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● 横浜ゲーム会 2023年6月 ●

 2023年6月3日、ゲームマーケット明け最初の横浜ゲーム会に参加しました。今回は新作中心というリクエストで色々とプレイしています。レポートをお送りしましょう。


●花の三国志 [ボドゲーマ]

 手始めは、こちらの作品から。ゲームマーケット春の作品です。三国志をテーマにした、花札の「花合わせ」をベースにしたゲームです。カードが 32枚なので、花札の 2/3 のサイズです。

 このゲームのポイントは、手番開始時に手札のうち1枚を山札の底に入れて、山札からカードを1枚引くことができることです。花札でありがちな手詰まりな状態を少し打開できるようになります。

 元は「こいこい」ですが、山札が尽きるまで続くので、全体的にカードが取れない展開が続くとつらいところはあります。3人の場合、役がそろわなさそうな気もしましたが、それなりに役もそろい、得点が入るようになっているので、そのあたりは安心です。

 比較的軽いタイプのゲームですが、3人プレイでもちゃんと楽しめるようになっています。4人の場合は 1人抜け版で、トップを予想することになります。

●エイジ オブ ムーン [ボドゲーマ]

 お次は、こちらの作品をプレイ。ゲームマーケット春の作品です。変則的なリソースマネージメントゲームです。

 自分の場に置かれているカードからキューブを場札に移し、自分の場のカードに置かれているキューブがすべてなくなると、プロジェクト完了で得点になるという感じです。

 もう1つのアクションは、場札からのカードの獲得ですが、このときに、場札のカードに置かれているキューブはすでに完了したことになっており、空いているマスにキューブを埋めて、自分の場に置きます。

 基本的にパスはできないのと、キューブを置きすぎるとほかのプレイヤーにカードを取られてしまうので、じりじりとした感じになります。このあたりは「ゲシェンク」とも通ずるところもあります。

 完成したプロジェクトには特殊効果があり、いかに効率よくプロジェクトを完了させるかがポイントになるかと思います。完成したプロジェクトが得点になるので、手数も大事になってきます。中盤はある程度手広くカードを獲得し、終盤に向けて収束させていくのがよさそうですが、ギアチェンジのタイミングが難しそうです。

●ダーウィンズ ジャーニー [play:game] [BGG]

 その次にプレイしたのは、こちらです。ワーカープレイスメントゲームです。

 進化論がテーマということで、さまざまな動物を発見、発表し、得点を稼ぐゲームです。得点要素はいろいろとありますが、一番大きいのは、発表による得点になるかと思います。

 システム上、ガードレールがあまりないゲームなのと、序盤でできることがいろいろとあるので、見通しは悪いゲームです。とにかく序盤の資金繰りが厳しく、所持金がなくなると一気にできるアクションがなくなるので、そのあたりを気をつけながらプレイする必要があります。

 特に最序盤に、1回発表して資金を稼ぐことと、難しい目標を1個達成して、重複でのワーカー配置のコストを下げる効果はほぼ必須のように思えました。あとは、アクションを強化するところを解放し、そこにワーカーを置くことが手数を稼ぐのに重要になりますが、いずれにせよ資金繰りが非常に大事になってきます。

 1回プレイすると状況は見えてきますが、最終的な得点手段は探険を進めることが必要ですし、発表の得点がだいぶ大きいので、勝ち筋は狭そうに見えます。

●ザ マインド ソウルメイト [ボドゲーマ] [BGG]

 その次は、こちらをプレイしました。春のゲームマーケットにバネストで少量販売されていました。

 「ザ マインド」の流れをくむ作品ですが、カードが 50枚になり、情報を握ることができる予見者が出てきます。予見者はレベルに合わせた枚数のカードを見て、数字を所定の数だけ記入し、所定の枚数のカードを配ることになります。

 各プレイヤーは、カードをウラ向きに出していき、全部出し切ったら答え合わせに入ります。予見者がすべてのカードを見て、昇順に並んでいればクリア、間違っていれば失敗です。失敗した場合は、予見者は追加で1つ数字を書くことができます。

 難易度は、こちらの方が難しいです。数字の幅が狭いのでぶつかりやすいですし、答え合わせは全部出し切ってからになるのと、どのように間違ったかは予見者以外は分からないので、タイミングをそろえる機会が少なさそうです。

 今回は、レベル8で終了しました。3人プレイでもかなりの難度になるので、人数が増えるとさらに難しくなりそうです。

●クズーカ [play:game] [BGG]

 その次にプレイしたのは、こちらの作品です。昨年秋のゲームマーケットでバネストから販売されていましたが、今年のドイツゲーム大賞の推奨作品に入ったので、プレイしてみました。

 協力型のゲームで、全員の手札に含まれている、特定の色のカードの枚数をビッドで予想し、的中させることが目的になります。最終的には、7ラウンドまでに最高難度のビッドを成立させると勝利になります。

 序盤は配られるカードの枚数が少ないので、ビッドを成立させ、経験値を稼ぐ必要があります。経験値が増えると、手札や公開されているカードの枚数が多くなり、ヒントになるのと、ちょうどでビッドを成立させれば、オールマイティとなる万能ツールが山札に追加されます。

 情報のやりとりは、ビッドでしかできないのですが、コントラクトブリッジでどのスートがフィットしているかを探る感じに似ています。ビッドの制約のあるので、ミスコミュニケーションも発生する可能性があります。

 6ラウンド目で、2人のカードがフィットしている様子が見えましたが、目標達成まで届いていました。経験値で配られるカードの枚数が最大になった 7ラウンド目、今度は 3人のカードがフィットしたのが見えたので、勝負に出て成功しました。7ラウンド目は、失うものがないので思い切ったビッドができるのもポイントかもしれません。

 プレイヤーはかなり選びそうなゲームですが、コントラクトブリッジのビッディングの一部が鍛えられそうな、そんな感じのゲームでした。

●ザ ボーダー [ボドゲーマ] [BGG]

 最後は、こちらをプレイしています。NSVの紙ペンゲームですね。親プレイヤーは  6色の色がふかれたダイスを振り、2回までキープと振り直しができます。親プレイヤーは、出た色のダイス数ちょうどのマスを埋めることができ、余ったダイスを使ってそれ以外のプレイヤーは、埋められますに隣接しており、対応する色のマスを埋めます。

 ボード上に書かれているいくつかの領域の回りを完全に囲うことができたら、得点が入ります。このとき、トップだけ高得点で、以降のプレイヤーは得点が下がります。

 比較的シンプルなロール&ライトですが、特殊能力が一切ないのが特徴です。ゲームは意外と長く続くので、終盤になると全くの外れの目が出たりします。そのあたりも含めて、少しシビアな感じです。


 今回は、新作を中心に色々とプレイできました。しばらくは合間の時期なので、インプットを中心にと思っています。


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