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● オンラインボードゲーム会 2020年10月 (4回目) ●

 2020年10月31日、オンラインボードゲーム会に参加しました。ヨーロッパはロックダウンが再開されたりもしていることもあり、BGAのベータ版が多く登場しています。今回もレポートをお送りしましょう。


●ウェルカム トゥ ニュー ラスベガス [ボドゲーマ] [BGG]

 手始めにプレイしたのはこの作品から。「ウェルカム トゥ」の続編となる Flip and Write のゲームです。3組のカードのうちどれかを使うのは、共通です。

 今回の舞台はラスベガスということで、得点要素もそれらしくなっています。数字を降順に並べるのと、得点レートを上げる行動、目的カードは一緒ですが、細かな得点要素が増えました。行を埋めることのボーナス、順番通りにつなげてポイントを稼ぐゴルフ場、マップ上に線を引いて得点を獲得するリムジンなどがあります。

 とはいえ、ターン数は限られているので、目的カードの達成が大きく効いてくるかと思います。前作よりもさらに複雑になってきたのと、カードテキストが今ひとつ分かりにくい感はあります。ボードを共有できないタイプのゲームだとプレイアビリティに大きな影響があるかと思います。BGAなので、思った行動がとれないと言うことになるのですが。

 現時点では、ベータ版なので、一部のテキストが和訳されていません。目的カードにかかってくるので、事前のチェックが必要になります。

●ソロホイスト

 お次はこちらの作品を。19世紀前半のイングランドで生まれたトリックテイキングゲームです。whist を「ホイスト」と呼ぶので、イギリス英語だということが分かるかと思います。

 「ホイスト」は、「コントラクトブリッジ」の元になったペア戦のトリックテイキングですが、こちらは、基本は個人戦です。基本的に切り札あり、マストフォローのトリックテイキングゲームで、ビッディングがあり、達成できそうな条件をせり上げていき、最も上位の条件を提示したプレイヤーが達成を目指します。4人プレイです。

 ビッドの妙があり、トリックを取らないミゼールがトリックを取るビッドよりも上位にあるのもポイントです。ディールが少し偏るようにできているので、強い手も出やすい感じです。

 手札に、切り札の AKJTxxx、平札の KQx という入り方で、9トリックとれるかどうか悩ましいところになりました。切り札が 7枚あるので、コントロールできれば確定 5ウィナーなので、下位の条件となる 5トリックは確実にとれるのですが、9トリックはギリギリという感じに。切り札、特に Q の持ち主と枚数によっては、届かない形です。5トリック宣言でちょうど 9トリックでした。サイドスートで回されたので、切り札狩りに時間がかかりました。

 ミゼールを阻止もできましたが、プレイングの妙はあります。ディールで多少固まりやすいとはいえ、上位のビッドはなかなか悩ましいところはあります。最上位のアバンダンス・デクラレは自分からリードしてノートランプで13トリックなので、相当難しいですが、その下のミゼール・ウベルトは1トリック目のプレイ終了後に手札全公開で、ノートランプで 0トリックなので極端に弱い手札なら、できそうな気もします。

●アルハンブラ [play:game] [BGG]

 その次は、久しぶりにこちらの作品をプレイしています。ドイツゲーム大賞も取ったタイル配置系の作品ですね。

 お金で建物を購入し、宮殿に配置して、3回の決算で、建物の種類のマジョリティを狙いつつ、外壁をうまく作っていくという感じです。お金は4種類の通貨があり、決まった通貨でしか購入できませんが、おつりなしでぴったり購入できると、追加アクションができます。

 ゲームが出た当初からですが、考えられているようで、以外と適当につけられている数字がくせ者ではあります。1ラウンドの決算は 1〜6点と大きなばらつきがありますし、同じ価格でも壁が使いにくいものもあったりします。

 BGAの場合は、カード購入のアンドゥができないのに注意が必要です。間違いやすいところではあります。UIも少し独特なので、軽くプレイをして慣れてからの用がいいかもしれません。

 3辺外壁のタイルを2枚購入したのですが、うまく生かすことができて、遅めに出た 2回目の決算で外壁点が 18点まで伸びました。3回目はすぐに終了でしたが、外壁で 21点まで伸びて大きく逃げ切りました。100点くらいで勝てそうなゲームで 120点まで伸びています。マジョリティの得点は総量が限られているので、分配対象から外れる外壁点は重要ですね。

●ザ クルー [play:game] [BGG]

 最後に、トリックテイキングつながりでこちらを少しプレイしました。

 切り札4枚で、4トリックを取るものは、運悪く切り札が出せずに終わったりとか。切り札が出てしまい取ってしまうパターンもあるので、サイドスートの1手も無駄にできないことがままあります。


 というわけで、オンラインで色々と試すことができました。「ソロホイスト」は通好みの作品ですね。


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