で、3軒のエリアがほぼないまま何周か過ぎました。開いている店がほぼ埋まった時点で、私が芝 3軒と六本木 2軒、他のプレイヤーはお茶の水が3軒といったところでした。

 序盤であまり店が買えなかったプレイヤーが新宿の西口カメラ(900G)を購入した直後に、チャンス 3番でクラブエンジェル(420G)に止まり、直後にエニックスソフト(300G)にも止まって一気に 3軒に。西口カメラは、そのままでも買い物料が 450G なのでかなり緊張が走りました。

 インサイダーは、私が芝のジュリアナボウル(330G)に 999G 増資を 90株程度でかけたのが始まりでした。当然狙いは、以前の「例の企画」の「うめぼし事件」です。ところが、今回はうまくいかずさらにワープに止まって周回が遅れることに。

 いち早くお茶の水を 3軒にしたプレイヤーは、周回こそ順調に進んでいるものの自分の店になかなか止まれず、増資が 1回しかできないでいました。新宿 3軒は株価が高すぎてなかなかインサイダーができず、もうひとりは 2軒エリアだらけという状況でした。

 狙った店に止まれないという、ある意味「フリーウェイ」らしい展開になっていましたが、お茶の水の株を 200株近くためた時点でインサイダーが炸裂。一気に総資産を増やしました。新宿買い物料狙いで、80株からインサイダーをかけるものの、誰も止まらず。

 新宿の影響でお客が少なくなった芝は、買いのがした串揚げたかゆき(買い物料 100G)にしか止まってもらえないでいました。

 終盤は、ここまで 3軒エリアのなかったプレイヤーがチャンス 79番で麻布を3軒にしたのですが、しばらくあとで大量の流動資産と株を持ったまま、お茶の水の神田スキー用品(建設ラッシュの影響で 301G)が 5倍買いされて、200株台のインサイダーをかけそのまま逃げ切りました。

 私は、中盤のサラリーがもらえず他のエリアのインサイダーがかけられないまま 4位でゲームが終了しました。1000G オーバーの振り込みが私の 1回だけと、フリーウェイの割には地味な展開になったのでした。


● 2品目 億万長者ゲーム (17:30 〜 19:30)

 2品目は本当に新作の「億万長者ゲーム」をプレイしました。もちろん GBA は私が用意しました。GBA のゲームなので、ゲームスタート前に紙を使ってルール説明をしました。普通は、ゲーム画面で説明するのですが、あの画面を 4人同時にのぞき込むのはちょっとつらいですから。

 説明が終わったところで、マップを決定しました。そんなに長期戦にならない、エレキントンのコース 1です。

 GBA 1台を 4人で回しながらプレイしたので、基本的に他のプレイヤーの行動が逐一見られない中でゲームが進みました。

 序盤は空いている土地を買っていくという、いたストやモノポリーみたいな展開になるのですが、同じエリアにいきなり 3つの会社が建っているのを見てちょっとびっくりしました。私も、2つのエリアに 2社ずつとかなりいい展開に。

 他のプレイヤーのターン、ハプニングマスに止まって悲鳴が。いきなり大変なイベントが起きたみたいでした。あとで、マップを見ると会社がなくなっていました。どうやら「倒産」を引いたようです。比較的高い会社が跡形もなくなっていました。

 私は、カードで増資チャンスと、1マス進むを手に入れ会社合併がかなりしやすいいい状態になった上で、ヘリポートに止まりました。周回も早くなるのでチャンスが広がります。一方、もう一人のプレイヤーもいいカードを入手したみたいでした。

 1週目から、ハプニングで増資チャンスがあったりして、買い物料が高騰しだしてきました。最初の所持金は3000万、目標金額は 1億ですが、1回増資をすると買い物料が 500G くらいになるのです。

 私が 1週目の周回を終えた頃、スタート近くに 3軒も会社を作ったプレイヤーもいつの間にかスタートにいました。資金繰りがきつくなったのでスタートマスへのカードを使ったみたいです。私のターンで、エリアに 3つ目の会社を作った直後、相手も着実に自分のマスに止まって増資をしてきました。

 次のターン、私が自分の土地の 1マス手前に止まって、2ターンで合併確定といううれしい状況になったところで、相手もいいカードを引いたみたいでした。さらに次のターン、私が増資を 1回して初合併をする準備ができ、喜んで次のターンを待っていました。

 自分のターンになり、画面をよく見ると相手に先に合併されていました。合併後の会社は買い物料 1900万くらいが 2マスと、止まったら即死クラスのダメージがあります。それだけ、このゲームは合併が大事なのです。

 私も、増資カードを使って増資をし合併準備が整いました。合併した後の買い物料は 2020万です。しかも、相手に土地を取らせないという最高の状況です。

 合併をしていない 2人にとってはまさに、信じられない出来事です。何せ、目を離しているあいだに即死クラスのマスが 4つできているのですから。

 もう少したって、自分のターンになり画面を見たら、いつの間にかエリアが1つ埋まっていました。最初に3つの会社を作ったプレイヤーが全部合併させたみたいです。この時点でエリアの買い物料は 4030G が 3マスです。止まったら、目標金額の 40% が流れる計算です。

 私のエリアの前には、周回が遅れ気味で逆回りから来たお客さんが一人いました。お客さんの動向を気にしながら見ていたら、いきなり「終わりました」との声が。どうやら、周回しないまま 2020万の土地に止まって破産したそうです。1週目破産が起こったわけです。

 プレイヤーが 1人減り、広くなった土地で 3人が競う形に。この時点では私がトップですが、目標金額まではまだまだあり、4030G の土地を踏めば一気に逆転されるという展開でした。

 私も、増資チャンスを得てエリアを独占した以外は、比較的まったりとした展開になっていました。ここで、いちばん最初に仕掛けたプレイヤーが土地を踏んでもらえずに所持金がぎりぎりになっていました。

 均衡を破ったのは、私の 4030G の振り込みでした。これで所持金不足が解消され、形勢は逆転しました。私は、会社をいくつか売るハメになってしまいました。ただ私は、もう一人のプレイヤーから 1690Gをもらいました。

 他のプレイヤーが、ヘリポートやカードでなかなか私の店を踏んでくれないでいるうちに、もう1回 4030G を踏んでしまいました。これで、一番大きな会社の維持ができなくなり、これまで合併できなかったプレイヤーに乗っ取られました。この時点で私の勝ちはほぼなくなりました。

 最終的に、私が小さな振り込みで工場を失って残り資産が 500万を切った頃に、もう一人のプレイヤーが 4030G に入って破産しました。この時点で、一番大きな会社を持っているプレイヤーが 1億を超えました。周回すればゲームセットなのですが、周回する前に私が 4030G(3回目) を踏んで破産しました。残り 1人になったのでゲームセットになりました。

 もともと買い物料が派手になるゲームなのですが、今回は合併がかなり早い時期に起こったので、より荒れた展開になりました。普通は 1 〜 2週目で会社を建てすぎると増資チャンスが増える代わりに所持金がきつくなるのですが、その前にゲームが動いてしまったみたいです。

 即死クラスの会社ができるとルーレットがロシアンルーレットになります。今回のゲームはまさにそんな感じでした。

 他のメンバーにも感想を聞いたのですが、「モノポリーより理不尽で、アースクエイク(私の所有ゲームです)より派手なゲーム」といっていた人がいました。

 あと、「止まった土地を買っているとお金が足りなくなる」という話も聞かれました。このゲームでは、所持金不足にならない限り会社をつぶせないので、計画的に買わないというのも作戦のうちだと思います。

 約 2時間の長丁場でしたが、そこそこ盛り上がれたと思います。ただ、このゲームは初心者にはお勧めできないかなと思ったのでした。あと、途中から展開がまったりとしやすいので、いきなり破産するとかなり待たされることになりますね。


● 3品目 天空のレストラン (20:30 〜 23:30)

 3品目はおなじみの「天レス」です。最近は忙しかったのでそんなにプレイしていませんでした。今回のシェフはとられた順に、笠井、周、ヤナケアーノ、服部でした。いつも笠井を使っているプレイヤーが順番の関係で笠井がとれなかったりとハプニングがありました。私は、周を使うことができました。

 目覚め前は、全体的にまったりとした展開でした。このメンバーでは、目覚め前に他のプレイヤーを闇に落とすことはほとんどないのです。どっちみち 1500G までしか作れないのと、目覚め前は自分の料理を作った早く作ったほうが有利だからです。

 私は、いきなりキャビアが入りキャビアラーメン(1200G)のレシピがたったのですが、うまく完成させることができました。

 目覚め直後、私以外の全員が 1900G くらいのレシピでリーチがかかるという場面がありました。私の鍋に入っていたのは豚肉。最高で 2200G とそんなに相性のいい食材ではありません。しかもいきなり小龍包(900G)のレシピが立ってかなりがっかりでした(点心の皮かねぎからだと北京ダック(8000G)に変化できます)。

 そんな中、王様手前のカードで引かれたのが「大予言 第3節」。みんなが騒然としました。直後に私がサラリーをもらい、全員の料理がぴょんぴょん鍋と闇北京ピッグに変わってしまいました。これは、私にはかなりうれしいイベントでした。

 このあたりでのテーブル状況は、私が西太后(1122G, 2レベル)とジュリエット(1200G, 2マス)、笠井のプレイヤーが 2マスで 1200Gと 1500G が1人ずつ。ヤナケアーノのプレイヤーも卑弥呼が 2マスになっていました。

 MP がたまってきている中で、ヤナケアーノがゾロ目でチーズを入手しハイラーンをかけて勝負に出ました。最高で 5200G まであります。ところが、ハイラーン直後のサイコロで山に止まり、出たのはコーチン。他のプレイヤーにうっかり渡すことができず、自分で入れることになりました。

 結局できあがったのは極上チキンソテーアルシデュク(3000G)で、最高料理になりました。ただ、この間に私は卵、ねぎが鍋に入っていて、港で勝負をかけました。出たのはフカヒレで、フカヒレスープ(2650G)が一気に完成しました。3品目だったのでこれ以上の変化はできませんでしたが、奇襲としては十分です。

 この後、私にいきなりトリュフが手に入りキノコ鍋(1700G, 4品完成)が立ちました。トリュフは他のプレイヤーの鍋には入れられないので、泣く泣く自分で作ることにしました。レシピを外すためにわざと港に行き出てきた食材はフカヒレ。フレンチシーフードラーメン(1700G)に変化しました。

 このレシピをよく見ると、アワビ、伊勢海老、たらばがにが必要食材にあります。ということは、状況によっては、いきなりハイラーンをかけて超豪華海鮮冷菜三点盛り(通称ドラゴン, 7000G)にもできるわけです。要チェックのレシピですね。

 中盤以降、西太后に高い料理を固めて、私が 20000G 以上の差を付けていましたが、他のテーブルも伸び出して、最高テーブル争いが激化してきました。出遅れていた服部のプレイヤーは、他のテーブルをつぶしに行きますが、ギャルソンバトルで勝てずに厳しい展開に。

 終盤、今回の山場となる事件が起こりました。笠井が唐辛子を手に入れたあと、豆腐が手に入りけんちん汁(800G)にレシピダウンをしてリーチをかけました。そのあとで海のランプがついていたので海に行ったら、出てきたのがなんと大トロ、上等ねぎま鍋(2800G)のリーチに変化しました。

 これを完成させて最高料理の 2位をとるのですが、大トロは卑弥呼の弱点料理で、寝返らせれば最高料理の 1位をとることができるようになります。これを、最高テーブル争いをしていた卑弥呼にわたし、寝返りが起こりました。この時点で 8000G 近い支払いがあったので、上位陣の順位はほぼ確定しました。

 サラリーがなくなった頃に、私が西太后に 4品目を持たせ 10000G オーバーのテーブルを作ると、最高テーブルの 2位争いが激化してきました。7000G 程度で 100G 単位を争うことに。結局、最後に安い料理を持たせ笠井のプレイヤーが争いに勝ちました。

 所持金がぎりぎりの中で時間切れに。最後に笠井のすきやき(3200G)にリーチをかける形で卵をいれ、時間切れになりました。最終的には、私がテーブル 1位と最高料理 2位で逃げ切りました。

 今回も、弱点料理がいろいろな意味で勝負を分けることになりました。本当に弱点料理に対するケアは大切ですね。あと、ここではあんまり書きませんでしたが、笠井に対するマークはかなり激しかったです。完成料理は 12品だったと思いますが、うち半分はヤミ料理です。

 あと、最近の傾向として最高料理が 2800G くらいになることが多いので、服部では最高料理が本当にきついみたいです。すきやき(3200G)やフォアグラクロケッタ白トリュフ風味(4800G)は変化できるレシピが来た瞬間につぶしますからね。


● 4品目 ディオラムス (0:15 〜 2:00)

 4品目は、1人メンバーが増えたのでひさしぶりにディオラムスを選びました。今回は、私の中途半端なデータを使いました。マップは六波羅蜜(昼)です。キャラクターと武器は、フーマ(短剣)、ファルガス(斧)、フェイフォン(素手)、花魁(短剣)です。私は、Part 2 以来 2回目のフェイフォンです。

 序盤は、花魁とファルガスが接近して殴り合うという展開でした。その隙にフーマはアイテムを集め、フェイフォンはチャージをしていました。しばらくして、花魁とフーマが接近し合うことになりました。ここでちまちまとダメージを削っていました。

 ゲージがうまくたまったフェイフォンが、花魁に近づき攻撃を仕掛け一気に HP を削りに行きます。これで花魁が一気に瀕死の状態に。そのころファルガスはちょっと離れたところで様子見をしていました。

 フーマは、拾った隕石落し 2つでアイテムマスと病院のあいだに閉じこもり、HPを最大まで回復させ、アイテム集めをしていました。これがゲーム中、プレイヤー間で話題になった「究極のチキンプレイ」です。

 しばらくして、様子見を終了したファルガスが、接近してきたところで最大までチャージしたフェイフォンにちょうどのマスに移動されます。1200ポイントのダメージを受けて、持っている龍の血まで奪われてしまいました。直後のファルガスは移動距離が出ず、フェイフォンにとどめを刺されてしまいます。

 ここからが、かなりの長期戦でした。全員が微妙な距離にいてなかなか攻撃に踏み切れないでいました。フェイフォンが花魁を倒す機会があったのですが、ちょうど病院に止まれるということで、回復にとったのも原因の 1つでしょう。

 終盤勝負に出たフーマが花魁を倒し、1対1の勝負に。アイテムと武器ではフーマが有利ですが、攻撃力ではフェイフォンに部があります。接近したところで、フェイフォンが必殺を入力。ところが、カウンターで返り討ちにあい、直後に攻撃をされて終了しました。

 文章では短いですが、実に約 2時間の超長期戦でした。ファルガスが倒されるまでに 45分かかりましたし、その後もけっこう長期戦でしたから。

 フーマのプレイヤーは、このくらいチキンなことをしないとフーマではなかなか勝てないとのことです。確かに、ダメージが 2/3 くらいしかありませんからね。

 あと、フェイフォンが弓を手に入れたときの攻撃力の値にびっくりしました。素手の攻撃力は 800以上あるのに対し、弓の攻撃力は 8 でした。これで HP 60 の相手にとどめを刺すのはやめた方がいいのでしょうね。


 以上が今回のレポートでした。億万長者ゲームは時間がかかることを予想していたのですが、まさかディオラムスがこんなに長期戦になるとは思いもしませんでした。プレイスタイルもありますが、マップの選択はこの手のイベントでは大事ですね。

 普段は、ここで文章が終わるのですが、今回はおまけとして「例の企画」終了後の話をちょっと書きます。


● おまけ 帰り道 (2:40 〜 4:00)

 冒頭にも述べたように、仙台は大雪でした。普段は原付で移動するのですが、路面が凍結しているので原付での移動は無理です。昼間ならバスが使えるのですが、この時間に走っているバスはありません。というわけで歩いて帰ることになりました。

 会場から、私の家までは 100m ほど高度差があります。同じ方面に家があるプレイヤーのひとりといっしょに冬山を登山したのでした。

 最初の 20分は平地なのでそんなに大変ではありませんが、問題は高度差 100m の山道です。夜のあいだはほとんど明かりがないし、道路があるのですが普通に車が通ります。滑落したら無事ではすまされないでしょう。

 結局、約 60分で雪山を登り切ることができました。暖かい装備をしていたので寒さは大丈夫なのですが、かなりの距離(4km ほど)を歩くので疲れました。まあ、滅多にできない体験でしたね。


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