2004年11月20日に「例の企画」Returns がおこなわれました。2002年の3月に Final をやってから、出張編が続いていた「例の企画」ですが、2年半の時を超えていよいよ復活しました。今回は、そのときの様子をレポートしたいと思います。
今回のきっかけは、Blogでのネタでした。「桃鉄USA」も出ることだし、「ドカポン・ザ・ワールド」も世界を舞台としているしで、アメリカがテーマのゲームが増えてきたので、まとめてみたのがそもそもの始まりでした。
それからしばらくして「東大前オフ」のアフターでねーぽんさんからのオファーがあり、話の流れから復活と相成りました。
今回は 4人での予定だったのですが、Izayoiさんが遅れてこられるとのことで、ねーぽんさん、エルミートさんと、まったりと新作をということにしました。
ウノー部推奨のゲームということで「THE パーティー右脳クイズ」を出してみました。10科目のほんきモードと、おためしモード、4人対戦用のパーティーモードを軽くプレイ。テンポのよさがいい感じの作品で、いい背中押しになったのではと思われます。
その次にプレイしたのは、ねーぽんさん持参の「THE パーティーゲーム」でした。こちらは、単純にミニゲーム集なのですが、バカゲーから、本気勝負の記憶ゲームまで、本当にさまざまでした。
「THE 記憶」は 12ボタンを使った、付け足しタイプの記憶ゲームですが、12ステップくらいまで行くと本当に厳しいのです。
と、そんなこんなでミニゲームの前菜をプレイしたところで、Izayoiさんが到着の模様なので、駅までで迎えに行きました。
今回の、目玉のひとつは「例の企画」では 2回目になる料理企画です。テーマがアメリカと言うことで、アメリカっぽい料理を作るべくスーパーに出向いて買い出しをしました。
ちょうど野菜が高騰しているところですが、パックに詰め放題のウインナーが売られていたことから、メニューが固まりました。
・バターロール
・ボイルドソーセージ
・シーザーサラダ
・コンソメスープ
よくよく考えると、難度自体はそんなに高くないのですが、品数が多いのです。一番力を入れたのは、シーザーサラダになりました。
刻んだキャベツとアスパラガスにサラダ菜が野菜部分ですが、アメリカっぽくするために、ベーコンとクルトンを加えています。クルトンはパンから作っています。ベーコンは、カリカリになるまで炒めてみました。
こうしてみると、遊びなしの料理になりましたね。バターロールにしたのは、ホットドッグ風にするため、というのもあります。せっかくなので、完成したものの写真を載せておきましょう。
その裏では「THE パーティー右脳クイズ」がひたすらストイックにプレイされていました。ヤジルシ早押しと、ジャンケン勝負がありえないスコアになっていました。特に後者は 179 というスコアです。
というわけで、本編の一番最初は発売されたばかりの「桃鉄USA」です。「例の企画」では、新作の蔵出しも結構やっていた覚えがありますね。もちろん 4人での対戦は初めてです。
今回は、桃鉄公式戦での対戦でやりました。90分程度の短期決戦モードで、時間の限られた企画にももってこいの内容になっています。
設定上は 10年目相当の数値から 3年間の短期モードで、所持金が 1000万ドル、目的地の収入が 4000万ドル程度なので、自ずと作戦は見えてきます。いかに目的地につけるかと、いかにカード駅でいいカードを手に入れるかが基本でしょう。
そんな中、いきなりキングデビルから始まったりというアクシデントもありましたが、他のプレイヤーは順調にカードを拾い出して、ほぼカードを買わずに基本的な体制が整うような感じでした。
2年目にかけて、私がスペシャルカードなどを使って目的地に入り、その資金をカードにつぎ込んで流れを作っていきました。貧乏神はほとんど固定になってしまい、逆方向にはワンサイドの様相を呈していました。
資産差がほとんどないまま 3年目に、私はもう一度目的地に入り資産差をつけた状態で、イエローナイフが新しい目的地に、これを入られなければほとんど安泰という状態だったのですが、そうは問屋が卸しませんでした。
キングボンビーの近くにいたところで、ぱろぷんてカードの効果で全員にぶっ飛ばしカードが入り、なすりつけ直後に飛ばされるという悲劇が起こりました。このとき、記念仙人の効果でのぞみカードは持っていたものの、一番近くのプレイヤーが 27マス先という孤独感あふれる状況です。
残り 3か月で、所持金も 4000万ドルほど、サイコロ 10個の連発や、ボンビラス星に飛ばされたらまず助かりません。そもそも、イエローナイフに到着されたらその時点で勝負はあったようなものですね。
その後の悪行ですが「カードをすべて捨てる」で移動力を失い、次のターンには「デビルを呼ぶ」が発動。ここで呼ばれたのがリトルデビル11匹と、デビル 2匹という驚異の組み合わせだったので、なんとか所持金は持ちそうな感じになりました。
最後の月の悪行は「貧乏神に戻る」で、奇跡的に物件売りを免れました。さらに、最後のターンでイエローナイフの手前で銀次が登場、所持金の 1/4 を持って行き、勝負が分からなくなったところでゲームセットでした。
最終結果は、僅差で逆転されていました。が、銀次が 1/2 を奪っただけでひっくり返った額ではありました。「例の企画」の桃鉄は僅差になりやすいのですが、今回もいろいろな意味で面白いゲームになりました。
ちなみに、今回の Study ですが、カードを売った後「のぞみカード」を使ってから「最後の切り札カード」を使えるようにした場面がありましたが、実はカードコマンドに「捨てる」という文字があります。
さくま鉄人がテクニックとして述べているように「捨てる」コマンドはちゃんと使いどころがあるのです。「陰陽師カード」と組み合わせたりすると、ドカポンの「パペット」のような悲壮感漂う結果になることでしょう。移動系カードと組み合わせて遠くのゼロ駅に突っ込ませるということもできますからね。
2品目は、アナログゲームからゴールドラッシュがテーマの「ブームタウン」をプレイしました。金鉱の権利をセリで購入し、金を発掘したり他のプレイヤーの上前をはねたり、発掘権のお金をもらったりしながら、お金を稼ぐゲームです。
このゲームでは「1番最初にもらうものを選ぶ権利」を競ります。競りで使われた金額は反時計回りで 50%ずつ分配されることになり、ものをもらうのは競り落としたプレイヤーから時計回りになります。なので、高値の競りは他のプレイヤーの財布を暖かくしてしまうのです。
もう一つの特徴は、収入です。金はいつとれるか分からないということで、ダイス2個の出目でどの山から金が出るかが決まります。金が出にくい山でも、固定資産としての価値はありますし、同じ地域の金鉱をたくさん持っていると、市長として発掘権で稼ぐことができたりするのです。
収入のタイミングが読めない以上、計算ずくで競ると言うよりも、フィーリングとか、大局観とかが大事な競りなのかもしれません。どちらかといえば、その場その場の状況を見る力が要求されるでしょう。
ゲームの方ですが、最初の 5ターンくらい、ノー砂金でフィニッシュでした。ゲームが進むと一応すべての目の鉱山が出てくる分けなのですが、うまく金の出る目を避けるダイス目が出てきましたね。
特殊カードの種類が多めのゲームなのですが、枚数自体はそんなに多くありません。ゲームの長さもそんなに長くはないので、割り込み系のカードも結構早いうちにでたような、そんな感じですね。
中盤にかけて、2桁の金額が動く競りが続いたのですが、金鉱から金はあまり出てこない展開になりました。他のプレイヤーを手数料ではめるよりも、自分の地域を固めるプレイに出たのもあり、出入り自体は多くない展開になったようでした。
結局 10 以上の大きな収入が出ないまま、ゲームセットとなり、競りでお金を使わなかったという消極的な理由で勝利しました。
競りゲームとしては、かなり異色の作品だと思いますが、競りの雰囲気を味わうのにはいいのかもしれません。プレイ時間も比較的短いので、まったりと競りゲームがしたいという場合にはいいかと思います。
このあたりの味付けが実に Faidutti らしいと思ったりしました。某オフのあたりに持ち込みやすいゲームなのかもしれません。
お次もアナログゲームから「トランスアメリカ」をプレイしました。桃鉄は 3年だったので、あまりアメリカ全土をわたるとまではいけなかったはずなので、ここで土地勘をということになりました。
アメリカ全土に点在する 5つの目的地をいち早くつなげたプレイヤーが勝ちという、とても単純な、アブストラクトに近い感じのゲームです。
このゲームの肝は、最初のスタート地点の設定と、どこで他のプレイヤーと路線を合併させるか、合併するまでにどの路線を延ばすかにあると思います。合併することなしにゲームが終わることはありませんから。
今回は、目的地の妙とか、合併のタイミングなどがあって大量の減点になったプレイヤーが多かったようです。中北部の青い目的地や、東海岸のオレンジの目的地が 1つしか到達していないのにゴールというのが何回かありました。
かくいう私も、このゲームでは最大減点の -8点というのを出しました。中北部が奥地のバッファロー、西海岸は一人だけ南にあるサンディエゴ、そして東海岸も他のプレイヤーと絡んでいない南の端に近いところが選ばれたため、早めに合併されたら出る幕はありませんでした。
「桃鉄USA」をやったあとでこのゲームをやると、英語の地名が読めるようになるというおまけがつきます。目的地は 35箇所ですが、そのうち 29箇所は「桃鉄USA」に登場します。これで、Dallas と Duluth もちゃんと読み分けられますね。同様のことは「乗車券」にもいえます。
こちらは、そんなに重くなく、プレイ時間も短めなので「桃鉄USA」との相性がいいゲームだと思います。
残り時間も少ないとのことで、ねーぽんさんが持ってきてくださった「ガチャろく2」のアメリカマップを目標金額を下げた短縮モードでプレイしました。
マップ上にあるお金を貯めて、ミニゲームに勝利し、貯金をして行くゲームで、目標金額まで達成すれば師匠に挑むことができます。挑戦に合格すれば勝利という感じです。デジタルボードゲームで、中途半端に入っていると敬遠されがちなミニゲームにスポットを当てたゲームですね。
ミニゲームも、デュアルショックを活かしたものが多く、どちらかといえばネタ勝負という感じですね。簡単なものから、押す強さを問われるようなものまでたくさん用意されています。
とかく、ミニゲームが絡んでくるものは「ミニゲーム」自体の熟練度がそのまま勝率に関わってきやすいのですが、そうはいかないゲームが多いのがいい感じですね。ボタンを押す強さとかは、分かっていてもずれやすいものですから。
ゲーム中の「マジックハンド」は面白いシステムでした。しばらくの間、ゲームに参加できなくなる代わりに、現金のやりとりの際に画面上に飛び出るお金を取ることができます。実際に、ミニゲームの賞金の 1000円札をゲットしました。
しばらくミニゲームをやっていて、目標金額に達成したので師匠に挑戦までやってみました。デュアルショックを使って、4つのセクションの組み合わせでケーキを作るというものですが、他のプレイヤーは妨害することができるのです。
スプレーとか、爆弾とかはまあ慣れればどうということはない妨害なのですが、「スタッフロール」が一番ひどい妨害でした。ゲームに集中していると見られないし、ちらっと目にはいるときれいに気をそがれてしまうのです。
結局、師匠に挑戦は得点が足りずに失敗。この時点で時間が来たので終了となりました。
デュアルスティックのミニゲームにどれだけなじめるかが、このゲームになじめるかを決める要素になるかと思いますが、パーティーボードゲームとしてはなかなか面白いかと思います。「マリオパーティー」とかそちらの方に近い趣なのかもしれません。
この時間で、「例の企画」本編は終了でした。一緒にプレイしてくださったエルミートさん、Izayoiさん、ねーぽんさんに感謝です。今回はゲーム数字隊は少なめだったものの、新しいものとかをいろいろとプレイすることができました。
「例の企画」は、これから第2シーズンに突入します。また機会を見つけてやるかと思いますので、そのときはよろしくお願いします。
というわけで、おまけのコーナーです。解散後、ねーぽんさんといろいろと回った話でもと思います。
夕食会は、うちから比較的近くにあるローリング寿司でもと思ったのですが、土曜の混雑に負けました。そのまま帰るのももったいないので、1駅分足を伸ばしてうどん屋まで行ってきました。
日本酒とかが出るお店ではあるのですが、私は日本酒は苦手なのでそのままうどんと一品料理を楽しむことにしました。昨今、さぬきうどんがブームではありますが、東のうどんもたまにはいいものですね。
帰宅後は「アド街ック天国」を BG に、お互いにBlogの更新をしていました。その後は、「THE パーティーゲーム」のやってない種目をまったりと進めて、締めに「もじぴったん」という感じでした。
「もじぴったん」は個人的には、「早い者勝ち」のほうが熱い感じがします。相手のツボを突くことばを作ってみたり、取られるといやなところを無理矢理ねじ込んだりと、ことば以外のテクニックも要求されるところがいいですね。
あとは、翌日の作戦会議をして終了です。
で、起きたのは朝の 4:30 でした。まだラジオでは「こんばんは」の時間かもしれません。ねーぽんさんの某企画に便乗する形で、徒歩で 2駅ほど出た某所まで行くことになりました。
当日は JAGA もあるわけですが、せっかくのネタですし、ひとりで 45分も歩くのも大変だろうということで、便乗してみたのです。
こちらは東京とはいえ、11月の早朝の寒さは厳しいものがあります。普段よりも暖かい格好で出かけました。ちなみに、このくらいの気温だと、東北の 11月の屋外より暖かいわけなのですが。
コンビニで買い出しをして、橋を渡ってという行程でした。5:00 くらいに歩くのは、秋田旅行の時以来でしたが、この時期だときれいに星が見えますね。寒いのをのぞけば歩くのにはいいのかもしれません。
目的の駅に着いたときには、ちょうど始発の電車がホームにはいっていました。これに乗ると出発時間は 30分遅くてよかったわけですが、まあネタのために歩いていると言うところもありますね。
あとは、山に登って日の出を待ちました。登りがけっこう激しくて朝からいい運動になりましたね。そして、目的地には日の出 20分くらい前に到着しました。
写真に納めるというのもあったので、念のためカメラを持ってきました。ひょっとしたら、次のとあるネタの写真に使うかもしれません。まともに日の出を見たのは初めてなのですが、こういう非日常な体験もいいものですね。
終了後は、カフェでリッチな朝食を取って解散とあいなりました。
こういう機会がないと、早朝歩くことも朝日を見ることもないので、いい機会になったと思います。企画者のねーぽんさん、ありがとうございました。