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● ゲームのらくがき 「ダイスハンター」 ●

 JAGA から拡張火曜会へと久しぶりのゲーム三昧の日々を過ごしているうちに、以前からやりたいと思っていたゲームのアイデアが固まったので、また「らくがき」の形で公開しようと思います。

 今回は、「ヤッツィー」とか「グリード」といったダイスで役を作るゲームから、「状況によって作る役が変わる」ゲームを作りたいというのがきっかけです。プレイヤーごとに別々の役と得点表を渡すとか、カードに書いてある役を作るとか、いろいろと考えました。

 「ことばであそぼ」を作っていて、カードを作るのは何かとコストがかかることや、The Last Hope で筆記用具がないとちょっと不自由することから、どちらも使わないようにして今の形にまとまりました。

 タイトルは「ダイスハンター」ですが、16枚のタイルを取りあい、中盤から所有権がいったり来たりする様子からつけました(これで、分かる人は分かるはずです)。

 プレイ人数は、4人を前提に考えていますが 3人でも大丈夫だと思います。プレイ時間は 15分くらいでしょう。


- ルール -

● ゲームの目的

サイコロを振って、タイルにかかれた目を出すことで得点を稼ぐのが目的です。最終的に一番得点の多いプレイヤーが勝者となります。

● 用具

サイコロ 5個 (通常の 6面体のサイコロです)
タイル 17枚 (初期タイル 4枚、通常タイル 12枚、逆転タイル 1枚)
ボーナスチップ 20枚

● ゲームの準備

 適当な方法でスタートプレイヤーを決めます。タイルのうちゲーム開始時に使う 4枚を表向きにして場に並べ、通常タイル 12枚をよく切って裏向きの山札にします。逆転タイルはまだしようしないので、プレイエリアの端に置いておきます。

● ゲームの流れ

 このゲームは序盤戦と終盤戦の 2つに分かれています。序盤戦では通常タイルを 1枚ずつめくっていき、場に出ているタイルと同じ目を出すことで、タイルを獲得していきます。タイルには得点がかかれており、得点を稼ぐのが目的になります。序盤戦は 4人プレイで 3ラウンド、3人プレイで 4ラウンドあります。

 通常タイルがすべて場に出たら、終盤戦に入ります。終盤戦になるとより順位の高いプレイヤーの獲得したタイルを奪うことができるようになります。終盤戦も 4人プレイで 3ラウンド、3人プレイでは 4ラウンドおこないます。

● ラウンドの開始

 序盤戦はゲームスタート時に決めた順番でプレイをおこない、プレイ順は変わりません。
 終盤戦に入ったら、プレイ順が変わります。ラウンド開始時に全員の得点を確認し、得点の高い順にプレイをします。同点の場合は、前のラウンドのプレイ順が遅い方が先にプレイすることになります。

● ターンの流れ

 序盤戦では、山札からタイルを 1枚引いて表向きにして場に置きます。

 自分のターンになったら、サイコロを 5つ振ってタイルにかかれた目を出すことを目指します。サイコロを振ったあとで、必要な目を残してふり直すことができます。1ターンにサイコロを振るチャンスは 3回あります。

例:
場に 3のトリオと、4のカルテットがある状態で、サイコロを振りました。出た目は 2, 3, 5, 5, 6。この時点で 3 を残してふり直します。ふり直したあとの目は 1, 4, 4, 4。ここで、3つの 4 を残すことにして、最後の振り直しをおこないます。振り直したあとの目は 2, 4 で 4 のカルテットを完成させました。

● タイルの獲得

 サイコロを振るチャンスを使い切るか、これ以上振る必要がないと思ったら、出た目からタイルの獲得をおこないます。獲得できるタイルは、次のうちのどれかです。

1. 場に出ている 初期タイル / 通常タイル
 場に出ている初期タイルや通常タイルはその目が出ていれば獲得することができます。複数獲得できる場合、そのうちの 1つを選びます。

2. 相手の持っている 初期タイル / 通常タイル
 終盤戦にはいったら、相手の持っている 初期タイル / 通常タイルを獲得することができます。ただし、自分よりもプレイ順が早いプレイヤーのタイルしか取ることができません。複数獲得できる場合は、そのうちの 1つを選びます。ただし、最終ラウンドでは獲得できるタイルが制限されます。詳しくは後述します。

3. ボーナスチップ
 タイルを獲得できる目が出なかった場合、または獲得したくない場合にボーナスチップを取ることができます。1の目 1つにつき 1枚ボーナスチップを受け取ります。ボーナスチップは 1つ 50点で他のプレイヤーに奪われることはありません。

4. 逆転タイル
 逆転タイルは終盤戦でのみ登場します。逆転タイルを獲得した場合、その時点で獲得したプレイヤーの勝利となります。

● ターンの終了

 ターンが終了したら、次のプレイヤーのターンに移ります。全員のターンが終了したら次のラウンドに移ります。序盤戦が終了した時点で、逆転タイルを場に置きます。

● 最終ラウンドのタイルの横取り

 最終ラウンドでは、横取りできるタイルに制限があります。「横取りすることで単独トップになる」タイルしか取ることはできません。場に出ているタイルは、自由に取ることができます。

例:
あなたは 2位でトップとは 400点の点差があります。トップのプレイヤーは 200点、300点、800点のタイルを持っています。この場合は単独トップになれないので、200点のタイルを取ることはできません。

例:
あなたは 3位で、2位のプレイヤーとは 300点差、トップのプレイヤーとは 400点の点差があります。この場合は、トップのプレイヤーからは 350点以上のタイル、2位のプレイヤーからは 450点以上のタイルしか横取りできません。

作者注:
ルールはちょっと複雑かもしれませんが、横取りによって直接関係しないプレイヤーがトップに立ってしまうことを防ぐための対策です。

● ゲームの終了

 最終ラウンドが終了した時点で、もっとも得点の高いプレイヤーが勝者となります。同点の場合は最終ラウンドの順番が早いプレイヤーが上位になります。
 逆転タイルを獲得した場合はただちにゲームが終了し、獲得したプレイヤーの勝利となります。


- タイル一覧 -

● 初期タイル (4枚)

・トリオ (200点)
同じ数字を 3つ出せば獲得することができます。

・カルテット (300点)
同じ数字を 4つ出せば獲得することができます。

・フルハウス (300点)
ある数字を 3つと、もう 1種類の数字 2つで獲得することができます。同じ数字が 5つ出た場合は獲得できません。

・クインテット (500点)
同じ数字を 4つ出せば獲得することができます。

● 通常タイル (12枚)

・2のデュオ (150点)
2を 2つ出せば獲得することができます。

・2のトリオ (250点)
2を 3つ出せば獲得することができます。

・3のトリオ (300点)
3を 3つ出せば獲得することができます。

・3のカルテット (400点)
3を 4つ出せば獲得することができます。

・4のトリオ (300点)
4を 3つ出せば獲得することができます。

・4のカルテット (400点)
4を 4つ出せば獲得することができます。

・5のトリオ (350点)
5を 3つ出せば獲得することができます。

・5のカルテット (450点)
5を 4つ出せば獲得することができます。

・6のカルテット (500点)
6を 4つ出せば獲得することができます。

・6のクインテット (800点)
6を 5つ出せば獲得することができます。

・1〜5のストレート (250点)
1, 2, 3, 4, 5 を出せば獲得することができます。

・2〜6のストレート (300点)
2, 3, 4, 5, 6 を出せば獲得することができます。

● 逆転タイル (1枚)

・1のクインテット
終盤戦にのみ登場し、1を 5つ出せば獲得することができます。このタイルを獲得した時点で勝利となります。


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