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● ゲームのらくがき 「シティープラン スクウェア」 ●

 今回もデザイナーズノートをお送りしましょう。このあたりから、作ってからの期間が短いので、色々と書ける内容が出てくるかと思います。


- デザイナーズノート -

●制作のきっかけ

 Hammer Worksの代表作のひとつは「シティー プラン」シリーズです。前回の「デルタ」は全部盛りの感じで作ったので、カード144枚と、かなりリッチな感じになっています。これはこれでいいのですが、もう少しコンパクトにというのがスタートです。

 カードを 80枚程度に抑えてつくりたかったので、まずは要素を削るところから。このゲームの大本は「発電所」と「電力供給」なのですが、最近のシンプルな流れでバッサリと切り落としました。あとは、手札が 10枚まで持てたものを、5枚まで減らし、その代わりに資金を追加しました。

 あとは、マニフェスト、議員と続いていたボーナスカードの要素を変更しています。住民の要望という新しい要素を入れて、振り回される感じのプレイングに変更しました。

 バランス調整は、かなり大変でした。収入が少ないので手詰まりになるとなかなか伸びないのと、大きなコンボが決まったときに一気に伸びてしまう傾向にあったというのはあります。割り引きはキャッシュバックに変わり、強くなりました。

 特殊施設の組み合わせを楽しむのもあるのですが、バランスはややシビアに組み直しました。特殊施設は基本的に要望を満たせないのと、価格を全体的に高めの設定しています。

 とはいえ、可能な限りで面白いコンボを組めるようになりました。交通局+バスターミナルですべてのカードのキャッシュバックが効くようになったり、テレビ塔は次に建設する建物をキャッシュバックでき、さらに借金ができるようになるという仕掛けです。

 参考にした作品ですが、軽さ的には「ジャンプ ドライブ」を目指していたのですが、方向性は大分変わってしまいました。資金をカード代わりに使うのは「ロール フォー ザ ギャラクシー」ですね。要求カードについては「テラミスティカ」などのボーナス行動に近い感じでしょうか。

 過去の作品と比べて、ちょこちょことした収入がなくなり、建設せずの収入を大きくし、要望カードのパスにも使えるという感じにしましたが、連続のパスはできません。手札も資金も減ると極端に選択肢が減るのと、資金が大きくなっても手札は 5枚しか持てないので、そういった意味では、少し難度が上がった感じになったかと思います。


 シンプルなカードゲームを目指しているのですが、なかなか大きなサイズダウンはできない感じですね。このシリーズは、まだ続けていくつもりです。


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