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● 「例の企画」出張編 のレポート ●

 2002/5/2 21:00 〜 2002/5/3 6:00 の日程で、「例の企画」出張編がおこなわれました。もともと「例の企画」は仙台でのイベントで、Hammer が東京に引っ越したため 2月でファイナルにしたのですが、連休で仙台に遊びに来たついでの開催となりました。

 いつも直前になって開催が決まる「例の企画」ですが、今回も 4/22 の夜に急に開催すると書き込んだのがきっかけでした。今回は、マルチタップとパッドといった機材も仙台の方で用意していただきました。あと Hammer が泊まりがけ確定なので、寝床を提供してくださったりとかなりお世話になりました。

 前置きはこれくらいにして、ひさしぶりにレポートを書きたいと思います。今回も、これまでと同様攻略本などがあると理解の助けになると思います。また、今回は初の 2卓同時開催なので、私の参加していなかった部分についてはほとんど書けません。あくまでも主観的なものになりそうです。


● はじめに

 今回は、初の 2卓開催でメンバーが 8人もいました。いつもの「例の企画」のメンバーもいましたが、初対面の方も 3人いました。多少「いたスト」を経験したことのある方が多くて、こちらとしてもやりやすかったです。「カルドセプト」などの知識のある方もいたみたいでした。

 はじめての方もいたので、あいさつと企画の紹介を。「例の企画」というコードネームがつくくらいなので、こういった紹介ははじめでだったりしました。2卓になるとはあまり思わなかったので、何をやるか迷いましたが、メインの「いたスト」を同時開催することにしました。


● 1品目 (21:00 〜 23:00)

 というわけで、「いたスト」の 2卓同時開催です。「いたスト 3」と「いたスト 2」が用意できたので、抽選でどちらをやるかを決め、ストリートは合議制で決めてもらうことにしました。「いたスト 3」の 1番卓は、日本列島を、「いたスト 2」の 2番卓はフリーウェイをプレイすることになりました。

 ちなみに、「例の企画」のレポートを昔から読んでいる方は、誰のリクエストでストリートが決まったのかが予想できるかもしれません。私は 1番卓に入りました。

- 1番卓 (日本列島)

 1番卓の日本列島は、全員が経験者でした。序盤は私が思いっきり飛ばした展開になりました。1周目で東北、関東、上越を 2軒ずつにすると、2周目で北海道をうまく使って、甲信越、関東、上越を 3軒ずつに伸ばしました。

 こんなに順調に北側のエリアを取れるのははじめてで、自分でもびっくりの展開でした。しかし、西側にはほとんど立ち入ることがなかったので、甲信越より西の店数は 0 でした。また、これだけ店を買っていれば資金繰りも厳しい状態でした。

 他のプレイヤーの動向ですが、関西 2軒と四国 2軒、東海道 3軒(1等地なし)と本土は安泰でしたが、1周目で九州に飛ばされたプレイヤーが 4軒まで購入し、自分で税務署を踏んだり、チャンスカードで総資産 4000G まで稼いでいました。1等地はありませんでしたが、20000G 以降が怖いことになりそうでした。

 中盤は、私が上越のインサイダーをかけリードし、資金の関係でちょっとだけ 2軒の北海道に乗り換え、その後で関東のゾーンを作りました。ところが、西にお店がなくインサイダーチャンスがないうちに、九州の株を 200株近く買われ、4軒のインサイダーが始まりほぼ同点まで進みました。

 他のプレイヤーも、四国、東海道を 5倍買いしていよいよ勝負の体制になりました。ところがここで事件が起こりました。私が関東のインサイダーの最中に、2軒所有の北海道に飛ばされなんと 6軒独占まで伸ばしました。

 空き地のチョイスは、ヘリポート(3軒目)、税務署(4軒目)、マイホーム(5軒目)でした。マイホームははじめてだったので、どうなるかちょっと心配でした。

 マイホームを建てた直後に自分のマイホームを踏み、ほぼ増資なしの北海道に全員を呼んでしまいました。ここで、ヘリポートを 5倍買いされますが、税務署や軽く増資しておいたさっぽろミソラーメンに何人かがハマリ 3000G 近い収入がありました。

 書き忘れていましたが、このさっぽろミソラーメンは中盤の要所で 2人から 200G台の収入があり、途中の増資が勝負を分けることになりました。

 これで運転資金を得たのですが、20000G を越えた頃に 2人が北海道から九州に移ってしまいました。私が福岡めんたいこにハマリ 2700G の支払いをし一気に逆転されてしまいました。このままだと 20000Gから九州で逆転というジンクス通りになりそうでしたが、なんとか脱出しました。

 東側に戻ってしまえば、増資チャンスはいくらでもあるわけで、サラリーを入手し 20000G 台に総資産を戻したところで、北海道の増資がスタートしそのまま目標金額を突破してゴールしました。

 今回は、北エリアの強烈さを目の当たりにしました。関東、上越のゾーンは 3軒でもかなり怖いものがあります。20000G からの九州の恐怖もありましたが、北海道所有で助かった気がします。金融ビッグバンが出なかったのも勝因ですね。

 あと、飛び地のマイホームは予想以上に恐ろしい存在になります。ほとんど増資していない状態ですら、かなりのダメージを与えるわけですからデパートクラスが並べば破壊力はかなりのものです。4軒以上の所有が確定すれば建てていいと思いました。

- 2番卓 (フリーウェイ)

 2番卓は参加しなかったので、軽く雰囲気だけを。フリーウェイらしいデパートでの打ち込み合戦になっていました。どうやら 2強 2弱の展開になったようです。序盤はけっこう地味な展開だったような気がしました。

 ちなみに、25000G の日本列島よりもプレイ時間がかかっていました。1番卓のゴールをしたときに、だいたい目標金額というタイミングでした。


● 2品目 (23:30 〜 1:00)

 ここでメンバーが 1人減って 7人になりました。時間が押していたので、企画でしたゲームを 2卓に分けてプレイすることにしました。

 1番卓はおそらくプレイしていない人の多い「ディオラムス」、2番卓はお勧めのあった「レストランキング」になりました。私は、レポートの都合で 2番卓に入りました。

- 1番卓 (ディオラムス)

 こちらの卓は、参加していなかったので簡単な様子だけになります。最初はルール説明も兼ねて、1回適当なマップをプレイしたそうです。ルールを説明するよりもプレイしたほうが早いゲームですからね。

 2回目に普通に対戦をやったそうでしたが、上級者が対人 4人対戦で、ゼクシーで勝利ということを見せてくれました。しかも最後の決まり手は死神だったみたいです。

- 2番卓 (レストランキング)

 2番卓は、柴宮両兵衛さんからの推薦で「レストランキング」です。コンパイルのディスクステーションの収録ゲームで、基本的には「いたスト」系のボードゲームになります。土地のレベルアップや連鎖の概念は「カルドセプト」に近いものがあります。

 このゲームの特徴的なところは、コンパイルらしいところで、キャラクターごとの必殺技があることです。ふりこみや妨害を受けるとゲージがたまり、いっぱいになると必殺技が使えます。また、アイテムによる妨害もけっこう重要になります。

 「例の企画」にゲームを持ってくる前には必ず、自分で審査するわけですが、このゲームは審査を通ったゲームということで、対人戦でも楽しめるだろうという印象を受けました。

 それでは、実際のレポートに移ります。プレイヤーが 3人だったので、コンピュータを 1人入れることになりました。キャラクターはビリー、スマッシュ、ボノ、ミルフィア(CPU ふつう)で、マップはスモールクロス(構造的には、ちょっと小さく分岐が自由な右半球みたいな感じです)でプレイしました。

 マップの構造上、お城まわりの地点が交通量が多く重要なのですが、狭いマップなのでお店の所有が分かれてしまい、最大 1連鎖の膠着状態になりました。

 2周くらいして、ボノが自分のお店の上でうまく引き込み縄を使って、スマッシュに 500 くらいの強制的振り込みをしたあたりから、打ち合いが始まりました。アイテムで邪魔をされたり、大きなふりこみをするとゲージがたまるわけです。

 直後にスマッシュは、たまったゲージで拠点の無料レベルアップをします。スマッシュの能力は好きなの土地のレベルを無料で 1 上げるものです。当然差額分は儲かりますし、連鎖していればその分さらに儲かることになります。

 そんなこんながあって、スマッシュが目標金額 8000 に対して、7900 までいったものの、そこからレベルアップする場所がなく、ゴール直前で来てかなりまったりとした展開になりました。

 ボノが高いお店に入って、止まったときの食事代を逆にうばうことができるという必殺技が使えるようになったのですが、コンピュータの 500 の店から奪うだけとちょっと不発に。

 終盤は、コンピュータとスマッシュの店売りした土地を、ボノが埋めていき何か所か拠点を作り、一気にレベルアップをかけて、勝負を決めました。高いお店を避け続けていたのと、肝心の 5倍買いが起こらなかったので、試合が長期化したようです。

 アイテムの方ですが、キーとなるのは引き込み縄くらいであとは、隣のマスに滑らせるバナナや、バナナをランダムに複数置くビッグバナナが地味に働いていたくらいです。3回通過するとレベルが上がる / 下がる、成長の花 / 爆弾もちょっと効いていましたね。

 必殺技に至ってはほぼゲージがたまらず、プレイヤー側の発動チャンスは合計 3回しかありませんでした。

 プレイした感想を聞いたところ、ちょっと大味だったけどなかなかうまくまとまっているという意見でした。マップ、キャラクターを選べばちゃんと使えると思いました。

 ここからは、私からの感想になります。今回は、時間が押している都合で狭いマップをやりましたが、「カルドセプト」と同様、狭いマップだとどうしても終盤、膠着状態になってしまいます。レベルが上がってしまった土地の奪回が、やや難しいので多少広いマップでやったほうがいいようです。

 あと、必殺技をうまく使うためには、多少出入りの激しい打ち回しが要求されます。私のように、出入りの少ない打ち回しをしていると、必殺技が使えませんから。

 アイテムの使い方は、けっこうセンスを要求されます。たまに使いにくいアイテムもありますが、そういう場合は入れ替えてしまうのがいいみたいですね。

 いずれにせよ、アイテムと必殺技は考えれば考えるほど有効な使い方ができるようになっています。初心者は初心者なりに、経験者は深く楽しめるのが特徴になっていると思います。

 資産の伸び方が「カルドセプト」に近い以上、勝ち方としては、連鎖を作った土地のレベルを大きく上げて拠点を作ることが必要になります。ダイス目を完全に操作するものはありませんから、逃げ道が多めのほうがプレイしやすいのかもしれませんね。

 最後に雑談ですが、コンパイルのキャラクターも、けっこう私の好みに合うものがいたりします。ぷよぷよとかもいいキャラクターがいましたからね。

 ネタを提供してくださった、柴宮両兵衛さんありがとうございました。これは、下手なコンシューマボードゲームよりかなり遊べるゲームだと思いました。


● 3品目 (1:30 〜 3:00)

 3品目は、メインイベントの「アレフガルド」をプレイしました。もう 1卓はいたストのフリープレイになりました。

- 1番卓 (マーメイドシティ)

 1番卓では、マーメードシティをプレイしていたようです。私は 2番卓に出ていたのと、プレイ時間が短かったのでぜんぜん確認できませんでした。プレイ後に、いただきクエストの「日本征服」をやっていたみたいです。

- 2番卓 (アレフガルド)

 2番卓はメインイベントのアレフガルドをプレイしました。「例の企画」と付随するイベントでは、過去 4 回中 3回、竜王の島で勝利を収めているだけに、今回も目が離せません。

 このアレフガルドで、私にとって大切なのはファーストスローです。今回の出目は 3 だったので、自動的に右上に行き、雨のほこらのがいこつナイフ店を購入。で、次のターンの出目はなんと 1。2軒目も購入しました。

 さらに次のターン、ここで 1 が出たら槍の店オークが購入できたうえに高い方から 3軒と、いろいろな意味で大変なことになるのですが、本当に 1 が出てしまいました。迷わず購入して雨のほこらを 3軒に。あのお店には何か因縁があるのでしょうか(というよりも「例の企画」では完全に自分の店にした感じですが)。

 その後も、リムルダール 2軒と好調をキープしたまま周回を続け、2周目のはじめには雨のほこらをそのまま独占してしまいました。もちろん、99株から槍の店オークを 999G 増資で 2000G オーバーの大きな壁を作りました。周回が遅いのと、仕掛けが早かったのでリムルダールに乗り換えて様子見に入りました。

 肝心の竜王の島は、最初に飛んだプレイヤーが普通の 2軒を所有したところで、他のプレイヤーが 85番で城を責任買いされて、とりあえず安泰になりました。中盤までは、リムルダール 3軒、ガライ 3軒、マイラ 3軒、ドムドーラ 2軒ずつと比較的まったりとした展開が続いていました。

 中盤以降ゲームが動きました。竜王の島を 2軒所有したプレイヤーが再度島に飛んで、4軒まで伸ばしました。総資産が 10000G 以上あったのでそのままインサイダーが始まりました。

 また、ここへ来てドムドーラをむりやり 5倍買いし 4軒から独占まで伸ばすと、ほぼ同じタイミングでメルキドも 2軒から独占、チャンスカードで売られることの多かった死の砂漠も、竜王の島の所有者がそのまま独占まで持ち込みかなり荒れた展開になりました。

 ドムドーラのデパートや、メルキドの高級デパートが炸裂する中、サラリーを取りに増資 1回の雨のほこらに南から乗り込んだメルキド所有のプレイヤーが、槍の店オークを直撃。エリアの位置から滅多に炸裂しないので、所有者としてはかなりうれしかったりします。

 これが、2000G オーバーの振り込みとなり、メルキドの速度が落ちてしまいました。ドムドーラ、死の砂漠、雨のほこらの 3すくみになりましたが、コマの位置と収入からドムドーラ、死の砂漠が優位に立っていました。

 総資産が 20000G を越えたあたりで、これまでトップを走っていたドムドーラの所有者が竜王の島に飛びました。城はなくても、4軒所有の効果は恐ろしく、デパートクラスの支払いを何度か繰り返し、トップを奪われてしまいます。

 私も、増資チャンスがかなり多い右周回に入り、3人が 25000G オーバーのかなり荒れた試合になりました。結局、竜王の島の所有者が、島で死の砂漠をインサイダーし切ったあと、すぐに脱出して勝利を収めました。私は 25000G は越えたものの 3位でした。

 今回の試合もやはり竜王の島が勝負を分けました。重要な店がなくても 4軒は強力なものです。その証拠に、使い勝手の悪い、死の砂漠を勝利に導いたくらいですからね。しかし、左下 3エリアがすべて独占というのはかなりまれな展開だと思います。ここまで荒れなければ、十分に勝機はあったのですが。

 個人的には、なかなか起こらない槍の店オークの大活躍があったのでいいことにします。あの店は、ただマークの隣にあるだけで特別強いわけではありませんし、なんというか象徴のような店ですから(その割にはけっこう気合いを入れて取りに行くのですが)。


 とりあえず、私がプレイした範囲内ではこんな感じです。3品目のあと、うっかり NUMERO をプレイしました。これは、かなり計算能力を試されるゲームで 3:00 あたりにやるゲームではありません。はじめてフルにプレイしたのですが、恐ろしいゲームですね。

 あと、私が仮眠を取っている間に 4品目としてレインフォレストがプレイされたようです。15000G 以上の差を付けてダントツで終了したみたいでした。

 今回は、東京からの襲撃ということでけっこう急な日程でしたが、場所とメンバーを提供してくださった仙台のみなさまに感謝です。あと、今回のために PS と PS 2 のマルチタップと大量のコントローラーを購入されたらしいので、これからの動向が楽しみです。

 また、2品目の「レストランキング」を紹介してくださった柴宮両兵衛さんにも、もう一度感謝します。紹介がなければ、プレイされることはなかったでしょうから。

 急に計画された「例の企画」出張編はたくさんの方々の協力で、無事に終了させることができました。関係者各位に感謝の気持ちを込めて、レポートを終わりにしようと思います。本当にありがとうございました。


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