2024年1月27日、ゲームマーケット明け恒例のクローズドのゲーム会ですが、今回は日程の都合もあり 2日間連続に分かれました。今回は 1日目、4名でじっくりプレイする感じになりました。いつも通りレポートをお送りします。
手始めにプレイしたのは、こちらの作品から。ホラーテイストのオールドメイド系のゲームです。手札を無くしきったら得点、最後の1人になったら失点ですが、手札が特定の状況になったら大きな失点になります。
脱落条件に対して有利なカードは少し強力なので、使いどころが悩ましい感じです。ドロー&プレイのゲームでもあるので、効果の発動があり、ゲームは基本的に収束に向かっていきます。使われたカードによって盤面はかなり変わってきます。
雰囲気とシステムがあっており、軽めのゲームとしてはよさそうな感じでした。
その次は、こちらの作品をプレイ。セットコレクション要素のある、経済ゲームです。
5種類の埴輪を5つ集めて売却して得点を稼ぐ感じです。各プレイヤーにマーケットがあり、ほかのプレイヤーから購入することもできますし、自分のマーケットから銀行にお金を支払い、購入することもできます。マーケットの補充はターン終了時に袋から引き、自由に組み替えることができます。
セットコレクションなので、換金レートのよいセットを作るのがいいのですが、換金は早いほうがいいのでまとめ買いも有効ですし、自分から購入するよりも、ほかのプレイヤーから購入したほうが、自分のマーケットを崩さないメリットがあります。
「スカイアイランド」や「ボーナンザ」にも近い感じで、利益をうまく分け合う形を意識するのがよさそうな気がします。不思議なプレイ感があるゲームですが、比較的シンプルな経済ゲームです。銀行の資金が尽きたらゲーム終了ですが、思ったよりも早めに収束します。
その次は、こちらの作品をプレイ。1枚カードをドローし、手札から 1枚プレイするタイプのゲームです。手札は 2枚で、終了条件を満たしたときに、両方の数をかけ算することで、順位がつき、順位点が入ります。
カード構成が独特で -1 と -50 もあります。両方持っていると 50点となり、プラスのカードを 2枚集めるよりも強くなります。また、-50 を 2枚集めると一発勝利の条件があります。
カードの数字に応じた効果があり、「ラブレター」に近い感覚があります。終了条件がデッキを使い切らないので、カードのカウンティングはしにくいですが。
終了条件の妙はありますが、途中脱落がないので、強いカードを持っていたプレイヤーが単純に強い感じではあります。また、一発逆転の条件は、思ったよりも出やすい感じでした。
昼食を挟んで、午後に重めのゲームをプレイしました。今回のゲームマーケットで登場した、韓国からの株式ゲームです。
5つの会社が登場し、株を売買し、利益を上げて、資産を稼ぐ経済ゲームです。各会社には 5枚の株券があり、購入することで株価が上がり、売却することで株価が下がります。
市場動向を示すカード 3枚と、各社に割り当てられたカードで、ポーカーハンドを作り、相対的な役の強さで順位がつき、順位に応じた株価の上下や、会社資金の追加があります。
株式ゲームと「テキサスホールデム」を組み合わせた感じですが、コミュニティがあるのと、社長が自分の会社のカードの購入などができて、少し操作できる感じになっています。
プレイした感じですが、コミュニティカードに左右される部分が大きそうです。枚数が少ないときはペア系が、そこそこの枚数のときはフラッシュ系、枚数が多いときはストレート系が強い感じです。会社の資金は少なくとも 1枚は交換できるようにするのがよさそうです。
コミュニティーが 10 9 6 だったので、2ラウンド目に 5枚ストレートを作られて順位が大きく変わりました。ストレートドローがあるかどうかで、市場の安定性が変わってきそうです。
見た目よりもソリッドな経済ゲームなので、1ラウンド目に大きく乗り遅れると 3ラウンド目までに追いつかない感じでしょうか。どこかで勝負に出る必要がありそうな感じがします。コミュニティーが 3ラウンド目まで動きにくい感じなので、もう少し動いてもよさそうな気がしました。
その次は、2008年の作品のリメイクです。当時も聞いたことがあるタイトルですが、プレイする機会がありませんでした。
リソース管理のゲームですが、ストックのリソースがなくなると、マインアウトが起こり、得点計算と、リソースのリセットが入ります。このときに、もっとも多く所有しているプレイヤーには得点が入りません。
アクションをプロットして、移動距離に応じたアクションポイントを消費して、次のラウンドの行動順が決まります。先手が基本的に有利ですが、人物を雇う際の選択肢が少なくなります。
カードの使用、カードの消費のあたりのルールが紛らわしいですが、少しプレイすれば把握できるかと思います。資金繰りも全体的に厳しく、お金にもマインアウトが発生するので、どこで勝負するかが悩ましいところです。
マインアウトがあるので、派手な感じはしますが、実際にはじりじりとした展開になりやすいと思いました。アクションの空振りもありますし、アクションポイントの使い方によっては、ターンが回ってこないこともあります。
大きな得点を稼ぐ手段は、人物をプレイすることになるので、いかに得点が高い人物を確保できるかと、プレイできるだけの資金を集められるかがポイントになるかと思いました。
その次は、こちらをプレイしました。USドルの貨幣単位を使った、ブラフ系のカードゲームです。
「ファブフィブ」にプレイ感覚はかなり近いです。3枚のカードに対して、合計金額を宣言し、次のプレイヤーは、ダウトコールするか、受け入れるかを選びます。
受け入れた場合は、カードの中身を見たうえで、カードを任意の枚数交換し、中身を見た上で、せり上げる形で合計金額を宣言します。ダウトの場合は「正しい金額」が言われているかをチェックします。
ダウトの結果に応じて、負けたプレイヤーがカードを受け取り総額が 50ドルを超えるか、同じ金額が 3枚になるかで脱落、生き残ったプレイヤーが勝者となります。
USドルなので、1セント、5セント、25セント、1ドル、2ドル、5ドル、10ドル、20ドルの単位になっており、即答が必要なブラフ系のゲームなので、瞬時に計算ができるかどうかもポイントになります。
プレイ感覚としては、どこでウソを入れて、どこで攻めるかがポイントになります。金額が上がってきた場合は、即答が必要になる場面が出てくることと、ダウトを回避するためには「正しい」金額を宣告する必要があるので、そのあたりの駆け引きはあります。
最後にこちらをプレイしました。昨年末にプレイしていますが、バリアブルプレイヤーパワーのゴーアウト系ゲームです。
ノースートでランクだけつけられていますが、戦闘系のゲームで、パスすると、出されたカードのランクに応じたダメージを受けます。ダメージを受けると、その分だけカードを引き、手札から引いた数だけカードを処分することができ、手札改善も兼ねています。
カードが配られたら、キャラクターを選択しますが、キャラクターによる特殊能力と、受けられるダメージが決まっています。このあたりの妙味はあります。
4人でプレイし、2勝したプレイヤーが勝者となりますが、5ラウンド目まで続きました。じりじりとした展開になることも多いのですが、たまにキャラクターと手札がかみ合って派手な展開になります。
7〜10 くらいのカードが若干弱い感じがしますが、追加のキャラクターも出しやすい構造ではあるので、そのあたりでカバーされると、よりよくなるような気がしました。
昼食休憩含めて 9時間ほど、長時間ゲームが多かったので作品数は少なかったものの、たっぷりと楽しみました。