毎年最終更新の恒例行事となりました。今年1年を振り返って、Blogの記録を元に統計的なものを中心にお送りしましょう。
まずは、ゲーム会の回数からです。レポートに残っているのは、JAGAが11回、その他が12回、レポートに残っていないのは、ざっと数えただけで 16回ありました。おおよそ40回強で、去年の2倍ですね。
1月は、和風ゲーム会などいろいろと企画があったものの 2月からはゲームマーケットの準備と重なり例年通り回数が落ち込むことになりました。
ゲームマーケットですが、今年はカードゲームの大量生産ということと、1週間予定がつぶれるのが分かっていたため早めに準備をしたのですが、いろいろな意味で限界いっぱいの状態になっていました。今の生産体制ではこのくらいの量が限界という手応えがありました。ゲーム会も少なく、この時期は息抜きができないですね。
ゲームマーケットでは、OKAZU Brandも出展したり、放出ゲームを出したりと新しい試みをいくつかやってみました。ここが年度の区切りになります。
4月からはさらに、アナログゲーム環境に変化がありました。1月も何回かありましたが、このあたりから横浜ゲーム会の回数が増大方向に。5月にプレイした「カナルマニア」は今年よくプレイしたゲームのひとつです。
6月末に第2版を共同購入で入手し、7月にはプレイアビリティー向上のため、契約カードの作り込みをしています。ここまでさせるだけの価値のあるゲームだと思いました。
今年は、創作ゲームの作業が難航し、どうなるかと思っていたものの 8月くらいにようやく「トレジャーボックス」のテスト版ができあがり調整を進めていくことに。これは無事にTGFに合わせることができています。
8月は例年通り動きが鈍くなったものの、9月からもう一つの大きな流れがやってきました。鉄分ゲームの時代です。去年からずっと、時間のかかるゲームをプレイしてみる機会をうかがっていたのですが、ここへ来て一気にやってきました。
ひとつは、9/15〜16におこなわれた「アメリカ横断鉄道ゲーム杯」の企画です。これは、北アメリカが舞台の鉄道ゲームの7本勝負という壮大な企画で、どれも骨のある作品ばかりです。丸2日かけてのゲーム企画でしたが、またやってみたいですね。
もうひとつは、9月頭からテストプレイを相当数やった「18TK」の存在です。このシリーズのゲームは5〜6時間クラスとおいそれとプレイできるようなものではありませんが、公式の資料によると 9回プレイしていたらしいです。合計のテストプレイ回数もかなりの数になっているようです。
この2つを通して、鉄道ゲームにはロマンがあると思いました。11月前半までは 18TKがかなりの比重を占めていました。
TGFは8月くらいの時点で、出す作品がなく参加も危ぶまれていたのですが、「トレジャーボックス」と鉄道ゲームの波に乗って、リミックス作品「東京乗車券」を送り出すことに成功しました。フィードバックもありましたし、ファミリーも意識した作りというのをしなければ、と思ったりしました。
12月は、TGFで購入したものを中心に、鉄道ゲームとはまた違った流れになりつつあります。
ここ1年の流れですが、オークションの熱がある程度さめて、大箱のゲームの購入量が下がり、比較的厳選して購入ゲームを選ぶようになりました。おそらく購入した個数は全盛期よりも少ないと思います。ただし、カナルマニアや1830など、入手困難な名作に資金をつぎ込むようになっています。
今年よくプレイしたゲームですが、トップは「ゲシェンク」でした。最近はあまりプレイしていませんがすでに定番の域に達しています。2位は「カナルマニア」の9回で、「18TK」が同率2位です。その次に多かったのが「レースギャロッポ」と「シティープラン2.0」5回でした。
いたストオフと名のつくものは、11回。さらに 1回は観戦で参加しています。回数は去年よりも若干減っていますが出席率がやたら高くなっています。
1月の関東、千葉オフを過ぎるとしばらくはオフシーズンです。4月の調布オフ、5月の関東オフという流れも去年と同様です。
今年は、6月に「いたストDS」の発売があり、それに加えて 6月から7月にかけて第2回クリスタルカップと、このあたりがいたストをよくプレイしていた時期になりました。
「いたストDS」は、WiFi対戦ができるということもあり、Skypeでの対戦など発売当初から7月末くらいまではかなり頻繁にプレイしていました。WiFiといえども時間を合わせる必要があり、メンバーを集めるのに苦労したというのはありますね。最近はめっきりプレイしなくなりましたが、新しい流れになるのではと思っています。
第2回クリスタルカップは、今回こそ全部の試合を見るということで、4会場すべてに参加して見ました。他のオフとは違い、予選決勝の大会形式ということで、また違ったプレイ感があったりします。主催者を始めメンバーの時間がとれず、なかなか動きにくいような感じがしますが、こういう企画も大事にしていきたいものです。
8月ですが、関西オフが一時休止ということになりました。クリスタルカップも含めて、現存のメンバーがだんだん忙しくなり、時間がとれなくなってくるというのは、今後の状況に影響を与えるかもしれません。
9月以降は、千葉オフが開催されたり、調布オフが開催されたり、DSオフが開催されたりと、ほぼ月1回のペースで着々と進んでいる状態です。
関東のオフ事情ですが、調布オフが3卓集まったり、来年の関東オフが6卓開催になりそうだったりと、潜在的な参加者数はまだまだ行けそうな気がします。あとは開催日時が大きく影響しそうですね。2日制のオフは、今年くらいの日程がちょうどいいのかもしれません。
アナログゲームオフは、今年は開催せずですが、このあたりは状況に応じてでいいような気もしてきました。
デジタルボードゲームですが、今年は前半に「桃鉄DS」と「いたストDS」が出てからは比較的おとなしい年になりました。「いたストDS」はおしなべていい印象を持ちました。年末のラッシュでは「ドカポンキングダム」くらいで今年はそれほど数は多くありません。
今年の動向ですが、アナログボードゲームが急増し、いたストオフ関係のイベントが若干減ったような感じです。全体としてはゲーム関連に費やす時間が爆発的に増えた感があります。
ここからは、恒例の印象に残ったゲームの発表です。
今年は、いい作品にいろいろと巡り会えたような気がします。
「カナルマニア」は、契約カードの作り込みをしたということもありますが、4月からのゲーム会ラッシュの流れを作ったゲームで思い入れがあります。1.5時間クラスでいいボリュームのあるゲームです。
ゲームマーケットの戦利品で一番いいと思ったのは「ファクトリーファン」でした。3人でもプレイできて、パズルとアクション的な要素がうまく組み合わさっていると思いました。好き嫌いが分かれそうな作品ではありますが、個人的に好きな作品です。
新作ではありませんが、横浜ゲーム会で出会った「レースギャロッポ」もいい作品でした。ものすごくシンプルで、子供向けゲームというくくりではありますが、子供だけにプレイさせるにはもったいない作りになっています。ドイツのお子様はこのような作品で鍛えられていくのだと思いました。
あとは、プレイ回数は1回だけですが「テーベの東」もいいと思いました。ドイツゲームらしいゲームで運と戦略の要素がうまい具合に調整されているのではと思います。発掘をうまく表せているのもポイントですね。
TGFの作品は、時期の関係上あまりプレイしていませんが、「キューバ」はいいゲームだと思いました。プレイ時間がそれなりにかかりますが、勝ち筋が何パターンもあり、カードの出方によって若干のブレがあるのがいいのではと思いました。
ことしは、鉄道ゲームに回帰した年でもあります。1830をはじめとするシリーズは、今だからこそ楽しめるという部分もあるのかもしれません。シビアなゲームですし時間がかかるのが難点ではありますが。
全体的に2時間超えの重いゲームにシフトしていたかと思います。なので「電力会社」も今年のフィーリングに合うゲームではと思っています。
このジャンルは、今年はそれほど数は買わなかったという印象があります。
「コード破り」はKniziaらしい、ひねりのきいたダイスゲームです。個人的に今年一番のダイスゲームだと思いました。
「ヤギ戦争」もなかなか面白い作品だと思いました。トリックテイキングという枠組みなので「ゲシェンク」ほど取っつきがいいわけではないのですが、シンプルな要素からこんな楽しませ方があるのかと思ったくらいです。
あと、新作ではありませんが「ヘックマック」もなかなかうっかりしていて印象に残りました。こちらは入手困難な作品ということでなかなか巡り会えないものと思いますが。
去年に引き続き、ボードゲームに押されがちでこのサイズのゲームはなかなかいいものに巡り会えていません。「ヤギ戦争」が今年の一押しかもしれません。
今年も若干おとなしい年になりました。
「ごいた」は2人ずつのチーム戦で、ざっくり楽しむのにはいい作品です。このゲームに目をつけ、カードゲーム化して広めたというのはかなり価値があるのではと思います。
今年は、なんだかんだでDSの年になりました。
「いただきストリートDS」は、PSP版に続きルールもチューニングもいい感じだと思います。WiFiでの対戦は人数を集めるのが大変かもしれませんが、体験してみる価値は十分にあるかと思います。顔見知りのメンバーなら、Skypeなどで音声通信と一緒にやってみるのを大いに推奨します。いい時代が来たものです。
「桃太郎電鉄DS」は、対人対戦の機械こそなかったもののそれなりによくチューニングされていると思いました。
「世界の誰でもアソビ大全」は、DSの多人数対戦ツールとしてはかなりできがいいと思います。個人的にプレイしたのは「ことばさがし」と「花札」ですね。特に「花札」の2人対戦は、ざっくりと楽しむのにはいいのではと思います。個人的なおすすめです。
このジャンルに入れるべきかどうか迷いますが「ピクトイメージDS」も、アナログボードゲームを楽しむメンバーであればおすすめできる作品だと思います。単純に描いた絵を当てるだけなのですが、そこにドラマがあります。絵がうまくなくても分かるように描くというのがポイントになっていますね。
アナログボードゲームをたしなむ方としては新規性は薄いのですが、多人数対戦が特に楽しい作品です。たくさんの人とプレイする機会がある方におすすめできます。
最後に、「いたストモバイル」も触れなければならないでしょう。携帯アプリで、プレイできる機種は限定されていますが、懐かしいGK時代のマップが、今のルールに近い形でプレイできます。プレイスピードのチューニングもよく、快適に移動中にさくさくとプレイできます。
COMのルーチンがこなれておらず、上級者には若干物足りない部分もあるかもしれませんし、対人戦ができないという難点もありますが、携帯アプリで最も多くプレイしたゲームになりました。
DSの流れがしばらく続きそうな感じですね。また来年もいいゲームに巡り会えればと思っています。
オリジナルは、自作ゲームでは「東京乗車券」を出展したときの反応が、印象に残っています。こちらは新作も交えて来公開となることでしょう。
あとは、今年のゲームとして「18TK」は外すことのできない存在になっています。リリース前のゲームを重点的に書くのも気が引けますが、6時間クラスのゲームを2か月ほどに9回もプレイさせるという魅力がこのゲームにはあるのではと思います。他の作品のプレイ経験もそう多くないですが、18xxシリーズの入り口に使えればと思っています。
今年のゲームの記録を振り返ってみました。こうしてみると、去年以上によく遊んだ年だと思いました。
ページの更新スタイルも、今のところはあまり変えるつもりはありません。Blogは毎日、ページは毎週土曜日更新でレポート中心になりそうです。
今年も本当にたくさんの方々と、いろいろなゲームをプレイしました。このページも、Hamemr Worksの活動も日々のゲームプレイから成り立っております。また来年もよろしくお願いします。