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● ゲームマーケットの思い出 ●

 現体制でのゲームマーケットは2009年で一区切りというニュースが飛び込んできたので、急遽ですがこれまで参加してきた思い出などを書いていこうと思います。


●ゲームマーケット2003

(一般入場での参加)

 ゲームマーケットの初参加は2003年、それまでは仙台某所だったりしたわけで、距離的な関係でこの年からですね。この年は買い物目的で一般参加しました。

 印象に残ったのはフリースペースの存在ですね。プレイしたゲームがすぐに購入できるというのはいい環境です。印象に残ったのは、現在は第2版が出ている「マジカルアスリート」ですね。

 このときは、また来年も行こうと思っていたわけですが、まさか出展者側になるとは思っていませんでした。

●ゲームマーケット2004

出展作品:ことばであそぼ、ラストホープ、スリードリームズ

 この年からブースでの参加になりました。初参加ということで、自分の限界を超えない範囲で制作作業をしていったわけですが、まだまだ手探りの段階で30セットを作るのがやっとという感じでした。そして、1時間弱で完売という事態に。ここから生産力の向上という課題が出てきたりとか。

 買い物は、ちょこちょこと抜け出してという感じになりました。ブースを出しているとバザーの作品まではチェックできず買いのがしがあったりとか。このあたりは、2年目からは割り切って考えています。

●ゲームマーケット2005

出展作品:シティープラン、すうじであそぼ、うっかりくん

 2年目の参加ですが、このときから前日と当日の流れが確立されたといってもいいでしょう。当日はメンバーもいろいろと買い物し、荷物が多くなってしまうので打ち上げをやらずに、前夜祭をやることにしています。購入物の作戦会議や情報交換は、この頃は当日朝にやっていたでしょうか。

 制作段階では、インクジェットプリンターが壊れたり、インクを節約するためのデザインをしたりという感じでした。このときも制作数は変えずに30個で様子を見ていました。自由宣言という言葉を使ったのはこの年からですね。

 制作物では、シティープランが一番の思い出ですね。いろいろとネタを回したりしながら作ったのですが、40分で売り切れてしまい、再販希望も多くいただいたりしました。この頃からもっと個数を作れればと思ったりしています。

 早めにブースが空っぽになったので、買い物を楽しんだりオークションを楽しんだりとか。おそらくオークションで落札したのはこの年だけだったと思います。

●ゲームマーケット2006

出展作品:マーケットトレンド、ほんのきもちです

 この年は、制作作業中に思いついたゲームで生産計画を変更させたのが思い出されます。バッティングと読みあいのセットコレクションゲーム「マーケットトレンド」を調整していたのですが、一通り調整が終わりコンポーネントの計画を立てているところでふと思いついたのが「ほんのきもち」でした。

 のし袋を使ったゲームで、非常に単純でちょっと教育上およろしくないようなゲームではあるのですが、手触りやすかしてみたときの感覚で中身を推測すると言うのはこれまでにない要素で、テストプレイの反応を見てこちらをメインに急遽仕立て上げたというのはあります。

 生産は大量生産体制を作るようになりました。この年からローラーカッターを導入し、コンポーネントも通販を活用したり、外箱をつけるようにしたりしています。生産が比較的楽だったこともあり「ほんのきもちです」の個数は 70まで作りました。品切れまでの時間を見るにこのくらいがちょうどよさそうだという感覚をつかんだりとか。

 今回から若干体制を強化して、買い出しもある程度依頼することにしました。このあたりの体制もこの年からできあがりつつある感じです。「ほんのきもちです」は比較的作る手間がかからず、生産作業で一番楽だった年かもしれません。

●ゲームマーケット2007

Hammer Works(無印)の出展作品:シティープラン2.0
その他の出展作品:サクリファイス、チキンハンター
その他の企画:中古ゲーム放出

 この年は、再販希望の多かった「シティープラン」を続編として再販しました。前年で生産体制を作ったので 70セットは行けそうだということになったのが一番のきっかけかもしれません。再販するからには全く同じものではなく、バランスなども再調整しています。

 あとは、Hammer Worksに加えて OKAZU Blandの作品を扱うようになりました。お互いの作品はテストプレイでの協力はありますが、それ以外は独立したブランドです。放出ゲームもやったのですが、荷物がかなり多くなり 1回限りの企画になっています。

 1作品のみの出展でしたが、プリントアウトにかなり時間がかかった覚えがあります。説明書を小冊子の形にしたのもこの年からだったと思います。作品1つなので生産もかなり集中できましたし、ルールの質問などを受けたりと、この年は本当にこの作品につきますね。

●ゲームマーケット2008

Hammer Works(無印)の出展作品:トレジャーボックス
OKAZU Blandの作品:10カウント、メイクンブレイクダイス
鉄道ゲームバリアント:東京乗車券

 この年は、周りで鉄道ゲームブームがあり、初めて既存の作品のバリアントを出すことにしました。それが「東京乗車券」です。完全オリジナルは比較的軽いゲームということで読みあいの「トレジャーボックス」を作っています。

 この年の動きとしては、自分の作品よりもテストプレイをしたと思われる「18TK」の存在ですね。これがあったから「東京乗車券」を作るきっかけになりましたし、以降の鉄道ゲームの流れにもなりました。なお、自分のところの出版物ではありませんが、公式ガイド「TKファン」の一部の記事を秘密裏に作っていました。

 「東京乗車券」はおそらく生産作業で一番の難所だったと思います。ボード70枚を作るのに8時間越えの作業を 3日がかりという膨大な時間をかけました。ゲーム会の一部に影響が出るほどなので作業限界を見た感じがします。

 「トレジャーボックス」は、読みあいのゲームですがこれはコンポーネントをできるだけ作らないというコンセプトで作ったりとか。コマ作りが意外と苦労しましたが、このくらいの価格でのゲームが出しやすいですね。

 このあたりから、参加者数が増えて2フロアでの開催になったりと、だんだん規模が大きくなっていく感じがしました。搬入搬出から協力をいただいたりと、5人くらいの体制を組んでいました。

●ゲームマーケット2009

Hammer Works(無印)の出展作品:オーシャントレード
OKAZU Blandの作品:ひも電、ナナホシ
鉄道ゲーム関連:東京鉄道網、18TK(追加セット含む)、Trans-TK、蒸気の時代 首都圏マップ

 出展物が多くなりそうということで、大型ブースでの出展になりました。方向性はぎりぎりまで悩んでいたのですが、出すものが多いなら大型にした方がということで、場所を取って載せる作品を募る形にしました。

 自分の作品は「オーシャントレード」と「東京鉄道網」ということで、5月末開催と時間の余裕もあったのと、コンポーネントの見積もりもできていたこともあり、鉄道ゲーム関連の一部も手がけています。

 OKAZU Blandは完全独立なので生産や作品コンセプトについてはノータッチでしたが、それ以外の作品はいろいろと調整が必要だったりで、間接作業に時間を費やした間はあります。

 5月になってから予想通り慌ただしい状態になり、ある程度は生産作業で協力していただいてという感じになりました。この年は本当にこれまでとは違った感じの生産体制になりました。このあたりはゲームマーケット本体と同じく、規模が大きくなり、手の中に収まり切れなさそうな感じもしていました。

 当日も大型ブースで完全な人海戦術になりました。うっかり準備していた最後尾札を使うことになったり、最後の生産でいろいろと大変だったりもしましたが、このあたりは経験がないわけではないので回りそうな感じですね。


 というわけで、駆け足でしたがゲームマーケット参加の思い出をまとめてみました。

 Hammer Worksはあくまでも個人サークルとして、自分の手の届く範囲で、できる限りのことをやるというコンセプトでいます。TGFやそれ以外でも作品を出展する機会があり、うまく出せるものがあれば出していこうと思っています。


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