2023年7月29日、クローズドの駒込ゲーム会に参加しました。5月の巣鴨ゲーム会に来られなかったメンバーも多かったので、補完の会という幹事で 13:00〜21:30 の開催でした。今回は、持ち込まれたゲームを中心に、レポートをお送りします。
手始めにプレイしたのは、こちらの作品から。3スート7ランク、マストフォロー、ノートランプのトリック手キングゲームです。
ゲームは、前半戦と後半戦に分かれています。前半戦では、トリックテイキングに使用するカードと、得点カードをオープンドラフトで獲得していきます。得点カードは、条件と獲得できる得点がかかれています。
全員が 5枚ずつカードを獲得したら、後半戦のトリックテイキングに移ります。最後にカードを獲得したプレイヤーが、最初のリードプレイヤーとなります。あとは、通常のトリックテイキングに従いプレイを進めていきます。
ノートランプなので、独特のテクニックはあります。得点カードのバランスがもう少しとれていればとも思うのですが、人数幅があるゲームなので少し難しいかもしれません。かなりテクニカルなゲームでした。
タイミングがあったので、秋向け作品のテストプレイをしました。
メンバーを変えて、5人でプレイしましたが、5人でも無理のない感じになりました。数値バランスは少し調整する必要がありそうなので、プレイした感じでフィードバックをかけて、あとのテストプレイにつなげていこうと思います。
すごろくやからリリースされた、実際の詐欺をテーマにした自転車操業の経済ゲームです。
得点源となる事業タイルを獲得し、獲得したタイルの枚数に応じた証券を獲得します。証券は獲得時にお金を獲得しますが、規定のターン数ごとに配当を出さなければなりません。
そのあとで、ほかのプレイヤーから事業の売買をおこないます。同じ事業を持っているプレイヤーを指定して、事業と非公開で金額を提示します。提示されたプレイヤーは、その金額で売却するか、同額を支払って逆に買い取るかを選択します。同種の事業を集めるほど、得点は上がりますが、資金繰りが厳しくなります。
最終的に、誰かが配当を支払えなくなり、破産したらゲーム終了で、破産していないプレイヤーの中で、もっとも得点が高いプレイヤーが勝者となります。
序盤は、証券も条件がよいものが多いのですが、獲得できる資金はそこまで多くありません。限られた資金で、売買をおこない、うまく事業を整理しつつ、配当の支払いに備えてくるという展開になります。
序盤は、証券1枚が 10〜20 くらいですが、中盤以降はだんだん高くなってくるので、事業の値付けもそれなりにしっかりとつける必要があります。やりとりが多いプレイヤーほど全体の相場がつかめますが、リスクが大きくなります。
序盤は、先行で 2枚目の事業を獲得し、売買のタイミングが遅くなりましたが、どちらかと言えば高めに値付けをして、事業を集める方向になりました。1回目の配当で、リスク込みで 50 を残す必要があり、所持金が 2の状態で、うまく 48 の証券がとれたので、当面の支払いができて、事業の売却と購入を回せました。
想定していたとおり、暴落が発生し、一気に配当を出すタイミングで破産が発生しました。事業を持っているプレイヤーがことごとく破産し、自分だけが生き残って逃げ切りました。最終資金は6、配当111を3ラウンド後に出す必要があった状態です。
所持金でのボーナスもありますが、かなり残していないと得点にならないので、事業を集めたほうが効率はいいかと思います。相場観のゲームなのでプレイヤーを選びますが、人気があるのもうなずける作品でした。
お次は、こちらの作品をプレイしています。ゲームマーケット2022秋でリリースされ、2023春に拡張セットが出ています。
ダンジョン攻略をテーマにしたダイスゲームで、プレイ順に従いスキルを獲得し、獲得したスキルを使って、モンスターを倒していきます。特定の条件を満たすと発動するスキルでダメージを与え、出目操作をするという流れです。モンスターを倒せないとダメージを受け、倒せると得点が入ります。
HPが一番少ないプレイヤーがスタートプレイヤーになるので、逆転しやすい仕組みになっています。スキルの組み合わせで、能力発動のコンボを組むゲームになるかと思います。
比較的軽めのダイスゲームではありますが、プレイ順が強く効いてくるのと、スキルによりダメージ上限が確定し、絶対に倒せないモンスターが出てくるのが非常に気になりました。取り方に応じては、倒せないモンスターで手詰まりにさせることもできます。
ダイスゲームであれば、上限突破する方法はいくらでもとれそうなので、もったいない感じがしました。
夕食休憩を挟んで、お次にプレイしたのはこちらです。ゲームマーケット2022秋の作品で、ロール&ライトの紙ペンゲームです。
誰かが代表で4つのダイスを振り、ヘックスで区切られたフィールドをダイス目の数だけ移動し、材料を獲得し、獲得した材料を使ってポーションを生成していきます。移動に使ったヘクスからは材料が獲得できなくなるので、移動はパズル的な要素が強めです。
また、作るポーションの種類によって、マジョリティがあったり、早取りの要素があったり、得点が大きく伸びたり、ゲームを有利に進めるパワーアップが獲得できたりと、多彩な効果があります。
Kickstarter で登場しそうなロール&ライトくらいの完成度はあるかと思います。メインの得点獲得手段が1種類なので、得点獲得のバリエーションは少し少ない気がします。
ゲーム自体はよくできていましたが、説明書の記載に不足がありました。主要な部分についても記載が不十分なところがあり、プレイヤー間の取り決めでプレイしました。
最後にプレイしたので、こちらです。30分くらいで5人でプレイできるゲームということで。
今回は、数字が全体的にばらつくプレイで、最初の 5枚がバラバラな出方になりました。16スタートで、もう1種類くらいとれそうな展開ですが、19を回収して、あいだの 18が出ませんでした。今回は 34 を獲得したプレイヤーが、最後の最後に 35 を引き当てて、大きく資金を回収しての終了でした。
このゲームは、統計を取り始めた 2005年から数えて、一番プレイしているゲームです。人数も 3〜6人まで対応できますし、ルールもシンプルなので、持っていても損をしない作品だと思います。2004年の作品ですが、今でも色あせません。
今回は、長時間ゲームが多かったので、6作品のプレイでした。気になっていた作品もプレイできたのでよかったです。次は 12月中旬か、1月上旬を予定しています。