ふらっと思いついたオリジナルゲームのアイデアを紹介する「ゲームのらくがき」のコーナーです。バランスとりもほとんどしていない状態なので、ゲームとして成立しているかは保証しません。
去年の夏に「ワードバスケット」をプレイしたあたりから、個人的にワードゲーム熱が高まって、いつかは自分で何か作りたいと思っていました。こうして作ったのがこれから紹介する「ことばであそぼ」です。
もともと「既存のゲームの要素を料理する」という創作スタイルを取ることが多いのですが、今回はタイトルにあるとおり Play on Words (プレイオンワード) を元にしています。もとは英語のゲームなのですが、この「ことばであそぼ」は日本語のワードゲームです。
2〜4人用を前提にしたカードゲームで、「言葉をつくる」ことで手札を早くなくすことが目的になります。
「ことばであそぼ」は文字通り「ことば」を作り、自分の手札をいち早くなくすのが目的です。
文字カード 120枚 (カードの構成は変更の可能性があるので省略します)
適当な方法で最初のプレイヤーを決めます。
文字カードをシャッフルし、各プレイヤーに 10枚ずつ配ります。残った文字カードは山札にします。
山札から 2枚カードをめくり、1枚ずつ表向きのまま山札の近くに置きます。この 2枚のカードが捨て札の山となります。
そのあとで、ミッションを決定します。手札をなくすのにつくることばの条件になります。一番はじめは「3文字以上のことばを 2つつくる」というミッションになります。
各プレイヤーは自分のターンになったら、山札か捨て札の山のどれかから、カードを 1枚引きます。
そのあとで、山札か捨て札の山からもう 1枚カードを引くことができます。
手札からカードを出すことでことばをつくります。新しいことばを作るか、すでにあることばを 1つ選んで、書き換えるかのどちらか 1つをおこなうことができます。文字カードの使い方やことばのルールは後述します。
手札からカードを出してことばを作ります。ミッションを達成するためには、いくつかのことばを作らなければなりません。1ターンに作れることばは 1つまでです。
他のプレイヤーが作ったことばを 1つ選び、書き換えることができます。1ターンに何回でも書き換えることができますが、ミッションが達成されていない状態では、ことばを書き換えることはできません。
ターンの終了時に手札からカードを 1枚選び、2つある捨て札の山のどちらかに捨てます。捨て札の山にカードがない場合は、必ず 0枚の山に捨てます。
自分のターンでことばを作っていない時に限り、ターン終了時に「手札をすべて 1つの捨て札の山に捨てて、同じ枚数を引く」ことができます。
ミッションを達成し、ことばを作るか置き換えることで手札がなくなったら、そのプレイヤーの上がりとなり、ラウンドが終了します。上がったプレイヤーの次のプレイヤーから、次のラウンドが始まります。
文字カードは清音「あ」〜「ん」(「を」はのぞく)、濁音「が」〜「ぼ」、半濁音「ぱ」〜「ぽ」、音引き「ー」からなり、1枚のカードには 1つの文字が書いてあります。小さい「ゃ」「ゅ」「ょ」「っ」などは、清音のカードで代用します。
例:「し」「や」「つ」→「シャツ」、「ば」「つ」「た」「ー」→「バッター」
・補足:「じ」と「ぢ」、「ず」と「づ」
このゲームでは「じ」と「ぢ」、「ず」と「づ」を区別します。使いにくい「ぢ」と「づ」の例としては次のことばがあります。
「ぢ」の例:「はなぢ(鼻血)」「ちぢむ(縮む)」「みぢか(身近)」「わるぢえ(悪知恵)」
「づ」の例:「つづく(続く)」「きづち(木槌)」「こづれ(子連れ)」「こづかい(小遣い)」
(「稲妻」は「ず」でも「づ」でも OK)
簡単のために「ぢ」と「づ」を使用せずに、「じ」と「ず」を「じ/ぢ」「ず/づ」として使えるという選択ルールを採用してもかまいません。
このゲームで作ることばは「3文字以上」という制限があります。ラウンド内ですでに出たことばは作れません。
作ることばは、単語であれば品詞は何でもかまいません。外来語も OK ですが、音引きには「ー」しか使えません。固有名詞も有名なものであれば OK です。判断に迷った場合は、参加者の過半数の賛成を目安にしてください。
ことばの書き換えには「置き換え」と「追加」2つの方法があり、組み合わせて使うこともできます。書き換える対象は、対戦相手が作ったことば 1つです。
もちろん、書き換えたあともことばになっている必要があります。1つのことばに対して、何度も書き換えることができますが、1回の書き換えに 2枚までしかカードを使うことができません。
すでに出されている文字カードの上に、手札から文字カードを置くことで新しいことばを作ります。ただし、同じ文字を重ねることはできません。
例 1:「あいて (相手)」→「あいす (アイス)」→「だいす (ダイス)」→「だーす (ダース)」
1回の置き換えには 2枚までカードを使うことができるので、次のような変化もできます。
例 2:「さいふ (財布)」→「とうふ (豆腐)」→「くうき (空気)」
「や」「ゆ」「よ」などは、通常の文字としても小さな文字としても使えます。
例 3:「とつて (取って)」→「とつぐ (嫁ぐ)」→「ばつぐ (バッグ)」
すでに出されている文字カードに、新しい文字カードを追加してより長いことばを作ります。ことばの好きな位置に文字カードを追加することができます。
例 1:「こうさ (交差)」→「こうさく (工作)」、「かたな (刀)」→「かたかな」
最大で 2枚まで追加できるので、こんなこともできます。
例 2:「しよき (初期)」→「しようきん (賞金)」
2枚カードを使うことで、置き換えと追加を同時におこなうこともできます。ただし、追加した文字をそのまま置き換えることはできません。
例 3:「あつい (暑い)」→「あつまり (集まり)」
調整中なので、まだまだ改変の余地はあると思います。うまくまとまったら「オリジナルゲーム」のコーナーにまとめたいと思います。折を見てゲーム会にも持ち出すと思うので、興味のある方はどうぞ。