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● 横浜ゲーム会 2022年1月 ●

 2022年1月8日、年明けの横浜ゲーム会でした。今回は、年末年始と言うことで久しぶりに 18XXシリーズをプレイしています。今回もレポートをお送りします。


●1840 [BGG]

 今回は Kickstarter で出ていた Lonny Games の「1840」です。ウィーンのトラムをテーマにした 18XXシリーズの作品です。

 大きな特徴としては、大規模会社の扱いで、18のトラム路線のうち最大3つを持つことになります。路線敷設はトラム路線ごとにおこないます。

 あとは、近郊路線の扱いも変わっていて、トラムの追加アクションとしてお金を支払い路線敷設をするかわりに、ボーナスアクションがあります。このあたりは少しユーロゲームに近いかもしれません。環状線の近郊路線とトラム路線はゲージ幅が違い、別路線になります。タイルの置き換えで、クロスできるようになるのがポイントです。

 個人会社は、特徴はあまりなく、収益と、会社が購入したときに特定の駅に対してボーナスがあります。このあたりは Lonny Games の 18CZ などに近いでしょうか。競りは、「電力会社」に近いでしょうか。会社を指定してビッドするという感じです。

 資金は人数により異なりますが、会社設立は必ずできるように 350の引換券が配られています。大規模会社は 1人1社、SR1で必ず設立します。50%設立で、株価は 70〜100の範囲で、設立時に 100%分の資金が入ります。

 ラウンド数は固定で、ラウンドごとにやることも固定です。SRの直後に、配当とトラム路線の競売があります。トラム路線の競売も、「電力会社」に近い形式です。20スタートの 5刻みで、会社の資金から支払うことになりますが、いい路線はそれなりに値段をつけた方がよさそうです。あとは、トラムの購入もあります。

 トラムは列車と違い、すべて無限の駅数を走れる D列車と同じ扱いです。トラムは性能は変わらないものの、ラウンドごとに 黄色、橙、赤、桃色、紫色の5種類が登場し、新しい種類のトラムが購入されたら、古い種類のトラムの配当にペナルティがあります。

 配当は独特ですが、最初は大規模会社は無配当になります。近郊路線も株式があり、このタイミングで運行と配当があります。ORごとの配当にならない代わりに、後のラウンドは倍率がついています。

 ORは、基本的に2ラウンド、最終ラウンドだけ 3ラウンドです。小規模会社の数字順に動くので、順番は重要になります。序盤のうちは、路線敷設と、近郊路線のボーナスアクションがあるので、以外と足は速いですが、中盤以降は売り切れになり、足が遅くなります。

 近郊路線は配当が高い都市が多くなりますが、トークン争いが非常に激しくなります。各路線6個のトークンがあるので置きあいになるところもあります。郊外の都市は収益の上がり方が鈍いですが、小都市扱いの停車場を多く通るので、収益は地味に上がります。

 序盤にマップ南側の個人会社が1社だけ購入できたので、そこを軸に 2社を取る形にしました。最初に郊外の路線で収益の上がり幅は鈍かったものの、手数的にちょうど合流できる路線になって、中心部に入らず、マップ北部を渡る路線を作り、250〜350の収益が出るようになりました。ここの収益の入り方が一番大きかったようで、1枚余計に株を購入できました。

 このゲームの収益は、ORごとに蓄積されていき、SRの後の TRで配当を出します。いくら出すかは自由に選ぶことができ、配当に出した金額により、株価の上がり方が変わります。2500越えで 7段階上がりますが、最終ラウンドではおそらくそこまで出るでしょう。

 3ラウンド目は、郊外の15番会社を購入し、タイル置換で内周に入る形にしました。ちょこちょこと食い破る形になり、450-400の配当が出ます。15番は収益こそ出なかったものの、内部に入り込めたので、300近い配当が出るようになりました。ここで 1600 の配当が出せたので、500をトラム代に、1100を配当に。トラムも劣化に強い赤2両と、劣化しない桃色1両を購入できています。

 4ラウンド目までプレイして、時間が遅くなったので切り上げました。この時点で 2100まで配当金がプールされました。集計した結果、株数が行き着いたこともあり、そのまま逃げ切ることになりました。協議終了ですが、最終ラウンドでも安定した収益が確保できるので、そのまま逃げきりでしょう。2ラウンド目に外周ルートがとれたのが大きかったですね。

 プレイした感想は 7割がた 18XXで残りの 3割は、ユーロゲームをプレイしているような感覚です。ビッドは電力会社に近いですし、ボーナスアクションはユーロゲームの影響が色濃く残っています。配当のシステムは独特ですが、このくらいの方が計算は少し速くなるかと思います。株価の先行は安いトラムを購入することができるので、有利ではあります。


 というわけで、初めてのタイトルをプレイすることができました。鉄道ゲームは定期的にプレイしたいところです。


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