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● ゲームのらくがき 「TRAINS 東北マップ」 ●

 今回のゲームのらくがきは、久しぶりに拡張マップです。OKAZU Brandから頒布予定のデッキビルド鉄道ゲーム「TRAINS」の拡張マップです。作者の許可を得て、同時リリースということで作業を進めています。

 拡張マップということでルールは載せず、デザイナーズノートのようなものだけお伝えしましょう。

 プレイ人数は北東北マップ/南東北マップが 2〜4人、つながろう東北マップは 4〜6人です。プレイ時間は 60分程度でしょうか。


- TRAINS 東北マップ -

●制作のきっかけ

 制作のきっかけは、去年4月のねつ造創作ゲームネタから。東北をテーマにしたゲームをどこかのタイミングで作りたいと思っていたのですが、オリジナルではなかなかアイデアがまとまらずといったところで、ちょうどTRAINSの話が出てきました。

 TRAINSはデッキビルドの要素もあり、カードによるバリエーションはあるのですが、さらに鉄道ゲームとしてのマップによるバリエーションもあります。本体にも東京マップと大阪マップが入っていますが、そのほかのバリエーションも検討プレイされていました。

 比較的マップバリエーションも作りやすいという話もあったので、それならばということで南東北マップを作ってみました。

 マップ単位だとおおよそ1つの都道府県とその周辺地域という考え方はあったのですが、鉄道をテーマにするときに、ある程度の範囲は必要と考えての範囲決めになりました。地元や仙台など住んでいたところがあるのでマップは比較的作りやすかったですね。

 その後、南東北がある程度まとまったところで南東北があるのだからセットは、北東北がいいのではということで、北東北マップを作成。こちらは旅行で行ったことのあるところとそうでないところがあり、ある程度は地図などのデータを確認しながら作っています。

 両マップ完成後、ふと、これは両方のマップをつなげられるのではと思い、拡張パーツを作ってみました。このままだと 4人ではかなり広いので 6人までプレイ可能にしようということで、つながろう東北マップができあがりました。ちなみに、このマップの命名はテストプレイ中につけられたものを採用しています。

●北東北マップ

 北東北の舞台は、青森、秋田、岩手の3県です。東北6県は一通り旅行したことがありますが、行ったことのない場所も多いですね。北東北マップの特徴は、マップの密度の高さと、秋田から盛岡の障害物の多さです。

 秋田と盛岡はマス数はそれほど離れていませんが、通行できない場所が多く、回り道をして向かうことになります。3県の真ん中にある大館を誰が取るかも重要ですが、発展済みの都市に乗り入れるという戦略もあります。先に路線敷設をしておくことの効果も大きいです。

 4人プレイの時は盛岡よりも南側が都市の数が多く、北東北ではあまり多くない遠隔地ボーナスが狙える場所です。花巻から盛岡へのルート、北上から横手、大曲と通って秋田へのルートなどがとれ、大都市への乗り入れも狙えます。また、八戸近辺は遠回りのルートになりますが、拾いにくい遠隔地にアクセスしやすいというメリットもあります。

●南東北マップ

 南東北マップは、県庁所在地の距離が近いという特徴があります。県庁所在地への乗り入れも重要になってきますが、川や都市に阻まれる形になっており、簡単にはいかなくなっています。

 仙台は山形、福島との距離が近く、北側にも大きめの都市が点在しているという地形的なメリットはあります。ただ海沿いなので外へ出る手段がないと伸び悩んでしまいます。山形は仙台方面に抜けるルートの取り合いになりますが、米沢から福島県を狙うルートと沿岸部の酒田、鶴岡と遠隔地を取るルートも選べます。

 福島からは仙台に抜けるルート、山越えで山形を目指すルートと、郡山、いわき方面に延ばすルートがとれます。外に出るには難地形を超える必要があり、手数も必要ですが乗り入れのメリットも大きいです。

 会津地方は外から入り込むには郡山から回り道をするか、米沢や福島から無理矢理山岳マスを超えるかというルートになります。後者は現実には道路しか通っていないところですね。遠隔地が多いのが特徴で、得点も高めに設定しています。4人目は場所の広さだと福島県にくることが多いですが、

 マップの特徴としては、都市を通るか難地形を通るかで道を切り開いていき乗り入れを目指すという感じになります。

●つながろう東北マップ

 北東北と南東北をつなぎ合わせて1つのマップにします。つなぎ目部分の遠隔地は通常のマスに変わるようになっていて、1.8倍くらいの広さになります。マップは広くなったものの基本的な考え方はそれぞれのマップと変わりません。もちろん結合部分を抜けて遠い県庁所在地を目指すということもできます。

 都市が連なっているのは、3マップ共通ですが、特に結合部分は回り道が山岳になっておりより早く入ることが重要になります。これまでマップの端で使いにくかった日本海ルートが使いやすくなります。

 6人でプレイしたときは、初期カードが変わりますが、プレイ感覚はそこまで変わりません。広々としたマップでお楽しみください。ちなみに、列車コマは那須から青森まで届くくらいの個数があります。


 というわけで、TRAINS東北マップの紹介でした。東京大阪マップと比べると都市の連続が多く、難地形が多いため、路線争いは重要になります。また都市が連なっており相手の都市に乗り入れるのも得点源になりますね。


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