ここのところゲーム会が多いということもあり、ゲームのアイデアがまたひとつ形になりました。まだテストプレイも終わっていないので、らくがきということで紹介したいと思います。
またもやダイスゲームの作品です。「ダイスを振る楽しみ」を手軽に味わえるゲームということで、細かい戦略よりも派手な展開を求めて作りました。Think Twice というゲームをやっていて、こうしたらもっと面白くなりそうだとかと思って作ったのがきっかけですね。
プレイ人数は 2〜5人くらいがいいでしょうか。プレイ時間は 15分程度だと思います。
サイコロを振って、役を作り得点を稼ぐのが目的になります。もっとも得点の高いプレイヤーが勝者となります。
サイコロ 6個 (普通の 6面体のサイコロです)
ボーナスダイス 1個 (6個のサイコロとは色違いの 6面体のサイコロを 1つご用意ください)
倍率ダイス 2個 (出目の構成は {0, 0, 1, 1, 1, 2} と {0, 0, 0, 2, 2, 3} の 2種類です)
適当な方法で、スタートプレイヤーを決めて、ターンを始めます。
1. サイコロを振る
自分のターンになったら、サイコロ 6個とボーナスダイス 1個を同時に振ります。サイコロを振った後で、必要な目を残して振り直すことができます(ボーナスダイスを振り直してもかまいません)。1ターンにサイコロを振るチャンスは 3回あります。
2. 役の確定
このゲームには「1」「2〜3」「4〜6」の 3つの役があります。それぞれの役に該当するサイコロの数に応じて得点が与えられます。最終的な出目を見て、どれかひとつの役を選び、得点を獲得します。役と得点は以下の通りです。
役/個数 | 1個 | 2個 | 3個 | 4個 | 5個 | 6個 |
「1」 | 10 | 25 | 60 | 120 | 250 | 500 |
「2〜3」 | 0 | 10 | 20 | 30 | 100 | 180 |
「4〜6」 | 0 | 5 | 10 | 20 | 30 | 80 |
例 1:
最終的な出目が 1, 4, 4, 5, 6, 6 の場合「4〜6」の役を選ぶと該当するサイコロが 5個あるので 30点になります。
「2〜3」と「4〜6」の役については、役に使われたサイコロのうちボーナスダイスと同じ目のものがあれば、ボーナス点が入ります。ボーナスは 1つにつき 10点ですが、6個のサイコロすべてが役に使われた場合は 20点になります。
例 2:
例 1 の出目(1, 4, 4, 5, 6, 6)で「4〜6」の役を選んだとします。ボーナスダイスが 5 の場合は、5の目は 1個なので 10点のボーナスになります。ボーナスダイスが 1 の時は役に使われないのでボーナスは 0点です。
例 3:
最終的な出目が 2, 2, 2, 2, 3, 3 で、「2〜3」の役を選びました。ボーナスダイスが 2 の時は役の得点 180点に加えて、ボーナスダイスが 4 個で 80点、合計 260点の得点になります。
「1」の役を選んだとき、ボーナスダイスの目が 1 ならば、獲得する得点が 2倍になります。
例 4:
最終的な出目が 1, 1, 1, 1, 2, 3 の時「1」の役を選ぶと 120点になります。ボーナスダイスが 1 ならば、得点は 2倍の 240点になります。
役を確定して、得点を加算したら左隣のプレイヤーのターンになります。
誰かが 1000点以上になった時点で、最終ラウンドに入ります。最終ラウンドは、1000点以上になったプレイヤーの直前のプレイヤーまで 1回ずつターンをおこないます。
得点を入れると 1000点以上になる場合と、最終ラウンドでは「倍率ダイス」を振ることができます。
作者注:
1000点以上になる場合に「倍率ダイス」を振ることができるのは、すぐに逆転される点差で最終ラウンドに入ってしまうのを防ぐためです。例えば、トップが 980点で、800点のプレイヤーが 200点の役を決めた場合などがあります。
こういうときはこのままやめるとすぐに追い抜かれてしまうので、勝負する必要が出てくると思います。もちろん失敗した場合は、1000点に届かないので最終ラウンドにはなりません。
「倍率ダイス」は役を選んで、得点が決まったときに振ることができます。もちろん、十分な得点があると思うなら振らなくてもかまいません。
「倍率ダイス」を 2つ振り、このターンで獲得した得点に、2つの倍率ダイスの数字をそれぞれかけ算します。どちらかのサイコロで 0 を振った場合は、その時点で 0点になります。0点にならなかった場合は、増えた得点をかけてさらに倍率ダイスを振ることができます。
例 5:
トップは 1200点ですでに最終ラウンドに入っています。現在の持ち点は 820点でこのターンで 100点を獲得しています。このままではトップに届かないので、倍率ダイスを振ることにしました。
倍率ダイスの出目は 1 と 2 で、100×1×2 = 200点に増えました。これでもまだ届かないので、さらに振ることにします。2倍でも逆転できるのですが、出たのは 3 と 0 でした。200×3×0 = 0点 となりターン終了です。
最終ラウンドが終わった時点で、もっとも得点の高いプレイヤーの勝利となります。同点の場合は、同点のプレイヤーどうしで、決着がつくまで最終ラウンドをおこなって勝者を決めます。