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● 横浜ゲーム会 2021年12月 ●

 2021年12月4日、1年3か月ぶりの横浜ゲーム会に参加しました。移動中の交通量はだいぶ戻ってきた感じでしょうか。今回は新作を中心に送りしましょう。


●ラマダイス [play:game] [BGG]

 手始めはこちらの作品から。「ラマ」のダイスゲーム版です。1〜6とラマのカードがありますが、ダイスは 6面体なので、ちょっとした工夫がされています。

 ダイスを振って、マッチするカードを捨て、手札をなくすことを目指しますが、マッチする出目が出なかったときは、場札から強制補充で、それもできなければバーストです。途中抜けもできますし、全部のカードをなくせばチップを1枚返却できます。

 ダイスゲームに落とし込んだ感はありますが、プレイ時間はそこまで変わらないか、少し長いかもしれません。チップを返せる条件がもう少しあるので、その分時間はかかります。「ラマ」の独特の得点計算の要素はあるので、プレイはしておいたほうがいいでしょう。Kinzia らしいダイスゲームの落とし込みになっています。

 中盤までは少し失点がありましたが、10点をうまく返せて、勝負が若干ひっくり返った感じになりました。

●テストプレイ

 お次は、テストプレイ案件を。詳細は省略しますが、リアルでのテストプレイは久しぶりでした。プレイ時間は短くなる傾向にあるようです。フェイズもだいぶ終盤に近づいてきた感があるので、情報が出せるタイミングでと思っています。

●赤の大聖堂 [play:game] [BGG]

 その次は、秋のゲームマーケットでの受け取りも可能だった、こちらの作品を。すごろくやは Habaの作品を扱っていたり、「すずめ雀」などライトなものが多い印象はありますが、たまに渋いタイトルを選んできます。

 ダイスを使ったマンカラ系のゲームで、材料の獲得、旗の配置、資材の移動と建築の3つのアクションのうちどれかが選べます。材料の獲得がメインのアクションになりますが、出目の数だけ移動し、移動先のアクションを実行するので、少し見通しはつけやすいです。とはいえ、直前の手番で状況は変わるので、そのときの状況に応じた行動をという感じでしょうか。

 材料は派手に入手できますが、所有制限がやや厳しいので、そこがブレーキになっているかと思います。特殊アクションもありますし、追加アクションもあるので、そのあたりも有効活用しながらという感じでしょうか。

 得点計算が独特で、評価点と名声点が 1:1 の対応となっており、序盤は名声点1点を獲得するのに、評価点がかなり必要になります。とはいえ、序盤で名声点をとるのは難しいのでどこでギアチェンジをするかでしょうか。

 得点要素は、マジョリティの要素もあります。比較的見通しが通りやすいので盤上の状況を見ながらになります。名声点を上げる装飾は、コストも重いですし、先に動くと、後の自由度が下がるので、そのあたりのバランスが難しいところです。

 コンボはありますが、所有制限に引っかかるので、比較的地道な感じに進み、点差もつきにくいゲームではあります。終盤、ゲーム終了のターン数の計算がきれいに合い、マジョリティの奪取に成功して、1点差で差し切りました。

 派手さはないですが、インタラクションもそれなりにあり、アクションの悩ましさもあります。「ニダヴェリア」も渋いゲームですが、こちらも渋い作品です。

●ファストスロース [play:game] [BGG]

 最後は、秋のゲームマーケットでサニーバードから少数販売されていたようでした。フリードマン フリーゼの変則レースゲームです。「エルフェンランド」日開館時と言われていますが、9つのうち 8つの目的地に最も早く到達することを目指すレースゲームです。

 プレイヤーはナマケモノで自力では移動できず、他の動物の力を借りて移動することになります。カードを規定枚数引き、そのあとで1種類の動物のカードをプレイして移動し、最後に手札枚数の上限チェックをおこないます。

 ゲーム中は 6種類の動物が出ており、それぞれ移動手段や移動力、入れる地形が変わってきます。同じ種類の動物のカードを複数出すことで移動力が上がるので、どこで力を入れるかもポイントになります。動物は全プレイヤー共通なので、うまいタイミングで使われたりすることもあります。プレイヤー間でぶつかるところでの駆け引きはあります。

 序盤は、コマも散らばっていますが、だんだん他のプレイヤーの兼ね合いで、コマが集まってきたりします。先手を取ることも重要ですし、回避策を見つけることも重要になってきます。

 序盤は、角からのスタートなのと、中央のチェックポイントに入ったのが 1ターン遅れたので、移動手段が1つ奪われましたが、残りの手段を使ってのアプローチになりました。非常手段で抜け出して、難所でカードをまとめ打ちすることで 1差で打開して、1ターン先着がとれるようになりました。ここからは、最後の詰めに入れる段階に。

 ぎりぎり届くかと思われたものが、動物は1マス1体の制限に微妙に引っかかって 1マス足りないことに。この移動で足りなかったところに動物を置いたので、他のプレイヤーの邪魔になったりしました。最後は、ラストスパートをかけるように 1種類に固めることになりそうですが、取られたりしたときのリスクもあるので、そのあたりはコマ状況を見てという感じでしょうか。

 フリーゼらしい、ギーク向けの作品でした。独特の動きがあるのと、動物を入れ替えることでのバリエーションがあります。


 久しぶりのオフラインゲーム会でした。新作もなかなかプレイできなかったので、いい機会になりました。今後は状況を見ながらオンラインとオフラインを混ぜる感じになるかと思います。


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