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● 横浜ゲーム会 2023年9月 ●

 2023年9月10日、3週間ぶりの横浜ゲーム会に参加してきました。今回もテストプレイがいくつかありますが、カタログ原稿を提出したので、少し情報公開しましょう。プレイしたゲームをレポートします。


●テストプレイ その1

 手始めは、テストプレイを。前回からの差分もあります。難度も上がってきています。

●テストプレイ その2

 その次は、秋向け作品のテストプレイです。「レイルウェイ リクエスト」というタイトルにしました。鉄道会社を経営し、乗客の需要を満たすような列車を編成し、乗客を乗せて得点を稼ぐゲームです。

 10月頭に入稿したいので、UIも完成版に近い形で作成しています。4人でプレイしています。最初のデザインは点差がつきにくい形でしたが、かなり点差がつくようになってきました。能力の強弱はあるのと、優先順の縛りが強いので、そのあたりの調整が必要になるかと思います。

 順番編成のルールと、少しバランス調整のアイデアがあったので、取り入れてみるつもりです。UIも気になる部分があったりしたので、そのあたりもフィードバックしたいですね。シート類とマニュアルは10月下旬の予定で間に合うので、こちらは少し余裕があります。

●ザ ギルド オブ マーチャント エクスプローラーズ [play:game] [BGG]

 その次は、長いタイトルのゲームです。フリップ&ライトに近いゲームですが、筆記用具は使わず、コマを配置します。

 スタート地点から、カードの指示に従いコマを配置していきます。すでに置いたコマに隣接する形で配置していきますが、出てくるカードの順番で攻略方法が違ってきます。

 同じマップを全員で攻略するので、そのままだと同じ手になってしまいますが、ラウンドごとに固有のカードを使う指定があり、方向性が決まってきます。ラウンドに1枚カードが増えていくので、だんだん遠くまで探険できるようになります。

 そして、ラウンド終了時に、町以外のコマがリセットされてしまいます。この要素があるので、フリップ&ライトにできないですね。

 1ラウンド目は、あまり遠出はできませんが、2ラウンド目以降はだんだん遠くに出られるようになります。マップ固有要素も含め、得点の方法がいくつかあり、どれを選択するかがポイントになるかと思います。

 海の移動カードが多く出てきたので、マップの四隅にある塔を獲得することを目指しました。3ラウンド目までにマップ右側の攻略が完了したので、4ラウンド目はマップ左側の攻略を進めることに。ついでに村をつなげて得点を稼ぐプレイになりました。

 カードの手順前後で、届いたり届かなかったりするのも特徴でしょうか。そこそこの重さのゲームだと思います。

●ブック オブ タイム [ボドゲーマ] [BGG]

 その次は、こちらの作品をプレイしています。最近出た作品ですね。2穴バインダーを使って自分の本を作っていくゲームです。

 16ラウンドしかないゲームで、1アクションしかとれませんが、特定のアクションはコストが払える限りいくらでもできるので、アクション圧縮がポイントになるでしょうか。

 主な得点手段は、3つの本に関する目標を達成することと、文明トラックを進めて得点を稼ぐことです。

 独特な要素としては、ページの獲得と書き込みです。ページを獲得するとプレイヤーボードにストックされ、5枚まで保持できて、置かれている場所によって書き込みコストが変わります。真ん中あたりのコストが安く設定されているのがポイントでしょうか。

 本に追加したページは、目標達成に必要になります。また、ページには特殊な効果があり、リソースを獲得したり、特典をもらえたりします。

 コンボで大量のアクションができるゲームかと思いきや、リソースが足りなくなると地味なアクションになり、すぐにターンが終わるという感じでばらつきがあります。目標は2種類の達成をメインに目指すのがよさそうな感じです。

 バインダーを使って本を作るアイデアは面白いですが、ページの効果を使うアクションは、単発効果になるのでそこまで強くない印象があります。また、効果をアイコン化しているのはいいのですが、ルールブックの記載が不足しているように感じます。

 3種類の目標達成と、2種類の目標+文明トラック達成では後者の方が得点の伸びがよく感じたり、年代記イベントの都合で先手有利の印象もあったりと、バランスも取り切れているかどうか少し怪しいと思いました。

●ペンギンかんそくたい [ボドゲーマ]

 最後に、こちらの作品をプレイしています。ボードゲーム大祭でリリースされたばかりでしょうか。

 協力型の神経衰弱系のゲームです。枚数が異なるペンギンのペアを、規定のターン数以内に探しきることが目的になります。ハズレのカードをめくるとターンが終了してしまうので、うまく避けながらという感じです。

 各プレイヤーに規定枚数のカードが配られ、中身を確認したうえで、ランダムに自分の前に置かれるので、少し情報を持った状態でスタートします。

 ハズレカードは何回か引いたのと、ランダムのめくり順はありますが、ミスはなく最適値でのクリアで 2巡ほど余りました。人数が多いと記憶容量が増えるので、そのぶん難度は下がるかと思います。好き嫌いは分かれそうですが、幅広くプレイされそうな軽い作品です。


 というわけで、テストプレイも佳境に入ってきました。テストプレイのタイミングは多くて 2回になりそうです。来年春に向けては、制作期間終了後に打ち合わせすることになるかと思います。


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